カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

大峡谷を行く~(8)アンテロープキャニオン

2007-08-16 18:35:16 | 旅行:峡谷めぐり
4日目、7月29日(日) 旅も後半戦に突入、そろそろ折り返しに入ります。

まずは朝のビュートを見に、もう一度US-163をバレー方面へ。
[ガンプ・ポイントから見たバレー]

“フォレスト・ガンプが走るのを止めた場所”がこの辺なんだそうです。
ウチは二人ともこの映画を観てないのでよく知らないんだけどね。。。

[朝日を浴びるMitchelle Butte]

今日も暑くなりそうです。

実はこの日はダンナの○回目の誕生日。
記念すべき日の朝をモニュメントバレーで迎えるなんて、いい思い出になるね~

バレーとの別れを惜しみつつ、次のポイントに向かいます。
US-163、US-160と昨日来た道を戻り、途中AZ-98に右折してペイジPage方面へ。
目指すはアンテロープキャニオン。

グレンキャニオン・ダムを造った際にできたアメリカで2番目に大きな人造湖レイクパウエル。
そこへ流れ込む支流の一つが作り出した小さな峡谷がアンテロープキャニオンです。
砂漠に降るスコールが鉄砲水となって峡谷に流れ込み岩を削りとり、幻想的な空間を生み出した。
峡谷は幅が狭くて空がほとんど無いので、谷底まで日が届くのは正午前後の数時間のみ。
時計をにらみながらの移動になりました。

アッパーUpperに到着したのはAM11:15頃。まずまずの時間です。
ここもナバホ居留地内なのでパスは使えません。入場料1人$6。
また峡谷内は個人で見学できないのでツアーを申し込みます。1時間半で$20。

ちょうど好い時間帯なので、荷台に座席をつけた改造トラックがフル回転で観光客を運んでます。
順番が来るまで、30分ほど待たされました。AM11:45、ツアー出発。
ドライクリークを15分ほど走ると、前方に岩壁が見えてきます。そこの裂け目が入り口。

入る前にガイドのお兄ちゃんから注意がありました。
「写真を撮る時フラッシュを使ってはいけません」
フラッシュをたくとキャニオンの独特の風合いが消えてしまうんだそうで。
すべすべした岩肌に

水の流れがそのまま

くっきりと刻まれています。

日が入っている場所は意外に明るい。

谷の深さは20mくらいあります。

帽子のお兄ちゃんがガイドくん

狭い岩の間から見上げると、わずかな空が見えます。


アッパーは全長150m。さっさと歩いたら5分とかからず通り抜けられちゃうくらい短い。
でも、上を見上げたり左右を見回したり写真を撮ったりしてたら、すごく長く感じた。
谷の反対側に出たところ。

今来た道を戻ります。

ほんの少しの時間差で太陽の差し込み方が変わるので、同じ場所でも全く別の景色にみえる。
またもやキョロキョロしながら写真を撮りながら進みます。

ガイドさんがわざと砂をまいてホコリをたててくれました。
上から差し込む光がわかります?

太陽の光に照らし出される、岩肌に刻まれた水の流れが、なんとも幻想的な空間です。
自然の造形美ってホントに凄い。

たっぷり楽しんだ後は、Pageの町のバーガーキングで昼食。
こういうアメリカの奥地では食事というとハンバーガーになりがちですね。(^_^;
余談ですが、Pageはナバホ居留地から出るので、ここで時間が1時間戻ります。
ああ、ヤヤコシイ。。。

PageからAZ-89に入って5マイルほど南下すると、小さなトレイルがあります。
ホースシューベンドHorseshoe Bend。コロラド川が大きく蛇行しているポイントです。

駐車場からカンカン照りの砂地のトレイルを歩くこと、約15分。
いきなり目の前の視界が開けて、足下が崖になります。
ビューティホー!!

コロラド川は本来赤茶色ですが、

川の水に含まれる石や砂はダムに沈殿してしまうので、

ここの水は透き通った暗緑色です。

写真より実際はもっと綺麗なんだよ~

それにしてもこの展望台、自然の崖そのまま!なんですよ。柵も何も無い。
ちょっとバランスを崩したら、文字通り谷底へ真っ逆さまです。
さすが自己責任の国、アメリカ。。。