カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

氷河&密林を歩こう(8)シアトル市内観光

2009-09-30 18:11:52 | 旅行:ロッキー&オリンピック
ロッキー&オリンピック旅行記、再開です。
前回の記事から少し(かなり)空いてしまいましたが、またしばらくお付き合いください。

8月25日(火)午後6時過ぎ(PSTなのでカルガリーより-1h)
カルガリーを発った飛行機は、定刻どおりシアトル-タコマ国際空港に到着しました。
予約しておいたレンタカーをピックアップし、ホテルに向かいます。
今回の足はこちら
TOYOTAのCAMRYくん
ワシントン・ナンバーです。
夕陽を浴びるシアトルのダウンタウンのビル群

ロスより小振りでこじんまり、という印象

シアトルでの宿泊先はこちらです。車なのでダウンタウンからは離れた地区にしました。
The Mediterranean Inn

425 Queen Anne Ave.,
N.Seattle, WA 98109

※ホームページ→こちら
狭くてスーツケースを置く場所にも困るほどでしたが、
ま、こんなもんでしょう。

この日の夕食は、空港内のフードコートで済ませておきました。
荷物を片付けたらゆっくり休んで、、、というわけにはいきません。
今夜は寝る前にお洗濯ですよ~

飛行機での旅行となると、持ち込める荷物には所詮限りがあります。
長期の旅行では、間に洗濯日をとらないと着替えが回りません。
御大尽生活は昨日一日限りで終わりです、はい。
洗濯の合間にダンナと交代でお風呂に入って、午後11時、ようやく就寝。。。


明けて8月26日(水)、この日はゆっくり、午前8時半ごろに起床。
部屋で軽くスナックをつまんで、9時半過ぎに行動開始。
今日はシアトルの市内観光です。
当てにしていたストリートカーStreet Carは運休中でした。仕方なく歩いて移動。


海沿いの道から見た、シアトル・マリナーズの本拠地セーフコフィールドSafeco Field
天井部分が鳥の巣みたい。

その後ろにはマウントレーニエMt.Rainierも見えています。

シアトルも、サンフランシスコと同様、市内中心部から海方向に向かって急激に下った地形となっています。

階段を上がると、パイク・プレイス・マーケットPike Place Marketの裏側に出ました。

4フロア上がったところが、正面から見た1階になります。

パイク・プレイス
・マーケット
Pike Place Market


Pike St. & 1st Ave.

※ホームページ→こちら
1970年、漁師が魚を売る場所として始まった市場で、今も続いている市場としては全米最古だそうです。

現在は魚介類の他に野菜や果物も並ぶ、いわゆるファーマーズマーケットです。

パイク・プレイス・マーケットと道を挟んだ向かいにスターバックス1号店があります。
スターバックス1号店

1912 Pike Pl.

小さな店構え。
現在の緑のロゴではないので、注意していないとうっかり見落としてしまいそうです。
店頭には茶色い人魚の看板、そして一号店のマーク。
狭い店内はそこら中にダンボールが転がってて雑然としてます。座席はありません。

オリジナルマグの隣に限定販売のクマのぬいぐるみを見つけ、直ちに連れ帰り決定(笑)
レジ係が、オーダー内容を書いたコップを、バリスタに投げて渡してます。

ナイスキャッチ!

(二人の間をカップが飛んでるの、見えるかな~)

【余談】
こちらはパイク・プレイス・マーケットから出て1st.Aveを渡った向こう側にあるスターバックス。
茶色い店舗で看板もオールドスタイルなので、1号店と勘違いしてしまいそうです。

1号店で記念にPike Place Blendを買いましたが、店内には飲む場所が無い。
そこで、並びにあるフレンチベーカリーLe Panierに入り、パンを買って遅い朝食。
重たいアメリカンスタイルではなくヨーロッパスタイルで、ウチら好みでした。

地元の人に人気のお店で、イートインもテイクアウトも混雑してました。


パイク・プレイス・マーケットからダウンタウンの中心までは、ほんの数ブロックです。
徒歩で向かったのは、4th Ave.沿いにあるマリナーズ・チームストア。
ダンナ、大喜びでマリナーズグッズを購入

ショップの裏手は、ダウンタウンの中心に位置する巨大ショッピングモール、
ウエストレイク・センターWestlake Centerです。
ここの3階にはモノレールの発着駅、地下にはトンネルバスのターミナルがあります。
ここは、お買い物の拠点であると同時に、交通の拠点でもあるのです。
市街の中心では渋滞を避けるために、バスが地下に掘られたトンネル内を走ってます。

しかも中心部の一定区域内は、6~19時はなんと無料!
我々もたっぷり活用させてもらいましたよ。

シアトル美術館
Seattle Museum


1300 1st. Ave
(月曜休館)
※ホームページ→こちら

正面玄関前に立つ巨大なオブジェが目印です。
ハンマーを持つ手は可動式なんですが、我々が行った時は動いてませんでした。

そのまま1st.Aveを南下すると緑濃いエリア、パイオニアプレイスPioneer Placeに出ます。
石畳の三角形の広場の周りには、1890年代のレンガや石造りの建物が残っています。
1851年11月、シアトルの西に上陸した入植者達は、翌52年2月、この地に移りました。
ここは“シアトル発祥の地”なのです。

パイオニアプレイスにある有名な本屋Elliot Bay Book Companyは、
Boarder'sやBarne's and Nobleといった大手チェーンとはひと味違う、老舗の本屋さん。
ここの地下がカフェになっています。折りしも時刻はランチタイム。
Elliott Bay Cafe

101 South Main Street
アメリカでは本屋にカフェが併設されているのは珍しくありませんが、このカフェはシアトルで初の“本屋&カフェのコラボ”なんだそうですよ。

ところで広場の周辺には、こんな風に(↓)入り口の状態が不自然なビルが多数あります。
どう見ても看板やショーウインドウの位置が道の高さと合ってない。

実は、シアトルの町は1889年6月6日、大火災で一度壊滅しています。
その後、町を復興するにあたって、諸事情により、以前より道路を3m高くしたため、
かつての1階が地下になってしまったのです。

そんなシアトルの数奇な歴史を体験できるのが、アンダーグラウンドツアー
打ち捨てられ忘れられた地下空間Undergroundを探検、当時の様子を見学するというもの。
※ホームページ→こちら

ツアーはこちらのDoc Maynard's Restaurantからスタートします。
まずは20分ほどシアトルの歴史について薀蓄を聞く。

早口の英語で、何を話しているのかほとんど分からない。
長くて辛かった・・・

その後40人ほどのグループに分かれ、ガイドさんの案内に従って地下に降ります。
最初に向かったのは、交差点の斜向かいにあるこちらのビル
階段下のドアは、普段は施錠されています。
薄暗い地下通路は
ちょっと不気味~
地下にはかつての町の残骸がそこかしこに残っています。
明かり取りの天窓です。
地上から見るとこんな感じ

知らなければ、このガラスの下がああなっているとは想像もつかないですね。

いったん外に出て、
別のビルに移動

丸々ワンフロア分の空間が地下に眠っています。
所々に部屋の仕切りが残っていたりして生々しい。
地下に残るトイレ
シュールだ。。。

他にも、ホテルのロビーだった場所にはソファーが置いたままになっていたり、1階に通じる階段が残っている場所もありました。
ここだけ見ていると単なる廃墟のようで、地下ということを忘れてしまいそうになります。

当時の下水管は、こんな細い木材の中心をくり抜いただけのチャチなもの。
当然これでは下水が処理しきれず、満潮時には汚水が逆流してトイレが噴水になってしまったそうです。
ツアー最後の部屋は、当時の写真などを展示した資料館

当時のおトイレも展示されてて、ちょっと笑える。
道路を高くする工事の様子。
元の1階部分が地下になってしまっているのがよく分かります。

そして、出口に通じる階段を上がると、そこは最初に説明を聞いたレストラン。
地下空間は、現在の道路の下にも広がっているんですねー

たっぷり1時間半のツアー、なかなか面白かったです。
この空間が再び忘れ去られ、遠い将来に発掘された時、どんな評価をうけるんだろう
なんて考えてしまうのは、考古学オタクの性でしょうか。。。

通りでタクシーを拾い、次にやって来たのはセーフコフィールドSafeco Field
さすがイチロー。
外国人選手にも関わらず球場の正面を飾っています。

※ホームページ→こちら
球場内に入れる見学ツアーもやってます。
フィールドや、普通には見られないロッカールームなんかも入れるらしいので、
時間があったら参加してみるのも一興ですね。

パイオニアスクエアの東側は、アジア人街もあるインターナショナルディストリクト
チャイナタウンが一番大きいですが、細々と日系スーパーや和食レストランもあります。
今夜はそのうちの一つ、かなめさんで晩ご飯。和食で体調を整えましょう。
かなめKaname

610 S Jackson St.
Seattle, WA98104
TEL:(206)682-1828

※ホームページ→こちら

食後は、トンネルバスとモノレールを乗り継いでホテルまで戻ってきました。
(午後7時前だったので、バスはまたもや無料♪)
シアトルの市街は、公共交通機関が本当に使い易くて助かります。
市街中心部の大抵のところなら、車無しで移動できます
もちろん、あくまでも外国ですので、夜の一人歩きはお勧めしませんけどね。

一日中、精力的に歩き回ったので、結構疲れました。
が、寝る前にまたもや洗濯タイム合間にお風呂に入り、片づけが済んだら早めに就寝。
明日の朝は、少し早起きです。

Free Flu Shot

2009-09-29 17:54:27 | 生活・習慣
本格的流行はまだまだ先かと思いきや、日本では猛暑真っ盛りの夏休みの頃から
新型インフルエンザ(H1N1)の流行が深刻化していたようですね。
アメリカでも、あまり報道はされてませんが、じわじわと確実に流行しているようです。

シーズンに先立ち、季節性インフルエンザの予防接種が各医療機関で始まりました。
ESLクラスを開催している我らがチャーチでも、今日予防接種があったので、
一応受けてきました。
数量限定とはいえ、無料でやってくれるので、毎年助かってます。

医療従事者でも乳幼児の親でも妊婦でも高齢でもない私は、
日本国内ですら新型インフルエンザの予防接種の優先順位は最下位。

ましてやアメリカでは“どーでもいい外国人の一人”に過ぎませんから、
ワクチンの割り当てが回ってくることはまず無いでしょう、きっと。。。

せめて季節性のだけでも、罹らないようにしないとね~

これから秋・冬と寒くなるにつれて、流行が一層本格化することは必至で、
予断を許さないことは言うまでもありません。
年末、無事に一時帰国できるか、今からちょっと心配だったりします。

10周年記念イベント

2009-09-28 15:21:51 | お出かけ
ノストラダムスに「恐怖の大王が降ってくる」と予言された1999年9月、
shimaushiとダンナは結婚式を挙げました。(余談ですが入籍も同日)

そして今年2009年、遂に結婚10周年を迎えたのであります♪
時の経つのは早いものですね。よく保ったなー あぁ、いやいや。。。

“割れ鍋に綴じ蓋”といいましょうか、
自分ではなかなか似合いの夫婦だと思ってます。(←自画自賛
たまにケンカもしますが、二人で10年という時を刻んでこられたことを、
嬉しく思うと共に、相方に感謝しています。

しかし、10周年をアメリカで迎えることになるとは、結婚当時は思いもしませんでした。
人生って、何が起こるか分からないものですねぇ。。。だから面白いんだけど

さて、10周年ということで、ダンナが一大イベントを企画してくれました。
なんとホテル・デル・コロナド一泊旅行

ロサンゼルスから車で2時間ほど南に下った所に位置する街サンディエゴSan Diego
そのダウンタウンからサンディエゴ湾を挟んで浮かぶコロナドCoronado
太平洋に面した美しいビーチ、マリーナやゴルフコースのある高級リゾート地です。

そんなコロナドのランドマーク的存在なのが、ホテル・デル・コロナド
1888年の創業以来、アメリカの歴代大統領やハリウッドスターなどの芸能人、
世界中の政治家やロイヤルファミリーなどが訪れた、格式ある高級リゾートホテルです。
数々のテレビや映画にも使用されていて、マリリン・モンロー主演の映画
『Some Like It Hot(邦題:お熱いのがお好き)』のロケ地として有名。
国の歴史建築物に指定されており、サンディエゴの観光名所のひとつとなっています。
ウチらも、サンディエゴに来た時には必ず立ち寄るお気に入りスポットなんです。
コロナドへはダウンタウンから車で、3.5kmのサンディエゴ・コロナド橋を渡って行きます。

島のように見えますが、実は細長~い砂州の半島なんですよ。

メインストリートに沿って海岸沿いに出ると、とんがり帽子のようなタワーを持つ、お城のような建物が見えてくる。
これがホテル・デル・コロナドHotel Del Coronado

Hotel Del Coronado

1500 Orange Avenue,
Coronado, CA 92118

※ホームページ→こちら

重厚な造りのロビーにはゴージャスなシャンデリアが下がっています。

我々のお部屋は別館Ocean Towerの3階。

広々とした部屋は、ベージュ・オレンジ・グリーンを基調にした明るい内装で、いかにもカリフォルニアのリゾートらしい。


ダンナが奮発してFull Ocean View Roomをチョイスしてくれました。
窓からは太平洋の藍色の海と砂浜が一望できます。

アメニティは、ホテルのオリジナルのもの。
ドライヤーはもちろん、バスローブまで完備されてました。


このホテルは、周りに観光スポットやショッピングモールなどはありません。
滞在客は、ホテルでひたすらのんびりするのを目的に訪れるのです。
プールやビーチやテラスで、うたた寝したり本を読んだり冷たいドリンクを楽しんだり、
日がな一日、波の音を聞きながら、ただただゆっくり過ごす。。。
なんて贅沢な時間の遣い方!まさに魂の洗濯です。
赤と白のコントラストが美しいですね~
空の青、芝生の緑との相性も抜群です。


夕食はホテル内のレストラン、1500 Oceanにて。
暮れゆく海を眺めながら、地元の新鮮な食材を使った料理を楽しめます。

南カリフォルニアのリゾートらしく、比較的カジュアルな服装でも利用できますが、
欧米ではこういう場では思いっきり肌を露出してドレスアップするのがお約束。
私も今夜ばかりは一張羅のワンピースにヒールの高い靴で、ちょっと気取ってみました。

落ち着いた雰囲気の店内で、美味しい料理に舌鼓を打つ。
味付けも盛り付けも繊細で、ヨーロピアンな感じです。

食後はすっかり日が暮れていました。
ライトアップされた様子もまた趣があります。


翌朝はのんびり起き出して、朝食前に海沿いの遊歩道をお散歩。
ビーチではモーニングヨガをやってました。
リゾートっぽい!

朝食は、ちょっと豪勢にルームサービスを頼んでみました。

部屋で海を眺めながらいただきます。

ところで、Crown Roomという、本館1階にあるメインのダイニングルームでは、
サンデーブランチをやっています。
メニュー種類豊富で、これまた滞在客の楽しみのひとつ。(お値段ちと張りますが)
天然のサトウマツを使用したアーチ型天井には柱が無く、釘が一本も使われていません。
高さ9mの天井からぶら下がったシャンデリアは王冠Crown形です。

朝食後も、特にすることも無く、部屋やベランダで海を眺めてまったり過ごす。。。
旅先では兎角あくせく観光してしまいますからね~
こんな風にゆったり過ごすのは、本当に久しぶり(初めて?)です。
こうして二人は、チェックアウトの時間ギリギリまで、贅沢な空間と時間を満喫したのでした。

節目となる年の結婚記念日、アメリカならではの過ごし方が出来ました。
ありがとう、ダンナ
どうかこれからも、二人で仲良く時を重ねていけますように。。。

まごわ会に入会

2009-09-24 16:47:39 | 学校・習い事
今月から月に一回、まごわ会に通うことになりました。
地元在住のI先生が主催するマクロビオティックMacrobioticのお料理教室です。

マクロビオティックMacrobioticは、MACRO・BIO・TIQUEの三語をあわせた合成語。
もともとは「健康による長寿」という意味ですが、第二次世界大戦頃の日本で、
食養生の思想をもとに独自の食事法が考案され、この名称として広められたことから、
現在では主にこの意味で用いられています。

特徴としては
(1)玄米や雑穀、全粒粉の小麦製品などを主食とする。
(2)有機農産物や自然農法による野菜、穀物、豆類などの農産物、海藻類を食べる。
(3)肉類や卵、乳製品は使わない。  などなど。。。(参考:Wikipedia)

考案された当時は近代栄養学との内容の相違からあまり受け入れられなかったようですが
近年になって、欧米型食生活が生活習慣病の増加をもたらしているとの反省から
伝統的な和食への関心が高まり、マクロビオティックの考え方も見直されて、
著名人やハリウッドスターなどセレブ達の間で大人気となりブレイク。
日本に逆輸入された格好となりました。
( ..)φメモメモ

健康に良いとはいえ漠然と小難しいイメージがあって、これまでご縁が無かったんですが、
前のお料理教室が終了してしまったのと、親しいお友達が行っている事に後押しされ、
この度、私めもこの食養法を少しばかり齧ってみることにした次第です。

穀物健康料理教室まごわ会、9月のメニューはこちら↓
麦ご飯

三分づき米に押麦を混ぜて炊いています。
玄米や麦などの精米していない穀物は栄養分がたっぷりです。
肉食動物のライオンなどは犬歯が発達してるのに対し、人間の歯の構成比は半分が臼歯。
よって、摂る食物も穀物を主とすべき、というのがマクロビ的考え方。
かぼちゃのポタージュ

皮ごとゆでてピュレーします。
コンソメは植物性のものを使用。

じゃが芋の
シャキシャキ胡麻和え


シャキシャキ感を楽しむため、じゃが芋はメークインなど煮崩れしにくい品種を選びましょう。
(今回は色目も綺麗なユーコンゴールドを使用)

合わせるのは青菜類の他に人参などもお奨め

もち米肉団子

鶏の挽き肉に、皮ごと粗みじん切りにしたレンコンと椎茸が入っています。
中華でよく見かけるメニューですね。

手が込んでるように見えて実は案外簡単でおもてなしやポットラックの時に最適♪

豆乳の杏仁豆腐

甘さ控えめ。シロップで調整しましょう。
豆乳が苦手なら牛乳を使ってもOK。

先生もメンバーも、気さくで楽しい方達でした。
メニューも、明日からの晩ご飯にさっそく使えそうなもので、
あまり“マクロビ・ルールでガチガチ”でないところも、初心者には嬉しい限りです。

ぼちぼち健康には気を使いたいお年頃。
健康だけでなく美容にも効果があるマクロビで、内も外もきれいになりましょ~


お誕生日ディナー

2009-09-22 16:23:23 | グルメ
去る9月20日はshimnaushiの誕生日でした。
メッセージやメールを下さった皆さま、ありがとうございます。
この場を借りて御礼申し上げます。

そりゃ、何歳になったかは、口が裂けても言えませんが
ダンナは「その歳になってもまだ誕生日って嬉しいの?」とか言いますが(ほっとけ!)
幾つになったって誕生日は嬉しいし、めでたいものなんです、ええ!

誕生日のお祝いに、美味しいものを食べさせてもらうことにしました。
shimaushiが選んだのは、お洒落なレストランで分厚いステーキ、、、ではなく、
お寿司

ちらし寿司とか、カリフォルニアロールやレインボーロールといった巻き物は、
ランチやら何やらで食べる機会も多いですが、
本格的な握りずしとなると、(お値段も張りますし)やはりなかなか食べられません。
相方も、一も二も無く乗ってきました。

有り難い事にこの辺りには、正統派のお寿司屋さんが何軒もあります。
そんなお店の中から選んだのがしぶ長さん。
しぶ長
Sushi Shibucho


590 West 19th St.
Costa Mesa,Ca92627

TEL:(949)642-2677

“頑固親父の寿司屋”として名高いこのお店。
一度お友達とランチに行ったことがあって、美味しかったのは知ってましたから、
次回はぜひ夜に、ネタを選んで握ってもらいたいと思ってたんですよねー

日系誌などには一切広告を出していません。(勿論ホームページも無い)
お店の場所は日本人が多い地区から少し外れているし、店構えも目立たないので、
早い時刻に行けば予約無しでも大丈夫なんじゃない?とか言ってたダンナですが、
「万が一入れなかったら大変だから」と、前日になって予約をしておいてくれたらしい。
(↑私に泣かれる(暴れられる?)のが、か。。。)

予約した午後6時に合わせて、ワクワクしながら暖簾をくぐると、
狭い店内の席上には、すべて“Reserved”の札がでているじゃありませんか!
うひゃぁ!これって本当に、予約してなかったら入れなかったってことじゃん
ありがとう、ダンナ キミが用心深い人でよかったよ
(ちなみに、予約は5時~6時頃の早い時刻にしか受け付けてないとのことでした)

テーブル席を頼んでおいたはずが、手違いでカウンターになっちゃいました。
ひえぇ、寿司屋のカウンター席、初めてなんですけど。。。
なんだか、生徒指導の先生の前に座ったような気分です。緊張~
突き出しの風呂吹き大根、
ほっこりしてて美味しかった。

お酒は飲みませんので、
温かいお茶をいただきます。

最初にお刺身を頼みました。

大将に「お茶で刺身かい?!」
とからかわれる。

握るのは親父さんと、某気象予報士みたいな濃い顔の息子さんの二人だけ。
テーブルには先客の家族連れが2組が居てこちらのオーダーを処理していて忙しそう。
「ゆっくり刺身食べて待っててねー」だって。
待っている間にネタの品定め

お刺身を食べている間に、カウンター席も全て埋まってしまいました。
みんな大人しく、大将たちの手が空くのを待ってます。

メニューなど店内には一切英語はありません。
お客さんは日本人ばかりで、親父さんとのやりとりも日本語オンリー。
カウンターにひと組、アメリカ人のカップルが居たけど、完璧な日本語を話してましたね。
息子さんは英語しゃべってたけど、親父さんや女将さんはほとんど喋れないのかも?
日本語が分からない外国人は、日本人に連れてきてもらうしかないという感じでした。

さんざん待たされて(笑)、ようやく「さあ!何握りましょうか?」
さあ!食べますわよ~
こちらは親父さんから薦められたサーモン
脂がのってて舌触りが良い。

日本では鮭って寿司ネタであまり見かけませんよねぇ

ここの雲丹は軍艦巻きじゃなかったです。
かえって雲丹の味がガツンと来る感じ

ホタテは生と煮たのとを味比べ。甘エビは無かったけど代わりにカニ。
穴子は「出来たてだから」と、タレではなく塩でいただきました。美味しい!
ウチは大トロより中トロの方が好きなんですよ~

ここの寿司は、ネタが特に大きいということはないんですが、シャリが小振りなので
思いの他たくさん食べられてしまうのが、嬉しいやら苦しいやら。。。

おなか一杯食べて、でもお値段は目が飛び出るほどというわけではありません。
日本でお寿司を食べてもこのくらいだよね、っていう程度。
アメリカでこんな本格的お寿司を食べさせてもらったのだから、お安いくらい
と感じてしまいます。
(って、「お前が払うんじゃないだろ」とダンナから突っ込まれたりして

途中に待ち時間があったせいもあって(笑)、店を出たのは8時過ぎ。
先のお客さんがいつ帰るか分からないから、遅い時刻の予約は受けられないんですね。
のんびりゆっくり、美味しいお寿司を堪能させてもらいました。

ドレスアップして豪華ディナーってのも捨てがたいけど、
こういうお誕生日ディナーも、日本人的には有り!ですよね

ジーンズの裾上げ

2009-09-18 17:25:12 | 生活・習慣
レイバーデイ(9/1)のバーゲンで新しいジーンズを買いました。

日本なら、ジーンズなどの裾上げは大抵、買ったお店でやってもらえますが、
こちらではやってくれませんので、専門のお店に持ち込みます。
Alterationという看板の出ているのがそうで、クリーニング店が兼業していることが多い。
料金はだいたい8~10ドル前後ってところでしょうか。
(Southcoast Plaza内のAlterationでは$16も掛かるらしいです。高い!)

寸法は、お店に行って実際に履いてみて、その場で測ってもらってもいいし、
丁度良い丈のものがあるならそれを持ち込んで「これと同じに」と頼んでもいい。
最初は緊張しましたが、慣れてしまえば、日本とやることは一緒です。
元の糸と同じような色のものを使って、綺麗に仕上げてくれます。

ジーンズの場合、“Original Hem”をどうするか?と聞かれます。
ビンテージ加工してあるジーンズだと、裾の部分もほつれたように細工してありますよね。
単純に裾上げするとこの部分はバッサリ切り落とされるわけですが、
わざとここを残す方法もあるんです。
料金は少々お高くなりますが、ちょっとお洒落に拘りたい時には利用したいですね。
ちなみにこれが“Keep Original Hem”でお願いしたもの。
見た目にはどこで接いでいるのか全く分かりません。
大したもんだ。
料金は、近所のクリーニング屋さんのAlterationで頼んだので、$15でした。
これだったら、日本のちょっとしたデパートで裾上げ頼んだのと同じくらいですよね。
次回もこれでお願いしてみよーっと

新学期だ~!

2009-09-16 12:05:46 | 学校・習い事
旅行記の途中ですが、舞台がカナダからシアトルに移り、ちょうどキリもよいので、
最近の日常生活のことも少し書いておこうと思います。

昨日から教会のESLでは新学期がスタートしました。
前学期は途中からIVCのクラスに参加した関係で、実に丸々3ヶ月以上のご無沙汰でした。

いつものクラスに行くと、懐かしい顔ぶれと再会。
私のクラス担当のオードリィ先生は、4月頃に外反母趾の手術をしたんですが、
術後の経過が思わしく、結局そのままずーっとお休みされてたもんだから、
半年近くもお会いしてなかったことになります。
思わず再会のハグを交わす。

クラスメイトは4名のうち韓国人の2名が戻ってきました。
お互い不自由な英語で「また会えて嬉しい~」と言葉を交わし、旧交を温めます。
また、新しいクラスメイトもやって来ました。
仲間が増えるのは嬉しいので、是非続けてくれるといいなぁ。。。

カリフォルニアは深刻な財政難で、かなり厳しい予算削減が行われています。
市が主催するアダルトスクールでは、クラスが有料になったり無くなったりしていて、
「チャーチのESLも無くなっちゃうんじゃないか」と内心ハラハラしてたんですが、
結果的には以前と変わらず。
むしろアダルトスクールの難局の煽りか、チャーチの方は新入生が異様に多かった。

ここは教会が母体なので、政府の財政難とは関係が無いのだそうです。
ううっ、募金せねば。。。

それにしても、毎度の事ながら
3ヶ月ぶりにクラスに出てみると、夏休み中に如何にダレてたか痛感します。
完全に日本語脳・日本語耳に戻ってしまってます。
やれやれ。。。

IVCとは緊張の度合いが違って、かなり緩~い内容ですが、
それでも週に一回ここに来るのは私にとって必要なんだなーと改めて思いました。
(いや、もっと勉強しなきゃいけないのは分かってるんですよ・・・

氷河&密林を歩こう(7)ロッキーの宝石たち

2009-09-15 17:41:09 | 旅行:ロッキー&オリンピック
8月25日(火)、カナディアン・ロッキー観光も、いよいよ最終日です。

今朝は朝7時半に起床。
ホテル内の24時間営業のDeliで熱いコーヒーを買い、部屋で湖を眺めながら朝食をとる。
今日も天気は朝から晴れ。
窓から見える眺めは申し分なし!です。

朝食後はさっそく行動開始。
ロビーのコンシェルジュにタクシーを呼んでもらい、向かったのはモレーン湖
今回のおまかせツアーで、目ぼしい観光ポイントは全て回ってもらえたんですが、
ここだけは入っていなかった。
そこで最終日の今日、自力で見学に行くことにしたというわけです。

モレーン湖Moraine Lakeは、ルイーズ湖の南約10キロメートル、標高1884mにあります。
湖の後方にはテンピークスTen Peaksと呼ばれる10の峰が並びそびえ立ち、
その景観は、かつてカナダの20ドル札の絵柄に採用され、スピリットアイランドと共に
カナダを代表する景色の一つとなっています。
タクシーで細い山道を登っていきます。
レイクルイーズからの所要時間は約20分。
テンピークスと思しき山が見えてきました。

駐車場で車を降りると、運転手さんが「こっちこっち」と先に立って歩き出します。
湖の端まで来ると、脇の岩山(丘?)を示して「この上からの眺めが最高なんだ!」
5分ほどで上に登れると言われて、さっそく上がってみることにしました。

時刻は午前9時半過ぎ。 まだ日が完全に山影から出て来ていません。 ちょっと早過ぎたか。。。
テンピークスTen Peaks
が真正面に見えます。

Nice View!!
モレーン湖
Moraine Lake


残念ながら、左側の山の陰に入っていて日が当たっていませんが、氷河湖ならではのターコイズブルーが美しい。

こちらが噂の20ドル札

目の前に見えているのと
同じ景色だ~
見ている間にも日は登り、山や湖がどんどん表情を変えていきます。
周りの人はみな、コンパクトカメラから三脚付の一眼レフまで、
カメラのシャッターを切るのに忙しい。

湖の端、モレーン川の流れ出す辺りには枯れた木々が大量に集まっています。
展望台の上に小さなケルンがありました。
誰が積んだのでしょうね。
惜しむらくは、湖にほとんど陽が当たっていなかったこと。
あと30分か1時間遅く来た方がよかったかな~
でも、ルイーズ湖と同様に“カナディアン・ロッキーの宝石”と賞される、
美しい景観は充分に楽しめましたよ。
お時間とれる方は是非、訪ねてみてください。(出来たら、もうちょっと遅い時刻にね)

午前10時過ぎ
ホテルに戻ってきました。

朝日を燦燦と浴びた姿は威風堂々といった趣

まだ観光客の少ない時間帯なので、湖の畔を少し散策してみました。
氷河と湖

静かな湖面に山が映りこんで、何とも美しい
陽の光を受けて、湖水のグリーンが映えてます。

30分ほど湖畔の散歩を楽しんだら、そろそろチェックアウトのお時間です。
部屋に戻って荷物をまとめて、
最後にもう一枚、

お名残のワンショット

チェックアウトはしましたが、これで終わりじゃありません。
せっかくの高級ホテルを思う存分味わおうという魂胆の我々。
移動の飛行機は、ギリギリまで遅い時刻のをとってあります。
これから湖の見えるレストランで、景色を楽しみながらランチをいただきます
Lakeview Lounge

大きな窓からはヴィクトリア氷河とルイーズ湖の景観が一望できます。

普通にサンドイッチなどのメニューが並ぶ中、Afternoon Teaのコースを発見。
今の気分に最適!というわけで、こちらをチョイスしてみました。
まずはフルーツ盛合わせと
ノンアルコールのカクテル

彩り鮮やかです。
窓の外には“ロッキーの宝石”。テラスに飾られた花も愛らしい。
スコーンにミニサンドイッチ
そしてスイーツ

ポットサービスの紅茶と共に、
優雅にいただきましょう。

窓の外の景色の移り変わりを楽しみつつ、カナダ旅行の思い出を振り返りながら、ゆったりと過ごしました。

ツアー旅行ではなかなか味わえない至福の時です。

午後1時。ガイドのMさんがホテル前まで迎えに来てくれました。
いよいよカナディアン・ロッキーとお別れです。
93号線から1号線に入り、カルガリーに向けて、数日前に通った道を逆方向へ引き返す。
道端のヒッチハイカー(!高速道路だけど自転車歩行者進入可なので)には目も呉れず
一路カルガリー空港を目指します。
Mt. Rundleがお見送り

ところで、ガイドのMさんから聞いたトリビアをもう一つご紹介しておきます。
カナダ国内のマクドナルドのマークには、なんとメイプルリーフがあしらわれているんです。
生憎うまく証拠写真が撮れなかったので、こちらをどうぞ。
この画像はカナダマクドナルドの公式サイトから拝借しました。
デニーズDenny'sの場合
アポストロフィ(’)がメイプルリーフになってます。

その話を聞いた後でふと目に止まったウェンディーズWendy's

あ、これもだ!
(画像が悪いですが)
なんと、Wendy'sに関してはガイドさんも知らなかったそうです。

思ったより渋滞も少なく、午後4時前にはカルガリー空港に到着しました。
ガイドさんに見守られながら無事にチェックインを済ませ、遂にカナダを後にします。

ガイドのMさんには、本当にお世話になりました。
ツアーだと「かなり駆け足で、見学ポイントも省かれて・・・」なんて思ってたのに、
とても充実した内容で、我々としては大満足でした。(運もよかったんだろうけど)
いろいろ薀蓄も聞けて、自力で見学するのよりずっと面白かったというのが正直な感想。
ツアー会社を利用するのも時にはいいもんだ、と考えを新たにしましたよ。


Mさんとお別れして中に入ると、早速アメリカの入国審査がありました。
ナイアガラの時と同じだね。
特に問題もなく、「ようこそアメリカへ!」と言われて搭乗ゲートに向かいます。
搭乗開始まで間があったので“憧れの”Tim Houtonでコーヒーを飲みながら時間を潰す。

ナイアガラの時のリベンジを果たしたぜぃ

そして17:45、飛行機は定刻どおりにシアトルへ向けて出発したのでした。
最後にもう一度、空の上から山頂の大氷原を見ることが出来ました。

氷河&密林を歩こう(6)湖畔のシャトー~フェアモント

2009-09-14 16:39:26 | 旅行:ロッキー&オリンピック
8月24日(月)午後1時、ジャスパーの町まで戻ってきました。
ガイドさんと一緒に、ツアー会社御用達のイタリアンレストランでランチ

一時間程の休憩ののち出発。93号線をバンフ方面へ引き返します。
エディス・キャンベル山
見送ってくれる。

昨日の午後は雨でしたが、今日はきれいに晴れて、車窓からの風景を存分に楽しめます。
青い空と深い緑のコントラストが本当に美しい

エンドレスチェーンリッジ
Endless Chaine Ridge


氷河に押されて隆起した高い峰が連なり、一枚の壁のようになっています。
あの向こう側には、今朝訪れたマリーン湖へ行く道が並行して走ってます。

午後3時、
スタットフィールド氷河Stutfield Glacierを望む展望台で小休止。
スタットフィールド氷河もコロンビア大氷原から流れ出る6つの氷河のうちの一つです。
足元にリスが出てきました。
そういえば今回の旅行で、リスは初めてかな?

アサバスカ氷河と再会。
既に氷河が消失した場所に、モレーンがはっきり確認できます。

今日も雪上車ツアーは満員御礼のようですね


「動物出ろ~、動物~」と言ってたら、出ました。
親子連れのビッグホーン・シープBighorn Sheepです。
ビッグホーン・シープ
Bighorn Sheep

和名はオオツノヒツジ
(大角羊)


・・・まんまじゃん
ビッグホーン・シープの特徴は何といっても、後ろ向きにカールした大きな角。
この角の大きさで群れの中での地位が決まります。

これは角が小さいから雌かな。
(あるいは若い雄?)
雄のビッグホーン・シープの角は、鹿のように毎年生え変わるのではなく、
一生成長し続けるそうで、重さ18キロ以上にもなることがあるんだって。
概して国立公園内の野生動物(特に大型のもの)は、狩られる危険を感じないせいか、人間が傍に居るのに気付いてもあまり逃げませんね。
のんびり草を食べながら茂みの中に消えていきました。

道路脇に、不自然な水溜りがありました。

水溜りの奥には枯木の山。
なんとこれがビーバー・ダム

思ってたより大きい!
ダムの手前に、鉛筆の芯のように削られた木。これはビーバーが齧りとった痕なんですって。


前方にまたもや不審な駐車車輌を発見。何が居るのか聞いてみたらムースだって!
囲みの中の黒い物体がそうです。

(これじゃ何だか全く分かりませんねー

車窓からの景色はどれをとっても絵になるものばかりです。
もし自分達で運転してたらView Pointでいちいち停まっちゃって先に進めないだろうなぁ。。。

午後5時、レイクルイーズ・エリアに到着しました。
ホテルに入る前に買出しをしたかったので、ガイドさんにお願いしてサムソンモールに立ち寄ってもらいました。

貸切状態って、ホント便利
サムソンモールはレイクルイーズ・ビレッジ唯一にして最大のショッピングモールです。
ビレッジの中心にあって、観光案内所やみやげ物屋やレストランはもちろん、
スーパーマーケットやスポーツ用品店なんかもあって旅行者には強い味方。

買出しを終えたら早々に、今日宿泊するホテルに向かいましょう。
今夜のお泊りはなんとこちら!
フェアモント・シャトー・レイク・ルイーズです!!
フェアモント・
シャトー・レイク・ルイーズ
The Fairmont
Chateau Lake Louise


※ホームページ→こちら
1890年開業の老舗で、AAAとCAAで4つ星ホテルに格付けされている高級リゾート。
日本はもちろん世界中から訪れる観光客にも有名な一流ホテルです。
こんな所に泊まっていいのか、ホントに?! と思わず自らに突っ込みを入れてしまう。
当初は丸太小屋からスタートしたそうですが、現在内装はビクトリア調のインテリアで統一され、高級感溢れる造り。
スタッフの応対も素晴らしい。
さすが4つ星
せっかくここに泊まるなら“Lake View”の部屋を選びたい。

窓からはルイーズ湖とヴィクトリア氷河の景観が堪能できます。
そもそもツアーを申し込んだ時に、ホテルもセットで頼めたんですが、
全泊分のグレード(スタンダードorデラックス)を選ぶことしか出来ないし、
料金を聞いてみたら、特に「団体扱いでお得!」という感じじゃなかったんですよ。
で、どうせ飛行機も自分達で手配するんだからと、自分達でホテルを取ることにして、
他を控えめにして、ここの一泊だけ特別に張り込んだという次第です。
ありがとう!ダンナ

部屋に落ち着いたのが午後6時。
まだ外は充分に明るいので、湖の周辺を散策に出かけます。
湖の左手にあるMt. Fairiewの斜面に設けられた展望台まで、片道1.8km高低差100mのトレイルを歩いてみました。

予想外にキツイ登り
森の中はうっそうと木が繁り、地面は苔類で覆われてます。

所々に美味しそうな(笑)キノコが顔を出す。

展望台からの眺め

遠くの山並みと湖のコントラストが楽しめます。
シャトーが夕陽を浴びて美しい
湖は早や山影に隠れんばかり。
日が暮れて暗くなる前に山を下りましょう。
湖畔に戻ってきました。

残照に輝く湖を愛でる。。。

リスが出てきました。
なんという鳥かな?

太陽は山の後ろにすっかり隠れてしまいました。


午後8時。
そろそろ夕食のお時間です。

このホテルはビレッジから離れているので、宿泊客はホテル内のレストランに集中します。
希望の時間に食事ができるよう、さっき散策に出かける前に予約をしておきました。

ホテル内には4つのレストランがあります。
一番人気はやはり、素晴らしい景色とともにディナーとワインを堪能できる
Fairview Dining Room
「ジーンズやスポーツシューズでの入店はご遠慮ください」という高級レストランです。
(“カジュアルなリゾートウェア”は一応可)
しかし、ここは我々が行った時点で既に午後9時以降しか席が空いてませんでした。
で、次点として選んだのがこちらのPoppy Brasserie
カジュアルスタイルですが、れっきとしたレストランです。

ここも窓から湖と氷河が見えました。
日が暮れて、食事してる間に外は真っ暗になって何も見えなくなったから、これで充分でしたね。
メニューも充実していて、我々としては結果的に却ってGoodだったな。

ここでもカフェラテはガラスのコップで出てきました。

あ、アイスティーは“Non-Sweet”でオーダーしましょうね~

食事の後はお風呂。
広くて深いバスタブでゆっくりお湯に浸かって寛ぎのひと時。。。

氷河&密林を歩こう(5)秘境マリーン湖

2009-09-11 16:37:34 | 旅行:ロッキー&オリンピック
8月24日(月)は午前6時半に起床。
朝食は部屋で、昨日のうちに買っておいたサンドイッチを食べて済ませました。
昨日の夜、いっぱい食べましたからね~これで充分です。
午前8時、チェックアウトしてるところへガイドのMさんが到着。
早々に出発です。

ジャスパー国立公園Jasper NPは、総面積10878k㎡(岐阜県より少し広い位)で
カナディアン・ロッキー内における最大の国立公園です。
南はサンワプタ峠でバンフ国立公園と接しています。(大氷原はジャスパー国立公園内)
コロンビア大氷原までは観光客も多いですが、ジャスパーの町周辺は交通の便が悪く、
ここまで来ると観光客の数はガクンと減る。
その分、観光地ズレしていない、手付かずの自然を存分に楽しむことができます。
※Jasper National Park of Canadaホームページ→こちら

町を出てすぐ、野生のエルク鹿Elkに出くわしました。
右を見たり左を見たり、、、
なんだか道の向こう側に行きたそうにしてます。
と思っていたら、
車が居るのに渡り始めました。
車列を尻目に
悠然と道を渡っていく。

全く怖がっていない様子に、
人間はただ苦笑するのみです。

さて、今日最初の立ち寄りポイントはマリーン渓谷Maligne canyon‎
マリーン川Maligne Riverの急流が、11,000年もの歳月をかけて岩を侵食して造りあげた
カナディアン・ロッキーで最も長く深い渓谷です。
渓谷に沿って遊歩道が敷かれていて、水のに削られた渓谷の様子の移り変わりを楽しめます。
途中には橋が川をまたいでいて、絶壁の底の急流を見下ろすことが出来ます。
深さは最大50mもあって、橋から下を見ると足がすくむよ。
上流の氷河湖が水源なので、川の水の色は独特のエメラルドグリーンをしています。
急流はところどころで滝となっており、人気のない渓谷に凄まじい轟音が鳴り響く。

ふと足元を見ると、岩の表面に貝の化石が含まれていました。
太古の昔、ここが海の底だった証です。それが今はこんな高山の中。。。
遊歩道沿いの木の幹にこんなものが残されていました。
クマの爪あとです。

この辺りには野生のクマが多数生息しています。

Maligne Lake Rdを更に先へ進むと、前方の視界が急に開ける。
午前9時、メディスン湖Medicine Lakeに到着です。
ここは、春から夏にかけては豊かな湖水を湛えていますが、秋から冬にかけて水位が下がり、遂には湖底が見えてしまう、なんとも不思議な湖なので、先住民達が魔法(メディスン)と名づけました。
“魔法”だったら“マジックMagic”じゃないかって?
その通り。これは、先住民達の勘違いから来ています。
当時の先住民の病気の治療といえば呪いが主でした。
そんな彼らに入植した欧米人が薬を与えたところ、“魔法のように”病気が治った。
「これは何だ?」と尋ねる先住民に欧米人が「薬Medicineだ」と答えたわけですが、
先住民達は「魔法のことを“Medicine”という」と思ってしまったんです。
異文化コミュニケーションは、今も昔も難しい

ひと通り写真を撮り、さあ出発、と思ったら、「チッチッ」という鳴き声が聞えてきた。
慌てて周囲を見回す。
ピカPikaです。
和名はナキウサギ

体長20cm弱と小さく、耳も短くて、見た目はネズミみたい。
警戒心が強いらしく、かなり遠くからでないと撮れません。
しかも岩場をチョロチョロと走り回るもので、照準を合わせるのが大変でした。

離れた所でジーッと息を殺していたら、ようやく止まってくれた。
ピカの登場で時間をとられました。
10時から湖上クルーズの予定です。急ぎましょう。
メディスン湖の水位が大きく変動する理由ですが、実は、湖底の石炭岩地盤の下にアサバスカ川へと続く流れがあって、徐々に水が流れ出てしまうんです。
この辺りはだいぶ水位が下がっていて、“湖底の川”がよく見えます。
この辺りでは湖水はほとんど干上がってしまって、既に底が見えていました。

メディシン湖から40分弱で道は終わり、マリーン湖Maligne Lakeに到着しました。
マリーン湖はカナディアン・ロッキー最大、世界でも2番目に大きい氷河湖です。
全長22km、最大幅1.6kmという、非常に細長い形をしています。
“Maligne”は“邪悪、危険”という意味。(Marine“海”じゃありませんよ)
昔の人がこの湖を見て「恐ろしいほどに美しい」と言ったことに由来するそうです。
ボート・クルーズで湖の奥まで行きます。

クルーズ船はこのような50人くらい乗れる大型のエンジン付きボート。
他には、カヌーを借りて自力(手漕ぎ)で行く方法もあります。

細長い湖の奥には三方向から氷河が迫る。
右側の山の手前の峰にティーポットの形をした岩がちょこんと鎮座しているのがなんとも可愛らしい。
右側の氷河のアップ

マリーン湖の水源の一つです。
湖水の色は例によって、氷河湖独特の色合い
湖の中程には、両側から山が迫って、幅が非常に狭くなっている箇所があります。

船着場から14km地点が展望ポイントです。
船を下りて、岸辺や短いトレイルを登った展望台から湖を堪能します。

スピリットアイランド
Spirit Island


カナダのガイドブックやポスターでお馴染みの風景です。

1930年、コダック社のフォトコンテストで、スピリッツアイランドの写真が見事金賞に輝き、この景色が世界中に知られることとなりました。

岸辺からのスピリットアイランド

“島”といっても、木が数本立っているのみの小さな中州程度のものです。
上陸はできません。

マリーン湖の奥を臨む

穏やかな緑青色の湖面
青い空を切り取るような山並み
その頂に輝く氷河

いつまでも見続けていたくなるような絶景です。
スピリットアイランドより奥は保護地域なので、エンジン付きのボートでは入れません。
これより先へ行きたい場合は、カヌーで手漕ぎで行かないといけない。
湖の最奥にあるのは
クロテット氷河
Crotet Glacier


(逆光でうまく撮れない~)
クロテット氷河は、ガイドのMさんの行ってみたい場所トップ3の一つなんだそうです。

しかし前述の通り、岸から22kmを5、6時間かけてカヌーで渡った後、更に何時間もかけて山を登らなきゃいけませんので、なかなか仲間が見つからないらしい(笑)

ジャスパーから車で約2時間、更に40分くらい船に乗ってやっと見られる景色。
“秘境”と言ってもいいくらい、荘厳で神秘的な雰囲気がありました。
ジャスパーの町のアクセスの悪さも手伝って、ここまで来る観光客は少ないんですが、
訪れる価値はコロンビア大氷原に劣らないと思いましたよ。
わずか20分ほどの滞在でしたが、満足して帰路につきました。
行きで見た氷河とは湖をはさんでお向かいにある、もう一つの氷河です。

この辺りが湖の幅が極端に狭くなっているんですが、その理由は“モレーン”なんですねー

しっかし、それにしても寒かった~ (またか、とお思いでしょうが)
(ちなみに本日の服装は薄手の長袖Tシャツに襟付きトレーナー、パーカーとGジャン)
標高が高い上に、湖を渡る風は氷河の上で充分に冷やされてて、
おまけに船のスピードが結構速いから、写真を撮ろうと窓を開けたり船室の外に出ると、
正直、凍えそうでした。。。
カナディアン・ロッキーの観光は、夏でも冬装備が必要です、ホントに。
クルーズ船の船着場の傍にある赤い屋根のボート小屋は、1928年築で国の記念物に指定されています。
レンタル・カヌー屋さんとして
今なお現役

約90分のツアーを大満足で終え、少しだけみやげ物屋を覗かせてもらって、さあ出発です。
“カリブー注意”の看板

カリブーCalibuはトナカイのことです。
この辺りにたくさん生息しているらしいんですが、何度も来てるガイドのMさんでさえ、まだ見たことがないそうです。

「トナカイ、出ないかな~」なんて言いながら車を走らせていたら、
前方に不自然な駐車の列が見えた。
何?何が居るの!?
クマです!!
ブラックベアの成獣です。
遠く目にもかなり大きいのが分かります。
道路の左側の崖下をのっそり
歩いていきます。

反対車線の向こう側なので
かなり遠い。
道端に駆け寄りたいけど、危険なので車から降りることはできません。
車の中なら目一杯のズームでシャッターを切りまくります。

森から出てきてくれたので、うまく全身像をキャッチできました。

マリーン湖見学の感動にもう一つオマケがついて、我ら二人ホクホク顔でした。