カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

デスバレー探訪~その5

2008-02-23 14:21:04 | 旅行:デスバレー
12時半を回りました。
ダンテスビューからの眺めを堪能し、いよいよデスバレーに別れを告げます。

山を下り、CA-190に復帰。来た道とは反対に、右折して東に向かいます。
このままロスに帰ることも、時間的には充分可能なんですが、
せっかくの3連休なので、ラスベガスに足を伸ばそうというわけです。

Death Valley JunctionでCA-127に入り、北に向かうと、ほどなく州境。
ここで道はNV-373と名を変えます。
砂漠の中の1本道を、逃げ水を追って走ります。

I-95と交差するところにLathrop Wellsという町があります。
予想はしてましたが案の定、ガソリンスタンドとマーケットが1軒あるだけ。
そのマーケットというのがこちら↓

なんでこの色にしたんでしょうねぇ。。。目立つから?
確かに、かなり遠くから見えましたよ。(でもマーケットだとは思わなかった)
昼食を買いに中に入ると、さすがネバダ州!
スロットマシーンが置いてありました。しかもやってる人が居た!

ここで買ったマフィンで簡単にランチを済ませて、先を急ぎます。
単調な1本道のI-95を眠気と戦いながら1時間ほどひた走り、
ラスベガスの街に入ったらI-15に移って南下、午後3時半、本日の宿に到着。

ラスベガスは今回で渡米後3回目。
大してカジノに入れ込むわけでもないのに、ウチはラスベガス大好き夫婦。
いろんなホテルを泊まり歩いてます。
今日のお宿はこちら、Bally's Las Vegas

お部屋はこんな感じ。Standard/2QueenBedのお部屋です。

アメニティも充実

質も良かったです。


本日の夕食はバフェで食べ放題と行きましょう。
実は最初リオ・スイートのシーフード・バフェに行ったんですが、なんと改装中!
そんなアホな!!

そのために今日は朝から節制してきたのに~

というわけで、混むとは聞いていましたがベラッジオのThe Buffetへ。
到着してみると、すでに長蛇の列。しかし今さら他に行く気にもなれない。
変わりばんこにカジノで気晴らししながら小一時間待って、ようやく夕食にありつきました。

しかし、待っただけの甲斐はあった!

噂通りシーフードが充実していて(ウチらカニを食べまくりましたよ)、
他にも本格的なお肉料理が数種類、パスタやピザ、サラダ、フルーツ等々、
メニューが豊富で、目移りしてついつい食べ過ぎてしまいます。
(ただお寿司は、これはまあ“普通”かな、特にお勧めというほどではないかも)
特筆すべきはデザート。15種類くらいあって、見た目綺麗で小振りで甘さ控えめで美味
この内容で$27.95(金・土は$35.95)なら安いね~と、二人とも大満足。

ホテルへの帰り道、車の窓越しにラスベガスの夜景を楽しみ、
Bally'sのカジノでもうひと遊び。程よく負けたよ~(苦笑)

2月18日(月)最終日はゆっくりめにチェックアウト。
曇り空の下、ストリップを散策した後、少し離れた日本食レストラン“KABUKI”で昼食、
そして、家路に着く前に最後の寄り道、Las Vegas Outlet Center(旧ベルツ)へ。

マッカラン空港のすぐ南にあるアウトレットで、高級ブランドより日用品のショップが多い。
今回のお目当てはウェッジウッドWedgewood
この日はプレジデントデーのセール中で、赤札から更に20%OFFもう買うっきゃない!
戦利品はこちら↓

欲しかったお皿をGetし、ご満悦でベガスを後にしました。

帰り道は全部独りで運転してくれたダンナに感謝!また来ようね!!

デスバレー探訪~その4

2008-02-22 17:46:45 | 旅行:デスバレー
2月17日(日)
デスバレー2日目の朝は砂丘探検に行きます。
ジェネラルストアで買ったサンドイッチで朝食を済ませ、チェックアウトして出発。


砂丘Sand Dunesには特別な駐車場はありません。
未舗装の路肩に適当に車を停めて、みんな勝手に入っていきます。
また、トレイルといっても特に「ここがルートだ」ということはなく、
歩きやすそうなところを見つけて自由に歩きます。
近くで見ると
ちょっとした場所にも
風紋が刻まれてます。

ご存知かもしれませんが、砂丘の砂は粒子が非常に細かい。
歩き出して5分もしないうちに、足の指の間がジャリジャリしてきました。
スニーカー履いて、靴下も履いてるのにー?!
神経質な方はこのトレイルはやめておきましょう。

わずかに生えている植物Arrowweedの周りには蟻などの昆虫が住んでいます。
この谷に来て、ここで初めて生き物の姿を見ましたよ。
これは何の足跡だろう
・・・サソリかな?

肉球っぽい足跡もあった。
コヨーテとか?

Arrowweedの枯れた跡は、こんな風になる。


砂丘の最も高い所までは片道3km以上あります。けっこうハード!
陽も高くなってきたので、我々は途中で引き返しました。


お次はザブリスキーポイントZabriskie Pointです。
ファーニスクリークからCA-190をラスベガス方面に3マイルほど進むと駐車場。
坂道を歩いて展望台に上がると、目の前に黄金の山ひだが現れます。

現地で見ると、太陽の照り返しが眩しくて、ホントに金色に見えましたよ。
実はここは、
昨日歩いたGolden Canyonの
裏側にあたります。

そういえば山の色が似てる。


ここから更に東に20マイルほど行ったところがダンテスビューDantes View
デスバレーを一望できるという展望台です。
道中は長い登り坂なので、途中にはラジエーター水の補給用タンクも設置されてました。

最後に、いろは坂かロンバートストリートかというくらいの急勾配急カーブを登りきり到着。

標高1669mの展望台はかなり風が強い。思いのほか寒いので厚着をして外に出ます。
展望台から下を見ると、バッドウォーターの白い塩原が広がる。
はぁぁぁぁ、大きいねぇ・・・・

上の写真の青マルの部分を拡大してみると・・・↓
あの蟻んこみたいなの、
“人”だよねぇ。。。

あそこが昨日歩いた場所か。

ってことは、あの先は
まだあんなにあったのか・・・

(しばし呆然)

ここは是非、バッドウォーターを歩いてから訪ねてください。
感動の仕方が違ってくること、間違いなし。

<デスバレー南側>
水が溜まっている所が
見えます。
エメラルド色できれい。

川のような跡もあります。

真夏に来ると、また風景が
違ってるんでしょうか。

<北方面を臨む>





どこまで続く、塩の原、、、

今朝歩いた砂丘なんか
遠すぎて見えやしません。


ここがデスバレー最後のポイントということもあってか、なんとなく離れがたくて、
結局、ここで小一時間も過ごしてしまいました。

[その5につづく]

デスバレー探訪~その3

2008-02-21 20:39:27 | 旅行:デスバレー
バッドウォーターを後にして、次のポイントアーティスツパレットArtists Paletteを目指します。
途中に“悪魔のゴルフコース”というポイントがあるんですが、
駐車場までの道が未舗装だったで断念しました。(ウチの車、4駆じゃないもんで・・・)

CA-190を北上していくと“Artists Drive→”の標識が出ます。
ここを右折して山道を登った先がArtists Paletteです。

侵食や崩落で崖の斜面にさまざまな鉱物が露出しているんですが、これが実に色彩豊か。
黄色や赤茶色の間に、紫色や緑色が顔を出しています。

写真では色合いが
うまく伝わらないけど
本当に綺麗

谷の中心部ファーニスクリークに向かう途中、Golden Canyonの標識。
初級向けのトレイルなので、ちょこっと入ってみました。
黄色い峡谷は、陽があたると本当に金色に見える。
遠くの山や空とのコントラストが印象的です。

トレイルにはところどころ、道路の痕跡が残っていました。
実はもともと舗装されていたのが、1976年の鉄砲水で流されてしまったんだそうです。
引きちぎられたアスファルト道路の残骸を見て、自然の力の凄さを実感。。。

CA-190に戻ってしばらく行くと、異様にパームツリーが生い茂ったエリアに出ます。
ここが公園の中心部ファーニスクリークなんですが、我々は特に用も無いのでスルー。
更にCA-190を北上していくと、それまでの白っぽい塩原に代わって、荒野が広がります。
そこに黄色い花Hairy Desertsunflowerが一面に咲いていました。
ちょっと“死の谷”っぽく
ない風景だけれど、
春らしくて和みます

砂漠では雨が降った後、こうして一斉に花が開くんだそうです。
2月は1年で一番降水量の多い月だし、(といっても平均降水量9㎜だけど)
バッドウォーターの辺りにもところどころ水溜りがあったから、最近降ったのかもね。

道が大きく左にカーブ、西に進路を変えて進むうち、右手に砂丘が見えてきました。

デスバレーに対しては「荒涼とした砂漠」という漠然としたイメージしかなかったんですが、
実際訪ねてみると、実にいろいろな表情を持っていることがわかりました。

さて、今日の宿はストーブパイプウェルズのロッジStovepipe Wells Innです。

ストーブパイプウェルズは、デスバレーのもう一つのビレッジ。
ロッジの他にガソリンスタンドとジェネラルストア、レンジャーステーションなどがある。
道路の反対側はオートキャンプ場になっていて、キャンピングカーで大混雑してました。
ちなみに
ここでやっと
海抜0メートル


ロッジの部屋はこんな感じ
広くはないですが、
小ぎれいなお部屋。

エアコンあり。テレビあり。
冷蔵庫あり。電話なし。
バスタブあり。ドライヤーなし。

アメニティは石鹸2、
シャンプー1、ローション1。

なお室内では調理禁止。

余談ですが、このロッジにはプールもあります。
さすがにこの季節はプール内には入れませんが、プールサイドで日光浴してる人は居ました。
これぞアメリカン・スタイル

夕食はロッジのレストランでいただきました。
食事前に夕暮れの砂丘を見たかったのに、山間いなので予想外に日没が早くて見逃しちゃったよ。
残念

左:Pork Lib(大量に見えますが、半分は骨) 右:チキンと野菜の照り焼きソース炒め丼

なかなか美味しかったです。

食事を終えて外に出ると、あたりは早や夕闇の中。
周りを囲む山並みのシルエットが黒々とのしかかってくるようです。
天頂には煌々とした半月。
しかしその明るさにも関わらず、たくさんの星が見えました。やっぱり空気が綺麗なんだな

[その4につづく]

デスバレー探訪~その2

2008-02-21 20:19:45 | 旅行:デスバレー
山を越えてCA-190に入ると、景色が一変します。
両側には延々と山並みが連なっていて、その間にまっ平らな大地が彼方まで横たわっている。
日本人の感覚でいう“谷”って、もう少し幅が狭いと思うんだよなー
これは既に“平原”というんじゃ・・・

ちなみにデスバレーは、アラスカを除くとアメリカで最大の国立公園なんだそうです。
面積は約1万3490㎡で、福島県とほぼ同じ大きさ。
谷の幅は広いところで25km、南北の長さは200km(!)。
海面下80m以上の谷底から標高3000m超の山まであります。

左側の車窓から見える地面は真っ白。
遠くの山が冠雪しているので、まるで雪景色に見えますが、
実はこれなのです。


山を越えてから30分以上走ってようやく最初のポイント、バッドウォーターBad Waterに到着。
かつての塩水湖が干上がった塩の大平原です。

ここは西半球の最低地点で、海抜-85.2mです。
背後の山にこんなものがありました。

                          ↓
いま私達、
海面下に居るんだね…


大塩原に下りて歩いてみましょう。

とにかく白い!見渡す限り白、白、白、、、、
サングラスせずに歩いていたら、涙がボロボロ出てきました。
雪目ならぬ“塩目”?
塩の結晶にも
いろんなタイプがありました。

ふわふわ粉雪みたいなの、
霜柱のように見えるもの、
実はどれももの凄く硬い。
踏んでも崩れやしない。

水溜りのところのは
まるでサンゴのようです。


周りに人が居なくなると、辺りは全くの無音の世界となります。
人の声も、遠くを行く車の音も全く聞こえません。
真っ青な空には一羽の鳥も飛んでいない。塩の大地には蟻一匹いない。生き物は自分達だけ。

このまま先にどんどん進んでいってそのまま道に迷っても誰も気付いてくれないだろう。。。
柵があるわけでもないのに皆んな大体同じような場所から引き返して行くのは、
そんな漠然とした不安を感じるからかもしれません。

[その3につづく]

デスバレー探訪~その1

2008-02-20 18:16:32 | 旅行:デスバレー
2月18日(第3月曜日)はPresidents'Day。
2月12日がリンカーンの、2月22日がワシントンの誕生日であることにちなんでの祝日です。
この3連休を利用して、デスバレー国立公園に行って来ました。

昔々に読んだ『エ○リアン通り(ストリート)』というマンガの1エピソードで舞台になっていて、
(私の中のロサンゼルスのイメージは、このマンガがベースになって構築されていた(^^;))
一度訪ねてみたいと思ってたんですよ~

なにせ西半球で最も暑い土地として有名なところ。
真夏には気温が50℃(!)を超えることもあるそうで、その暑さは半端じゃないらしい。
そんなわけで観光のベストシーズンは冬となっております。
(真夏には団体バスの立ち寄りが禁止になるとか・・・マジ?!)

ではデスバレー探訪記、しばしお付き合いください。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

2月16日(土)
空も白み始めた午前6時半過ぎ、Irvineを出発。
時間節約のため有料道路261→241で北上し、CA-91を経てI-15に入ります。
途中、Barstowのマックで小一時間の休憩をはさみ、Bakerを目指します。
BakerからCA-127に入ると、ゲートシティのShoshone、そしてDeathValleyの標識が出る。
いよいよですね♪

ここからは単調な砂漠の中の一本道、ガンガン飛ばして行きたいところなんですが、
なんと我々の前にはキャンピングカーの団体様。キャラバンのように延々と連なっています。
この道は片側1車線の対面交通。
意外にカーブや起伏が多くて見通しが悪いので、追い越しをかけるには相当勇気が要る。
なにせ相手は車体が大きいですからね~
(注:アメリカのキャンピングカーは、日本のちょっとした観光バス並みのサイズ)
まあイライラせずに行きましょう。。。

砂漠の風景を楽しみつつ走ること約1時間。午前11時過ぎにShoshoneに到着。
ここで休憩しつつ、持参したサンドイッチで昼食。

Shoshoneは一応デスバレーのゲートシティなので、ビジターセンターがあります。
あとは郵便局とガソリンスタンド、そしてカフェが1軒。これで終わり。
アメリカで砂漠の中の町なんて、こんな程度です。(もう慣れた)

そんなわけで、この町で昼食をとろうを思ったら、お店の選択の余地はありません。
食事の好みがうるさい人はお弁当を持参しましょうね


Shoshoneの町を過ぎてしばらくしたら、CA-178westに分岐。
走り出してまもなく“Pay Area”の看板、そして公園の入り口。

デスバレーには、ヨセミテやグランドキャニオンのような入場ゲートがありません。

料金は公園中心部のビジターセンターやレンジャーステーションで払います。

この先の山を越えた
向こうの谷がデスバレーです



[その2へ続く]