カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

立山のGWは雪の大谷(1)~決戦前夜

2012-04-30 21:24:51 | 日本でお出かけ
4月30日(月・祝)、さあ、2012年GWのメインイベントの始まりです。
立山・雪の大谷ウォーク!!
   (↑“ゆきのおおたに”と読みます)


関東近隣の住人に春の到来を告げる風物詩のひとつに
立山黒部アルペンルート開通のニュースがあります。
(異論は多々あるでしょうが、とりあえずshimaushiにはそうなんです


立山黒部アルペンルートは、登山道以外で富山県と長野県とを直接結ぶ唯一の交通路。

富山県側の立山駅と長野県側の扇沢駅との区間は、
直線距離は25 km足らずにも関わらず、最大高低差は1,975m(!)もあるという、
日本屈指の景勝ルートにして、国際的にも大規模な山岳観光ルートです。
最高地点の室堂(むろどう)標高 2,450mで、立山登山の基点にもなっています。


豪雪地帯に横たわるこのルートは、毎年12月から翌4月半ばまで冬季閉鎖されます。
春になると、降り積もった大量の雪をブルドーザーで除雪して道路を通行可能な状態にする。
アルペンルートの全線開通は、雲上の立山に地上より一足遅い春が来たことの証です。

この除雪の際に、室堂付近の道路の両脇に雪の大壁
ができます。
壁の高さは、積雪の多い年にはなんと20mにも達する!!といいます。
そんな、普段はバスしか通行できない高原バス道路が歩行者に解放され、
道路の両脇にそそり立つ雪の壁を思う存分楽しむことができる立山の春のイベント。
それが雪の大谷ウォークなのです。


立山駅と扇沢駅の間は、さまざまな乗り物を乗り継いで移動します。
立山連峰の景観を望む立山ロープウェイ、全線地下式のケーブルカー
黒部ダム建設に用いられたトンネルを通るトロリーバスなどなど。。。
←こんな感じ
移動に要する時間は合計2時間弱(乗換時間含めず)。
繁忙期は各々の交通機関の待ち時間が1~2時間にも及び、
その日のうちに通り抜けることができなくなることもあるとか。

今年2012年のイベント開催期間は、全線開通日の4/17(火)から6/10(日)まで。
ゴールデンウィークは、まさにピーク!!(ま、今年に限ったことではなく毎年、です)
混雑は容易に想像できます。
これは是非、前日のうちに富山に入っておきたい。。。
お昼ごろに東京を出発する上越新幹線で越後湯沢へ。
そこからは特急に乗り換えて、午後4時前には富山に到着できます。

今回は富山観光が趣旨ではないので、ホテルは駅前のビジネスホテル。
市内観光もしません(笑)

でもせっかく富山に来たのですから、富山ならではのグルメを楽しみたい
富山といえば米どころ、そして富山湾の海の幸
これはもう、寿司しかないっすね

しかし、そうと決めて探してみると、富山市街は、実は海からはかなり離れていて、
そのせいか案外寿司屋が少ない。(鱒ずしのお店なら、いっぱいあるんだけど
富山観光で来た人は、富山漁港に近い新湊あたりまで出向くようです。

それでも調べに調べてやってきたのがこちら、美喜鮨(みきずし)
富山市桜町1-7-5
TEL:(076)432-7201

※ホームページ→こちら
JR富山駅正面出口(南口)から徒歩3分という好立地で、ビギナービジター向けってか(笑)
営業時間が11:30~10:30と、昼と夜の間が切れてないのも、旅行者には有り難い。

日本海側とあって、メニューには見慣れないネタの名が並びます。
ホタテやイクラ、ウニ、大トロは“築地直送”って書いてある。こっちではお呼びじゃないのか
最初に、お任せで3,000円くらいのお刺身をお願いしました。
(これは1人前1,500円分)

富山名産のシロエビが贅沢に盛られてます。
口の中でとろけるよう。。。
「富山湾の白い宝石」と称されるシロエビは、世界でも富山でしか漁が行われない珍種。
「藍瓶(あいがめ)」と呼ばれる水深300~6000mの富山湾特有の海底谷に生息しています。
春から秋にかけて旬を迎え、甘えびを凌ぐ上品な甘さの味わいが特徴です。
福来魚(※)、カニ、小肌、穴子
※ふくらぎ
:ブリの幼魚のこちらでの呼び名

新鮮なネタは大振り、一方
シャリは小振りで食べ応え充分

寿司のシロエビは軍艦巻きで出て来ました。

ちょっと海苔の味が勝ちすぎてるかな。
でもたっぷり盛られてるので負けてはいません。
これも富山の名産、桜鱒

サーモンのような見かけで
味わいも似ていますが、もっと
優しい感じ。

ちなみに、鱒ずしに使うのより
高級なんだって。。。
なんでも、鱒ずしも元々は桜鱒を使っていたそうなんですが、桜鱒の漁獲減少に伴い、
最近では別種の鱒が使われることが多いんだとか。

シロエビの唐揚げも食べたかったんだけど、生憎GW中はやってないんだそうです。
大谷ウォークに来る観光客(ウチラもだ)で来客数が増えて、手が回らないんですって。
板さん「すみませんねぇ」って、頻りに恐縮されてました。

実は、事前に調べたところでは「お味はいいんだけど…」という口コミが多くて
ちょっと心配だったんですが、杞憂に終わりました。

(夕食にしては早めに行ったせいで空いてたからかな)
めずらしいネタをおなか一杯満喫して、大満足。

さあ、あとは明日に備え、さっさとお風呂に入って早々に寝るとしましょう。

立山のGWは雪の大谷(2)につづく

車山高原の春

2012-04-29 23:49:22 | 日本でお出かけ
今年もゴールデンウィークが始まりました。
初日の今日はまずまずの好天
幸先がいいですね

ウチら二人とも、天気が好いとジッとしてられない性分なもので、
ドライブに出かけることにしました。


このところ近場への買い物くらいしか車に乗ってないもので、
これじゃぁバッテリーがあがっちゃうんじゃないか?

と心配してたところでしたので、正に好都合というものです。

思いつきということもあり、明日からのことも考えて、近場で。。。
と思案のすえ向かったのは車山高原

長野県は諏訪市と茅野市の境に位置する車山の東側に広がる高原で、
夏はハイキング、冬はスキー場と、四季折々楽しめる高原リゾートです。
車山高原スキー場にあるリフトが夏季でも運行しているので、山頂付近までリフトで登ることができ、簡単に登頂可能なのがありがたい
リフトを乗り継いで山頂まで上がります。

お天気が好くて風は心地よいくらいですが、斜面にはまだしっかり雪が残ってますね~


車山山頂

標高は1,925m
日本百名山にも数えられる、
霧ヶ峰最高峰です。
山頂からは360度の大パノラマ

視野を遮るものもなく、目の前に雄大な自然が広がります。


山頂にある車山神社

まわりを4本の小さな御柱で囲まれていますね。
諏訪大社の御柱祭が開催される年の9月には、この車山神社でも小宮御柱祭が開催されるそうです。
別名「天空の御柱」

この神社と同じ山頂には、1999年から稼動している車山気象レーダー観測所が設置されていて、なんとも不思議な雰囲気を醸しています。

山頂付近には、まだ大量の雪が残っていました。

帰りもリフトに乗って麓まで下りられます。
もちろん自分の脚で下りることもできますが。。。
思えば、スキー場では(当たり前なんだけど)下りのリフトに乗ることってないですよね。
雄大な景色を眺め、山の風を肌で感じながら、急斜面をつんのめりそうになりつつ下って行くのも、また乙なもんです。

首都圏からはお気軽な日帰りドライブコース。
7月には高山植物が花を咲かせるそうです。なかでもニッコウキスゲが特に見頃だとか。
季節を変えてまた訪れてみたいです。

※車山高原公式ホームページ→こちら

桜の森の満開の下

2012-04-07 21:20:20 | 日本の日常
今週末、東京では予想通り、桜が満開となりました。
お天気もよく、絶好のお花見日和です。
去年は週末のお天気が今ひとつで、曇天の中、桜の花も元気がなかった。
さあ、今年はどうでしょう?

どこの町にも一つは必ずある?桜通り

桜の花のトンネルの下を人や車が行き交います。

近くの公園の桜並木

木々が空に向かって伸びをしているかのよう

びっしりと花を咲かせた枝は、
遠く目に見ると綿菓子みたい。

サクラは春を象徴する花として、古より日本人にはなじみの深い花です。
初春に一斉に開花する特徴から、春を告げる役割を果たしています。
農耕民族である日本人は、科学的に温度を計測する手段がない時代に、
サクラの開花によって冬の終わりを知り、田植えを始めていたのでした。

満開の桜の下では宴が催されるのが古来よりの世の習い(笑)
花見の起源は奈良時代。
中国から伝わってきた梅を貴族が観賞したのが始まりといわれています。
その後、平安時代頃から観賞の対象が梅から桜へと変わっていきました。
庶民にも広まったのは、江戸時代で、8代将軍徳川吉宗が江戸の各地に桜を植えさせ、
庶民の日頃の不満を解消させるために花見を奨励してからと言われています。





サクラは、関東近隣の人々にとっては入学式の象徴でもあります。
「入学式といえば満開の桜の下」ってくらいにイメージが刷り込まれてます。
秋入学が主流になったら“入学式は紅葉の下”になっちゃうのかなぁ。。。
うぅ~ん、頭の切り替えに時間がかかりそうだ
難しいことは抜きにして、まずは来る春を寿ぐといたしましょう。

おかえり!

2012-04-05 22:52:38 | 日本の日常
この日を待っていました!
コブクロ、活動再開!!

昨年8月末に活動休止してから早や7ヶ月。
約束の半年を過ぎ、ちょっとヤキモキしてたんですよね。

つい一週間ほど前にミノスケ社長から「もうちょっと待っててね」メールを貰ったばかりでしたが、
その内容は、必ずしも事態を楽観できるものではないと感じられたもので、
活動再開のニュースを見た時は正直、「ガセじゃないのか?!」
と疑っちゃいました、ハイ。


休止の主な理由となった、小渕の「発声時頸部ジストニア」という病気。
ジストニア(dystonia)は、不随意で持続的な筋収縮を引き起こす神経疾患で、
姿勢異常や、全身あるいは身体の一部が捻れたり硬直、痙攣といった症状が起きます。
手や指、喉頭といった身体の一部に症状が見られる局所性ジストニアは、
音楽家には多く見られるそうで、特定の部位を一定期間内に繰り返し動かすことが原因とか。

いろいろな体の動きをコントロールする脳の大脳基底核に障害が起こり、
そのため筋肉に意思を伝える中枢神経機能の異常をきたすと考えられていますが、
結局のところ、原因などよくはわかっていない難病なんです。
(※ただし難病指定はされてません)
患者各々の症状の軽重はあるにせよ、治癒には時間のかかるモノみたい。


そんな話を聞くにつけ、本当に復帰できるのか、心配だったんです。。。

いや、ホントでよかった。
本当によかった~



そうは言っても、歌うことにかけては常に全身全霊全力投球の二人。
活動再開となれば、休養期間の分を取り返す勢いで突っ走るでしょう。
無理を重ねてまた再発、、、なんてことになったら元も子もない。
どうかムチャはしないでね。

“古い”のが新しいのです。

2012-04-02 23:03:08 | 日本の日常
赤れんが駅舎として親しまれてきたJR東京駅丸の内駅舎
2007年4月から始まった保存・復原工事で、ずーっと工事用のシートに覆われていましたが、
外観復元工事がほぼ完成し、足場やシートの大部分が4月1日朝までに取り払われ、
久方ぶりにその姿を現わしました。

東京駅丸の内駅舎は、1914年(大正3年)創建。
辰野金吾による設計で、その堂々たる姿は多くの人々に愛されてきましたが、
1945年(昭和20年)、戦災により南北のドームと屋根・内装を焼失。
戦後、3階建の駅舎を2階建にして復興されました。
こちらは改装前の
東京駅丸の内駅舎です。

[wikiより拝借]

今般の「保存・復原工事」では、外観を創建時の姿に忠実に再現しており、
空襲で焼失した3階とドーム部分が再建され、開業した大正時代の姿が甦りました。
真新しい銅板が春の陽ざしを受けてピカピカ輝いてます。
この輝きは、しばらくしたら風雨に曝されて、見られなくなっちゃうんでしょうね。
今のうちにしっかり目に焼き付けておこう。。。

今後は内部の工事が進められ、6月には改札口などが本格的に使えるようになり、
10月には駅舎内に「東京ステーションホテル」も開業、
外観のライトアップも始めるそうです。

東京の新名所が、またひとつ増えました。
 

開花しました!

2012-04-01 16:13:20 | 日本の日常
昨日はものすごい荒れたお天気となりました。
風速20m以上の暴風が吹き荒れ、物は飛ぶはカサは壊れるは・・・
春一番が吹かなかった代わりでしょうかね?


しかし、そんな春の嵐をも吹き飛ばすような明るい知らせ。
気象庁が昨日31日、東京での桜の開花を発表しました。
開花の確認は午前11時10分頃で、
平年より5日遅く、昨年より3日遅い、
過去10年では2005年3月31日に並ぶ
遅い開花となりました。
今シーズンは寒さが続いたこともあって、開花状況は全国的に平年よりも遅いようですが、それでも関東では一番のりの開花です。

[左図はウェザーマップHPより拝借]

気象庁では各地で特定のサクラを標本木に定め、職員の目視による観測を行っています。
標本木は南西諸島や北海道の大部分を除いてソメイヨシノで、
気象台から近いところで、周辺の環境が変わりにくい場所にある木が選ばれています。
例えば北海道神宮、横浜市元町公園、大阪城西の丸庭園、神戸市立王子動物園
といった具合。
標本木の蕾が5~6輪ほころびると、開花したことが発表されます。
これをマスコミでは「開花宣言」と呼んでいるわけです。

東京のサクラの標本木は、九段下の靖国神社境内にある特定のソメイヨシノですが、
その樹木がどれであるかは、公開されていません。
ま、不心得者がイタズラとかしたら困るもんね~
これが靖國神社内標準木の
今年一番の桜?

[写真は朝日新聞デジタル版より]

桜は開花から一週間位で満開となり、見頃は約一週間続きます。
来週再来週の週末は絶好のお花見日和となりそうですね。

今日のポカポカ陽気に誘われて
武蔵国の桜も一斉にほころび始めたようです。