カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

大峡谷を行く~(2)キャニオンとご対面

2007-08-11 21:13:53 | 旅行:峡谷めぐり
アメリカ3大国立公園のひとつ、グランドキャニオン。
以前ラスベガスからのオプショナルツアーで訪れたことがあるのだけれど、
ろくに予備知識も無いまま、リムに立って見学していたのはほんの1時間ほど。
是非もう一度訪れたいと思っていた、その念願が叶う日がやってきました。

グランドキャニオンは、コロラド川に沿って延びる遠大な峡谷。
東西約446kmに及び、これは東京-岩手一関の距離に匹敵するそうです。
コロラド川を境に北をノースリムNorth Rim、南をサウスリムSouth Rimと呼びます。
通常ツアーでよく訪れるのは、交通の便が良いサウスリムの方。
今回の我々のアプローチもこちら側からになります。

ゲートを抜けて10分ほど走ると、マーサーポイントMather Pointに到着。
さっそくキャニオンとご対面です。

[マーサーポイントから西側を臨む]

午後4時過ぎですが、まだ充分陽は高い、、、ってか暑いよ!!
左側から突き出している台地の先がプラトーポイント。あそこで標高1152mあります。
我々が今、立っている所は標高2000m以上。って言われても実感わかないです~

右側から深く切れ込んでいる谷の底に、わずかに見える緑地がファントムランチ。
トレイルを下って4~6時間(登りは10時間!)くらいかかる。

ここMarther Pointは数ある展望台の中でも1、2を争う素晴らしさだそうです。
確かに、視界が開けていて、キャニオンを見渡せる感がある。
余談ですが、本によってマザーポイントとなっていることがありますが、
MotherではなくてMatherが正解。

さて、ご対面の感動を胸に、今日明日のお宿Yabapai Lodgeに向かいましょう。

ビレッジ東側の松林の中に、こんなロッジ棟が点在しています。
中心部からは外れているので、車がないとちょっと不便だけど、逆にとっても静か。

部屋の中はこんな感じ。全室クイーンベッド×2です。なかなか広い。

石鹸、シャンプー、ローションあり。バスタオル、フェイスタオルあり。バスタブあり。
ウチらの部屋は新館だったのでテレビ、ドライヤーもありました。冷蔵庫は無し。

この後はリムの西側で日没を見る計画。本日の日没はPM7:30頃。
ウエストリムへは一般車は入れずシャトルバスで行かなきゃいけない。
というわけで、ビレッジの中心部へ移動します。
途中、雨がポツポツ落ちてきたな、、、と思ったら、
あっという間にバケツをひっくり返したような土砂降り!!!

この時期この辺りでは、午後は天気が不安定なんですって。
ワイパーも効かないほどの豪雨の中、とりあえず駐車場まで辿り着く。
そこからカフェテリアまでは走ればほんの数分だけど、それすら儘ならないくらい。
とりあえず車の中で雨の勢いが収まるのを待つ。すると降り始めから15分ほどで早くも止む気配。
よかったぁ、でも日没までに雲が晴れるかなぁ。。。

午後6時、Maswik Lodgeのカフェテリアで早めの夕食。
安くてお手軽。お味の方は、、、こういうところですから贅沢は言いますまい。
不味くはないよ。“大味”って感じ。

食事が済んだら、シャトルバスでホピポイントHopi Pointに向かいます。
雨はほとんど止んだけど、まだ雲が厚くたれこめてる・・・

[ホピポイントから東側を臨む]
雲の切れ間から差し込む
わずかな光に浮かびあがる
“クフ王のピラミッド”
Cheops Pyramid

手前のえぐれている所を
右から左(東から西)へ、
コロラド川が流れています。

谷の向こう側は雷雨らしく、
何度も稲妻が!


上の写真の左側です。コロラド川が見えてます。

キャニオンは東西に長く、峡谷がところどころ中心に向けて張り出したところがあります。
それが視界をさえぎる為、東と西とでは風景が違って見えるんですね。
マーサーポイントとは全く違う景色。

[ホピポイントの日没]
ギリギリのところで太陽が!
でも既に光が弱くて峡谷を
照らすまでにはいかない。。。

手前の谷には、なんと雨が降ってます。
その奥から太陽が差し込んで、まるで紗のカーテンがかかっているように見えた。

10人ほどの見知らぬ同士が、息を詰めながら小一時間、日没を待っていました。
太陽が完全に岩陰に沈むと、誰とも無く拍手が起こった。荘厳なショーを見終えた気分。
思っていたような完璧な日没ではなかったけれど、誰もが満足そうな顔をしていました。

明日の朝は日の出に挑戦。目覚ましを4時半にセットして眠りにつきます。。。