カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

大峡谷を行く~(6)エンディングとプロローグ

2007-08-14 15:29:17 | 旅行:峡谷めぐり
必要以上に熱が入ってしまったグランドキャニオン-サウスリム。
そろそろ締めて次に移らねば・・・

3日目、7月28日(土)今日も気持ちの好い朝。
[早朝のBright Angel Lodge展望台]


昨日お持ち帰りしたサンドイッチで朝食を済ませ、ビレッジを後にします。
AZ-64を東へ、途中イーストリムの各ポイントに立ち寄りながら、次の目的地を目指す。

[Grand Viwew Point]
サウスリムで最も高い(標高2255m)展望台。

[Moran Point]
だいぶリムの東端に
回りこんできましたね。


[Lipan Point]
数ある展望台の中で最も美しいといわれる処。謳い文句どおりの素晴らしい眺めでした。
西側の峡谷が
奥深くまで見通せます。

東側を見ると
コロラド川が蛇行しながら
延々と続いています

[Desert View Pointのウォッチタワー]
先住民の遺跡からデザインを写したんだそうです。

タワー内部はこんな感じ

4層構造で、先住民の壁画が描かれてる。

一番上が展望台になっています。


[タワーからの眺め]

東側はこんな景色。

崖の向こう側は平原です。

さあ、これでサウスリムとはお別れ。次の目的地モニュメントバレーに向かいましょう。
AZ-64で一気に山を降ります。

山を降りると、さっきタワーからみたビュート、そして平原が広がります。
道路の脇にはこんな地溝が走ってます。

ここもいずれグランドキャニオンのようになっていくんでしょうか。

AZ-64からUS-89、US-160に移り、一路Kayentaを目指します。
この辺はNavajo Nationナバホ族居留地。全米一の先住民居留地で、合衆国公認の独立国。
ナバホ独自の法律や制度に依って生活しています。一番の例は“時間”。
ナバホ族はサマータイムを採用、つまりグランドキャニオンより1時間時計が進んでるのだ!
あぁ、ヤヤコシイ、、、

現地時間PM1:00 無事ケイエンタKayentaに到着。バーガーキングでお昼。
ここで不思議なモノに遭遇しました。

「Navajo Code Talkers」
実はアメリカが第二次大戦においてナバホ族の言語を暗号として利用したんだそうです。
これが特に日本との対戦で絶大な効果を成したとか。
(詳しくはこちら→Wikipedia:コードトーカー
こんな何てことないアメリカ奥地のハンバーバー屋に、このコードトーカーの資料と、
同時に、日本兵の軍服や所持品(手紙やお守り・千人針など)が展示されています。
“これは日本を非難するためものではありません”と注意書きがあったけれども、
何だかとても神妙な気持ちになりました。。。

さて、腹ごしらえも済んだことだし、いざモニュメントバレーへ!!
US-160を左折して、US-163をひたすら北上。
行く手に仁王門のようにビュートが見えてきました。
来たーーーーーーーっっっ!!

コレを超えたら、いよいよ!?
と思いきや、実はこの先まだ15分くらい走り続けることになります~

大峡谷を行く~(5)サウスリム完全制覇!?

2007-08-14 11:49:50 | 旅行:峡谷めぐり
トレイルから戻って、インフォメーションセンターCVIPでジオラマや展示物を見学。
そろそろお腹が空いてきました。
今朝はYabapaiLodgeCafeteriaで簡単に済ませたので、
昼食はBrightAngelLodgeにあるカジュアルレストランに行きましょう。

ビレッジの中心に移動。途中で駅に寄ってみた。
なかなか趣のある駅舎です。

奥に見えているのは
El Tovar Hotel

実はWiliamsからグランドキャニオンまで、昔懐かしい蒸気機関車が毎日1往復しているんです。
私たちは下調べ不足でタイミングが悪く、SLには会えませんでしたけど。残念。。。

Bright Angel Lodgeはビレッジの中心のリム沿いに位置。
ガイドブックに書いてないけど、お土産物屋さんの奥が展望台になっていて見晴らしが好い。
眼下にはプラトーポイント、

右手の崖の上には
El Tovar Hotelが見えます。


ここのリスは
やや人馴れしてたな~(^^;


今日のお昼でーす♪

ローストビーフのサンドイッチ


スモークハムのサラダ


神戸牛のハンバーガー



メニューはキャニオンに因んだ
名前がついてました。

しかし、いくら朝食が軽目だったとはいえ、トレイル歩いたとはいえ、これは多いだろうって?
はい、お察しの通り。食べきれず、お持ち帰りしました

のんびりと食事をして部屋に戻る頃には、ずいぶん雲が出て陽が翳ってきました。
やはり午後は天気が崩れる傾向にあるんですねぇ。
ともあれ、今朝は早起きしたこともあり、一旦休憩です。お昼寝タイム

ひと寝入りして起きると夕方4時。生憎の曇り空ですが、逆に風が涼しくて心地好い。
午後は未探検のウエストリムに行きましょう。

シャトルに乗るためビレッジ中心部に向かう途中で、道路脇に人だかり。何だ何だ?
生憎みんな撤収モードでしたが、ダメもとで車を停めて林に入ってみた。すると、、、
居たーーーっ!いたいたいたいた!シカだーーーっ!!

悠然と林の奥に去っていこうとする後ろ姿をとらえました。
しかし、デカイ!! エルクでしょうか。ヨセミテで見たミュールジカより相当大きい。
ダンナは「ホントに鹿? 馬じゃないの?」と半信半疑。たしかにサイズは馬並みでした。

さて、ウエストリムに向かいます。
西行きシャトルの停車場は8ヵ所。ただし復路の停車はモハーベポイントとホピポイントのみ。
なので、往路で途中を適当に見学し、最終モハーベで日没を待つことにします。

[ピマポイントPima Point]

コロラド川がはっきり確認できます。右手前から左奥に向かって流れていきます。
天候が不順なせいで、川が本来の赤茶色(コロラドはスペイン語で赤)をしてます。

ハーミッツレストHermits Restに到着。西の終点です。別名「仙人の休憩所」。


石造りのレストハウスのラウンジに、重厚な暖炉がありました。


谷の向かい側は雷雨らしく、何度も稲光が見える。
こちら側も、頭上の空は厚い雲に覆われて、ポツポツ雨も落ちていますが、
水平線近くには雲の切れ間がある。
一縷の望みを抱いてモハーベポイントに移動。

[モハーベポイントから見たコロラド川]
手前の赤い岩はアリゲーターAlligator
この辺りの谷は赤みが強いから、夕日が差すと本当に奇麗なんだろうなぁ。。。

ウエストリムは、全体に川がよく見えます。
蛇行している箇所では、急流が白く水しぶきを上げているのがわかる。
静かだと音も聞こえると言いますが、私たちに聞こえたのは風の音だけでした。

[モハーベポイントより西を臨む]

この崖の右端にハーミッツレストがあります。

心の浮かぶはこの唄「遠~き~山に~ 日~は落~ちて~・・・」