カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

『THIS IS IT』、観て来ました!

2009-11-02 17:16:30 | 映画・TV
『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』は、ご存知マイケル・ジャクソンの遺作映画です。

マイケル・ジャクソンMichael Jacksonといえば、アメリカ出身の歌手にしてダンサー。
1980年代にはそのダンスやヴォーカルの実力で全世界を魅了した“King of Pop”
ギネスでは“史上最も成功したエンターテイナー”として認定されています。

彼はしかし、その高い音楽性の一方で、私生活の面でゴシップネタにされることが多く、
最近ではとみに、そちら方面の報道ばかりが目立っていた観があります。

かくいう私も、白状しますと、当時(今もか?)洋楽にほとんど興味が無かったもので、
彼の名前や、曲のタイトルやサビ、あるいは「ムーンウォーク」ぐらいは知ってましたが、
どちらかというと“ゴシップキング”としての側面の方が強く印象に残っていました。

そんな彼が、2009年7月からロンドンで開催すると発表したコンサート『THIS IS IT』
4年ぶりの復活コンサートにかける彼の意気込みはひと通りではなかったといいます。
しかしコンサートに向け入念なリハーサルを行っていた矢先の2009年6月25日(LA時間)、
マイケルはハリウッドの自宅にて心肺停止状態に陥り、病院へ救急搬送されるも、
懸命の蘇生措置の甲斐なく、50歳で世を去ったのでした。

マイケルの死後、アルバムは上位チャートにランクインし続け、追悼本が出版されるなど
あまりにも突然な、そして早すぎる死を、アメリカだけでなく世界中が惜しんでいます。
そんな中で、彼の死の直前に撮影されたコンサートのリハーサル映像が
劇場用映画として公開されることとなった。
それがこの映画『Michael Jackson's This Is It』なのです。

映画は、2009年4月から死の2日前の6月23日までのリハーサル映像で構成されています。
リハーサル映像ということで当初、そのクオリティーや内容を疑問視する声もありましたが
蓋を開けて見れば、高音質高画質で、全く問題なし。
きっと後日、ライブのDVDに挿入するつもりで、本格的に撮影してたんでしょうね。
リハーサルとはいえ、本番さながらのセットや照明の中でマイケルが全力で歌い、踊る。
その様子は、実際のコンサートを見ているかのような錯覚に陥ります。
50歳(!)とは思えないキレのあるステップや手の動きは、ただただ見とれるばかり。。。
いやもう、参りました。
さすが“帝王”。アーティストとしての彼の実力を再認識させられました。

ドキュメンタリー映像として、ダンサーのオーディション・シーンや
「THRILLER」や「BEAT IT」のステージ用3D映像を作っているシーンが放映されたのも
興味深かったです。
ちょっとした演出や音声などに一つ一つ拘って、スタッフと真剣に打ち合わせを重ねる
マイケルを見ていると、彼が生身の人間に感じられ、なんだか身近に思えてきたりします。
そして本当にこのコンサートをやりたかったんだろうなぁ、、、と、しみじみ思いました。

天才というのは、どこか一般人とはかけ離れた感覚を持っているもので、
その行動は時に突飛で、世間からとかく誤解されがち。
彼の人生の後半でゴシップばかりが目立ってしまったのは、そういう事だったのかも。
彼のステージからは、音楽を愛する純粋な気持ちが伝わってきました。

最初、リハーサル映像の映画化の話を聞いた時、
正直「そうまでしてお金にするのかよ~」って思ったんですけど、
今はこの映像を見られてよかったと思っています。
『Michael Jackson's This Is It』
※公式ホームページ→こちら

WEBサイトで事前にチケットが購入できます。
当日券もあるかもしれませんが、確実に見たいなら
事前購入をお勧めします。
10月28日に全世界同時に、2週間限定で公開されています。
好評につき興行期間延長の話もありますが、できればお早めに。。。

【おまけ】
マイケルの死後、思わず買ってしまったアルバム『Thriller 25周年記念エディション』

しかしCDにThe Short FilmsのDVD付きで$13.99って、安すぎない~?

マイケル・ジャクソン死去!

2009-06-29 15:48:50 | 映画・TV
先週末25日(金)の夕方、“マイケル・ジャクソン急死!”の報が
アメリカ中、いや世界中を駆け巡りました。
心不全と見られる症状で自宅で倒れ、心肺停止状態で病院に搬送され、
数時間にも及ぶ必死の蘇生努力の甲斐もなく、死亡が確認されたそうです。

夕方、インターネットでニュースをチェックしている時に見出しをみつけてビックリ!!
慌ててテレビをつけたら、さすがに地元カリフォルニア、緊急ニュース扱いで、
マイケルの自宅や搬送先の病院にレポーターが駆けつけて各局生中継合戦してました。

ウェブで情報を見たといって駆けつけたファンも、数多く居ました。
(アメリカって、有名人でも結構あっさり自宅の住所が公開されるんですよね)

1982年の『スリラー』“世界で最も売れたアルバム”としてギネスブックに認定。
その後もヒット曲を出し続けた“キング・オブ・ポップKing of Pop
最近では数々のスキャンダルにまみれて、イメージダウンの観は否めませんでしたが、
やはりアメリカでは未だに絶大な人気を誇っているのだと、改めて実感させられました。

私自身は洋楽にあまり興味がなかったので、彼のこと、そんなによくは知らないけど、
それでも『スリラー』とか『バッド』とか“ムーンウォーク”とか、知ってるもんね。
彼の死去のニュースを、同じカリフォルニアの空の下で聞くことになるとは
思ってもみませんでした。

一応「事件性はない」との発表ですが、検死が行われるまで死因ははっきりしないらしい。
強い鎮痛剤を常用していたという話もあるので、やはり薬物の過剰摂取が引き金?

それにしても50歳とは、あまりに早すぎる死、でありましょう。
ロンドンで再起の公演を控えていたとの事でもあり、本人が一番無念でしょうね。
ご冥福をお祈り致します。

映画三昧

2009-01-22 18:23:09 | 映画・TV
日本に帰ってから、結構映画を観に行きました。
日本はアメリカと比べて映画の料金が高いのですが、
ウチではTOHOシネマズというののシネマイレージ会員になってまして、
火曜日は1,300円で映画が観られるんです。
おまけに6本観ると次の1本はタダ!という特典付き。
自宅に近いこともあってよく利用してます。

もう一つはレディースデイ
水曜日は女性は1,000円で映画が観られるというサービスデイです。
「不景気でなくなっちゃってたらどーしよー」と思ってたのですが、今もありました。
いやぁ、女でよかった

これらをフルに活用して観たのはこんな作品たち↓

『ブーリン家の姉妹』
 イギリスの黄金時代を築いたエリザベス女王の生母アン・ブーリンとその妹の物語。
 「世継ぎのいない王ヘンリー8世の愛人となるべく差し出された美しい姉妹。
 王に愛されたのは穏やかで優しい妹メアリー、しかし王妃になったのは姉アンだった。」
 ヘンリー8世とその王妃達の話、特にアン・ブーリンは歴史上有名ですが、
 妹も王の愛人だったというのは知らなかったな~
 時代背景なんかを知っていたので、ぜひ観てみたかった作品です。
アンはナタリー・ポートマン、メアリーがスカーレット・ヨハンソン。
そして王ヘンリー8世にはエリック・バナ。
この主要人物の配役は絶妙でした。

更に見せ方が巧い。台本とカメラワークが“行間”を作り、観る者を惹きつけます。
16世紀のイギリスが舞台で、当時の衣装や風俗を垣間見ることが出来る点でも見応えがありました。
こういう作品てコスチュームプレイだとかいって酷評されがちですが、最近のは時代考証もちゃんとされてて、観る価値あると思いますよ。


『ワールド・オブ・ライズ』
米国の諜報機関CIAの中でも最高の腕をもつ敏腕工作員ロジャー・フェリス。世界を駆け回っている彼の命運を握るのは、安全なアメリカから電話で指示を出す、 冷徹なベテランCIA局員エド・ホフマン。
地球規模の爆弾テロを画策するテロ組織リーダー、アル・サリームを追いかけて、“嘘”を武器に、熾烈な頭脳戦で情報をかき集め、彼らは遂に大きな賭けに出る…!!
 ロジャー役にレオナルド・ディカプリオ、ホフマンにはラッセル・クロウ。
 スパイ達の情報戦、テロとの戦い、現場と司令部の温度差なんかが凄くリアルです。
 ストーリィ展開も、途中ちょっと無理やり?なところも有りましたが、
 本筋は読めなくて、目が離せず、なかなか面白かったです。

『K-20 怪人20面相・伝』
1949年、一部の特権階級が富を独占している日本の都市・帝都に、金持ちだけを狙って盗みを働く“K-20(怪人二十面相)”が出没。
謎の男にだまされてK-20に仕立て上げられ、世間から追われる身となったサーカス団の曲芸師・遠藤平吉は、富豪の令嬢・羽柴葉子や名探偵・明智小五郎らを巻き込み、K-20に戦いを挑むことを決意する。
ウチはもともと、邦画はあまり観ないんですが、
これは私がTVでスポットCMを見てなんか面白そうだなと思ってダンナを引っ張ってった。
いわゆる痛快娯楽冒険活劇ですが、ちゃんとストーリィもあります。
ま、設定や展開には「ありえねー!」という部分もありつつ、笑って許せる範囲。
金城武はお約束のアクションを見せ、松たか子は天真爛漫なお嬢様がはまり役、
仲村トオルの明智小五郎もイメージ合ってました。
何も考えずに楽しめる映画でしたね。

『地球が静止する日』
ある日、未知のテクノロジーとパワーを持つ宇宙からの使者が地球に降り立つ。
クラトゥと名乗る彼の目的は“地球を救う”ことで、「人類が滅亡すれば、地球は生き残れる」と言うが・・・
キアヌ・リーブスの無表情で冷徹なエイリアン役は似合ってました。
この人、人間離れした役が合うのかしら(笑)
事前の予想通り、前半を盛り上げた割に最後は「え、これで終わり?」という感じ。
正規料金を払って観てたら、ちょっと暴れたかも~(^^;
これって、1951年に公開された同名作品のリメイクなんですってね。
前作は観てませんが、前作では冷戦や核戦争といったものが背景に示されてたそうです。
今回のは自然破壊による人類の危機に重きが置かれていました。
“地球は人類のものではない”というメッセージは伝わってきましたよ。

『ザ・ムーン』
 1960年代初頭、アメリカの大統領はケネディからニクソンに移る時代。
 アメリカとソビエトは宇宙開発を競い、互いに有人宇宙飛行を成功させていた。
 そんな中アメリカは人類初の月着陸を目指す「アポロ計画」を発動。
 悲劇的な事故を起こしながらも、69年7月16日、3人の宇宙飛行士を乗せたアポロ11号が
 月着陸飛行へと旅立つ。そして同7月21日、月着陸船イーグルが月面に着陸。
 世界中が見守る中、アームストロングとオルドリンが歴史的な一歩を月面に残す。
1万本に及ぶプリントから発掘されたNASAの蔵出し映像と、実際に月面に降り立った元宇宙飛行士たちのインタビューで構成したドキュメンタリー。
最後は地球環境に警鐘を鳴らすというありがちな展開で、ストーリィ的にはイマイチ?
ですが、貴重な映像と元宇宙飛行士たちの言葉は一見の価値あり。
「月着陸は捏造だった」とか「月の石は偽物だ」とかいう説も一時期流れましたが、
実際に月面を歩いた元宇宙飛行士たちの言葉には、真実の厳かな重みを感じました。
あの頃のように、全人類が熱狂するような夢が、今あるんだろうか。。。

アメリカ合衆国大統領就任式

2009-01-21 09:20:42 | 映画・TV
2009年1月20日(火)、アメリカ合衆国に44人目の大統領が誕生しました。

ワシントンの20日正午頃というと、日本時間では21日の午前2時前後ですが、
深夜にも拘らず、NHKが就任式典の模様を生中継してました。
やはり4年に一度のイベント、しかも今回は特にアメリカ初の黒人大統領。
アメリカの歴史に新たな1ページを開いたとも言える特別なものということで、
世界中が注目していたといっても過言ではないでしょう。
というわけで、私も夜更かしして見てしまいました。

前評判のとおり、就任式典には多数の人々が詰め掛けてましたね。
会場のワシントンD.C.のナショナル・モールは、去年の夏に訪れたばかりとあって、
建物の位置関係や規模なんかがわかるので、特に興味深かったです。
あそこを埋め尽くすほどの人って、、、想像するのがちょっと怖いくらい。
しかし、それだけ新大統領のもたらす“変革”をみな待ちわびているのでしょう。
今のアメリカの人々がどれだけ新大統領に期待しているか、推して知るべし、です。

就任演説は、現在のアメリカが危機的状況にあることに言及しつつ、
国民一人ひとりが己の責任を自覚し、共に困難に立ち向かって行こう
という呼びかけになっていました。
別に彼は“魔法の杖”をもっているわけじゃないですからね。
彼が大統領になった途端、この閉塞した状況が一気に打開されるわけじゃないってことを
はっきりさせておいたというところでしょうか。
また、人種問題に言及していた点には注目。
選挙戦の間はあまり言ってなかったと思うだけに、ちょっと驚きでした。

しかし、同時通訳って聞きづらいですね~
結局、後からネットで内容を確認しましたよ。。。

それにしても、就任初日からNYダウは大幅安、為替も対円対ユーロとも下落と、
新大統領はのっけから厳しい洗礼を受けました。
今後どんな対策を打ってくるのか。目が離せません。

老体に鞭

2008-06-24 10:39:26 | 映画・TV
日本で『インディ・ジョーンズ/クリスタルスカルの伝説』が公開されましたね。
皆さん、もうご覧になりましたか?

アメリカでは1ヶ月ほど前に公開になってまして、
我が家も、英語分からんくせに性懲りも無く観に行きましたよ。
こういう冒険活劇は、細かい台詞回しがわかんなくても筋は追えますからね(←開き直り)

いやもう最初から最後までああ、ルーカス&スピルバーグ作品だなぁ~って感じ
これまでのインディ・ジョーンズ3作品のノリをちゃんと踏襲してます。
超常現象、オーパーツ、カーチェイス、裏切り、友情、そして親子愛。

ハリソン・フォードも、老体に鞭持って(笑)頑張ってアクションしてました。
スターウォーズの頃から好きだったけど、歳とっても益々いい味出してるわ
まだまだ若いモンには“インディ・ジョーンズの座”は譲れないね。

ストーリーは正直言って粗いところも多々あり、突っ込みどころは満載なんですが、
それでも許せてしまうのはさすがルーカス・スピルバーグと言えましょう。

最大の突っ込みどころは、やっぱり結末。
「これは日本人に受け入れられるのかな~」と、はなはだ疑問でした。
でもアメリカで生活していて、アメリカ人の嗜好がなんとなく分かってくると、
このオチは、確かにアメリカ人には受けるんだろうな~なんてことも思ったりしました。
アメリカ人て、宇宙人とか超能力とかUFOとか、本当に好きなんですよ。

さて、まだ観てない方へ
事前に以下についての基礎知識を仕入れていった方が楽しめます。
→マヤの水晶ドクロ(クリスタル・スカル)、ロズウェル事件、エリア51、エル・ドラド
あと、第一作『レイダース』も観てから行きましょうね!

『インディ・ジョーンズ/クリスタルスカルの伝説』
日本語公式サイト→こちらからどうぞ

JAPAN FILM FESTIVAL

2008-04-19 22:18:40 | 映画・TV
ロサンゼルスは日本人が多いこともあって、時々日本映画の上映があります。
そうはいっても単発の上映がほとんどなんですが、
JAPAN FILM FESTIVALは、幅広いジャンルでいくつもの作品を上映する大規模なイベントです。
今年はロサンゼルスでの開催の後、アーバインでも実施されるというので楽しみにしてました。

ということで今日観て来たのは『フラガール』
「常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)」オープンまでの実話を
基にした物語ということは聞いてましたが、詳細は全く知らず。

時は昭和40年。舞台は福島県いわき市、本州最大の規模を誇った常磐炭田をもつ炭坑の町。
かつて“黒いダイヤ”と言われた石炭、しかしエネルギーは石油へと変化を遂げ、石炭産業は衰退。
そんな中、町おこしとして持ち上がった「常磐ハワイアンセンター」計画。
しかし、その目玉となるフラダンサーに参加を希望したのは、わずか4名のド素人。
果たして無事にオープンの日を迎えられるのか?

これだけ聞いて正直なところ、お笑いモノかと思ってたんですが、全然違いました。

町おこしといっても、この計画は町の人々に決して好意的に受け入れられたのではなく、
時代的背景から、肌も露わに踊るフラガールや東京からやって来たダンス教師に
世間の風当たりは厳しかった。
それでも炭坑娘達はまちのために、家族のために、そして何より彼女達の人生のために、
見たこともなかったハワイの踊りを一生懸命踊って、このプロジェクトを大成功に導いた。。。

不覚にも、泣けました。
炭坑夫とその家族が、時代の変化というどうしようもない荒波に翻弄され、
生きるために自らの価値観そのものの変更を余儀なくされながら、必死に再生の道を模索する。
未来をあきらめない彼らの姿に、胸が熱くなります。

癒しのハワイアンミュージックと本格的なフラダンスも一見の価値あり。
日本アカデミー賞5冠達成はダテじゃない?!

バンテージ・ポイント

2008-03-08 22:13:19 | 映画・TV
今日は突然思い立って映画鑑賞。
雑誌で紹介されていた『VANTAGE POINT』

アメリカ大統領がスペイン・サラマンカのマヨール広場で、衆人環視のなか狙撃される。
続いて広場の外で、そして中でも相次いで爆発が発生、多数の死傷者が出て現場は混乱に陥る。
広場でのスピーチの様子を生中継していたTV局のプロデューサー、
大統領の警護を勤めるSP、地元警察の捜査官、広場に集まった観衆、さらには大統領本人など、
事件の一部始終を見ていた人々の8つの視点から惨劇の様子が繰り返し語られるうちに
驚くべき真相が明らかになっていく。。。。

主演はデニス・クエイド。
他に「LOST」で一躍有名になったマシュー・フォックスや、
昨年アカデミー主演男優賞に輝いたフォレスト・ウィッテカー、
「エイリアン」のシガニー・ウィーバーなど、豪華大スター達が出演してます。

前半は、いろいろな人の視点で見た、狙撃23分前からの映像を何度も見せられるので、
正直言ってややウンザリしかけましたが、
(実際、巻き戻しシーンになるたびに映画館がザワついてたな~

後半に入ると一気に話が展開します。
1つ視点が変わるたびに新事実が判明し、徐々に核心に迫っていく。
前半に張られていた伏線が、見事に後半の謎解きに集約されていきます。

カーチェイスのシーンは少々クドイですが、まぁハリウッド映画だからと言うことで。。。
「24」といい「ボーン」といい、アメリカ人て根本的にカーチェイス好きなんですかね?
デニス・クエイドが50代の体にムチ打ってアクション挑む姿は、
ハリソン・フォードを彷彿とさせます。(不死身っぷりはジャック・バウアーか?)

結末にやや強引なところも感じられますが、全体としてよくまとまっているので良しとします。
90分間たっぷり魅せてくれます。予備知識無しでも英語力不足でも充分楽しめました。


【バンテージ・ポイント】
オフィシャルサイト(日本語版)→バンテージポイント

人気ドラマの危機

2007-12-04 21:53:10 | 映画・TV
日本でも一部ニュースで採り上げられているので、ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、
今、アメリカでは脚本家達の大規模ストライキが決行されています。
そろそろ4週間になろうかというのに、一向に解決の目処が立っていない様子。
おかげであちこちに影響が出ています。

なんてったって「24」、来春早々に予定されていたシーズン7の放送が無期限延期になった。
「HEROES」はスピンオフの放映が無期延期になったし、
現在放送中のシーズン2も、通常23話くらいやるところを早々と11話で、もの凄く消化不良に終了。
「プリズンブレイク」もシーズン3の放送を第8話でストップ、
後半は来年1月から放送するらしいけど、それも途中までしか台本無いって聞いたよ。
「デスパレートな妻たち」「グレイズ・アナトミー恋の解剖学」「CSI:科学捜査班」
既に撮影中止に追い込まれたそうです。

視聴者にとっては、楽しみにしていた映画や番組のオアズケを喰らうだけかもしれませんが、
事態はもっと深刻らしい。

多くの番組の撮影がストップしている影響で、俳優さん達はもちろん、裏方のスタッフ達、
更には撮影所に機材を貸し出している会社や、弁当の仕出し屋さん等々、
撮影現場の周辺の人々は仕事が激減あるいは全く無くなって、正に死活問題なんだそうです。

確かに、DVDやインターネットによるストリーミング視聴がこれだけ普及している昨今、
脚本家にも幾ばくかの収入還元がされるべきという、彼らの言い分にも一理ある。
実際、多くの俳優や人気トークショーの司会者が、脚本家達に同調していると言います。

先日の交渉では、3年間で1億3000万ドル以上の追加報酬を脚本家たちにもたらすという内容の
申し出がなされたそうですが、脚本家組合は“大幅な後退”であり“損な契約”であると拒否。
相場観がないから、どっちの言い分が正当なのか、さっぱりわかりませんが。。。

このままではアメリカ経済にも悪影響が出かねないとか。
ちなみに前回のストは19年前で、22週間(約5ヶ月)続いたそうで、
その時の経済損失は約5億ドルと言われてます。

いろいろな意味で、早期解決を願わずにはおれません。

秋の新番組

2007-09-29 16:17:58 | 映画・TV
お久しぶりの更新となりました。
今週はなんだか気合が入らなかったんですよね~

さてさて今週アメリカはテレビの番組改編週間。
日本で新番組が始まるのは10月からですけど、こちらでは9月の最終週からなんです。
こんな風に、日常のちょっとした事なんですけど、日本と違ってて戸惑うことがあります。
例えば夕方のニュース番組が午後5時から始まるとか。早くないか~?
映画の封切も、日本なら普通土曜日ですけど、こちらでは金曜日だし。

閑話休題。

私のお気に入りはCSIシリーズ。ベガス、マイアミ、NYと週に3本。
1話完結だし、科学捜査が話の中心なので
画面展開だけでも大体の話が分かるというのが助かります。

プリズン・ブレイクもシーズン3がスタートしました。
しかしこれ、シーズン2をほとんど観てないし、登場人物もセリフも多いし、
ストーリーについていくのが大変。
(ってか無理

LOSTはこれまで水曜10時で別番組(CSI:NY)と被ってて観れなかったんですが、
シーズン4はどうかなと思ってたら、この秋はやらないんだって。2008年2月かららしい。
一説によると視聴率が下がってるらしいけど、そのせいで何か問題発生?
まあ、そこそこの数字は取れてるようなので打ち切りにはならないでしょう、多分。。。
(だって“謎”が全く解明されてないしー これで打ち切りは哀しすぎるよ

あとHEROESのシーズン2がスタートしました。
日本でもスカパーでシーズン1の放送が始まるらしいですね。
話題になってることだし、今シーズンは観てみようと思ってますが、
シーズン1を観てないので、どっかのサイトで内容確認しないと、
話がさっぱり分からんです。

そうそう「24」ですが、
“ジャック・バウアー”がなんと飲酒運転で逮捕されちゃいました。

なんでも、キーファー・サザーランドには以前にも飲酒運転の逮捕歴があって、
現在は保護観察処分中だったそうで、今回は最悪禁固刑もありうるとか。
裁判は10月16日だそうです。撮影は9月から始まってるはずだけど、
大丈夫なのか、シーズン7?!
ダメだよ、ジャック。現実世界にはパーマー大統領は居ないんだからさ。。。

なんだかこうやって書き出してみると、海外ドラマを観まくっているようにみえますが、
テレビのセリフは早口だし専門用語や俗語もあったりして、正直ほとんど聞き取れません。
ネタバレサイトであらすじを確認したりして、雰囲気を楽しんでるって感じですね。
嗚呼、キャプション機能のついたテレビが欲しい。。。

チャイニーズシアターで映画鑑賞

2007-06-18 13:36:00 | 映画・TV
アメリカでは「オーシャンズ13」が公開になりました。
せっかくだからハリウッドのチャイニーズシアターで観てやろうじゃないか!
と、大胆というか無謀なことを企んでみました。
英語も分からんくせに、いいのか?!
ま、記念です、記念。

正式名称は、グローマンズ・チャイニーズ・シアターGrauman’s Chinese Theatre
ハリウッドのド真ん中にそびえ立つ中国風の建物は、前庭にハリウッドスター達の手形・足形が残されていることで有名です。いつも観光客で賑わっていますね。

新作映画のワールドプレミアが行われることも多く、「オーシャンズ13」も公開に先立つ6月5日に、出演している俳優のGeorge Clooney、Brad Pitt、Matt Damon、プロデューサーのJerry Weintraubが手形・足形を刻んだばかりです。シアターの入り口前にデデンと鎮座しておりました。
ジョージ・クルーニー(左)と
ジェリー・ワイントローブ

左がブラピ
右がマット・デイモン

さて、チケットを買って中に入りましょう。
ハリウッドハイランドの2階には中国の兵馬俑を模したチケット販売マシーンが置かれています。
残念ながら故障中でしたが、こんなところにも遊び心を見せてくれます。

ここはシネコンになっていて、他に6つのシアターがあります。
メインシアターと同じ作品を上映してたりしますから、チケットを買う時には要注意。
あと、メインシアターは上映回数も少ないので事前に時間を調べていきましょう。

真っ赤なジャケットに蝶ネクタイの切符もぎのお兄さんに「Enjoy!」と言われながら入場。
外観だけでなく、中も中国風です。
壁や天井の配色は赤や金色で、龍が泳いでいたりします。
薄暗い照明の中、天井には中国風シャンデリア。壁の中国風の赤提灯の光が怪しげ。
スクリーン前には赤に金糸の緞帳。広々とした場内。映画館というよりは劇場ですね。
ユニーク&ゴージャス。
これで料金は大人$9。近所のモールの映画館と大して変わりません。
“ハリウッドのランドマーク”といわれる映画館にも関わらず、良心的だなぁ。。。
あ、映画とは別に、内部を見て回るガイドツアー$12~もあります。

今回の「13」は再びラスベガスが舞台なんですが、オーシャン達のターゲットとなるホテル&カジノが東洋風イメージなので、そんなところも雰囲気が合ってて個人的に喜んでました。
映画はいつも通り(?)悪ふざけ満載。相変わらず派手で突拍子も無くて面白かったです。
周りの人が笑っているところで笑えないのがちょっと哀しいのもいつも通り(爆)
これは仕様が無いですね。(←開き直ってきた)
ダンナも「12」より良かったと言ってた。やっぱりラスベガスが舞台だからかな。
また行きたくなっちゃった

ちなみに内装の写真、頑張って撮ったんですが、全滅でした。
暗くてお化け屋敷みたいになっちゃった~(>_<)
でもホントに雰囲気いいですから、おススメですよ。お時間ある方は是非どうぞ!!