カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

中山道の旅(4)木曽路~木曽福島

2010-09-27 20:42:03 | 日本でお出かけ
妻籠宿を出立し、今日のお宿のある木曽福島に向かいます。
山あいの中山道を、右にJR中央本線、左は木曽川を見ながら北上していきます。

小野の瀑布

葛飾北斎など江戸時代の有名な浮世絵師がこぞって描いたという、落差30mの滝。
木曽路にある景勝地「木曽八景」の一つで、折り重なるように生い茂った木々の間からとうとうと流れ落ちる様は、本当に絵になります。
現在は、滝の上をJRの鉄橋が横断していて若干興ざめという意見もありますが、
「これはこれでいいと思うな~」とはウチらの意見
(写真では一応、鉄橋が入らないように撮ったけどね)
滝のすぐそばまで近寄ることができます。

こうしてみると、結構水勢があって“瀑布”というのも頷ける。
かつては、御岳信仰の行者が滝に打たれる姿も見られたそうです。

「木曽八景」の一つに、一風変わったものがあります。
それが長野県上松町にある寝覚の床(ねざめのとこ)
ここ、なんとあの浦島太郎に縁のある地なんです。
展望台から見下ろした寝覚の床です。

グリーンの川の流れに、白い岩肌が映える。

ガイドブックには“見学自由”って書かれてたんですが、
見学ルートは臨川寺の境内の中にあって、入場料が200円掛かります。
抜け目の無いことで・・・(笑)
まぁ、その代わりと言っちゃぁナンですが、お寺の宝物殿を見学できるそうです。

けっこう急な傾斜の坂道辿って、川岸まで一気に下って行きます。
道沿いに、珍しいタマアジサイが咲いていました。
「この時期に紫陽花?」とお思いでしょうが、タマアジサイの花は、普通の紫陽花より遅咲きで、花期は7月~9月なんです。

苞に包まれて玉のような形をした蕾が名前の由来。
淡紫色の小さな両性花(実のなる本物の花)の周りに、花弁4枚の白色の装飾花が縁どっていて、一見ガクアジサイのように見えます。

川岸まで下りてきました。

右側手前の岩、なんだか亀に見えません?

奇妙な形の岩、岩、岩、、、
“天下の奇勝”とはよく言ったものです。

床岩、硯岩、腰掛岩などの名前が付いています。
奥の茂みの中には浦島堂があります。

腰掛岩(手前)と屏風岩(奥・対岸)が見えています。

実はかなり足場が悪いんですが、柵などは全く無い。
見学者入りたい放題ってのは、日本では珍しい?!

それにしても、浦島さんて確か漁師で、浜辺(天橋立)で亀を助けたんじゃなかったっけ?
こんな山の中に浦島太郎の伝説が残ってるって、どういうことなんでしょう?

助けた亀に連れられて竜宮城に行った浦島さん、竜宮城から懐かしい故郷に帰ってみると、
親兄弟は勿論、誰一人として知っている人はなく、家も無いのでそこに住むことも出来ず、
あちこち彷徨った挙句、この山の中に辿り着いたのだそうです。
この地で好きな釣りをしたり村人に竜宮城の話をしたりして暮らしていましたが、
或る日のこと、ふと思い立って乙姫様にお土産にもらった玉手箱を開けてみたらば、
いっぺんに300歳のおじいさんになってしまい、ビックリして目が覚めた。
それで“寝覚め”と。。。
ただでさえ変わった人だと思っていた村人は、この有様に驚いて近寄らなくなってしまって、
浦島さんはここにも住むことが出来なくなり、行方をくらませてしまったのだそうです。
浦島さんの数奇な生涯に思いを馳せるロミ太

跡に残された遺品などを祠に納め寺を建て、菩提を弔ったのが今の寝覚山臨川寺の始まり。
今から1200年前のことだそうです。
宝物殿には、浦島太郎愛用の釣竿や硯が展示されていました。

あ、怪しい~

そんなわけで、今夜は木曽福島でお泊りです。
素朴だけれど、地元で取れた山の幸川の幸をふんだん使った夕食に舌鼓


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