カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

立山のGWは雪の大谷(4)~いざ決戦の地へ

2012-05-04 23:40:23 | 日本でお出かけ
午前9時です。

お待たせしました。
いざ、雪の大谷へGO!
本日の大谷情報

5月にして、気温6℃!
積雪17m!! Wow!
立山の室堂平は、世界でも有数の豪雪地帯で、約8mもの積雪があります。
その中でも「大谷地区」は吹き溜まりのため、特に積雪が多いのだそうです。
そこを通る道路を除雪してできる約500mの雪の壁の区間が「雪の大谷」と呼ばれます。
普段はバスしか通れない高原
バス道路の片側車線が歩行者に開放されます。
徐々に道の両脇の雪の壁が高くなってきました。

なんだか、ガリバーの巨人の国に迷い込んだか、はたまた小人になっちゃったような気分になります。
バスが上って来ました。

雪の壁の頂上が大型バスを2つ重ねたよりも高いことがよくわかります。


ここが大谷の最高地点

その高さ17m!!
モデルの身長 約170cm

17mというと、ウチのダンナが10人肩車して、ようやっと上に届くくらいってことですね


こうして見ると雪の壁は一枚板ではなく、幾つもの層ができているのがわかります。
降った日の雪の質の違いが
横縞の模様になって現れるのだそうです。

つまり雪のカレンダーってわけだ。


それにしてもよく晴れましたね~

白い雪と真っ青な空の“美事”なコントラスト

大谷の終点付近から最高地点の方を見ています。

この大量の雪が夏には全部溶けてなくなるなんて、ちょっと信じられない感じ。。。


帰りはパノラマロードを歩いて
ターミナルまで戻りましょう。

立山の山々の眺望を楽しみながら雪道を歩きます。
(だから、眩しいってば
※サングラス必携!!
最高に景色はいいんですけど、雪道なので歩くのはちょっとシンドイです~


そろそろ午前10時になります。
さて、次のお楽しみは雷鳥さがし

雷鳥(学名:Lagopus mutus japonicus、キジ目ライチョウ科ライチョウ属)は、
氷河期からの生き残りともいわれ、昭和30年に国の特別天然記念物に指定されている鳥。

日本に推定で3000羽程しか生息しておらず、生息域も中部山岳の高山地帯に限られてます。
富山県には、全体の3分の1にあたる約1300羽が生息し、中でも立山は、
日本で最もライチョウの生息数が多い所として知られています。
(平成18年の調査では室堂平周辺には約240羽生息しているそうです)
室堂からみくりが池~雷鳥沢までのハイマツ帯は特に会える確率が高いとか。
期待に胸が高鳴ります

それにしても、アップダウンのある雪道の歩きにくいことと言ったら。。。
この数日前に雪が降ったとかで、踏み固められていないから足元が心許無い。
おまけにこの陽射し
厚着をしていることもあって、あっという間に汗だくになりましたよ

しかし、その苦労も報われました。行く手に怪しい人だかりです。
何かあったかと尋ねてみると、「あそこにライチョウが居るんだよー」って
灌木の茂みの左側の斜面、
大きく雪が陥没してる辺りに居るらしい。
ところで、ライチョウには換羽といって、季節によって羽毛が生え変わるという習性があります。
夏は茶褐色、そして冬のこの時期のライチョウは、恐らく真っ白
この雪原では、完璧な保護色ってことです。それで見つかるのか、ホントに。。。
カメラのズームを使って必死に探すと・・・
居た!!!
目の周りと尾の先以外は
本当に雪の様な純白です。
我ながら、よく見つけたもんだ。

結構みんな大騒ぎして見てましたが、ライチョウは案外動じず、逃げる気配も見せず。
霊山立山では、ライチョウは昔から「神の使い」として大切にされてきたのだそうです。
人間に襲われることはないから、あまり警戒しないのかもしれませんね。

ライチョウが茂みに隠れたので、またみくりが池を目指して歩き始めます。
前方に遊歩道の分岐点が見えてきました。その先の窪みの下がみくりが池です。

池の周りを遊歩道がぐるりと
一周してます。
ここ、分岐点から池が臨めるはずなんですが、、、
完璧に雪に埋もれてますね。


反対側を歩いている人の姿が
遠くかすかに見えてます。
うぅ、結構遠いぞ
池の西側の畔に建つのは日本一高所(標高2,430m)にある温泉宿、みくりが池温泉

その先の地獄谷の源泉から引かれた酸性硫黄泉かけ流し。立ち寄り湯も可能です
と見てる間に、建物の後方で白煙が立ち上がり、辺りに硫黄臭が漂ってきました。

実は地獄谷では茲許、火山ガス濃度の変化と噴気活動の拡大活発化が見られ、
火山性ガスによるガス中毒の事故発生リスクが高まっていて、当面の間、
地獄谷遊歩道は通行止めとなっています。

ここで時計を見ると、午前10時半になっていました。
ウチらはこの後、温泉に入る予定は無し。
みくりが池を一周してもいいかなとは思ってましたが、予想以上に足場が悪くて歩きにくい。
既にライチョウは見られたことだし、、、というわけで、ここでUターンすることに。
さあ、頑張って登りましょう~


登山用の杖を持っている人を
多数見かけました。
それ、正解だわ


立山のGWは雪の大谷(5)につづく


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