やれこら やれこら 昨日も今日も

自分だけはと力んでみても,膝はガクガク,息ハアハア。会話は「アレ,ソレ」そして「やれこら」。鍛えるべきは皮肉とジョーク。

八三郎君  やれこら やれこら

2014-11-22 07:36:20 | 今日のやれこら
午前中の青空が,昼過ぎには雲も出て少し霞んできました。
風は有りません,気温も昨日より少し高めのようです。
“よぅし,天気も良いし,今日は遠出の散歩でもするか”
いつもの様にまずは身体をほぐします。
立ったまま両手を組んで,頭の上に伸ばします。
腹を引っ込め,息を掃き出します。
「いち,に,さん,し・・・・・さんじゅう,フウー」30秒数えます。
今度はその姿勢のまま,両手を地面につけます。
「いち,に,さん,し,・・・・・さんじゅう,フゥー」
結構,歳の割に体は柔らかいんです。
いつも通りのストレッチは,終了です。

“やっぱり坂はえらいわぁー(坂はしんどい),もうこの辺りで引き返そう”
この道をそのまま登れば,この辺りでは一番高い山の頂上に辿り着きます。
“ハァ,ハァ”がひどくなります。
側にある石に座って休憩です。

“そうそう,この辺りが,昔も限界だったなぁ”
「登山競争」での事です。

私が通った小学校には,冬恒例の「登山競争」が有りました。
校庭がスタート,ゴールは山の頂上です。
「登山競争」で登る山の標高は400m少しで,走って登るのは4年生以上です。
3年生以下は “先輩”の着替えを持って先に出発し,頂上で“先輩”を待っています。

一番早い,同級生の八三郎君は途中歩きません。
20分も掛からずに頂上に辿り着き,ご褒美の飴玉を貰います。
私は,スタートダッシュは得意ですが,長くは続きません。
“先生が歩いたらいけんゆうちゃった”(歩いたらいけませんと言われた)
何とか頑張ろうとしますが,6年生になっても完走はできません。
いつも途中で,気持ちと体の限界が来ます。
“そうか丁度この辺りだったんだ”その限界が来るのが。
次々に抜かれます。
なかには,いました。
「おう,×××,一緒に歩こうや」
「遅うなっても,飴はみんなにあるんじゃけー」

八三郎君の倍以上の時間がかかって,やっと頂上到着です。
八三郎君の飴が口の中で溶けた頃に,飴玉を貰います。
50年以上昔の話です。
                    やれこら やれこら

PS)八三郎君は親友でしたが,若くして事故で亡くなりました。


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