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クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

ドンファンとマラ9

2023-05-12 | 日記



こどもの日の5月5日は、夫が所属する都内某

区管弦楽団の定期演奏会を鑑賞して来まし

た。

東京芸術劇場コンサートホールにて。

ホールとしては、サントリーホールの次くら

に好きなホールです。


広く高い吹き抜けのアトリウム。






席数2000、音響抜群の大ホール。






オーケストラ全体を見渡せ、音もバランス良

く飛んでくる2階正面左手の席に、夫の両

と並んで鑑賞しました。


曲目は、

リヒャルト・シュトラウス 交響詩 「ドン・

ファン 」 

グスタフ・マーラー 交響曲第9番 ニ長調


ドン・ファンが18分程、マーラーが80分程な

ので、18分の演奏の後すぐに休憩に入りまし

た😳

ドン・ファンは、プロのオーケストラの入団

試験の課題に必ずと言っていいほど入ってい

る曲、上の娘が練習に練習を重ねて来ている

曲でもあり、私も耳タコ状態です。

そんな難曲ですが、常任指揮者の和田一樹さ

んはこの先どんどん階段を上って行かれるで

あろう才能豊かな方ですし、弦楽器も定評の

あるオーケストラなので、一部管楽器に目を

瞑ればしっかりまとまっていて素晴らしい演

奏だったと思います。

それと、コンサートマスター !

上手い方だなぁとは前から思っていたのです

が、今回ドン・ファンの難しいソロパートを

聴いて、完全にプロ ! と思いました。


マーラーの9番は、約80分という大作、第10

未完なため、マーラー最後の交響曲とさ

ています。

別れ、死がテーマとされていますが、あぁ、

マーラーだなぁ😌 と感じる、心を揺るがす

いフレーズが随所に現れ、とても心地良

曲です。

振り幅も大きく、指揮者すごいなぁ、そんな

に揺らすんだー、指揮に付いていくの大変そ

うだなぁ、でもちゃんと付いて行ってる、す

ごいなぁ…と思いながら聴いていました。

最終章は、まさに徐々に弱まり、ゆっくりと

息絶えて行くかのようなシーン、ここをかな

時間をかけて表現しているのですが、指揮

もオーケストラも渾身の演奏で、それがほ

満席のホールにも伝わり、楽器の奏でる音

外全くの無音、演奏者と聴衆が一体化した

かのような静謐な空間と時間を作り上げてい

ました。