こどもの日の5月5日は、夫が所属する都内某
区管弦楽団の定期演奏会を鑑賞して来まし
た。
東京芸術劇場コンサートホールにて。
ホールとしては、サントリーホールの次くら
いに好きなホールです。
広く高い吹き抜けのアトリウム。

席数2000、音響抜群の大ホール。

オーケストラ全体を見渡せ、音もバランス良
く飛んでくる2階正面左手の席に、夫の両親
と並んで鑑賞しました。
曲目は、
リヒャルト・シュトラウス 交響詩 「ドン・
ファン 」
グスタフ・マーラー 交響曲第9番 ニ長調
ドン・ファンが18分程、マーラーが80分程な
ので、18分の演奏の後すぐに休憩に入りまし
た😳
ドン・ファンは、プロのオーケストラの入団
試験の課題に必ずと言っていいほど入ってい
る曲、上の娘が練習に練習を重ねて来ている
曲でもあり、私も耳タコ状態です。
そんな難曲ですが、常任指揮者の和田一樹さ
んはこの先どんどん階段を上って行かれるで
あろう才能豊かな方ですし、弦楽器も定評の
あるオーケストラなので、一部管楽器に目を
瞑ればしっかりまとまっていて素晴らしい演
奏だったと思います。
それと、コンサートマスター !
上手い方だなぁとは前から思っていたのです
が、今回ドン・ファンの難しいソロパートを
聴いて、完全にプロ ! と思いました。
マーラーの9番は、約80分という大作、第10
番が未完なため、マーラー最後の交響曲とさ
れています。
別れ、死がテーマとされていますが、あぁ、
マーラーだなぁ😌 と感じる、心を揺るがす
美しいフレーズが随所に現れ、とても心地良
い曲です。
振り幅も大きく、指揮者すごいなぁ、そんな
に揺らすんだー、指揮に付いていくの大変そ
うだなぁ、でもちゃんと付いて行ってる、す
ごいなぁ…と思いながら聴いていました。
最終章は、まさに徐々に弱まり、ゆっくりと
息絶えて行くかのようなシーン、ここをかな
り時間をかけて表現しているのですが、指揮
者もオーケストラも渾身の演奏で、それがほ
ぼ満席のホールにも伝わり、楽器の奏でる音
以外全くの無音、演奏者と聴衆が一体化した
かのような静謐な空間と時間を作り上げてい
ました。