クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

ハンガリー国立フィル&松田理奈さん

2016-11-04 | 日記

先週、ハンガリー国立フィルと牛田智大さんのコンサートに娘たちが行ってきましたが、

ハンガリー国立フィルと松田理奈さんのコンサートの招待券も頂いていたので、

今度は上の娘と私で鑑賞してまいりました。

     


とても良いお席で、遮るものが何もなく、ソリスト、指揮者はもちろん、

オーケストラ全体を、真正面から全て見渡すことができました。

曲目は、

ブラームス : ハンガリー舞曲 第1番・第6番・第5番

メンデルスゾーン : ヴァイオリン協奏曲 ホ短調

ベルリオーズ : 幻想交響曲


ハンガリー舞曲は、ハンガリー国立フィルですからね、お手の物ですね、きっと。

まさに十八番といったところでしょう。

ジプシー音楽なので、独特のリズムであったり、メロディに装飾があったり、

緩急の変化が多彩だったり。

第5番は特に有名なので、誰もが耳にしたことがある曲だと思います。

指揮者は、炎のマエストロ「小林研一郎」さんでしたから、

途中、お喋りも入ったりして、とても楽しく聴くことができました。

コバケンさんご自身も、

「通常はこのタイミングで、指揮者が喋り出すなんておかしいんですけど・・・」

と、前置きしながら、結構いろいろお喋りして、観客の笑いを誘っていました。

圧巻は、メンデルスゾーンのコンチェルトでした。

松田理奈さん、素晴らしかったです。

魂を揺さぶられるとは、こういうことを言うのだと思いました。

この曲は、学生用のコンチェルトを早い時期に学習し終わった子供が、

一番最初に弾くコンチェルト(特に日本では)になっていて、

上の娘も、先生の指示で、小学6年生か中学1年生辺りで、やはり一度弾きました。

指の回る子であれば、とりあえず弾けてしまうのですが、

弾けたとしてもそれは上っ面でしかないのですね。

こんなにも哀調を帯びた美しい旋律を、人生経験のほとんどない子供に表現できるはずもないわけで。

松田理奈さんの演奏には、鳥肌が立ったし、涙が出ました。

揺らぐことのない確かな音程と深い深い音楽性に、すっかり魅せられて、

雑念など少しも入り込む余地がなく、全3楽章を聴き終えました。

感動がなかなか過ぎ去らず、しばらく呆然としてしまいました。

それは他の観客の方々も同様で、拍手とブラボーの声がなかなか鳴りやみませんでした。

上の娘も泣いていました。


     



     



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