クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

室内楽のお仕事

2015-06-04 | 上の娘ごと

月曜日、上の娘はお仕事でした。

虎ノ門ヒルズの某所で、弦楽四重奏の演奏。

付属高校時代、オーディションで選ばれた「アンサンブル演奏会」

出場時のメンバーです。

メンバーの一人が中学生時代に師事していた先生から依頼のあったお仕事でした。

この日、4人とも授業がありましたが、やむなく全て欠席です。

弦楽器を学ぶ音大生にとっては、勉強にもなり実益も伴う

こうした室内楽のお仕事はまさにうってつけ。

とはいえ、そうそう入ってくるものではありませんけれど。

今回は、クラシック音楽で30分程度という依頼だったので、

モーツァルト ディベルティメント K138全楽章

ドボルザーク 弦楽四重奏曲「アメリカ」第1楽章&第4楽章

を4人で相談の上、決めました。

4人とも忙しい中、時間を作って合わせ練習を行いました。

本番数日前になって、

「当日はいろいろ変更になるかもしれないので、すぐに対応できるように

 他の曲も用意しておいて。」

と言われました。

そこで、

モーツァルト アイネ・クライネ・ナハトムジーク

エルガー 愛の挨拶

サティ ジムノペティ

アイルランド民謡 ロンドンデリーの歌

を用意することに。

アイネクライネは、4人とも付属高校時代にやっているのでなんとかなりますが、

他はほぼ初見。

当日朝、初見でいきなり合わせをして、気合でなんとかさせたようです。

会場に到着すると、

依頼者側から「20分で組んでほしい」と最終オファー。

うーん、そう来たか。

大人の世界ですからね。

きっといろいろあるのでしょう。

まあ、用意しておいて良かったです。

4人で話し合い、最終的にこうなりました。

モーツァルト アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章

エルガー 愛の挨拶

ドボルザーク アメリカ 第1楽章&第4楽章

この選曲で無事20分に収まりました。

演奏の方も大きなミスもなく、会場に花を添えることができたようです。

学生とはいえ、お仕事ですから、

どんなオファーにも臨機応変に対応できないといけないのですね。

厳しいですが、とても勉強になりますし、

たかだか20分の演奏で得られる収入の大きさには

目を見張るものがあります。

もちろん、個人練習、合わせ練習で取られる時間はありますが、

それはすべて自分に返って来るもの。

自分の糧となるわけで。

そう考えると、学生にとってはこの上ない素晴らしいお仕事です。

まあ、そうそうないことですけどね。



メロンパン@クイーンズ伊勢丹





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