九州釣遊記
フライフィッシングを中心とした釣行記と日常いろいろ
 



数回の激しいジャンプで魚体を確認出来たのははるか彼方、約300m程度先でした。
この時から、何か違和感を感じました。
現地ガイドとボートキャプテンにはバッキングは約900mあるから、いくら出されても大丈夫と言ったら、Oh!と笑ってました(笑)

しかし、いくら巻いても魚は弱ることなく、ゆっくりダラダラとラインが出ていきます。船のギアはリバースにしてもらってましたが全然寄ってきません。これはスレ掛かりでは思う程の違和感でした。
すでにシャツは汗でびしょびしょ。周りの皆さんから水分補給にドリンクを持ってきて頂きました。


時間だけが過ぎていきます。フッキング後約50分くらい経過した時でしょうか。船を強引に走ってもらい、魚に一気に近づきました。

この時見えたのは、フライラインとリーダーが尾びれ近くに巻き付いている状況でした。なるほど。これなら寄ってこないはずです。絶望感で一気に疲れが出ました。


この状況で一気に寄せても魚体でリーダーがスレて切れることが一番心配でしたが、自分を信じるしかありません。セイルフィッシュはビルをはじめとする口周りから後ろにはそんなに固いのはなかったはず…

もちろんリーダーシステムもIGFA規格で、バットリーダー70LB、クラスティペット20LB、ショックリーダー100LBで長さも規格通り。一番弱いクラスティペット部分の摩耗がとても気になったので、寄せがいまいち出来ません。
船縁近くまでよっても悠然と泳いで、離れていきます。人生初のセイルフィッシュキャッチが目先まで来ているのに、なかなかこれ以上が進みません。


さらに10分経過、ボートキャプテンから一気に船の向きを変えてもらいました。
この時、魚体の絡みがとれたようで、寄せが効くようになりました。ロッドワークとポンピングで、再度寄せた時、絡みがとれているのが確認できました。
よ~し。最後の力を振り絞ってとにかくリールを巻きました。


ようやく、ボートキャプテンがランディングの待機に入りました。私は最後のポンピングと立ち位置の移動で、魚体を船縁まで寄せました。
ボートキャプテンがビルを掴みキャッチ!!!


人生初のセイルフィッシュをキャッチした瞬間を迎えることが出来ました。
このようなアクシデントもあり、1時間5分もファイトしたので、ヘロヘロで魚をうまく抱えることができません。膝に置くことが精一杯でした。個体的には厚みもあり迫力十分。もちろん私が今まで釣った魚では最高の重みです。
ガイドにサイズを聞くと、35kgと言った。お~、クラスティペット強度の3倍以上。

感激の瞬間!!!!
しかし疲れで放心状態でした(×_×)


この魚で使ったシステムです。

ロッド: G・Loomis CC 8’6” #14
リール: Tibor pacific バッキング50LB 1000yds
ライン: Monic skyline WF14/16F
クラスティペット: IGFA仕様20LB
ショックリーダー: フロロ100LB
フライ: キャムシグラー+EPストリーマー

ちなみに、フライは私が今まで数多くのシイラ漬けキャスティング釣行で得たデータを基に造ったフライです。あいにく1本だけしか持ってきてなかったですが、大型フライですがキャスティングも軽快で、魚の反応も普通のキャムシグラータイプにくらべたらかなり良かったです。

この日、私より先に釣ったHiさんのセイルフィッシュです!


アンチョビ漁の船の周りにはたくさんの鳥が飛びます。


この状況だと水面下にはセイルフィッシュが期待出来ます。


この後はセイルフィッシュの活性が下がり、Hiさんも私も2匹目とはいきませんでした。
途中で丸橋さん達の船とあったので釣果をゼスチャーで伝えると、喜んでいただきました。

宿に帰ってシャワーを浴び、近くの店に夕飯に向かいました。

マレーシアのビールで今日の人生初セイルフィシュに乾杯です!


毎日、中華系料理でしたがなかなか美味しかったです!


なんとか2日目にしてキャッチできました。まだあと1日ありますので、2匹目以上を狙って頑張ります。

マレーシアロンピン セイルフィッシュ釣行記③に続く

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
そんなことが・・・ (チャオちゃん)
2010-11-13 22:41:32
起きてたんですね!!! 
でも、Shallowriverさんの粘りとキャプテンの機転で
キッチリGet!できて、この写真の笑顔♪
いいですね~
いつか、ご一緒したいものです!
 
 
 
まるで (Taiyo)
2010-11-14 19:02:59
砂漠を進むキャラバンみたいな格好ですね!
900mのラインキャパはルアーにはないです。
せいぜい300m。そこまで出されるとアウトです(汗)
 
 
 
チャオさんへ (shallowriver)
2010-11-14 21:25:38
ちょっと時間かかりすぎでした(×_×)

フライのファイトは引っ張り合いでは無いので、長時間の持久戦に耐えられるよう日々のランニングが役に立ったと思います(笑)

機会があればセイルぜひご一緒しましょう!
 
 
 
Taiyoさんへ (shallowriver)
2010-11-14 21:31:47
フライマンスタイルということでご勘弁下さい(笑)

ルアーの場合だと多分300mも出ずに済みますよ(ライン強度にもよるでしょうけど)

Taiyoさんの機動力で近海でぜひキャッチして下さい!
 
 
 
Unknown (tqkapon)
2010-11-15 12:08:00
アクシデントを乗り越えてのセイルゲット
改めておめでとうございます。
根性ですね~

いつか私も挑戦してみたい!!で~す
 
 
 
takaponさんへ (shallowriver)
2010-11-15 18:13:03
ありがとうございます。
腕が悪くこんなになってしまいましたので、かなりきつかったですが、日頃のランニングの成果で気合いで耐えました(笑)

takaponさんもぜひご一緒しましょう!
セイルがフライを食うのがよく見えるので、釣り人も大興奮し、フッキング出来た後は脳天直撃ファイトですよ!
 
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