ホームさいたまスタジアムに隣接するサブグランドに迎える高校チームとの3連戦目は昨年1部リーグ5位神奈川の強豪桐光学園。前出身チームを見るとやはりマリノスJYが大半を占めているようだ。お日様は顔をのぞかせていたけれど思った以上に風が強い。試合への影響が心配されたが第一試合を見た限りで問題なしと感じていた。でも、その環境下で上手な戦い方をしたアウェーの桐光学園が前半で勝負を決めてしまった。
例年通りで行けば1部残留のボーダーラインはおそらく12~14だと思われる。ということは最低4勝は欲しいところだが、今日負けてしまい残りは7試合。ベルマーレ、ヴェルディ、マリノス、八千代、ジェフ、養和、レッズを相手に4勝はいかにもキツい。それだけに1部で下位にいるもの同士の星の潰しあいでの敗戦は本当に本当に痛かった。
◆プリンスリーグ関東2010(第4節) | ||||||
日時:平成22年4月29日(祝) 13:30 会場:埼玉スタジアム第2グラウンド |
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武南高校 |
1 |
1 |
前半 |
4 |
5 |
桐光学園高校 |
0 |
後半 |
1 |
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得点 |
前半 8分 |
9菅原慶人(桐光) |
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前半11分 |
10山田諒太郎(24吉永和真)(武南) |
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前半12分 |
7岩浪晃大(桐光) |
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前半33分 |
8篠崎拓也(2館坂信也)(桐光) |
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前半40分 |
8篠崎拓也(桐光) |
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後半45+2分 |
12坂本颯(8篠崎拓也(桐光) |
コイントス後に両チームの選手がサイド入れ替わった。
桐光が風上、武南が風下ということはコイントスに勝ったのはおそらく桐光。
序盤からホームのように溌剌とピッチを駆け回るのはアウェーの桐光。
ボールへの集散、ヨセが異常に速く、武南のパスを自由に蹴らせず微妙に狂わせる。
武南GKのゴールキックが大きく風に吹き戻され、ハーフウェーを超えることができない。
止むを得ず、DFラインからのパスでの組み立てはしっかり桐光の選手は狙っていた。
それに桐光には、こんなときこそ威力を倍にするような、2館坂のロングスローという武器があった。
コーナーキックにも見劣りしないようなゴールファーまで届くような超ロングスローを。
前半 8分
桐光右サイド奥からのクロスに対し、GKがファンブルしたボールに9菅原が反応。
なんとも簡単に呆気なくゴールネットに突き刺さる。
しかし、武南もすぐに反撃、待望の選手のゴールが生まれた。
前半11分
24吉永が中央やや右にてボールを受ける。
吉永が受け取る前に、10山田諒太郎がPKエリア中央から右に流れてボール呼ぶ。
2人の呼吸で見事なスルーパスが通り、ゴール右角度のないところからファーの
ゴール左サイドネットに山田が放り込んだ。
欲しかったエース10番の一撃で活気付いたが、すぐその1分後だった。
山田のゴールを無意味なものにしてしまう。
前半12分
右45度フリーキック。(このFKもロングスローからが起点)
ゴール前でのこぼれ球を 7岩浪がいとも簡単にゴールしてしまう。
ここからは、草サッカー気味の展開。
テクニックは桐光の方がしっかりしてた。
こんな強風な時の風下では、短くパスを繋いだりドリブルが鉄則なはず。
でも、DFラインからのロングパスが多く桐光をだいぶん楽にしていた。
前半33分
長いパスが右サイド奥の2館坂に簡単に通させてしまう。
2館坂からの正確なクロスに 8篠崎拓也が飛び込む。
前半40分
前半終了間際にの追加点を与えてしまう。
GKのファンブル反応したのはまたしても8篠崎。
後半に入っても風が止むことはなかったが、風上の武南が有利な展開とはならなかった。
同じ条件だったので風が理由でないことはわかった。ましてやホームさいたま。
ワンタッチでパスを繋ぐこともあったが、3回目くらいで正確さを欠き相手ボールにしてしまう。
やっぱり相手の守備がよかったのでしょうね。運動量がすごいと思いました。
後半もいい形を作っていた桐光。
41分には、右サイドの突破に体を張ったプレーした武南DFが2枚目の黄札で退場。
そして、
後半45+2分
8篠崎からのクロスに合わせた12坂本颯がダメ押しの1点。
1点の重さ。
華麗にショートパスを繋いでゴールにパスしたゴールも、
ロングボールからゴール前混戦で泥臭くねじ込んでも同じ1点です。
1点を取ることは大変だけど、1点を失うことは本当に簡単です。
ただ確実に言えることは、わたしたち以上にスタッフ・選手が勝てない理由を一番よくわかっているということ。
「勝利」が一番の特効薬ですし、ひとつの勝利が好循環を生むと思います。
武南らしい華麗でクリーンなサッカー、美しいサッカーを見せてほしいですね。
もう少し見守りましょう。ありがとうございます。