市船。
インターハイ、選手権での全国上位常連校。インターハイは県2校枠があるからまだしも、選手権は1校枠なので、「市立船橋vs流経柏」 なんて全国の決勝よりもハイレベルな対戦が組まれることもある。そう、全国で勝つよりも千葉県で勝つ方が難しいというやつ。千葉県のユースサッカー事情は他県と違いかなり特殊。市船を高校チームと見てはいけません。「高高倶低」と高校チームが倶楽部ユースチームを軽く凌駕してしまいます。最近ようやくジェフユースも1部に上がってきましたが、それまでは、市船・流経柏・八千代・習志野といった高校チームの独壇場。今年のプリンス2部昇格戦でも、レイソルユースが幕張総合に敗れ念願叶わず。
市船といえば、布スタイルを継承し組織的に守る「伝統の4バック」。堅い守備からのカウンターアタックが持ち味。今日ももちろん苦戦は予想はしていたけど、「勝ち」に拘らなければならなかった試合。でも、アウェーで返り討ちに遭った気分。
なんとも不思議な、狐につままれたような試合でした。
◆プリンスリーグ関東2010(第2節) | ||||||
日時:平成22年4月18日(日) 11:00 会場:グラスポ(船橋市法典公園)球技場 |
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市立船橋高校 |
2 |
1 |
前半 |
0 |
0 |
武南高校 |
1 |
後半 |
0 |
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得点 |
前半23分 |
14松野央資(船橋) |
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後半23分 |
11川村翔矢(4山野辺大樹)(船橋) |
前半
立ち上がりからおもしろいように武南のパスが通り、相手エリアまで簡単に攻め込んでしまう。
橋本のミドルレンヂからのシュート、河野のボールバランスに優れたドリブルからのシュートと
20分頃までは、ほぼワンサイドで試合は進み武南の先取点も時間の問題と誰もが思っていたはず。
少なくても私たち武南サイドの人間にとっては、、、
しかし、市船がギアを入れ替え牙を見せるのにそう時間はかからなかった。
前半23分
武南のミスから得点される。
武南ゴールキーパボールから、ロングキックではなくパスでの組み立てを選択。
左サイドバックに出したボールに対し、狙っていた14松野が猛然とプレス。
このボールを簡単に奪い取りゴール左に強烈に叩き込まれ痛恨の先制点を献上。
おそらく、最初の20分は相手に攻めさせておいて、攻撃パターンを読んでいたのでしょうか。
市船の選手は抜け目ないというか、マリーシアに長けているというか、随所にそういったプレーを見せていた。
選手の動きを見ていると、ゴールキーパからの安易なディフェンスへのフィードを完全に狙っていた。
絶対にあげてはいけなかった先制点を相手に許し勝負は後半へ。
後半
先制されてから武南の反撃が見られと思っていたが、市船の堅いディフェンスに跳ね返されてしまう。
逆に市船は穴熊戦法で攻撃にはでてこない。
まるでイタリアの「カテナチオ」を彷彿させる堅い堅い守備。
そして、、
後半23分
前がかりになった武南の攻撃をインターセプト。
CB4山野辺から一気に武南ディフェンスの裏を取るロングフィードが11川村に通ってしまう。
ゴールキーパが前に出て防ごうとしたが、位置をよく見て頭上をふわりと越える技ありの
ループシュートが決まってしまう。
(11川村は、すごいスピード!)
武南も、守備でセーフティのロングキックで逃げるのか、ボールキープするのかがなんとも曖昧。
ノープレッシャーでタッチラインにクリアするのはいただけません。
あと残念だったのは、武南のFW1人が消えてしまっていたこと。。
(3節以降の奮起に期待しています)
市船の選手に一番感じたことは、体格の良さと運動神経の良さでしょうか。全員フィジカルが強いです。
これだけの選手が市船に集まるということは、クラブユースの人材が手薄になるというのもわかるような気がします。
サッカーは体格でやるものではないけど、同じテクニックを持つ選手なら体格のいい方が勝ると思います。
次節もアウェーでこれまた千葉の強豪、流経柏との一戦。
今日のミスを修正し自信を持って試合に挑んでもらいたい。
負け続きで選手たちはプレッシャーが大きくバタバタしていますが、このプリンスにてメンタル面を強化して頑張ってください。
インターハイ・選手権に活かすことができますから…。