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「JFAアカデミー福島」 開校に思う

2006-05-17 19:31:41 | サッカー全般
少々旬を過ぎた感はあるが。

JFAは今年4月より、福島県と連携しサッカーエリート育成プログラムをスタートさせた。
(もちろん川渕会長の肝煎りで)
公立の中学校と高校に進学し、中高一貫指導で未来の日本代表ではなく世界TOP10を目指す選手を育成するという壮大な計画である。
モデルとしたのは、アンリら多くのフランス代表選手を輩出した 「フランス国立サッカー学院」

第一期生として北海道よりただ一人、山名真姫さんが合格した。
男子は中学1年のみで、455人が3次渡る選抜試験によって篩いにかけられた結果、17名が合格したが倍率は27倍ともちろん狭き門である。
選抜内容はサッカーのスキルテストとミニゲーム、最終選考には作文も加わりサッカーに対する姿勢、意気込み、情熱もチェックされる。

12,13才の子供を青田刈り選抜するわけだから選抜方法が気になるところである。
もちろん子供にとって試合での実績は殆どないのだから。

試験官が見るところは、おそらくはサッカー技術よりも将来性であろう。
では将来性とは・・・・

 足が速く運動神経に長けている子

これではどのスポーツでも共通である。
でもおそらくはこれしかないんだろうな。

サッカーテクニックは後から身に付くものだろうか。
スキー競技では幼少時における雪とスキーとの触れ合いが後のスキー技術に大きな影響を及ぼすという。
ストリートサッカーで培った技術、発想は後天的に身に付くのか疑問ではあるが。

フランス国立サッカー学院をモデルにしたというが、決定的に違うところがある。
費用(教育費)の問題だ。
"ハングリー精神"などという使い古された言葉は使いたくない。

アカデミー福島は全寮制で、アカデミーに支払う金額が年間およそ100万円。6年間で600万円かかる。
見えているお金がこれだけであって実際は、実家へ(から)の旅費とかまだまだの出費を余儀なくされる。
 ※しかし、合宿費・遠征費・用具はJFA負担である。(これは結構デカイ)

一方、フランス国立サッカー学院は個人負担は昼食代だけで経済的に恵まれない移民の子も多いという。
(アンリもカリブ海からの移民の子である)

日本のサッカーエリート教育は、ある程度お金を子供にかける勇気と財力がないと入学させることができない環境となっている。
フランスや南米などの子のようにストリートサッカーを興ずる才能豊かな子は、日本では活路を見出すことができるのであろうか。

Jリーグが各地域のサッカー育成に貢献してきたように、アカデミー福島が今後どのように地域、日本に対して貢献(還元)してくれるのかを見守っていきたい。

もちろん、すぐに結果を出して欲しくはない。
長い年月をかけて徐々に日本に浸透していってくれればと思う。

 それこそ、100年構想で。

 


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