追っかけタイ!

 
 
   ユース世代を追いかけて...
   サッカー他、スポーツ何でもこい。

柔道ニッポン復活か どう読むルール改正

2008-03-08 20:24:57 | 柔道
イスラエル選手に大外刈りで勝った野村忠宏(右)=ハンブルク(共同)


国際柔道連盟「効果廃止」と「タックル禁止」理事会で決定

 【アブダビ=上村邦之】国際柔道連盟(IJF)は6日、アブダビ市内で理事会を開き、国際試合の技の判定基準のうち「効果」を廃止するとともに、組み合わないままタックルなどで相手のズボンをつかんで攻撃する行為を禁止することを決めた。

 タックル禁止は北京五輪から適用されるが、「効果」の廃止は期間が短いこともあり、五輪後に実施される予定だ。

 最近は欧州勢を中心に、レスリングのように相手の下半身にタックルを仕掛ける選手が増えており、相手が尻もちをついた場合などに「効果」のポイントが宣告されるケースが多い。組み手から勝負する日本勢の多くは、相手の不意打ちのタックルに苦しんできた。

 理事会では、「柔道の魅力である一本勝ちを増やす」との意見で一致。タックル行為に対して「指導」の罰則を宣告することを審判委員会を通じて各審判に通達する。「一本」「技あり」「有効」「効果」の4段階に分かれている判定基準については、北京五輪後に「効果」を廃止。それに伴い、延長戦の方式も見直していく予定だ。上村春樹IJF理事(全日本柔道連盟専務理事)は、「柔道がいい方向に向かう決定で歓迎したい」と語っている。

(2008年3月6日21時27分 読売新聞)


 意外に思われた方も多いだろう。柔道界にとって平成10年にカラー柔道衣導入以来の椿事と言っていい。

昨年9月、山下泰裕氏が国際柔道連盟(IJF)教育コーチング理事の再任に失敗し、IJFの執行部から日本人がいなくなったが、その後の折衝で上村春樹氏が会長指名の理事ポストに就くことに。だが、案件を決める際の議決権はなく、日本の影響力低下が懸念されていた。

極端に低い姿勢で腰を引き、相手の足を狙う朽ち木倒しや、いわゆる「掛け逃げ」が当然のように罷り通っていた 「ポイントJUDO」。 日本柔道はポイント制が導入されて以降、国際大会で一本勝ち狙って来ない外国選手相手に永い間苦戦を強いられてきた。普通に考えれば、これまで外国選手対策に頭を悩ませてきた日本にとって、今回のルール改正は渡りに舟で大変歓迎すべきもの。背筋をピンと伸ばし”柔よく剛を制す”の精神で相手を投げ飛ばすのが柔道の醍醐味であり、日本柔道の根幹をなすものだと思っている。

今では本家日本をも凌ぐ柔道大国となってしまったフランスでも近年、ポイントJUDOから一本柔道へ方向転換したことにより成果を上げているという。もちろん日本も選手育成の面から見てもフランスに見習う点は多いと思う。

野村忠宏の柔道を見たら国境を問わず、柔道の美しさ素晴らしさに感動するはず。

今回のルール改正は、一本にこだわり続ける日本柔道の素晴らしさを ようやく良識ある外国人が認識してくれた結果だと信じたい。



アテネオリンピック柔道陣の活躍




最後の北京五輪選考大会である体重別選手権。
注目の女子48kg級の組合せが決まりました。
決勝で谷亮子と福見友子の対戦を期待したいですね。

  かすかに残る可能性を信じて。


全日本選抜柔道体重別選手権大会

日時:平成20年4月6日(日)14時30分
会場:福岡国際センター

【女子】48kg級

  谷  亮子─────┐
           ├──┐
  伊部尚子─────┘  │
              ├──┐
 浅見八瑠奈─────┐  │  │
           ├──┘  │
  浅香夕海─────┘     │
                 ├─
  福見友子─────┐     │
           ├──┐  │
  宝真由美─────┘  │  │
              ├──┘
  山岸絵美─────┐  │
           ├──┘
  黒江優希─────┘

※TV放映 4月6日(日) 19:00~20:54 フジテレビ系列で放送