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去年の教訓が全く生かされていない

2007-12-12 00:52:07 | 高校・ユースサッカー
  第86回全国高校サッカー選手権大会

競技方法

(1) トーナメント方式により優勝以下第3位までを決定する。ただし3位決定戦は行わない。

(2) 1回戦から準決勝までの試合時間は80分(40分ハーフ)とし、ハーフタイムのインターバル(前半終了から後半開始まで)は原則として10分間とする。勝敗の決定しない時はペナルティキック方式により次回戦に進出するチームを決定する。

(3) 決勝戦の試合時間は90分(45分ハーフ)とし、ハーフタイムのインターバル(前半終了から後半開始まで)は原則として15分間とする。勝敗が決しないときは20分(10分ハーフ)の延長戦を行い、なお決しないときはペナルティキック方式により勝敗を決する。




 高体連サッカー専門部は昨年のつまらない試合内容を忘れてしまったのだろうか。
全47試合のうち3回戦までの40試合において、延長戦なしのPK戦での決着が15試合に上った。実に37.5%、約8試合中3試合がPK戦になっている勘定である。

PK戦15試合の内訳
 ・0-0 10試合
 ・1-1  3試合(←盛岡商vs武南の試合も入っています)
 ・2-2  2試合

ここで注目したいのはスコアレスドローで終わった10試合。
特に丸岡(福井)と広島皆実は3試合連続無得点でベスト8入りを果たしてしまった。これは結構恥ずかしい。
最近の高校チームの大部分は守備重視でチームを作り上げてくる。
得点されなければ少なくても負けはない。PK戦に持ち込めば勝つ確立は上がる。
なりふり構ってなんていられない。勝利至上主義を優先する。
PK戦はよく運だというが、私はそう思わない。守りにいくチームは徹底してPKの練習をしていると思う。そうでなければ、3試合続けてなんて勝てる訳がない。

もうひとつの大きな問題がテレビ放送時間枠。
試合時間が45分ハーフになると単純に15分~20分は今までよりは延伸する。
日本テレビ様、試合時間を45分ハーフで放映願えませんか。検討をお願いします。

だっておかしくありませんか、たかまどでユースとやる時は45分ハーフでやっているんですよ。これが、高体連だと40分という意味が分かりませんよね。

  サッカーの醍醐味は苦しくなった残りの5分(40分~45分)にあるのには間違いないと思っているのですけど。




↓古沼氏の提案はおもしろいです。やはりリーグ戦導入こそがあるべき姿だと思いますね。



古沼貞雄氏
04年まで帝京高校監督を38年間務め、一昨年より東京ヴェルディユースアドバイザー。

『高校選手権にリーグ戦を』



●もう1つの提案

せっかくの機会なので、高校選手権に対してもう1つ提案したいことがあります。

試合時間の変更です。

現在は前後半40分で行われていますが、45分に移行すべきでしょう(決勝戦だけは現在も45分)。

リーグ戦と同様に、クラブチームが参加する大会は、すでにどれも45分ハーフです。FIFAの主催大会では、ジュニアユース年代から45分ハーフなのですから、それも当然です(今や女子の大会でも45分ハーフで行われているほど)。

真夏に行われる高校総体が、選手の体調を考慮して時間を短縮しているのは納得できます。しかし、冬の高校選手権ではそんな心配は不要です。

高校サッカーだけが40分ハーフにこだわる時代ではありません。クラブチームと差をつけないために、そして、将来、国際舞台で戦う基盤を整えるために、45分ハーフへの移行は急務だと思います。

ただし、リーグ戦を導入することで選手の体調面に不安な点が出てくるのであれば、40分ハーフのままでいいのかもしれません。