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人生の「リセット」『虹色にランドスケープ』

2023-09-21 13:35:23 | 人生を「生かす」には
「バイク」が主に巻き起こる人間社会の様々な出会いと、恋愛、哀れ、苦しみ、そして生きていく上でいくつかの事件事故などに遭遇していく。中高年でリストラされた主人公が就職難で仕事を見つけれず、家族の生活費を捻出するために自殺計画をする。結果的に計画は中止となるが最悪の事態が起きる。気になった言葉は「人生のリセット」と言う言葉だ。誰しもが一度は人生のやり直しが出来ればと思った経験があるかもしれないが、今の世の中そんな簡単ではない。リセットの程にもよるが、逃避すればするほど逆に最悪の事態を招くことすらある。
『虹色にランドスケープ』熊谷達也
「概要」勤めていた会社を解雇され再就職もままならず、自分の保険金で妻子の生活費を捻出しようと、バイクの事故を装って自殺を図るために北海道にツーリングに出かける男(「旅の半ばで」)など、ヴィンテージ・バイクと、それらにかかわる無器用で、それでも必死に己の人生を生きる男女7人の姿を描く、連作短篇集。
ーバイク・ツーリング・バイク仲間で起こる苦難、快楽、歓喜などなど社会、生活に関わる事件、事故、人間の関係性を鋭く描いた7つの短編小説
ー中高年でリストラ、田舎での就職難、家のローン返済、家族の生活費などを苦にバイクで事故死を計画する。
ー学生の頃バイクの運転を父に猛反対される。だが青年になり父に隠れてレースの選手になる。父の死後、知らされたのは父もバイクが大好きだった事だった。
ーバイクで怪我をさせた事で悔やんだ。怪我をした事でバイクに乗ることを諦めた女性がそのバイクの乗り方などを教えた恩師が逝去した時にその息子に話した昔の真実。
「努力次第で取り戻せるものと、絶対に取り戻せないものとでは、天と地のほどの違いがあることを、どんなに説明しても分からないだろう」