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ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

人とモノを「繋げる」を果たした小林一三『小林一三の知的冒険』

2022-06-23 07:12:00 | 経営・リーダーシップに必要な事
「小林一三」の知的発想の源は文化的な活動、小説、日記、俳句、映画、絵画、美術などだと推測できる。さらに少年時からの旅・行動に於ける「人々をあらゆる事モノで繋げる」工夫と発想に心がけており、繋ぐための「鉄道」が優先し「娯楽」で人々を楽しませ、街を、公園で、動物園で、演劇で人々を繋げる役割を果たした。もし、その後現代でも生きていれば「繋ぐ」役割はネットからの起業を果たしていたかもしれない。
『小林一三の知的冒険』伊井春樹
「概要」阪急グループにつながる実業は幅広い分野に執心し、立ち止まることなく行動しつづけた自由人・小林一三。戦後日本の華・宝塚歌劇に結実した男の夢を育んだその豊かな背景を読み解く。宝塚の父、その素顔。
小林一三(1873年1月生まれ~1957年84歳没)
 阪急電鉄・宝塚劇場・阪急百貨店・東京宝塚・新宿コマ劇場・梅田コマ劇場
    韮崎から15歳で東京へ、浅草等で大衆演劇を見たことが原点となる起業
    16歳から慶應義塾、読書好きで編集出版に興味を持つ
    小説家を志望していたが19歳から三井銀行大阪、名古屋の銀行員として社会生活開始
    学生の時の経験から演説の構想、俳句、小説も仕事をしながら書き始め「練絲痕」出版
    お玉と婚約したが女性コウと温泉旅行、「新妻を追い出した酷い奴」、コウと再婚
    明治40年阪鶴鉄道会社監査役、その後箕面有馬電気軌道創設専務となる
    40歳にして箕面有馬電気軌道の宝塚線開通、動物園、宝塚新温泉、宝塚唱歌隊を創設
    政界には5年間、近衛内閣の商工大臣、幣原内閣の国務大臣、復興総裁
小林一三の小説・遺諸物
    小説「曽根崎艶話」(昭和23年出版)
        芸妓の生き方半生を物語った小説(旦那等は実在した三井物産がモデル)
    将来像「上方是非録」(東京都比較した大阪の街作り構想)
        芸妓論・花街論・大阪街づくり構想(東京の山手線・公園・動物園を参考)
        「大阪人が自慢するだけ他に類のない水の町の夜の景色はすこぶる美観である」
ー小林一三の発想
    15歳から東京浅草での演劇=演劇映画・宝塚歌劇への夢
    21歳で大阪に着いた時からの大阪改造計画の夢(鉄道網で繋ぐ構想)
    俳句を嗜み、小説を書き、新らしい生き方を文化の面(絵画・美術)からも模索
    尾崎紅葉と田山花袋「笛吹川」の影響も多く文化面への興味を広げた


『傾聴」から『対処』までの施策『オードリー・タン問題解決』

2022-06-19 07:55:15 | 経営・リーダーシップに必要な事
オードリー・タンの信念:好奇心を持って様々な人と接し、傾聴すること。そして共有しあえる方法を見出すこととある。当たり前のことだが、問題に対して「向き合い」「受け入れ」「対処する」が基本だと言う。現代は様々な思惑、複雑な人間関係があり、我先にと一気に世間に大きく露出させ「言った者勝ち」の社会になっているのは末恐ろしい。特に世間的に地位ある人はそれなりの条理を弁え行動してほしい。
『オードリー・タン問題解決』オードリー・タン
「概要」世界最高の頭脳による問題解決。あらゆる難題を解決してきた台湾IT担当大臣オードリー・タンの思考法を大公開。最年少でデジタル政務委員に就任し、台湾の新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めた彼女は、世界をどのようにみているのだろうか。
「すべての人の側に立つ」という信念、そして15のキーワード
1、問題と向き合う
解決思考:相手の立場に立って対話 向き合って、受け入れて、対処、手放す 真剣に傾聴
傾聴によるエンパシー:傾聴は問題解決の基本 相手の側に立って行動
多重視点:様々な接点・意見があってもいい たくさんの視点を蓄積する
取捨折衷:課題の背後は先入観 互いの信頼Win-Winを実現 共通認識を公開する
2、問題を受け入れる
持続可能な開発:世代間をつなぐ 持続可能性を意識し知恵を出し合う
集合知:ゼロサムを手放し知の融合をする 
不完全主義:互い協力し合う 門を開け誰もが参画
3、問題に対処する
透明性:情報公開と透明性 無償提供・コモンシェアー・オープンソースコミュニティー
ソーシャル・イノベーション:協力し合える社会の実現
市民協力:先進技術を人に合わせる 未来を増幅する社会と政府
読書(熟読・精読):判断を急がず、データを集めてから行動・意見する
4、問題を手放す
競争からの脱却:競争の意義を見直す 価値の存在 分かち合う文化の創造
自分と向き合う(孤独の確保 自己整合):自分のための空間と時間を確保
至高の喜び:欲望を満たすことではなく「法喜充満」心の喜びを感じること 
死を見つめる:社会の人々との関わりを持つことが生を充実させる



こうすれば日本は良くなる老人の我流『我流老人』

2022-06-12 07:44:17 | 経営・リーダーシップに必要な事
痛快な思いが湧き出る書籍だ。巻末の数十ページは、年寄りの「気休め」、「老人」向けではなく真に日本をより良くするための仕事盛りの若者向けでもある。 日本固有の「矛盾」をサラリと言い切り、いわゆる対処方法、処方箋はとても感動的で同調する。日本がこれから取り組むべき事柄、教育、政治、社会の矛盾・不正を正していく姿は必ずや将来の日本を背負う若者に好影響していくだろうと思う。「豊かな国づくりを目指す空想」は日本に必須の改革だ。
『我流老人』垰野堯
「概要」下流ならぬ我流! 世間で言われている老人論より自分流の生き方を! リアル老後の著者がボヤき倒す! 医者と病院には近づくな/少々の不調は当たり前/お金はいつもないと思え/夫婦は別室がいい/昔の部下は部下ではない―
「気にしない、気にしない」やり過ごす方法
    ・生涯現役を目指そうなんて馬鹿な考えを持つな(もう老人だ、何もできはしない)
    ・自分に都合の悪いことは知らん事にする(都合のいいことだけに関わる)
    ・何事にも心配の種は作らない、期待しない、絶望もしない(成るようにしかならない)
    ・自分を取り巻く問題に執着しない(こんなもんだと思う)
    ・贅沢はしない、節約もしない(お金は気が向けばパッと使う)
    ・本や新聞TVなど「老人の生き方」に惑わされない(都合のいい作り話)
    ・老後の保険や医療情報などは無駄だ(死んだ後のことまで心配しない)
    ・百歳まで生きようと言ったよくは出さない(長く生きても大したことはない)
    ・病院に近づかない(行けば必ず病気にされる)
    ・酒、タバコは即座にやめ、1日1時間の散歩をする(余計なお世話だ)
    ・老人の生活訓など一切信用しない
    ・「気にしない、気にしない」と2度、口ずさみ無視する
日頃の「気にしない、気にしない」行動
    ・夫婦の別部屋を持ち、自然・社会観察の道草・散歩にお洒落をして単独で出かける
    「医者の大掛け、大工の子掛け」不安を煽り通院、請求増にする、から病院には行かない
    ・足腰が動くまで、たまにはバイクで一人旅(健康生活寿命:男72歳、女77歳)
    ・足や目が悪くなったら早めに覚悟を決めておく(延命治療の有無、財産処理・遺言書)
    ・行きつけの一杯飲み屋を確保(情報収集・話し相手)夫婦は妥協するものと知る
    (20代愛情、30代努力、40代忍耐、50代諦め、60代熟年離婚、70代あの世行き)
    ・孫との付き合いには教養が大切(質問に対して間違いないように教えること)
世の中の「気にしない、気にしない」
    ・世襲制政治から脱皮、政治家は70歳で引退、私財を投げ打ってできる政治家を選ぶ
    ・憲法「自衛権・防衛」の矛盾を70年経った現代にあった憲法に改める(自国防衛)
    ・近隣諸国との付合い見直し(隣国の勝手な言い分・歴史の歪曲に対する謝罪を止める)
    ・植物・動物などの外来種持ち込み禁止・放棄などを徹底する(固有種の絶滅・環境破壊)
    ・国民を欺く国家公務員・政治家の金銭・不正資料等を暴き法的責任を厳格に取らせる
    (政治家・公務員の金銭授受、陰謀、搾取、不当処理)
    ・法的な厳罰が甘い日本
        ・3人以上の殺害で終身刑、現実10~15年くらいで釈放される日本の法律
        ・諸外国ではさまざまな罪を合算して判決となる、よって時効はほとんどない
        ・犯罪引渡し条約、日本はわずか2カ国(米国と韓国だけ)
        英国151カ国、米国60カ国、中国・ブラジル20数カ国
豊かな国づくりを目指す空想 (ムダ使い改革・赤字国債が解消する費用捻出が可能)
    ・廃藩置県改革で北海道、東北、北陸、関東、近畿、四国、中国、九州の8つにする
    ・欧米諸国に倣い全ての地方議員をボランティア(無償)にする
    ・参議院を廃止し衆議院議員だけで250名にする(二院制の無駄使い)
    ・閣僚経験者以上は全て「ご意見番」として残し、国会は年中無休とする
ーガンジーの「文明の7つの罪」
    原則なき政治
    道徳なき商業
    労働なき富
    人間性なく科学
    人格なき教育
    倫理なき悦楽
    犠牲なき宗教


日本の人口問題、さらに深刻

2022-06-06 12:03:04 | 経営・リーダーシップに必要な事
@日本の人口問題がさらに深刻になり始めた。政府は言うだけ(10年以上も言い続けているが)で現実出生率は最低を更新中だ。フランス、英国など人口問題での先進国を見習い早々に政策展開をしてほしいものだ。「少子高齢化」はさまざまな課題を生み出す。1、医療費社会保障 2、若い世代の負担増
日本は政治家の為の国費・税金の無駄使いが多すぎるのが大きな原因


富豪の辿る道「税」「慈善事業」対策『無一文の億万長者

2022-06-03 07:53:30 | 経営・リーダーシップに必要な事
@「デューティーフリーショップ」創設者4人は貧しい環境で育ちながら商売に対しては誰より努力し、フィーニーの商売での才能(先見性・決断力・情熱)はダントツで、大成功を収めるべく人生を突っ走ってきた。後年富豪となった4人、特にフィーニーは慈善事業に全てを投資、自らがさまざまな投資先(大学・病院・研究所・企業)を援助することを決意、それは政府に納める税金が一番非効率で無駄があると悟ったことだ。
日本の税金の使われ方も不明瞭も多く、こういった直接寄付の方が効率もありがたみも良いと感じる。
『無一文の億万長者』コナー・オクレリー
「概要」有名免税店DFSの創始者は、世界有数の大富豪なのに、飛行機はいつもエコノミークラス、食事もハンバーガーという変わり者。いつしか、財産のほとんどを寄付して、慈善事業に精を出し始めるように。彼を突き動かすのは、いったい何なのか? 慈善、ビジネス、財産、成功、人生にまつわる、さまざまなことを考えさせる一冊。
チャールズ・F・フィーニー資産13億ドル、23位の富豪、だが、「無一文の億万長者」に
    1931年4月23日ニュージャージ州生まれ(父保険会社外交員、母病院看護婦)
    巨額の罰金(税)を逃れる為全てを手放すことに合意サイン(1984年11月バハマ)
        慈善事業団体設立その役員として生涯活動とした
10歳にして商売の才能(クリスマスカード販売)、キャディ、大学ではサンドイッチ販売、サマーキャンプ講習会、軍隊(日本基地駐留経験)軍人への免税酒販売、車、免税品販売拡大
ー最大の成功要因はハワイでの日本人客対象の免税品販売(倒産寸前の会社を買収し、来る間呼応客を対象にした免税店展開ー莫大な入札で免許取得)
    ツアコンへの手数料:一人@$1+売上の5%
    酒のブランド確保+命名:カミュ+ナポレオン(コニャック+ウイスキーなど)
    年間配当金:3400万ドル(1977年)
    免税店販売権:ハワイ政府に5年間11億5100万ドル(韓国ロッテとの入札)
        5年後には4億100万ドルとなる
法的、税務的な知識なしが途中「キャスフロー不足」、「刑務所行きリスク」で倒産寸前となり、著名な会計士により経費削減、法的合法な会社作りと組織で持ち直す
ー富豪となったことで不幸も
    娘の麻薬+自殺、家族との絆、転々とする住まい(ヨーロッパ・バミューダ・香港etc)
    妻との離婚、姪の癌治療
    各部売却騒動で4人の創始者が分裂(更にフィーニーが単独競合チェーン店を展開)
    DFS経営を退いた後の趣味、ゴルフ、孫、庭いじり+慈善団体での活動
慈善事業・団体設立
    個人資産としても世界に20ヶ所以上の企業と投資
    コーネル大学への寄付6億ドル、その他世界中の企業・団体・病院・大学等への寄付
ーフィーニーの「お金に対する」意志
    税金の無駄使いを嫌い「政府は寄付された資金・税金の最も非効率な組織だ」として慈善事業・団体等を通じて投資し世界のために貢献したい」「自らの財産を全部寄付し、それが最善の使われ方をするように自ら監督し、自分自身で使い果たすて消滅するようにしたい」
ーフィーニーの言葉「競争意識が極めて強く、成功の定義とは金を欲しいだけ手にすることではなく、幸せで健康な家族を育めることだ」「人生にはバランスがなければならない。ビジネス、家族、学びと教える機会のバランスだ」
ー富の処分に対して3つの方法がある
    家族に残すか、政府に遺贈するか、生きている間に有効的に使う


政治家のやること「国民の懐を減らし、身を肥やす」

2022-05-14 11:53:40 | 経営・リーダーシップに必要な事
国会議員の年金 3年から10年以内の納金でも8割戻り、年間412万円の年金が貰えている。最高で741万6千円もらっていると言う。毎年国民の年金は減額なのに討論はあれば全く改革の兆しがない議員年金。だから国民の借金も2022年3月末で1241兆円と18年間も上がり続け政治家は「使うことへの会議」ばかりで「節約、減税、縮小」などほとんどない状態になった。政治家はこの大きな借金をいかに返すのかまず計画を立ててほしい。誰かさんが言う「100万円しかもらっていない」って全部税金(国民の血税)なのを知らないのかね。


経営上の「理」と「情」、人間の「道徳」『情の軽々に理あり』

2022-05-14 07:48:36 | 経営・リーダーシップに必要な事
会社組織は「生き物である」よって「理」に適った「情」と言うものもが必要だという、大坪社長語録である。特に現代に欠け始めている「道徳」は「昔常識、今非常識」と言うほど様変わりしているが「道徳」は人間の生きる道、そのものであり、道徳なき社会は考えられない。戦争の当事者も人間として恥じるべき行動に対して世から憎まれ排除されるべきなのだ
「情の経営に理あり」大坪清
「概要」財を得るには「道」がある! 労働価値の向上が企業の持続的な発展に結びつく。住友商事副社長、レンゴー社長を歴任した名経営者の人生哲学!
ー「情」の経営に「理」あり
    ・リーダーに必要な要素5つ
    モラル(道徳)
    エシックス(倫理)
    フィロソフィー(哲学)    
    センチメント(感情)
    シンパシー(惻隠の情)
    ・「きんとま哲学」金と真心、空間・時間を意味し「金を握ったら死んでも離すな」
    ・人の道、商いの道を外れず、苦言も辞さない信頼できる部下を置くこと
    ・意に沿わぬ事象にも敢然と立ち向かい、決して目を閉じてはいけない
    ・モラル(道徳)とモラール(士気)が求められる
    ・周囲の忖度は一番の敵となる(空気を読むより議論を尽くすこと)
ー持続可能な経営と発展
    ・「何より大切なのは現場だ」「ロスは溢れる利益である」
    ・社員へのインセンティブと労働の価値を引き上げること    (待遇改善)
    ・「長いものに巻かれる」気風を改善するー三位一体 (フルコスト主義)
    ・区別はいいが、差別はだめ(差別撤廃)
ー恩人との言葉
    ・「至誠に悖る勿かりしか」「言行に恥ずる勿かりしか」「気力に缺くる勿かりしか」「努力に憾み勿かりしか」「無精に亘る勿かりしか」(誠意であったか・言行不一致はなかったか・気力は十分だったか・努力を怠っていなかったか・ずるをしなかったか) 得能氏「5省」
    ・「ピア・アシスト」(仲間の手助け)BP/CEOブラウン氏


情報の利活用者が勝者となる時代『駆け引きの科学』

2022-05-06 07:43:31 | 経営・リーダーシップに必要な事
「駆け引き・交渉」の重要性は時代を追うごとに高くなっている。それは国、企業、個人すら大きく影響を及ぼすネット社会の繁栄と利己主義者が増えてきたことかも知れない
本書の中で大切なことは目標に対する的確な「情報」の収集、分析、仮説、評価であり、常にそれを繰り返し、その度に修正をする事だと言うことだ。勝負に勝つには孫子の兵法「彼を知り己を知れば百選危うからず」である。時代が変わっても「交渉」できる人材は貴重だ。
『かけひきの科学』唐津一
「概要」黒を白といいくるめるほどの手管がなければ、交渉ごとには勝てない。経済力、技術力という武器をもちながら、アメリカの巧妙な戦略に手もなくはまってしまうのは、日本人が「かけひき」の技術に長けていないからだといわれる。相手の行動をいかに予測し、備えるか、切り札となる情報とは何か、情報をどう駆使すれば目的を達成できるのか――データに裏打ちされた議論でつとに名高い筆者が、「かけひき」の本質を解明する。
ー情報を如何に使うか:「駆け引き」の最重要要素
    中国の孫子・呉子の兵法、ドイツのカール・フォン・クラウゼビッツ「戦争論」
    ニッコロ・マキャベリー「君主論」、山鹿流の兵法
    ハンガリージョン・イノマンとオーストリアオスカー・モルゲンシュテルン
    「ゲームの理論と経済活動」
「駆け引きに勝つには、全てを本音で語り、しかもそれを堂々と実行するのでなくては成功しない」
ー戦争で一躍巨大な富を得たロスチャイルド
    戦争の勝敗を為替レートから知り投資株で大儲け
    社交界パーティーなどからの雑談情報(情報量の質と鮮度)
有利にする情報の流し方
    競争相手に対して最も有力な攻撃の方法は、指導者が気を許している幹部やグループに不平不満のタネを撒くことである。タネが芽生えればあとは少々の水をやれば良い
ー日本語の4割は余分な言葉
    「冗長度」(余計な言葉)のお陰も多い日本語の伝達(話し上手になる必要語)(露天商の叩き売り口上)
ー創造力と経験則能力
    「勘」「経験」「根気」
    判断する法則「大数の法則」:たくさんの事例の検証からそれが偶然の出来事かわかる
    情報収集には必ず、目的と結果目標が必須、その後の仮説、頻度に修正すること
    切り札には合理的根拠が必要(データとその分析)
    損失を最小にする方法論「ミニマクスの原理」(最悪の場合を想定した結果を知る)
    (あらかじめ最悪の状況を想定しておく、よって最大利益の追求を避ける)
ー経済理論の概念
    アダム・スミスの古典経済学、マルクスの経済学、ケインズの近代経済学
    対抗するのはゲーム理論となる(現実的)
フィードバック(仮説を立てる)
    計画を立て目標を決める
    行動を開始(情報を収集)
    結果を測定(情報の分析)
    目標との比較、行動を修正(仮説と推理、評価)
    (修正を繰り返さないと大きく方向を見誤る)
    (物事を全て数値化してみる)


人の幅を広げる技とは『レンジ知識の「幅」が最強の武器になる』

2022-04-29 07:41:10 | 経営・リーダーシップに必要な事
世の中には生まれつきの「天才」もいるが大凡人は時間をかけ、さまざまな経験と時間を基にスキルを磨き上達、人生の「成功」へと進む。ここにある「幅を広げる」は「寄り道しながら試行錯誤し、体感していく」まさに次の3つがキャリア・スキルアップのポイントなると思う。 
1、好奇心:何事にも興味を持ち「寄り道してみる」
2、探求:どうしてだろう、なぜだろうと疑問を持ち答えを探し求める
3、情熱:興味のあるものに対し時間を惜しまず没頭できること
『RANGE知識の幅が最強の武器になる』デイビッド・エプスタイン
「超専門化」よりも、知識の「幅(レンジ)」のある人が成功する
「無駄な時間を削減」は逆にあちこち寄り道しながら考え、経験する方が多くの力の源となる
ー「超専門化」した人よりも、多くの分野に精通し知識と経験の「幅(レンジ)」のある人のほうが成功しやすいことが、さまざまな調査や学術研究で裏付けられる
ー幼い頃から英才教育を受け、若くしてプロゴルファーになり世界を席巻したタイガー・ウッズのようなサクセスストーリーにあこがれ、学ぼうとする人は多い「1万時間の法則」
「効率が高い」「時間のムダがない」「近道」とされる手法として、そぎ落とそうとしている「非効率な学習」「ムダな時間」「まわり道」にこそ、長期的に「真の価値」がある
ー質の高い幼児教育は「寄り道」「試行錯誤」早く熟達するために省略できるものではなく、むしろ不可欠なものだ


恵まれた上司による人生の選択『人生を変えるクローゼットの作り方』

2022-04-19 11:35:03 | 経営・リーダーシップに必要な事
@一人のファッションデザイナーが顧客の「何でも相談」人生相談役的な存在になり、顧客の心を鷲掴み、顧客との強い絆を作り上げ40年間もの間仕事を続けることができた。それは特にファッションではつい迷った挙句の果てには同じような色合い、スタイルを買ってしまう顧客に「ファッションで自信を持たせ、輝かせる事」を一心に自分の意見をズバリと切り込んでアドバイスしていることだ。やはり一流プロの目、感覚は、人付き合いが長ければ長い程信頼、信用されることにつながると言うことだ。
仕事に重要なのはやはり「尊敬する上司」でなければ仕事が上手くいかないし、昇進、昇格にも影響する。だから上司次第で転職する時代が既に有ると思う方が良く、精神不安定になる前に素早い転職はいい人生になると思うことだ。
『人生を変えるクローゼットの作り方』ベティー・ホールブライシュ
「概要」服を替えれば人生が変わる! ニューヨーク・マンハッタン五番街の高級老舗デパート、バーグドルフ・グッドマンに世界中のセレブを顧客に持つパーソナル・ショッパーがいる。恵まれた幼少期、華やかな結婚生活と破綻、自殺未遂、乳がん…。その波乱万丈な人生が、彼女に唯一無二の人間力をもたらした。傷心の彼女が40代にして初めて仕事を得たのがファッション業界。そして、90歳でもなお、ショッピングを通して顧客をセラピーし続ける。伝説のパーソナル・ショッパー、ベティ・ホールブライシュが語る半生。
ー1930年代、シカゴで裕福な家庭のひとり娘として、何不自由ない暮らしを送る。
ーマイアミでホテル・オーナー大富豪の息子サニーと出会い、1945年結婚。ニューヨークでのゴージャスな新婚生活を送り2児の母となる。だが子供たちに精神的異常が発症、保護施設などへと別居する羽目になる。夫の気を引こうと、浮気と自殺未遂を起こし、精神病患者となる。
ー精神科を退院したベティは、バーグドルフ・グッドマンで働き始め、「ソルーションズ部門」のディレクターに就任、超多忙な日々と新たなパートナー、ジムとの出会い。その後ジムとは何でも話し合える恋人として29年間付き合う。
ー映画やドラマ用の衣装リースサービスを開始。母の遺伝子を継いだのか衣装デザイナー、有名女優らが次々にクライアントになる。だが、乳がんが発症したことで、逆に生きがいと慰めを与えてくれる仕事の力で精神科通いを卒業する。
ー身内や親しい人たちを亡くすベティ。ファッションの世界も様変わり、86歳、クオリティもスタイルも姿を消しつつあると嘆くが、メディアにひっぱりだこで有名人に。ベティーの一番の生きがいは女性に自信をもたせ、輝かせることだと悟る。
ー「顧客が求めるのは買い物だけではなく、多くには母親役を求め、様々な形でそれに応える」
ー顧客の要望を叶えるために顧客と店内を歩き回り顧客のソーシャルライフを知り、セラピストのように振る舞う
ー「これはなかなかね」「面白みにかけるわ」「ほんと、とても綺麗ね」「似合っているわ」「絶対に買うべきよ」究極の褒め言葉は「ほんと凄くいい、気に入ったわ」(I love it)
ー3択「3つの選択肢を提示し顧客に決めさせる」
ー話を聞いてくれる人の存在・仕事を任せてくれる上司・何事も信頼し合える仕事仲間・必要とされる存在になる事
ー晩年「手と頭の動きが鈍くなるのは悲しい。だから、わざわざ思いワゴンを引っ張たり体を動かすようにしている、チャレンジが大事」


政治家の懐予算はとにかく「予算ぶん取り・期内使い切り」それに新たな増税

2022-03-31 16:56:20 | 経営・リーダーシップに必要な事
@国の決算(令和2年)税収で比べて解るのは消費税収入が法人税の2倍以上もあり、消費税のたった1%増でも大量の増収となることだ。(政治家の思惑はここにあるような気がする)企業では考えられない前年度比「予算・経費削減」項目がほとんど見られなく「前年度以上の上乗せぶん取り・期限内の予算使い切り」が相変わらずあることだ。真に国民が欲していることは「経済活性化の為の新たな事業・金を生み出す仕法に減税」だコロナの為に「国際観光旅客税」が大幅減は仕方ないが・・・ そんな中選挙のための「ばらまき」、一度も政治家自らの報酬、年金などの身を削ることがない


「何もしない、やらない」で10年、それでも務まる役『黒田日銀総裁』

2022-03-20 16:59:24 | 経営・リーダーシップに必要な事
@「何もしない、やらない」で既に10年が過ぎる黒田日銀総裁。口癖は「躊躇なくやる」と言っているが2年が公約の2%経済成長が未だ達成できず。 この姿を見て日本の将来「リスクが怖くてやれない」「何もしないで放っておけば世の中は自然と変わる」の日本の中枢の役職(言葉だけ)の不安を感じたのは私だけだろうか。日銀の任命は内閣・首相となっているが経済活性化を本当にする気が有るのかどうか、敢えて問いたい。(写真は日経)



不況の経験がない長老に意見を求めてはいけない『上司は思いつきで物を言う』

2022-02-12 07:49:08 | 経営・リーダーシップに必要な事
この不景気(賃金引き上げがない、税金が増える、諸物価が高くなる)状況では、まさに上司は「思いつきで物を言う」が散漫するはずだ。現代、55歳以上は日本の景気が良い時に育ち、何もしなくとも(語弊があるかもしれないが)会社を大きくできた。だが、昨今の「利潤追求」「コスト削減」が支流で、「不況」経験のない上司にアイデア等を求めても出るはずがないと悟ることだ。だから、奇抜で意外性を突いたアイデアを提言するのも一手かもしれない。
『上司は思いつきで物を言う』橋本治
「概要」「上司は思いつきでものを言う」ということが、なぜ起こってきたのかを、儒教の伝来まで遡り、とてもスリリングに解剖していく本です。「現場」の声を聞く能力の復活に向けて、上司のみなさんにも、上司でないみなさんにも、懇切丁寧な今後の道中案内の書であります。
ー「よく考えてみろ」は「お前は馬鹿か」と同意語になる=「真面目な人は損をする」
    「そう言うことで宜しく」と会議を閉めるやり方に曖昧さを残し部下を責める
なぜ「上司は思いつきで物をいう」ことになったのかの理由
    官僚組織に似る:官僚体制・組織とは「下から上に」はない、が「上から下に」は常識
    官僚組織は「現場の声を聞かなくとも良い」習慣にある(利潤を得ることでは全く無い)
    管轄を忠実に守り「上からの命令・指示」だけで「忠臣」的存在を確保できる
    現場から何か反論・意見があれば「上に聞いてください」で終止符を打てる
        書面・規則等にあり言われたことだけ忠実に業務を行うだけで良い組織体制
景気が悪くなった時、会社の抱える問題は表面化する(会社の上司への影響)
    景気の良い時には、何も問題がなく「上から下」は少ない
    景気時には「利潤を上げろ」「アイデアを出せ」など「思いつきで物を言わない」
    不景気になると途端にその行動が増えるのは当たり前
        特に昔景気の良い時に成功した者・上司の場合「上から下」は当たり前に命令
ーそんな上司に最も具体的な反応方法とは
    「呆れれば良いのです」、「ええ~っ。」と言う声を出す
    対抗(口論)する姿勢を出すのはしない


強運の持ち主はここが違う『運気を引き寄せるリーダー7つの心得』

2022-02-06 07:50:36 | 経営・リーダーシップに必要な事
強運なリーダーの生き様から共通している点は
「何事に対してもポジティブ的思考であり」    
「信念を強く持ち続ける」
「何気ない、偶然の出来事でも上手く活かす直感、創造力と人間力がある」
だから「強運な人の下で働くことも共運を勝ち得ることになる」と思ってもいい。 成功している人は「何かが違う」を知り得ることで成功への近道になると思う。
『運気を引き寄せるリーダー7つの心得』田坂広志
「強運」のリーダーとは 7つの心得を持っている
1、目の前の危機や逆境を「絶対肯定の想念」で見つめる
2、危機や逆境の時こそ、「死」を見つめ、「死生観」を定める
3、人生は「大いなる何か」に導かれているとの「信」を定める
4、リーダーの無意識はメンバーの無意識に伝わることを覚悟せよ
5、危機や逆境の時こそ、メンバーに「使命感」や「志」を語る
6、「大いなる何か」の導きは、「一直線」ではない事を知る
7、「何気ない出来事」におこる「不思議な偶然」に注意を向ける
ー「強運のリーダー」はメンバーやチームにも「強運」を呼び込む
    幸運を引き寄せるためには、ポジティブな言葉を唱える=無意識の世界が広がる
    「ポジティブしかない」と肯定的な想念を持たない
    そのためには「無邪気・純真」(子供のような)心を持つ><分別で判断する大人
    危機感:「命までとらない」戦争・大病・投獄などの経験との対比
ースティーブ・ジョブス「1日1日を精一杯生き切る」
    直感力・洞察力・創造力・想像力が生まれた
コミュニケーション(伝達:言語的><非言語的)
    8割~9割が非言語コミュニケーションで伝わる
    (表情・面構え・眼差し・目の動き・仕草・身振り・態度・姿勢など)
ー無意識の世界とのつながり
    「シンクロシティー(共時性)=不思議な偶然の一致」により伝達する
    「単なる偶然」「たまたま」「ふとしたことで」「折りよく」「幸運なことに」
    「使命感」「志」を語る時には無意識「信」が伝わることがある
「絶対肯定の想念」を生み出す3つの技法
    ネガティブな想念の浄化
        習慣:自然に委ねる・言葉を活かす・和解を用いる
    ネガティブな体験の陽転
        解釈:成功体験・運の強い人間・幸運な人生・究極の成功体験
    ポジティブな人生観の体得
        覚悟:「大いなる何か」に導かれている
        人生で起こること全てに深い意味がある
        人生における問題には全てに自分に原因がある
        逆境を越える叡智は全て与えられる
ー「祈り」によって開花する7つの力(能力開発)
    生命力・集中力・直感力・創造力・逆境力・解釈力・人間力
    そして「感謝の祈り」である


四季溢れる豊富な日本料理はここが違う『すごい!日本の食の底力』

2022-01-27 07:50:37 | 経営・リーダーシップに必要な事
日本料理の真髄「人間が作れないものを提供する」という。それは食材のそもそもの良さを引き出し料理で表現し伝えることだと言うことだ。大自然の生み出した食材には多くの味が隠されており、活かす料理をするのが日本料理の粋と言うことだろうか。人を魅了する日本料理の技がここにある。日本の食材はほぼ輸入ものが多く生産者数も極端に減少している。果たして今後日本は世界的な災害の場合に自立できるだろうか。
『すごい!日本の食の底力』辻芳樹
第一次産業(農業+漁業)に従事する人が減少、産業が衰退している
    227万人に対し毎年3万人近くが棄農、3百万人が現在では18万人に減少した漁業
ー景観+地域物産+食文化との融合
    「北瑛小麦の丘プロジェクト」観光と農業(食文化の提案)で町おこし
    地元の食材の魅力を伝え、愛される料理を創出すること「生産者と消費者と地域を繋ぐ」
    美食家たちとのつながりを強め、周りの人との繋がりも密にしていくこと
    「食べる通信」の副産物は読者(消費者)と農家・漁業をつなぐ役割を創出
    観光客にとって目指すは地元の料理、日本の味がそのまま日本の印象や思い出となる
    「ガストロ・ディプロマシー(美食外交)が今後活発となる」
「日本料理」「フランス料理」
    「日本食」舌、目、耳、鼻、肌等の感覚器官を総動員して五感で味わう、終わっても思い出すほどに美味しさが蘇るもの
    「フランス料理」ソースが味覚の中心だから瞬間が美味しい
ー「青柳」の山本氏 (日本料理について)
    「本当に大切なのは人間がつくれないものです。寿司は人間が握るけれど、魚も米もわさびも人間には作れない。大自然が生み出す、それら食材の本当の声が聞こえるような料理が日本料理の粋だ」
    「日本料理とはいかに食材の状態を管理するかにかかっている。お客様に食べていただくときの温度と香、食感や風味がポイントだ」
ー観光業(星のリゾート)
    ご当地の食材を使い美味しいものをお客に提供する、地元ならではの食材+料理を提供
    自慢の料理を「おしつけ」のようにサービスしていく星のリゾート仕法
    「美味しいものは食べなくては判らない」(地元の魅力を見つけ出し、創り出す)
    ボキューズ・ドール(世界料理コンテスト)に出典・参加でモチベーションを上げる
ーネットワーク・人材育成
    海外に出て勉強することで日本の良さ、四季、食材も発見できる
    食に関するネットワーク「いただきます・プロジェクト」
       参加者は料理人・生産者・酒造製造者・流通業者・ジャーナリスト等
        異業種とのコミュニケーションで活気、アイデア、商売に繋がる
    情報を発信する
        長年苦労し作り上げたレシピの公開など、他人に真似されて本物となる
    人材育成には時代に合った接し方も必須(世代に会うやり方)
        何かを変える、変わる方法を見つけ出してあげる