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書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

「実践が伴う責任社会」を重んじる『経営は哲学なり』

2023-07-09 08:18:07 | 経営・リーダーシップに必要な事
「経営者とは権限ではなく責任」という日清食品の安藤百福創始者の言葉は納得する。現代、政治家、一部の経営者も含め「連帯責任」を前提に誰も何も責任の所在もはっきりさせず「無責任」が多くなったと感じる。「責任」がないから何でも言いたいことを言い、実践しないで後は知らん顔、失敗したら何も言わず消え失せる無責任社会になったのは非常に残念だ。 やるべき責任者がやる事を成し遂げる実践社会がほしい日本の政治政策(言うだけは誰でもできる)
『経営は哲学なり』野中郁次郎
「概要」今こそ企業は創造主たる誇りを持て!企業は一体何を信じて経営すればよいのだろうか。従来の日本型経営では通用しない。経営は哲学なり。経営スキルの時代から、再び経営哲学が問われる時代へ。本書は、経営理論をベースに企業、リーダー、文献の事例を数多く紹介することで経営の実践哲学を幅広く解説していく。
ー経営哲学
    卓越した経営者は自らの経験や知見に基づいた優れた経営哲学を持っている
    求心力やモチベーション、価値観は行動する上での指針や判断基準のベースとして機能
    直感的な判断やひらめきはの背後には経験に基づく深い知識基盤が存在している    
ー伝説的な哲学
    松下幸之助:「自然の理法」明確な企業方針を提示し求める姿を追求、信頼や存在意義に
    藤沢武夫:「因果関係のプロー」企業の環境基盤を持つこと(直観力と洞察力)
ー現場の哲学
    武士道:人々の心に刻まれた掟・道徳・品性・無償・無報酬でも実践する勇気と智
    サントリー:「やってみなはれ」お利口さんになるよりヤンチャになってほしい
    キッコーマン:「Quality Difference」(品質重視)戦略で北米市場に乗り出す
    ホンダ:「3現主義」見たり、聞いたり、試したり(現実現場しか信頼しない)
    ファーストリテイリング: 常識破りの「安くて良いもの」作りを徹底
        (コンサル料を市場の意見収集にあてユーザ・消費者の生の声を聞く)
    長嶋茂雄:「魅せる野球」でファン中心主義を徹底
    豊田喜一郎:「ジャストインタイム」質実剛健(現場改善を徹底)
    小林一三:「共存共栄」(清く正しく明るく)株主、労使への均等な利益分配
ー変革の哲学
    全日空:民間航空会社の走り・資本1億5千万円、従業員28名、2台のヘリコプター
    ヤマト運輸:「やればわかる やればできる」社訓は「協力・結束・調和」と言う「和」
    ソニー:学歴無用・一人の人間として向き合うことの重要性
    ダイエー:流通革命「現金買取で安く消費者に提供する」(量販チェーンの奔り)
    菊池寛:文芸家育成(1923年に文藝春秋創刊)生活第一、芸術第二(読者に感動)
    小柴昌俊:「立ち止まらず立ち向かう、やればできる」を実践・ノーベル物理学賞
    資生堂:「一瞬も、一生も、美しく」企業理念を貫徹(働く女性増、様々な生き方)
    電通:「鬼十則」「その手があったか・そんなことまで」を実践
    日本国有鉄道:「Discover Japan」1970年キャンペーン・顧客とのコミュニケーション
    パナソニック:「共存共栄」創業精神、熱海会議での素直な謝罪・改善体制
    日清食品:「ベンチャー精神とは無から有を創造する事」(安藤百福)
        「経営者とは権限ではない、責任だ」(上司は責任を果たすことが仕事)
    田中角栄:「政策の実現・評判の最大化」(日本列島改造論)日本国の事業(公共経済学)
ー創造の哲学
    世界最古の多数企業の「老舗企業」根幹:「継続性」(かきくけこ)
    か:感謝、き:勤勉、く:工夫、け:倹約、こ:貢献
    「第5の経営資源」とは「ブランディング」「ブランド」(人、モノ、金、情報)
    「一貫性」「革新性」(夢があり、時間が経過しても変わらず、先進、先取、先見性)
ー未来へ
    生産拠点などの分散化(自然災害などの危機回避)
    既成概念の枠や行政の縦割りを取り払い、柔軟な対応を可能にする
    理論と実践、特に「試す」ことがない情報化社会は「実践」が乏しい


起業家必読の心構え『3つ』

2023-07-01 08:00:41 | 経営・リーダーシップに必要な事
「信念」「情熱」「行動」「継続」に繋がる、所謂アントレプレナー的必須要素の書だ。現代、「自分を売り込む世界」を自分自身が作り発信できる環境が多くなり、ここにある「自分自身の紹介プレゼンテーション」を作ることを奨励したい。「自分を知る」事は仕事を辞めた時、落ち込んだ時に「自分のスキルレベル等を表現するカテゴリー」などがあれば最高に役に立つ事だろう。更に生涯にかけて世界を見る旅(留学)をぜひお勧めしたい。
『選択できる未来を作る』松岡陽子
「概要」「シャイすぎる子」がプロテニス選手を志し渡米後、MIT、ハーバードでロボット工学者に。その後はグーグルX、ネスト、アップルで活躍し、現在はパナソニック ホールディングスで新事業「ヨハナ」を立ち上げている。「なりたい自分になるための道の選び方」を知っている。
必要なこと3つ
    Mission(使命)
    Passion(情熱)
    Optimization(最適化)
ー「人生は何章もある本のようなもの」
    自分が一番のめり込めるもの(夢中になる事)を求め、探す
    将来役に立ちそうなスキルや経験を積むと自然に将来は開けてくる
    人と違うところを大切にする(みんなと違う意識)
    「ミッションドリブン」なりたいと言う自分に使命を立て原動力にする
ー米国大学での教訓
    教授や研究者は費用を自分で獲得しなけれならない
    プレゼンテーション力を得る(ジェスチャー:指を開かないで腕を伸ばして数える)
    テクノロジーは進歩的であるべきだが、進歩すぎてはいけない(ユーザに拒否に遭う)
    仲間と一緒に、人の為に、人が作り、役に立つものを(チームワーク)
    完璧主義から「できない理由」を先に考えてしまう(欠点)
    人に助けてもらうことに躊躇しない    
    多様性が高いチーム作り(経験や価値観)
人の採用に基準とした7つのポイント
    スキルセットが自分と違う人を選ぶ
    意見が合うだけの人よりも、意見が違った時の討論ができる人を選ぶ
    優秀でも企業文化に合う人を選ぶ
    自分のためではなく世に役に立つを優先する人を選ぶ
    「学べる人」を選ぶ(新らしいことに興味を持ち学ぼうとする人)
    物事の説明が上手い人を選ぶ
    実行力のある人を選ぶ
ー選択肢と価値観
    「見える化」するカテゴリーを作り自分で評価する
    ミッションがあれば迷いは減る
    「最適化」(Optimization)優先順位を決め行動する
ー母の言葉でプロテニスを諦める
「世界ランキング1位になれば素晴らしいけど、100位くらいの生活を考えてみなさい」
ー「テクノロジーが未来を作る」ではなく「テクノロジーで未来を作る」(人が入る)


世襲議員が増えたのは国民の所為!

2023-06-30 12:00:15 | 経営・リーダーシップに必要な事
国民の選挙への興味が薄いを反映した「世襲議員ばかりの政治家」
「有権者が当選させているのだから仕方ない」は本当か…政治家が劣化した世襲議員ばかりになった根本原因、と言う記事。
日本の議員数713名(人口124百万人、面積377K k m2)
カルフォーニア州の議員数120名(人口39百万人、面積423Kkm2)
これをどう見る?
このままの日本だと「国民の税金を何もしないでばら撒き(給付金などの名目)、自己主義・満足的な政治家のための政治しかしない」議員が増える事になる・・・のではないかと心配だ。是非選挙に行こう!!



政府の政策と実行計画(文章69ページ+資料28ページ)『絵に描いた餅』

2023-06-22 11:47:31 | 経営・リーダーシップに必要な事
「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」(3つ)
- 人への投資、科学技術・イノベーション、スタートアップ、GX及びDX の4本柱への計画的な重点投資、
- 昨年 11 月に策定した「スタートアップ育成5か年計画」に基づく、1兆円 規模の予算事業、スタートアップへの投資を促す税制、オープンイノベー ション促進税制の拡充等の措置、
- 同じく、昨年 11 月に策定した「資産所得倍増プラン」に基づく、NISA 制度 (少額投資非課税制度)の抜本的拡充・恒久化、消費者に対する中立的なアド バイザー制度の創設等の措置、 - 本年5月のリ・スキリング、職務給の導入、労働移動の円滑化からなる 「三位一体の労働市場改革の指針」の策定
政策資料はhttps://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/pdf/ap2023.pdf
相変わらずのダラダラ長い文章で69ページ+資料で28ページと政府の政策、「文章と内容はいいが本当に実行できるのか」誰がどうするのか全く責任不在で財源も不明「絵に描いた餅」になるのはもう見える。



人を育てる、引き出す能力『子供が学びたくなる育て方』

2023-05-21 07:10:26 | 経営・リーダーシップに必要な事
この本は単に子供を育てる親のみならず、人材育成、人事に関わる会社の経営管理者向けにも通じる、いわゆる「人の心の動きをいかに理解し、伝達するか」にも影響する教本だ。子供もそうだが人材の能力を如何に見出し、採用するかの決定判断は「信じる力の10の能力」分析次第だと深く感じる。特に「言及能力」「仮説思考能力」「目的設定・運用運営能力」「表現力能力」
『子供が学びたくなる育て方』矢萩邦彦
「概要」27年間20,000人を直接指導した「探究学習」の第一人者が、子ども自身が望む未来のために「小学校6年間で親ができること」を伝えます。「詰め込まない・追い込まない学び」で、ほぼ全員志望校へ進学。「探究学習×中学受験」を掲げる唯一無二の学習塾「知窓学舎」塾長経験
子供の求めているのは「回答」ではなく「応答」で、「感想を伝え合うこと」
ー「思考力」+「創造力」を問う会話をする
    例:「あなたならりんごをどのように説明しますか」(ケンブリッジ大学入試問題)
    従来の知識を詰め込む教育では問題の解き方を教えられない
ー「生きる力」とは 「キーコンピテンシー」と言う指標=能力・技能・力量)
    学びに向かう力、人間性など(学んだことを人生や社会に活かそうとする)
    思考力、判断力、表現力など(未知の状況にも対応できる)
    知識及び技能(実際の社会や生活で生きて働く)
「探求型学習」の勧め・3つのスキル
    「対話する」否定しない・合理化しない・応答する(思考力を養う)
        「なぜなら」「だから」「たとえば」「要するに」「しかし」「そして」「つまり」
    「探す」受験のメリット 知的好奇心・先取り学習・受験算数が地頭を鍛える
        「~を学ぶ」ではなく「~で学ぶ」(振り返り)
        中学・高校受験のメリットは「友人関係を大きく左右する」
    「やってみる」大人のやる気を見せる(子供のやる気を刺激する)
        日頃のニュース、出来事を一緒に考えてみる
        ボードゲーム:ドブル・ディクシット・ガイスター・パンデミック
ー自然法則などからあらゆる事象を理解する(自然との触れ合い)
    自然科学(自然の不思議を体験させる・質問する)
ー子供は「できなから嫌い」が多く、「できるようになると好きになる」
    マイナスの評価は人の自己肯定感を下げる
    ルールを決めるときには必ず理由とセットにする    
ー「子供を「信じる」(10の能力)AI研究者松田雄馬
    自己決定能力(信じる力)
    自己言及能力(疑う力)
    仮説思考能力(見なす力)
    目的設定能力(求める力)
    規則運用能力(続ける力)
    組織運営能力(関わる力)
    環境表現能力(慣れる力)
    芸術表現能力(伝える力)
    意味付与能力(納得する力)
    自己生成能力(成長する力)
ー「パラレルキャリア」
    重複した仕事をこなせる人材「意味があると感じれば、力が湧いてくる」
「スモールワールド」(ミルグラム定説)
    全ての人や物事は6ステップ以内で繋がる


「我慢」はもう通用しない社会「離職の現実」

2023-04-28 11:54:46 | 経営・リーダーシップに必要な事
「入社1年以内に会社を辞めた理由」ランキング発表 経験者300人超が明かした“圧倒的トップ”の理由は?人材不足の社会が今大きな転化を迎えた。
1位は「人間関係が悪い」
2位は「仕事内容が合わなかった」
3位は「求人票と実際の条件が違った」
回答者全体の9割近くが会社を辞めたことを「後悔していない」、と返答
調査会社のコメントは「衝動的に辞めてしまうのはよくありませんが、自分を守るために短期離職するのは間違っていません」「『もう耐えられない』と思っているなら、転職エージェントなどに相談しながら転職の準備をしてみてはいかがでしょうか」
それと日本での「低賃金」はコメントにないが、若者であれば世界に職を求めるのは流れかもしれない。日本の経営者、上司はもっと真剣に社員・スタッフの待遇を考えておかないと会社経営にも影響が出てくるだろう。


不安解消で成功裡に導く方法『命綱なしで飛べ』

2023-04-15 07:57:22 | 経営・リーダーシップに必要な事
4つの不安を解消させることで成功裡に導く方法、「多忙に見せる・人と比較する・人を非難する・心配事を煽る」、それは「失敗を恐れず不格好でも望ましい事をする」で成功へ導くと言う。『SKS』(start/keep/stop)フォームはビジネスの基本でもある。
   『命綱なしで飛べ』トマス・ロング
「概要」成功・これが自己成長、唯一の道。
「命綱なしで飛べ」とは行動を妨げる不安を乗り越えること
勇気を出して「不恰好でも望ましいことをする」「下手でも踏み出す」によって「望ましい事を見事にこなせる」になると言う
不安を煽る4つの『罠』を解消すること
    忙しさの罠(多忙だと安心する・多忙を見せたい・多忙は勝る)
    人と比べる罠(人からの影響を受けやすい・ブレる)
    人を非難する罠(問題が起こると無視・非難・擦り合い)
    心配の罠(問題ないことも問題に、飛び火する)
ー結果に固執すると陥る特徴
    自分中心の主義が生まれる(自己中・気分屋になりやすい)
    「緊急」「重要」との区別がつかなくなる(常に全力)
    思い上がり自負(任せれない)・オールラウンドプレイヤー化
    嫌いなことは避ける(嫌なことは先延ばし)
    コメントやフィードバックを強く求める(いい話を聞きたい)
    他人が常に気になる(他人との比較)・計算高くなる(安全な仕事しか負わない)        
解決方法
    日々同じことの繰り返しを改める事
    批判を恐れず保守的な考えを捨て、素直に聞き、大胆になる事
    現状維持よりも実験を厭わず積極的に新しいことに挑戦する事
    失敗を恐れず新しいアイデアやツールを導入してみる事
    自分の「弱さ」を認め、常に目標がある状態にする(不安・曖昧をつぶしていく)
ー解決策
    勇気を出して「格好悪くてもいいから望ましい事をする」
    過去を「過去のもの」にする(素直さ・理解度を明確にする)
『SKS』フォーム・サイクル(ブリガムヤング大学教授フィル・ダニエルズ)
    Start(何を始めるか)
    Keep(何を続けるか)
    Stop(何を止めるべきか)
ー「瞬きしないこと」
    未知の恐怖を恐れず、躊躇わず、以前取った行動を反省
    自分の弱さを知り、強い意志の下、勇気を持って行動すること
    分からないこと不安なことは素直に聞き感謝する(人間関係)
    「出来る」と思うこと


「再考=リスキル・リラーン」とは『Think Again』

2023-04-08 08:00:12 | 経営・リーダーシップに必要な事
「Try Something Different」(常に何か新たな挑戦をしてみる事)がこの本を読んで頭に浮かんだ。「Think Again」何処かで聞いたような言葉だがスティーブ・ジョブス(アップル)のTV CM (Think Difference)である。 書籍「アンラーン戦略」でもあったように常に『継続は力なり』だが、それには「現状を反省し改善する事(脱学習・再学習)」だというのがこの『Think Again』に似ている。人の3つのモード「牧師、検察官、政治家」の例えと、あるべき姿の「科学者」(仮説+実験+結果+検証 サイクル化)は賛同する。
『Think Again』アダム・グラント
「概要」世界的な組織心理学者が解き明かす「思い込みを手放し、発想を変える」ための方法。
「知っているつもり」がもたらす知的な怠慢――。学び続ける人の指針がここにある!(監訳者・楠木建)人は疑うことの不快感よりも、確信することの安心感を好む。既存の考え方を新たな観点から見つめ直すことがいかに大事であるか、それを伝えるのが本書の目的である。
再考 (Think Again:「考えること」よりも「考え直すこと」
    思考の柔軟性が求められる時代:謙虚さ・懐疑心・探究心=知的好奇心が生まれる
    再考力(リスキル・再学習)・科学者のようになること(
    説得力ある質問力を持つこと(何故ではなく「どのように」を考える)
    個人感情に流されず、固定概念を捨てよ
    学ぶための最善の方法は教える事
□牧師、検察官、政治家――誰もが持つ「三つの思考モード」では「考え直す」は始まらない
    牧師:信念を形成し説教しようとする
    検察官:全てを非難・矛盾・批判から始める
    政治家:他者の支持を得ようと言葉巧みに説得、翻す
 更になれば良いのは科学者」:仮説を検証し試行錯誤の実験を行う=新たな知識を発見する
    科学者のプロセス:仮説+実験+結果+検証 サイクル化させる
□一流の交渉人の心得
    合意枠を事前に予測、自分の主張の論拠をゴス少数しか提示しない
    攻撃や反撃に出るところがほとんどなく、5つの発言のうち少なくとも1つの質問に限定
    合意できる点を指摘し、相手の主張にも一理あることを認める
    理路整然として説得力あるごく少数の根拠だけ
「変化なくして進歩はあり得ない。自分の考え方を変えられずして、どうして他の何かを変えられようか」ジョージ・ショー(劇作家)
「自信と言うものは、知識よりも、むしろ無力生まれることが多い」チャールス・ダーウイン
「議論とは何ともくだらないものだ。仲良し仲間の意見はどれも揃って同じなのだから」オスカー・ワイルド(詩人・劇作家)


再考力とは持続力を持たせる力『アンラーン戦略』

2023-04-04 07:54:14 | 経営・リーダーシップに必要な事
@「成功を継続させるには現状の考えを一旦捨て、常に新しい考え方で挑戦する事」とあるこの書の「アンラーン戦略」(脱学習+再学習+ブレイクスルー)。基本的には「成功と事業継続をするコツ」は昔から同じであり「アンラーン」と言う新たなキーワードであることだ。常に今の成功は頂点であり、下降曲線に入る前に見直し「反省・修正・改善」を怠ることなく実行すると言うこと。
『アンラーン戦略』バリー・オライリー
「概要」本書はアンラーンの威力から始まり、必要性、心構えや方法論、構造について、馴染みのある組織や個人の事例とともに丁寧に説明してモヤモヤを晴らしてくれる。アンラーンは、3つの行動からなるサイクルを持続的に回すことで、組織は停滞することなく進化できるとする。本書は、その戦略を体系的に記した初めての本だ。
□『アンラーンサイクル』
脱学習(質問・疑問)+再学習(捨てる・見直し・反省・提案)+ブレークスルー(行動)
3つのステップ:Unlearn+Relearn+Breakthrough
    脱学習(Unlearn):同じことの繰り返しをしない・いつも最適化をみつける
    再学習(Relearn):新しいデータや情報、視点を受け入れる、インプットする事
    ブレークスルー: 行動や見方を改め考え方を変え、勇気を持って新たな行動を起こす事
 対処:最初の問いかけ(疑問・課題・質問)が重要=弱点を認める姿勢が重要
        大きく考え、小さく始める(古いモデルからの脱却+マインドセット)
        「行動」変化、「視点」インパクト、「マインドセット」影響
        内省しフィードフォワード=脱学習(規制・制限)から新たな行動に出ること        
(同じ方法で将来も成功を続けることはありえない:「急がば回れ」「負けるが勝ち」
「ただより高いものはない」「成功の罠」「可愛い子には旅をさせよ」
□成功パラドックス
「ある思考や行動が、一旦は成功をもたらす。だが、同じ方法が将来も成功をもたらし続けることはほぼありえない。 その解決する鍵は、その兆候を認識し、手遅れになる前に、過去にとらわれず、修正し、適応する必要がある」(止める事、捨てる事)
「古代ローマ人が繁栄を遂げた理由は過去の戦いで成功した方法にこだわる事なく、より優れた先方があれば直ぐに採用したことにある」
「どんな間抜けでも、短期間なら利益を上げられる。ひたすらコストを絞り、これ以上絞れないところまでやること。だが5年後には会社は無くなる」(ジャック・ウエルチ)
「組織の最優先事項が何であるか全員がしっかり理解すること」(ネットフリックス)
「組織のインセンティブは仲間意識、同僚から得られるモチべーション」
「なぜ人が新しい考えを怖がるのか、古い考え方の方がよほど恐ろしい」(ジョン・ケージ)
「学問を修めるには日々知識を増やさなければならない。道を修めるには、日々研ぎ落とさなければならない」老子


メディアの立場と役割が異変『新聞は偉そうに嘘をつく』

2023-04-01 08:04:36 | 経営・リーダーシップに必要な事
@本書では朝日新聞社を名指した辛口コメント、記事批判が多いが、やはり朝日は他社新聞社と違った切り口からの批評は「どっちつかず」の立場で、しかもいい加減(無責任的)な記事が多いのかとさえ思った。現実、「記者会見」で見る記者自体が情報不足、勉強不足などの質問には呆れるほどの無知を感じる。また、政治家絡みでは「一歩踏み込んだ、際どい質問ができない」など、国民が知りたい事をなおざりにしている報道が多いのは情けない。また、逆に最近のNHKアナウンサーの人事異動は政治プレシャーだという話は全くもって遺憾だ。
『新聞は偉そうに嘘をつく』高山正之
「概要」失言しか狙わない「ハイエナ記者」に物申す――嘘と欺瞞を一刀両断。
茶番劇と化した記者会見。民主主義に反してでも自らの利益を守ろうとする二枚舌。事実を隠蔽し、美談をでっち上げるこの業界には倫理規定が必要だ。凶弾に倒れた元首相への下衆の勘繰りから「性教育」の歪め方、記者の指詰め伝説まで。20年間、1000回超の名物連載から、厳選した30本で新聞が隠す欺瞞を暴く!!
□新聞・雑誌・TVの真の役割
    「我々の仕事は権力の監視」vs 国民に真実を伝えること
□報道関係者・記者の現実の役割
    読者を意識した面白く、楽しく、さらには読者の興味を煽る為に偽りことを書く
    「一般常識」とは思えない認識の外の過大表現で注目を浴びる記事を書く
    無知論者の如くありもしないことを何処からか引っ張り出して書く
    諸外国から避難を避ける為に国民が嫌がる記事を書かない(真実が歪曲)
    他社の記事を批評・批判する記事にする
    他社の記事をカット&ペーストの如くコピーし表題を変えて書く
    政治家、スポンサー様様(スポンサーウケ)の提灯記事を書く
    報道関係者という中立な立場から離れ左右両極の極めた記事を書く


企業内恋愛の結末『その人事に意義あり』

2023-03-24 08:03:13 | 経営・リーダーシップに必要な事
@男の欲望と女性の欲望、どちらも企業内の職務上の立場で「禁」(恋愛)の世界を生み出し、最後には男の地位と名誉を守るために女性が引き下がる、実に現実味した企業内の男女関係の小説だ。
一方、女性雇用・出世に対する大手日本企業の立場は以前旧態依然として役員の見栄と偏見があることをこの小説が解く。既婚者、バツイチなど女性の雇用に対する日本企業は未だ「未成熟」だと言わざるを得ない。先進アジア諸国をはじめ欧米諸国では「実力・才能・行動力・実績」などを重要視するが日本の人事は未だ「偏見」が多く、だから日本の企業に「時代遅れ」「才能の流出」などと言われても仕方がないと思う
『その人事に意義あり』高杉良
「概要」「後継者を誰にするか? こんなに難しいものとは……」の後悔をよそに、人事への思惑は社内に拡がる。創業社長とタタキあげ副社長との確執が再燃し、さらには社長御曹司みずから世襲に異議を唱えだす。どうなるのか。トップの後継人事をめぐる社内抗争を描く。アパレル産業界大手を舞台に、創業社長とタタキあげ副社長との確執、さらに社長御曹子の世襲に異議を唱えるクールな人事感覚を、女性広報主任の眼から鮮烈に活写。
ー下着ファッションメーカーの御曹司が父親である社長と決裂、社長の片腕がリリーフ的社長に就任するが新規事業に落ち度が発生、再び社長に返り咲く。
ー御曹司は広報の女性にアタック、親密な関係を持つが、その会社の社員である男が猛烈に交際を迫るが女性は御曹司を庇いながら付き合いを密にしていく。だが、ある日その猛烈に接近した男が御曹司の異母兄弟だと知り、また密約の現場を目撃されて御曹司は変化していく。


縦社会のジレンマ『花咲舞が黙っていない』

2023-03-08 11:49:13 | 経営・リーダーシップに必要な事
@銀行の合併問題は、あらゆる事項部署融資案件など吟味され合併の同意書が作成される。そんな中で銀行内部で問題案件「不祥事」を揉み消そうと役員関係者が動き始める。不当融資、「エリア51」など一部の役員しか知らない「闇融資」などが露出することになる。縦社会に生きるサラリーマンの宿命は上司には決して逆らえないと言うジレンマがある。勇気と正義を持って行動するには「首」以上に人生を賭けての勝負となる。
『花咲舞が黙っていない』池井戸潤
「概要」東京第一銀行の花咲舞は、今日も不正を許さない。別府支店が見送りの判断を下した、老舗温泉旅館への巨額融資。返済の見込みは立たないはずだが、直後ライバル行が融資を決定した。無謀な融資の裏に隠された、二行の上層部が交わした約束とは。(湯けむりの攻防)
□大手銀行同士が合併する事なる。残るもの去る者等が吟味されていくが、そこで企業融資での諸問題が内部告発、相手銀行からの揺さぶり含め勃発、「エリア51」と言う役員だけが知る闇融資案件も持ち上がり、社員は右往左往され始める。
銀行の融資 融資にはいろいろあるが「空売り」なる株への融資は銀行はしない。今回の「政治家の資金作り」の発端がこの銀行の小さな新規の出張所からの大型融資を暴いたことで一気に「内部不祥事」があからさまになる。


「削減と投資」のシンプルメッセージ(リストラ現状)

2023-02-13 11:42:37 | 経営・リーダーシップに必要な事
経営者のメッセージ(マイクロソフトのリストラと将来への投資)
「3つの簡潔メッセージ」を社員に送る事で難題を乗り越えようとしている。
前提
「先行きが不透明で不安定な時に、明確さをもたらせるかどうかが重要だ」
状況
・顧客は、少ない出費で多くのものを得ようとしている
・世界中の組織が、慎重になっている
・人工知能(AI)がコンピュータ技術の次世代の波を起こしている
判断・結論・投資
「第1に私たちは、コスト構造を、収益と顧客の需要のある場所に合わせる。2023年度第3四半期末までに、全社で1万人の従業員の削減を実施する」(ナデラはこの最初のポイントで、最も大きなニュースを先に読み手に知らせている)
「第2に、将来へ向けた戦略的な分野への投資を続けていく。つまり、資本と人材の両方を当社の長期的な成長と競争力のために費やす一方で、その他の分野から撤退する」
「第3に、従業員に対しては尊厳と敬意をもって接し、透明性を確保しながら行動する」(ナデラはこれに続けて、削減対象となる従業員に対して「相場よりも高い」退職金と手当を提供すると約束している)


日本のサイバー防衛は貧弱・脆弱

2023-02-02 08:11:14 | 経営・リーダーシップに必要な事
「サイバー防衛」とは、攻撃の情報や予兆を事前に収集することで防衛能力を高めることを指す。米政府の国家サイバー長官であるクリス・イングリス氏は「防衛こそ、新たな攻撃である」と述べ、さらに2022年12月に来日した際には、積極的なサイバー防衛こそが「デジタルインフラを守る唯一の方法だ」と主張している、が日本は人材はおろかトップに立つ首相、大臣などITの話ができる経験者がいないのでは「サイバー防衛」(見かけの武器防衛だけ)できるはずがない。漸く2021年4月にその統括者の公募もしている。(写真)
https://forbesjapan.com/articles/detail/60219

「本物を知る事」変化を作れる『応援させる人42の言葉』

2022-12-30 08:22:25 | 経営・リーダーシップに必要な事
この書は起業家にとって良い参考書となる。起業家にとって必要な事は、私が勤めた外資系企業の「motto」の一つでもあった「Let’s try It」だ。現代も変わらず個人の実行力が問われる時代であり、やがて「Let’s Challenge」に変わるように社会を変えて行ければ最高だ。現在、残縁ながら過去の成功と机上の情報で頭でっかちになっている日本の上層部、経営者らに「世界の流れに敏感になり出遅れた社会を取り戻せ」と言いたい、そのためにはもっと多くのベンチャーが育ち発展する環境社会を提供して行くことが必要だ。
『応援される人42の言葉』一柳良雄
〝ホンモノ〞に触れ〝ホンモノ〞を学ぶ経営塾塾長の金言集。伝説の政治家・田中角栄の秘書も務め、時代の大物を見てきた著者が贈る、「応援される人」になり「夢を叶える」ための42の言葉!    
「知識を生きる力である自分の知恵に変えるには体験すること」
    「応援される人」になると同時に「応援する人」になる事
ー「応援される人」になれとは「敵を作らないこと」「人の長所を引き出す」
    共通点は「世の中に役に立ちたいと」思っている人達
「巻き込む力」を持て! =「また会いたいと時間を決める」
    感謝する気持ちを忘れず・挨拶を忘れず
あえて「困難なこと」をやる(簡単な方法に逃げるな)
     大企業に勝つとはベンチャーの力:スピード・情熱・失うものが無い
    「夢」を語る力=「情熱」「人間力」「知恵」
    H(批判) D(代案) A(アクション)を回せ! (PDCAから一歩先に)
ー成功の反対は「何もしないこと」
    「運」は準備をしている人にしかつかめない
    自分を活かすために必要なのは「覚悟」(一歩踏みだす勇気)
人生は「塩梅」(按配)だ!
    バランスの取れた形(自分で動いて得る:本物・一流を知ること)
    ものを見る視点を変える「単短表静」から「多長本動」(多角的、長期的、本質を動態的)
ー「ホンモノ」を知ることで自分の立ち位置を定める!
    不透明な時代には「目に見えないもの」が力を持つ(知的資本:能力、ノウハウなど)