それでは、連載第97回目は、DE50を取り上げたいと思います。
DE50は、DE10等をベースに、大出力機関1機でDD51相当の出力を得られる機関車、更にその後の大出力ディーゼル機関車の試験として、1号機が日立で落成しました。機関はDD51のV12機関DML61Zを改設計し、V18のDMP81Zとなり、2,000PSを実現しました。そこで使用線区と目された伯備線での試験が行われましたが、オイルショック、及び組合活動の激化、更にDD51の整備性の向上で、量産計画は中止となり、永く岡山気動車区内で留置されていました。
初めて見たのは岡山でした。まるで偽物のようなナンバーで信じませんでしたが、それは無知によるものです。
後に津山機関区の扇形庫に移動、その特別公開イベントで、初めて写真を撮りました(写真)。エンジン側です。
その時か、後方からの眺め(写真)。こちら側にはラジエーター、冷却ファン等が装備され、重量バランスも考えられています。
同施設が「津山まなびの鉄道館」となった時の撮影(写真)。これだけでは、DD51とどこ違う、という感じもします。
昨年、転車台に載せ回転するというイベント時の撮影(写真)。エンジン側です。
反対側からの眺め。確かにこちら側のボンネットは長いです。
反対のボンネット側から(写真)。DD16やDE10に比べると、長くなっています。
DE10のお化けで、「猫又」という感じです。国鉄技術陣には、更に大型・大出力のディーゼル機関車を製作したい意向もあったようですが、全てはオイルショックで潰えました。残念。
それでは、次回をお楽しみに。