Sengoku1985

何故、私は鉄道を撮り続けるのか?

Gone With The Wind#1

2011-05-13 | 鉄道写真

  名鉄の話をすれば必ず通るのが、”パノラマカー”である。映画「風と共に去りぬ」のヒロインは”スカーレット”であるが、そのスカーレットを身に纏い、茶や青の冴えない列車たちの中を颯爽と駆け抜けたのが、パノラマカーである。そのインパクトは、後に全ての名鉄の電車を赤く塗る程であった。

 当初は豊橋~岡崎~名古屋~岐阜間の名古屋本線特急専用であったことから行先表示を設けず”Phoenix”マークのみであったが、後に増備が進み、逆富士形の行先表示器を設置した。写真は原形に近い手動式行先表示器を備えた7044、名鉄金山駅での姿である。上は行先駅名、下は列車種別を表示し、本のように板を捲る方式で、後に駅名がない場合のために上に被せる板式の行先表示板も造られることとなった。

 なお、何も知らない関東の人が、「小田急の真似だ。」と言うが、小田急NSEは昭和38年、一方パノラマカーは昭和36年であり、こちらがオリジナルである。ただどちらも製造が同じ日本車輌であったことから、大きな問題にはならなかったのである。実はミュージックホーンまで同じである。

  その原形に近い姿を、中京競馬場で見ることが出来た。中京競馬場場内の広場に、パノラマカーを使用した軽食の売店が設置されていた。写真は南側の、7028である。

  中間の7092の向こうには、7027がある。この車輌には側面に階段が設けられ、2階運転席が見学できる構造になっていた。

 なお、中京競馬場はリニューアル工事に伴い、大半が2012年まで閉鎖されている関係で、現在この車輌を見学することは出来ない。

 第1話は、この位で終わりたいと思う。

コメント
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