かな~り久々にやってまいりました!
千葉を誇る老舗のそば処、
長寿庵 院内店
です!!
過去ログを見ると、2017年3月以来、4年ぶりの再訪となります✨
(この頃はまだ、亡き父も元気だったんだよな…😢)
こちらのお店は、11年前、南京豆さんに教えてもらったお店で、その当時で「創業50年」だったんですよね。あれから11年経ったので、創業61年目に入っていることと思われます。…あれから10年か…(;^ω^)
>2010年9月の僕の記念すべき長寿庵院内店の初レポはこちら!
>2011年1月のラーメン・ちゃんぽん(という名のタンメン)のレポはこちら!
過ぎゆく時の流れの早さに絶句しますね…( ;∀;)
お店の入り口にはこんなメニュー表が!
お蕎麦屋さんだけど、「中華そば」が人気のお店なんですよねー💓
スープも麺ももちろん「自家製」。
このエリアでは、最古のラーメン提供店の一つじゃないかな?
…
店内に入ると、そこはもう完全なる「昭和の世界」。昭和の大衆食堂そのものの風景がそこに広がっています。(だから、若い子たちにこそ、こういうお店に行ってもらいたいなぁ~って思います(๑o̴̶̷̥᷅﹏o̴̶̷̥᷅๑)
老舗の名店とあって、(行列こそありませんが)どこからとなくお客さんがやってきています。きっとず~っとこんな感じなのでしょう。お店を開ければ、いつでもどこからかお客さんがやってくる、止まることなく、また集まり過ぎることもなく…。それこそが、「老舗店の実力」と言えるのでしょうね。
この「昭和のシンボル」ともいえる直筆のメニュー表も健在です。
そば、うどん、丼ぶり、なんでも揃っています✨
焼肉定食(1000円)なるものもありました。
4年ぶりなので、やっぱり「ラーメン類」を食べたいなぁって思いまして…。
お腹も空いていたので、チャーシューメン(900円)を頂くことにしました。
4年も経つと、「どんな味だったかなぁ」って…。記憶もあいまいで、新鮮な気持ちになりました。
その他、本当に色々とメニューが揃っています。
せっかくだし、2021年夏はここのメニューを色々食べていきたいなぁって思いました。
(もう年齢も年齢ですし、「糖尿病」も怖くなってくる年頃なので、自転車通勤を頑張っています。その自転車通勤のモチベーションにあるのが、「食べ歩き」。ここにももっと来よう!って思いました💛)
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!!
こちらが、創業60年を超えた「長寿庵院内店」を誇る…
チャーシューメン(900円)
です!
昔ながらを感じるチャーシューが5枚、どどーんっと入っています。
スープは、うん、4年前とそんなに変わっていないかな?!という見た目でした。
ここのシンボルのグリンピースはどうやらスープの底に沈んでいる模様です…苦笑
zoom up!
スープを飲むと、、、
「え?」「ええええ????」…
ずっと感じていた「醤油の尖った感」がありません。どういうことだ??
10年以上前からここでラーメンを食べていますが、ここのスープはわりと醤油の尖ったスープになっていて、結構とげとげしい味のスープだったんです(僕の記憶によれば…)
しかし、今、この目の前にあるスープは、前より尖ってなく、とても優しく深い味わいになっていました。甘みがあって、でも、しょっぱさもあって、動物系(鶏+豚)のダシのコクもあって、でも、すっきりしていて…。
ここのスープは、お蕎麦屋さんですが、魚介の強いスープというわけではないんです。かといって、昔ながらの普通の醤油スープでもないんです。これまで数えきれないくらいのラーメンを食べてきましたが、ここに似た味のラーメンは皆無。本当に思い浮かびません…。
強いて言えば…、と自分にいくら強いても、本当に思い浮かばなくて…。つまり、それほど、独創的で個性的でオリジナルの醤油スープなんですね。ここにしか存在しない味の醤油スープ。
それでいて、4年前に食べた時よりも、(お世辞抜きに)美味しくなっているように思いました。醤油の尖りがなくなり、あっさりベースではありますが、まろやか、というかなんというか…。
麺も、もうホントにぶっ飛んでます…。
決して、お店に忖度していいことだけ書いているわけじゃないんですけど…
この麺も、もう、ホント、すごいレベルでして、、、(絶句…)
ボソボソっとしているというか、もぐもぐ食べるタイプの麺というか、「東北クオリティー」をうっすらと感じるというか…。改めて、ここの麺が「突出したクオリティー」の麺だと再認識しましたね。麺にうるさい人に是非食べてもらいたいなぁ、と。いかんせん、ここはお蕎麦屋さん。麺へのこだわりは相当だと思われます。
量も多くて、普通のラーメンの1.4倍くらい? 大盛りラーメンレベルだと思われます。
それから、やっぱりグリーンピース!!
グリーンピース入りのラーメンなんて、なかなか見ないですよね!? レアです✨
あと、ここのスープには甘く煮込んだ玉ねぎと長ネギが両方入っているんです。しかも、結構いっぱい!
これがここのスープの甘さの秘訣かもしれません。あまり目立ちませんが、裏方としてしっかりとこのラーメンを支えているなぁって思いました。
そして、こういうold-schoolなラーメンには、「胡椒」がとってもよく合うんです✨
胡椒って、元祖「スパイス」ですからね。昔ながらの醤油ラーメンが「スパイスラーメン」に変わるんです。これこそ、「元祖味変アイテム」の王様と言ってよいでしょう。
最後に「七味唐辛子」を入れて、辛くしてファイナルへ!
「胡椒」と「七味唐辛子」というこれまたold-schoolな調味料ですが、これに勝るものなし、か。
なんか、色々目新しい卓上調味料とかも面白いけど、一周まわって、こういう定番の調味料が一番「ラーメン」をより美味しくするアイテムだったりするんだろうなぁ、、、、
***
というわけで、、、
4年ぶりの再訪となる「長寿庵院内店」のレポをお届けいたしました。
4年前に食べた時より、スープの味がかなり良くなっているように思いました(尖りがなくなって、バランスの良いスープになっていた感じでした)。お店の人に聞くと、「そうね、少しスープは変わったかもしれませんね~…」とまた昭和的なあいまいさでかわされましたが…(;^ω^)
でも、前と変わらず、千葉市内で最も食べるべき「昔ながらのラーメン」の最高傑作だと思います。創業60年なので、それこそ日本がまだ貧しかった頃からずっと続く老舗店です。
今から60年前と言えば、1960年頃。ベトナム戦争がはじまり、ベルリンの壁ができ、キューバ危機があり、東京オリンピックが開催され、文化大革命が起こった時代に、この長寿庵が営業を始めたんですよね。それこそ団塊世代が学園紛争で国と戦っていた頃の時代ですよ。そんな時代から2021年の今に至るまで、ず~~~っと営業を続けている長寿庵院内店。
そんな歴史を感じるこのお店こそ、今、一番食べてほしいお店かもしれません。ラーメンはちょっと…という人も大丈夫です。メニューはい~~っぱいありますので…。お料理だけでなく、お店の雰囲気、メニュー構成、環境設定等も色々と学べるところがあるといいますか。
ドイツの政治家、ヴァイツゼッカーの言葉を思い出します。
「過去を忘れるものは現在に対しても盲目となる」
コロナ禍で僕らの「目」は、「現在」にしか向かなくなっているように思います。「現在」が苦しい状況なので、「過去」も「未来」も見通せなくなっています。だからこそ、「過去」に目を向けてほしいと願います。
ここには、チャーシューメンと並んで「五目中華」も人気なんです!
あと、ここはちゃんぽんが普通のタンメンで、タンメンはタンメンじゃないんです(苦笑)
夏場にぴったりの中華ざると中華とろろざる、そして冷やし中華も出ていました✨
これもこの夏、全部食べたいなぁって思いました。
自転車通勤であれば、ここに立ち寄って職場に行けます(ちょっと遠回りだけど…)。
でも、万年運動不足の僕には、これくらいの寄り道も必要。それに、僕自身、もう少し「寄り道」をしたいなぁって思うようになっています。これまで、なんか「前へ!前へ!」って必死に突き進んできましたが、このあたりで、もっと「寄り道」をしたいなぁって…。
若い時は、「生きること」に必死だったし、「将来どうするんだ?」っていう問いに苦しんでいたし、「好きなこと」を我慢して、「すべきこと」に懸命になっていました。でも、そんな僕も、もう40代半ば。そんなに「先」もないし、焦って何かをするってこともないし、だからこそ、「寄り道」をして、これまで見落としてきた「何か」を見つけたいなぁって思うに至っています。
細長いこの長寿庵の建物が大好きです。
いつまでもいつまでも、この地で地味に輝き続けてほしいなぁって思います。
千葉駅からでも東千葉駅からでもアクセス可能です!