17日。
朝10時55分のデュッセルドルフ行きの飛行機に乗り、ドイツ時間で14時35分くらいにデュッセルドルフに到着しまして、1時間ちょっと待って、国内線に乗り継いで、デュッセルドルフからハンブルクに向かいました。
ハンブルクに到着後、みなさまをしっかりホテルに送り届けた後、僕は、ハンブルクの友人と三人で、こちらのお店に向かいました。
RAMEN BAR Zipang
です!
思えば、3年前、ラーメン完全不毛地帯ハンブルクに突如現れたこのお店。
ハンブルク唯一のラーメン店として君臨してきました。
今では、ハンブルクの超人気店になりまして。
しかも!!
ここに来て、ついに、二店目、三店目のラーメン店も登場しているんです。
噂では、デュッセルドルフの超人気店もやってくるとか…(未確認情報)。
ハンブルクがラーメン激戦区になる日もそう遠くないかも!?
そして、いつか「ラプスカウスラーメン」が食べられる日がくることも??
ハンブルクは「魚料理」の大都市。
魚介系ラーメンが受けるとすれば、ここかもしれない。
ラーメンバージパングは、ハンブルク唯一だったラーメン店。
なので、「ラーメンとは何か」の説明もしなければいけません。
しっかりとドイツ語で説明されていました。
ここは、無化調スープのお店なんですよね。異国ドイツの地で、、、
それだけですごいことかもしれない、、、
こちらのお店は、ちょっと時間を空けただけで、メニューが刷新されています。
お店の勢い、生命力を感じる一瞬です。
友人(ドイツ人女性)が、「Edamameを食べたい」と言って、注文していました。
そうかー。Edamameも今や、グローバルフードか、、、
辛味噌ラーメンに、ベジラーメンに、塩ラーメン。
店主さんによると、ベジラーメンがこっちで大人気なんだとか。
すなわち、ベジタリアン用のラーメン。
ベジタリアンの人からすれば、日本料理はわりと注目に値するんですよね。
ラーメンも、うまくやれば、ベジラーメンだけでやっていけるかも?!
そして、醤油ラーメンに、魚介醤油ラーメン。
ドイツで、いち早く「魚介ラーメン導入」に踏み切ったお店でもありますね。
こっちでは、いわゆる「和ダシ」が一般的に広まっていません。
まだ、「受け入れられている」という感じもしません。
今回も食べたかったんですけど、、、
次のページの<新メニュー>を見て、一気にテンションがMAXに!!
Rahan?!
ラー飯?!
ラーメン×ごはん!?
あるいは、ラーメン×チャーハン!?
ハンブルクのラーメン店に、なんでこんなメニューが!?!?
ただ、僕が食べ歩いてきた中で、
「らー飯」をレギュラーメニューにしているお店はほとんどなかったかな、と。
なので、テンションが上がりました。
(ラーメンを食べた後に、白飯をスープに入れることはあっても、メニューとしては珍しい?!)
でも、、、
とりあえず、乾杯♪
まずは、お漬物。
すごい時代ですよね。
ドイツで、ドイツの友人と、ビールを飲みながら、お漬物を食べる、、、苦笑
日本の食文化産業は、これからまだまだ沢山の可能性を秘めています。
なんか、「第四次産業」に入ったのかも!?
「サービス産業」から「文化産業」へ。
資源も人もない日本が国際社会を生き抜くためには、「文化」を売り物にしていく。
そんな時代に入ったのかもしれません。
煮玉子です!!
ドイツ人でも、今や「半熟煮玉子」は食べるのです。
一昔前では考えられないことでした。
NITAMAGOで、わかる人はわかる時代なんですよね。
味付けも、日本のお店っぽくて、とても美味しかったです。
料理の世界を渡り歩いた店主さんなだけはあります♪
そして、、、
ジャジャーン!!!
こちらが、「ラー飯」であります!!
すごいすごい!!
本当に、ラーメンのヴィジュアルをしたご飯だ!!!
これ、僕的には、めちゃめちゃ感動なんですけど、、、
最初から、麺じゃなくて、ご飯が入っているラーメン(の姿をしたご飯スープ)。
あるいは、和風クッパ(!?)
味わい的には、シンプルな醤油スープ味のご飯。
でも、そこに「ラーメンらしいトッピング」がいっぱい入り、個性豊かな味わいに。
わかめやコーンやネギや糸唐辛子など、、、、
ラーメンのトッピングとしては定番モノも、ご飯と食べると新鮮なんです。
これは面白い。
しかし、なんで、こんなものを!?、、、
店主さんによれば、「こっちのお客さんの要望に応えるもの」なんですって。
ラーメンの麺は好まないけど、ラーメンは食べたい、という人もいるんだとか。
(すなわち、ベジタリアンで、ラーメンに関心のあるお客さん)
そういう人のために、このラー飯を創ったんだとか。
つまり、現地でのお客さんのリクエストに応えて生まれたラーメン。
すなわち、ご当地ラーメン(!?)
否、
ハンブルクご当地ラー飯 (!?)
…
面白いじゃないですか!!
思えば、二郎ラーメンだって、かつて慶応大ラグビー部の学生のリクエストから生まれたはず。
ラー飯も、ドイツ・ハンブルク人のリクエストから生まれたなら、立派なオリジナルメニュー。
いいっすねー。
ただ、まだまだラー飯は進化するかも!?
ベジタリアンメニューということで、ハードルも高いでしょうけど、、、
非ベジタリアン仕様もあっていいんじゃないかな?、と。
チャーシュー盛り、味濃いめ、魚粉多め、ニンニク多めの「ラー飯」。
(現時点だと、とってもおとなしくてシンプルなので)
あるいは、チャーハン入りのラー飯とかもありといえばあり。
なんか、「可能性」しか見えない未来志向のラーメンでした。
こちらのお店は、ほぼ9割以上がドイツ人のお客さんみたいなので、
是非、お客さんの意見を取り入れながら、ハンブルクのご当地ラーメンへと発展していけたら、これ以上に素敵なことはないかな、と思います。
日本のラーメン界が、進化のどんづまりを迎えている中、やはりラーメンの希望は「海外にあり」、か。日本国内のdomesticなラーメンが膠着状態にある中、ラーメン本来の「自由さ」や「遊び心」や「冒険心」は、海外のラーメンにおいて、こうやって顕在化しているように思います。
昔は、日本国内のラーメン界も、自由で気ままで派閥もなくて、しがらみもない空間だったはずなんですけどね。「なんでもあり」な世界だったはず。
こっちのラーメン界は、まさにそんな感じ。中国人が日本のラーメン店を名乗ったり、ベトナム人だけの日本レストランで不思議なラーメンを出したり… 更に、日本LOVEのドイツ人店主さんによるラーメン店も登場したり、、、
で、こちらが、味噌ラーメンです!!
こちらは、ブレのない王道の味噌ラーメンでした。
味噌ラーメンもしっかり現地の人の心をつかんでいるみたいです!!
で、こちらが、ベジらーめん!!
一緒に来たシュテファニーは、ベジタリアンなので、まさに彼女向けの一杯。
うれしかったのは、スープまで完璧に飲み干していたこと。
日本とまったく無縁だったシュテファニーまで、ラーメン好きになってくれるとは。
彼女は、既に何度もこのお店に来ているようで、、、
少しスープをもらったんですけど、これがなかなかの出来で、、、
びっくりしました。
日本でも、「動物系OFF」のラーメンもありますが、、、
ベジタリアンの多い欧州でこそ、ベジらーめんは発展しそうな感じです。
***
というわけで、、、
五度目となるRAMEN BAR Jipangのレポでした!!
ハンブルクのラーメン界のパイオニアとなったこのお店。
今後は、どんどんラーメン店も増えていくかと思います。
…というか、現事実として、増えつつあります。
今後、このお店がどう進化していくのか。
そして、ハンブルクのラーメン界がどれだけ盛り上がっていくのか。
未知数ですが、でも、だからこそ、面白いんです。
10年後、20年後、どうなっているんでしょう!?
これからも、可能な限り、このお店を追いかけたいと思います!!