今回の訪独の最後の最後に、気になっていたお店に向かいました。
Nudelhaus Sanoから歩いて、8分くらいでしたかね…。
Google mapを見ながら、その場所に向かうと、、、
なんだか、とんでもなく巨大なビルにたどり着きました。
「え? こんなところにラーメン屋さんがあるのか?!」
一瞬、怯みましたね…(;´∀`)
若者たちが集まりそうな、雰囲気のあるオシャレな空間が広がっています。
その目的のお店は、どうやらこの巨大な建物の中にあるみたいです。
入口付近には、待っているお客さんもいます。
こんなところに本当にラーメン屋さんがあるのか?!
とてもじゃないけど、ラーメン屋さんがあるようには思えない…
お店の中をのぞくと、二つのお店が入っているっぽいです。
でも、どう見ても、ラーメン屋さんには見えない…
けれど、入り口のところに、、、
こんな掲示が出ていました。
うおお、、、日本で有名な「麦苗」の写真が?!?!
やっぱり、ここが「ラーメン屋さん」なのか?!?!
うん、間違いない、、、
もう、期待と不安でわくわくとドキドキでした。
そのお店の名は、
MONACO RAMEN
モナコラーメン
であります!!
本当にあった、モナコラーメン!!!😂
ラーメン屋さんの隣りは、アメリカン?なバーガー屋さんです。
ラーメンとハンバーガーが並んでる、、、Σ(・□・;)
遂に、世界では「ハンバーガー」と「ラーメン」は並んだんだ…(?!)
このお店、「なんちゃってラーメン屋さん」ではないんです。
その真逆で、「ガチの、マニアな、ホンキのラーメン屋さん」だったんです。
しかも、こちらのお店の店主さんは、Erim Kreidelさんというドイツ人の方でした。
カタカナ表記にすると、エリム・クライデルさん、になるかな?!
(しかもしかも、このエリムさん、あの「梨の花」の鈴木さんに雰囲気がそっくりの人でした!)
このエリムさんは、Homemade Ramen 麦苗に衝撃を受けて、ここでラーメン店を開業したんですって。
その麦苗は、麺処ほん田で修業された方のお店で、色んな賞を受けているお店ですね。その麺処ほん田は、麺屋こうじグループの田代さんの流れを汲むお店で、その麺屋こうじは、茨城~千葉を中心に勢力拡大したグループになります(その中に、濃厚豚骨魚介つけ麺を最高濃厚レベル?に引き上げた「とみ田」もいますね)。その麺屋こうじの田代さんは、東池袋大勝軒の流れを汲むお店で、そうなると、そのルーツは山岸さんってことになります!
そんな麦苗のラーメンに惚れて、ラーメンの世界に入ったエリムさんのお店が「モナコラーメン」になります。(エリムさんご自身、日本でも色々と食べ歩きをしたり、横浜のラーメンスクールで勉強したりとかしていたそうです👆)
メニュー表です。
ラーメンは4種類かな?!
SHOYU RAMENに、SABA SHOYU RAMENに…
TONKOTSU RAMENに、VEGANE CASHEW PILZ RAMENに。
なかなか、選び抜いた感のあるラインナップです。
聞くと、SHOYU RAMENが一番人気なんだとか…。
ですが、、、
この中で僕が一番気になったのが、
SABA SHOYU RAMEN(23,90€)
です!
SABA=鯖、鯖入りのSHOYU RAMEN、気になりません?!
23,90€っていうと、160円計算で、なんと「3824円」になります!!😨
一杯4000円近くもする(日本人からすれば)めちゃめちゃ高いラーメンになります!
めちゃめちゃ高いんですけど、せっかくミュンヘンまで来たのだから、もうこれを食べるしかないでしょう!
ToppingとSide(menu)も色々と揃っています。
Ajitama Ramen Ei(味玉)は是非食べたいですよね。
豚ワンタンと海老ワンタンも両方揃っています。
…
ってことで、、、
いきますよ~、一杯3824円、、、
ジャジャーン!!!
SABA SHOYU RAMEN
です!!
おおおお~、とんでもなく華やかでゴージャスなヴィジュアル!!
鯖の塩焼きと、海老ワンタンと、ムール貝が入っています😂
更に、ほうれん草(胡麻入り)もトッピングされています。
お肉のチャーシューはなくて、海苔は付いています。
これで、23,90€≒3824円か、、、(;´∀`)
zoom up!
もう、これはすぐに食べるしかありません。
スープを一口飲むと、、、
「ぐおおおお!! 淡麗鶏スープと香ばしい煮干しの旨みが強烈に迫り込んでくる味!」
って叫びたくなりました。
なんだ、この繊細で芳醇な味わいで、日本のハイレベルなラーメンと変わらない味わいは…💦
「なんか、ドイツのラーメンも遂にすごいところまで来たな…」って。
このスープ、日本で飲んでも、「うおおおお!」って叫べるレベルの味わいなんです。
淡麗醤油系? あるいは、淡麗鶏煮干し系?のスープで、旨みも大爆発です。
店主さんも、「煮干しと醤油の組み合わせにすごく力を入れています」と仰っていました(ドイツ語で👆)。
こりゃ、まさに「ラヲタ向き」な「ガチンコラーメン道」なスープであります。
店主のエリムさんって、絶対ラヲタだ…(あるいは「ラーメンフリーク」だ…)
…
今回、疲れていたのか、動画に気を取られたのか、麺の写真を撮るのを忘れました…
(最近、麺の写真の撮り忘れ、多いんだよな、、、)
ただ、幸い、YouTubeのショートで麺は撮れてたので、そちらをご覧ください!
>Monako Ramenのショート動画はこちら!(ミニインタビュー付き!)
麺もまた、本当にぶっ飛んでました。
つるつるしこしこっとした官能的で滑らかな細い平打ち麺になっていました。
これまた、もう日本で食べても、「ぐおおお!!」ってなる洗練された麺になっていました。
神奈川淡麗系のあの官能的な麺のような艶やかさがありましたね!!
この麺もまた、自家製(hausgemacht)なんだとか、、、(マジか…💦)
店主さんは、喜多方でもラーメンを食べていて、日本の麺の凄さも知っているようでした。
エビワンタンもすっごく美味しそうです。
味玉も入っていて、こっちももうとろける美味しさであります。
もう、完全に「フルスペック」なラーメンになっています。
3824円くらいのラーメンなので、フルスペックで当然…にはなるんですが、、、
ホント、豪華絢爛なラーメンになっています😊
海老ワンタン、ぷりっぷりですごく美味しかったです。
このワンタンもやっぱり自家製なのかな?!
中も本当にぷりっぷりで、弾力性があって、心地よかったです💓
そして、メインディッシュ?!の「サバの塩焼き」です!!
このサバの塩焼きが、ホントこんがりと焼けていて、すっごく美味しかったです。
こんな美味しいサバの塩焼きをラーメンの上に乗せちゃうか!!??って。
煮干しの旨みと鯖の香ばしさが重なり、もう異次元レベルの美味しさへ!!
そして、ヨーロッパ産の「ムール貝」です!!
ムール貝って、フランスやスペインが主な産地になっています。
同じユーロ圏なので、ムール貝を使うっていうのは、ドイツでは賢い選択かもなって思いました。
日本でも、ムール貝入りのラーメン、たま~~にみかけますが、こっちだと、もっともっとムール貝入りのラーメン、増えてもいいんじゃないかな?!って思いましたね。
***
というわけで、、、
ミュンヘンのドイツ博物館近くにある「MONACO RAMEN」の初レポをお届けしました。
3824円のSABA SHOYU RAMEN、いかがでしたか?!?!
「わざわざドイツにまできて、4000円近くもするラーメンなんて、、、」って思う人もいるかもしれません。
その気持ちも分かります、、、
ラーメンに4000円って、やっぱり普通じゃないですからね、、、(;´∀`)
でも、ここまでハイクオリティーなラーメンは、ちょっと(今の段階では)他じゃあり得ないかな…
そういう意味では、値段も含めて「唯一無二」のラーメン店っていう気もします。
これだけのお値段で、お客さんがい~~~っぱい入っているんですから、、、
また、一つ前の「Nudelhaus Sano」のスタッフさんも、「美味しい」と太鼓判を押してくれていました。
四半世紀ラヲタ・ラーメンブロガーとして生きてきた僕としても、ここのSABA SHOYU RAMEN、すごく美味しい!って思ったし、海外のラーメンっぽさもしっかり感じたし、何よりも、日本のトップクラスのラーメンにも負けず劣らずのラーメンを、日本人じゃないエリムさんが作っているっていうのも、衝撃でした。
…
そのエリムさん、お写真を撮らせていただきました。
こちらが、店主さんのErim Kreidelさんです!
雰囲気もしゃべり方もテンションも、梨の花の鈴木さんにそっくりで衝撃でした!💦(ホントね、鈴木さんとほぼ同じ感じの人って、ドイツにもいるんだ・・・って衝撃を受けましたもん、、、)
でも、本当に本当に「麦苗」のラーメンに惚れているみたいで、そこもすごく素敵だなぁって思いました。
やっぱり、一番大事なのって、「誰かの何かに惚れる」というか「衝撃を受ける」ですからね。
誰かに惚れたり、誰かの作品に衝撃を受けたり、誰かの言動に強烈に惹きつけられたり…
そういう経験が、そういう経験こそが、一番の「学び」の原動力=エロスになりますからね。
そういう意味でも、エリムさんって、すごいラーメン職人なんだなって思いますね。
…
エリムさんは、2019年くらいに初めて来日して、その頃から、ドイツでラーメン屋さんをやろうと計画していたみたいです。2019年頃はもうドイツのあちこちに、それなりの「ラーメン店」がいっぱい生まれていたころでした。
その後、コロナ・パンデミックが起こり、その間もラーメン作り・ラーメン研究をして、2021年(2月?)頃に創業したんですって。なので、2025年の2月で、創業4周年を迎えたってことになりますね。
こういう現地のホンキの店主さんがいっぱい現れてこそ、その土地のラーメン文化って花咲いていくんですよね。
近い未来、エリムさんのラーメンに惚れて、エリムさんにラーメンを習って、独立するドイツ人ラーメン店主さんが登場することになると思います。そうしたら、絶対僕も食べに行って、レポしたいです!!!😂
モナコラーメン、本当に本当にガチのホンキのラーメン屋さんでした。
今回の12泊14日のドイツ・オーストリアの旅で、一番感動したラーメンでした。
めっちゃ高いけど、高いだけあって、高級感と美味しさいっぱいの一杯でした。
こりゃ、また、絶対に来たいな、、、😂
こちらが、隣接しているハンバーガー屋さんです。
こっちは立ち食いのお店っぽかったです。
アメリカを代表するハンバーガーに、日本を代表するラーメン。
アメリカVS日本
のB級グルメ戦争がここで勃発しているんですね、、、😂
なお、ドリンクは、別のコーナーにありました。
ここで、好きなドリンクを買って、席で飲むスタイルでした。
こういうのも、日本じゃ見ないから新鮮でしたね👆
トイレに行こうと思って、隣の部屋(フロア)に行ったら…
なんと、クラブになっていました。
ユーロサウンドをガンガン低音を聞かせて、大音量で流していました。
お店の側からだと何にも聞こえませんでしたが、、、
思わず、踊りたくなっちゃいました💞
モナコラーメンは、「MUNCH MARKET」の一階にあります。
最初、ビビるかもしれませんが、全く普通の平和なお店でしたよ!
地図でも確認しておきましょう。
やっぱり目印は「ドイツ博物館」ですかね、、、?!
駅的には、München Ost駅が近いのかな(近くはないな、、、)
やっぱりSバーンのIsartor駅が直近かな?!
ホント、素敵な雰囲気のスポットでした。
次にまたミュンヘンに来たら、ここに来たいです!!😂
I möchte hier unbedingt wieder Ramen essen!!!
Ausgezeichnet!!!!
…
これにて、2025年冬のドイツ・オーストリアのすべてのレポ、終了です!!
いや~、今回はホントに1か月以上、ドイツ・オーストリアの記事を書き続けましたね…。
2月末からず~~~っと、こっちの話ばっかりでした。
その影響で、この数週間、閲覧数も閲覧者数も激減していますけど、、、💦
でも、5年ぶりの訪欧とあって、記事を書いていて、めっちゃ楽しかったです。
やっぱり、誰も書かないような、誰も書けないようなお店・グルメのレポって楽しいですね。
もう、今の時代、日本のラーメン情報って、ありあまるくらいに溢れかえっていますし、どのお店の情報やレポを発信しても、埋没するだけだし、結局、話題になるのって、家系ラーメンや二郎系ラーメンばかりだし…
そういう日本のしがらみから離れて、誰も知らない、誰も聞いたことのないようなお店を紹介するのって、すごく自由で気楽で気ままで、楽しかったですねー。
…
と、同時に、5年ぶりにこっちに来て、色んなラーメンに出会って、なんか(色んな意味で)吹っ切れた感じもしています。
「もう、これまでみたいに、がむしゃらにラーメンを追わなくてもいいかな」って。
むしろ、もっともっと色んなグルメに出会いたくなってきました。
20年、ほぼ毎日ラーメンを食べて、ラーメンの記事を書いて…っていう生活を続けてきましたが、そろそろ、「その先へ!」と進みたくなってきました。
もちろん、根本的にラーメンが好きなので、ラーメンは食べ続けていきますが、もっと色んなお料理を食べたくなってきました(前々からその気持ちはありましたが、、、)。
ま、そうは言っても、日本に戻ったらまたラーメンを食べる日々に戻りそうですが…
けど、これまでよりもう少し柔軟に色んなお料理を食べて、ここで書いていきたいなって思いました。
…
ミュンヘンを旅するなら、この「南ドイツ」がいいと思います!
ミュンヘンのガイドブックもあります!
ラーメンに塩サバ、合います!!
これからはもっと鯖を食べる生活を送りたいです!!
ムール貝も、ラーメンのトッピングにいいんですねー!!