散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

着陸

2007-05-19 00:16:46 | 自然観察
準備完了。。。着陸体勢に入った。。。誘導を頼む。。。






いつも目の敵にしている蝿だってこんな風に見るとなんだか可愛い奴に見えてくる。


ところで、植物と虫の関係で面白い話を見つけた。
Vigna unguiculata (L.) Walp. subsp. unguiculata と言うマメ科の植物にNoctuidaeと言う蛾の幼虫を連れてゆくと、もちろん幼虫は食事を始める。しかし豆は、黙って食べられるままにはなっていないらしいのだ。
幼虫が豆の葉をたらふく喰うと消化作業中に植物性プロテインATP合成酵素からInceptinという蛋白フラグメントが出来て、幼虫の唾液に混入する。Inceputinは11のアミノ酸の鎖からなっており、これが幼虫に口臭をもたらすのだそうである。
幼虫は口臭に気付かぬまま次なる植物に喰らいつくと、その匂いに気がついた植物は緊急体勢に入り、毒素と幼虫の天敵を呼び寄せる要素を作り上げて発散するという事なのだ。
蛾の幼虫が口臭振りまいてガシガシと葉っぱを頬張っているところを漫画的に想像して一人でにやにや笑ってしまった。
植物は徐々にそういうシステムを作り上げてきたのだろうが、複雑なアラームシステムだ。
面白いね。