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散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

猫の中華料理店

2005-10-23 03:33:55 | 思考錯誤

土曜の午後。
電話が鳴った。
多分彼女かな?と思いながら電話をとった。
「○×○です」と私。
「こんにちわ~。××ですけれど、猫の件で電話してるんです。」
「???猫?」
「そう。だってそちら中華レストランでしょ?」 
(だからって、猫と何のかかわりがある?)
「いいえ、違いますよ。この電話は○×○に掛かっています。」
「ええ、そうよ。それで猫はまだいます?」 
(違うっていってるのに!)
「いいえ、違います。この電話はプライベート番号で、××市にかかっているんですよ。
お間違えになってますよ。」
「だから、そこは中華レストランでしょ?猫欲しいんです」 
「猫はここにいませんよ。」
「ええ?じゃ、犬なの?」 
(違うっていってるのがわからないのかなあ、ひょっとして、これはいたずら電話か?)
「いいえ、犬もいません!」
「じゃあ、いったいなのがいるって言うんです?」 
(呆れるなあ)
「ここに何がいればいいって言うんです?!」 
「そんなこと知らないわよ、私だって!」 
(あのね、いい加減にして欲しい)
「だから、私のところには猫も犬もいなくて、ここは中華レストランでもなくて、貴方は電話番号を間違えていて、勘違いしてるんですよ、わかります?」
「。。。。ああ、そお。。。じゃあ番号違ってたっていうわけ。。」 
(やっと解ってくれたのかも)
「そのとおり!!!」
「ふ~ん」
「だから、解りましたよね?そういうわけで、さようなら」
「OK.ありがと。良い週末を!それじゃ!」
といって彼女は元気に電話を切った。いったいどこでどういう混線が発生したのか?
私の想像では、
①彼女は猫が欲しかった。彼女の友達がどこそこの中華レストランで猫が生まれて困っているらしく、欲しい人に分けていると話したが、電話番号は知らない。中華レストランは私の住む町にあると言う事だけが解った。彼女はこの街の電話帳であてずっぽうにアジア人らしき名前を探した。そして我が家の電話番号を見つけた。
②全くいたずら。
③ひょっとして何か秘密結社の暗号、知らせ。

どういうわけか、我が家の電話に間違え電話をかけてくる人が多い。ある時は有名コーピー機の会社であり、ある時は医者、又ある時は家具屋、そして今日は中華レストランだ。
その後電話が何本か掛かったが手仕事中でもあったので、もう電話は取らないことにしたら、一年ぶりに聞く知り合いの声が留守電テープから聞こえてきた。

話は変わって、
今日は映画『皇帝ペンギン』を観に行った。自然のドキュメンタリーはいつも感動的である。
しかし、今回気に入らなかったのはペンギン親子の試練が人間風ドラマ仕立てになっていた事と、音楽。
同監督の『ディープ ブルー』が良かったのは、ここまで感情移入強制がなかったからなのかどうか?
これを好む人もいるかもしれないので、これはあくまでも私見。
映像は美しかったが、これに似た映像は昔も見た事があるように思えるのは私の思い違いか?
音楽も語りも必要ないと私には感じられた。