本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

『時の娘』

2006年09月18日 | 

『時の娘』ジョセフィン・テイ 早川書房 1977

薔薇戦争の時代。亡き兄王の継承者である
いたいけな王子を殺害し、
自ら王位についたというリチャード三世。
悪名を残すこの人物の行動に疑問を持った
入院中のグラント警部は、
ベッドに寝たきりのまま、資料を頼りに
遥か昔の歴史の謎を追いかけることにする…。

何しろこの事件に関する予備知識が
ないものだから、素直に読みました。
正直、よく分からんです。人名も家系図も。
(同名の人、多すぎ。入り組んだ姻戚関係も複雑)
しかしさすがに評判を裏切らない面白さ。
歴史の定説を警察官の実際的な見方で覆す
という、わくわくする展開でした。

<以下は、ちょこっとネタバレ。ご注意下さい>

歴史書を作るのは常に勝者側…。
権力を握った支配者は、いくらだって自分たちに
都合のいい“真実”を後世に残すことが出来る。
(王朝が変わる際の情報操作は基本ですものね)

となればその記述に疑問を持たない訳にはいきません。
文字には説得力があるけれど、鵜呑みは禁物。
始めから客観的な目で検証する必要があるでしょう。
証人が嘘をついている可能性も大なのです。
(本当に、犯罪事件の捜査と一緒ね!)

グラント警部は作中で、
歴史家は人間心理を知らないと酷評していますが。
わたしたちも、“ま、当時とは心性が違うしね”と
歴史上の人物の辻褄の合わない行動を、
強引に説明しているところがあるような気がします。

あるいは物語と史実が混同した頭で、
キャラクターを決め付けてしまうことも。
(『三国志演義』で三国時代を理解したり。
そういえば『忠臣蔵』も『新撰組』も、
映画やドラマ、小説の影響が大きいですよね)
善悪はっきりしている方が、自分も含め、
大衆には分かりやすいんだろうな…と思います。

本書で取り上げられた人物も、一般には
怪物のような人間だと解釈されていましたが。
無用な感傷も先入観もなく事実を見れば、
ごく単純な構図が浮かび上がってきました。
偉大なる知識人の文章の力は怖いですね~!(゜o゜)

本書は歴史書ではないけれど、
ミステリの懐の深さを教えてくれる一品でした。
こんなのが、もっと読みたいですよ。

    ※*※*※*※*※*※*※

台風、過ぎていくみたいです。
ひどい風でした!!

日曜日は夫婦二人、うちの中でひっそり過ごして、
お酒も早くから飲み始めたのですが、
夫は21時にはソファーで寝てしまいました。
わたしは外の様子を見ているうちに不安になって、
シャワーで酔いを醒ますことに。

ところが体を洗っている最中に停電!
仕方が無いので、泡を流してから
懐中電灯を取りに行こう…と思っていたら、
ガスのスイッチ(電気式)まで切れてしまいました。
闇の中で静かに冷たい水を浴びるわたし。
(↑考えてみると呑気だねー

その後5分ほどして電気は復活。
改めてお湯で体を温めました。
覚悟していたより、停電時間短かった。
電力会社の皆さん、ありがとう。




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雨女

2006年09月17日 | おえかきもの

昨日は長崎バイオパークに出かけるはずでした。
前からの約束…なのに台風が近づいているというのです。
金曜日、全ての天気予報で
雨、雨、雨、雨…。
初秋のうららかな空の下で、
カピバラ、触りたかったのに~。
ラマ、撫でたかったのに~。

いつまでもケヅメリクガメやらプレーリードッグやら、
しつこく動物のことばかり考えているので、
「雨ならバイオパーク行きはやめようね」
と夫に優しく諭されました。。。

でも土曜の朝は曇り空!
どんよりしているけれど、風も無い。
「行けるよっ」とわくわくして起き出したら、
すぐに激しい雨…。
「もう無理だね」とあきらめる羽目に。
くぅ~~~。無念。  。゜゜(´□`。)°゜。

という訳で、夫プラン「市内でお買い物」を採用。
 すると雨上がる。
わたし「やっぱり行きたいよう」とごねる。
 しとしと降り出す。
結局大人しく夫に従うことにして、
午後から玄関を出たら晴れていた。
なんですかこれは。
「よほど(空は)妻を市外に出したくないんだねぇ」
と笑われました。

そう、わたしは雨女。
夫は晴れ男。
二人が出かければ天気はガチンコ勝負です。
この間の京都旅行では滞在中、
台風直撃の予報が出たのですが、
“妻喜ぶ自由行動の日なのにホテル待機”
のあと、それて行きました。(90度くらい曲がってったさ)
雨雲の嫌味かと思う。

お出かけにすごく期待している時に限って、
雨で取りやめになるんですよね~。
夫が予定を決めた日は大抵、好天に恵まれるのに…。
ぶうぶうー。<`ヘ´>

そして今は暴風雨の最中です。
はい。土曜がダメなら日曜日と思っていました。
軽い雨ならケーキを買いに行こうとしてました。
しかし、見事に閉じ込められています…。
てきめん過ぎやしないか。



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○o。。魔の領域。。o○

2006年09月16日 | おえかきもの

我が家のバミューダ・トライアングルに挑戦しました。
(あらゆるものが消息不明となる不可思議空間。
計器が狂い、まともに探査することも出来ない…。
そう、例の冷蔵庫です、puti3poさん!)

夫が一人暮らしの時に購入したものですが、
家族二人分の食料くらいは保存できる大きさだろうと
そのまま使っていました。
最近は収納力がだいぶ落ちていたのですが、
片付け嫌いなので…あえて追求せず。
年末も手を出さなかったので、
先日久しぶりに庫内整理をすることになったのです。
手前から奥までみっちり詰まっています。
ああ、ああ、見たくない…。

もうこの際、消費期限の過ぎたものは潔く捨てることに。
そしたら奥から、出てくるわ出てくるわ。
使いかけのマヨネーズ、ケチャップ、ソース、
ドレッシング、ジャム、ポン酢、めんつゆ、
豆板醤、甜面醤、オイスターソース、ピーナッツバター、
なめたけ、ザーサイ、酸化した白ワイン等々…。
2004年ものとか、あきらかにヤバイだろう!( ̄△ ̄lll)
おそろしい…。
休み明けの体重計より、おそろしすぎるわ…。

特に瓶詰めの場合、
蓋が固くて開かない→使わない→放置→忘れる(見ない振り)
というパターンが多いことを自覚しました。
まだ中身が残っているのに、
捨てたら夫に叱られるかも…という恐れから、
消費期限切れ(それも甚だしく!)を狙っていたものもあります。
ダメ主婦選手権に出られそうです。
(しかもまだ整理途中なんだよなぁ。
意欲が続けばいいけれど…投げ出しそう

基本的に、捨てるの苦手なんですよ~。
お皿が欠けたやつだって、何枚も食器戸棚に残っている。
半端に残った化粧品(三年以上前の)も引き出しに入れたまま。
どれも処分すべきだと思ってはいるのですが…。
なかなか決意できない。
結婚当初は家事の理想に燃えていたのに。
どうしてこんなにたるんでしまったのでしょう?
いけないわ~。

と思っていたら、この間実家に電話した時に、
何気なく交わした会話が頭に浮かびました。

母   「TV電話が普及したら、
     家が散らかってるの、見られて困るよね~」

わたし 「背景を書いた箱を用意すればいいんだよー。
     家庭内電話ボックス、作るの!
     電話が来たら、ささっと箱に入ってさー」

やはり「モノが捨てられない」性質の母は、
笑って同意していました。。。
なんというか、DNAには抗えないものがあるね。うん。



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またもやトホホ…な日々

2006年09月15日 | おえかきもの

講座開始までにフラメンコの予習をしようと思い、
ぼちぼち本を借りたり、音楽を聴いたりしてます。
踊りを映像でも見たいなと思って、
DVD『イベリア 魂のフラメンコ』を調べるために
キーボードを叩いていたら、いつのまにか
イベリコ」と打っていた、桜雪です…。
(某レストランで食べられるという、
イベリコ豚が気になっていたのです。多分)

外ではしっかり者の振りしてドジづくし、
という母親ゆずりの性格のため、
相変わらずトホホなこと、多いです。

うっかり濡れた手で洗面所の電気をつけて、
スイッチをショートさせちゃったり。
(いずれ修理屋さんを呼ばなければなりません…)

ブログの書評を読んでいて、
ツンデレ」という言葉の意味が分からなかったり。
(わざわざネット辞書で調べる…)

こまめにゴミ捨てしてるのに
全然ショウジョウバエが減らないな~と思ったら、
ゴミ箱の後ろに集合住宅を見つけたり。
(「飼ってるのよ!」と『ラビット病』のゆりのように
開き直りたかったのですが、やはりヒイィ!と思いました)

あのにっこり台所用スポンジ、ズビズバ君(→こんなの)が、
使いすぎで形が崩れ、悲痛なスクリーム!状態になったり。
(二代目に登板願いました)

台所といえば、ガスレンジをカバーするアルミ箔を取り替えたら、
「一年ぶりくらい?」と夫に言われました…。
(その…確かに汚れたまま放置してましたけど…。
さすがに半年くらいのものではないかと…

それから、携帯電話のこと。
この間外出先で夫に電話をしたのですが、
向こうの声がうまく聞こえない。
(わたしの声はあちらに通じたようです)
何度もかけ直したので、
あとで夫に「携帯がおかしいのをどうにかしないとね」
と言われました。
「そういえば(妻は)どうしていつも
機体を折り曲げて使っているの?」
とも。

・・・・・・ええっ。
「折りたたみ式携帯って、曲げて話さないの?」
「違うよ。まっすぐ伸ばして、固定した状態で話すんだよ」
知らなかった。顔のラインに沿って、
くの字で使うものだと思っていました…。
だから受話口の位置が耳に合わなかったのか。

夫はほとほと呆れた顔で、送話口が離れていても
ちゃんと声を拾ってくれるのだ、と教えてくれました。
おかしいのは自分か。くっ…。
もはや笑いもしない夫の蔑みの視線が怖いです。
何年折りたたみ式使っているの、と聞かれた。
ご、五年くらいかなー。
すみませんね、こんな妻で。



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誕生日その後

2006年09月14日 | 日々のこと

ブログ投稿後の9月11日は、
ミソジ前祝い済みなので、いつも通り過ごしました。

お洗濯してお布団干して…ぼーっとしてたら、
母から「誕生日おめでとう」コール。
(でも半分以上パソコンの質問だった。お母さん…

体力づくりも兼ねて片道徒歩30分くらいの
ショッピングセンターに行き、少し無駄遣いをしました。
ブックオフを覗いたら、100円コーナーに
『時の娘』と『血のついたエッグ・コージィ』
があったので、しばし考えてから購入。

晩御飯は遅く、ひとりでちらし寿司を作って
黒ビールを飲みながら食べたら、まずかった。
合わないものですね…)
今日は贅沢を許す…と思って特価で入手した
ロザリオビアンコ(ぶどう)、とても甘かったです。

夫は深夜、携帯電話で喋りながら帰ってきたので、
「ただいま」も言わず、通話終了までご飯は後回し。
他人の挨拶には厳しいのに、“自分からヨメに”は別らしい。
悪い癖だと思います。
仕事以外の電話なら、
小さく「ただいま」くらい言ってくださいよ~。
(常に!一番に構ってほしいわたし…
傍らで拗ねているうちに一日が終わりました。

   ※*※*※*※*※*※*※*※*※

現状にぼやっと満足していては、
向上心が無くなるのでしょうけれど、
平凡な一日もかけがえの無いものですね。

世界的な大事件や、自分自身の生活上で、
悲しいことつらいこと、気がかりなことは沢山あります…。
だからこそ、まず足元を見たい。
本当は壊れやすい、淡々とした日常を大切にしたい。
きちんと人を愛したい。そう思います。
5年前のこの日のことを考えると…。



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図書館で借りました:8

2006年09月13日 | 

今度は大人の本、4冊分の感想。

『a piece of cake』吉田浩美 筑摩書房 2002

クラフト・エヴィング商會のひとりでもある
著者が作り上げた、12の本が載っています。

丁寧に丁寧に作り上げた小さな本たちは、
色とりどりに趣向を凝らした、プチフールみたい。
「誤字標本箱」にくすりと笑う。
「寄贈本」にちょっとぞくぞく。
それぞれ、質感や重さなどに興味がわきます。
実際に手にとってページをめくってみたいですね。

『料理で読むミステリー』貝谷郁子 NHK出版 2003

料理研究家でミステリファンでもある著者が、
海外推理小説に登場する料理を通して、
作品世界を紹介するミステリガイド。
再現レシピも付いています。

食はキャラクターの性格まで表すのですね!
ささっと作っちゃう探偵、ゆっくり手間暇かける探偵、
料理は苦手な探偵、外食で美味を楽しむ探偵。
それぞれの個性が光っていて、面白い。
取り上げられたミステリをさっそく読みたくなりますが、
思わず料理も食べたくなる…。
本に手を突っ込んで、お皿を取り出せればいいのにねえ。

『パンツの面目ふんどしの沽券』米原万理 筑摩書房 2005

古今東西の下着事情etc.について記した本。
(著者がロシア語通訳だったので、特に日露比較が多いです)

どのような下着を使っているか…。
どのくらいの頻度でそれを替えるか…。
そもそも、下着をはくか…。トイレでは紙を使うか…。
興味深くも、人に尋ねるには気が引ける尾篭な話。
ううう、とうなりながら読んじゃった。
日本の常識が必ずしも世界の常識ではない、
と思い知らされます。
少なくともこの点ではコスモポリタンになれない自分を発見(笑)。

『どきどきフェノメノン』森博嗣 角川書店 2005

理系妄想女子、加那は、大学院のドクターコースに在籍中。
指導教官に片思いしている彼女の周囲には、恋の予感がいっぱい。
適度な「どきどき」を楽しんでいるが、ある日酩酊中の記憶を無くし、
ふと醒めてみれば不可思議な状況に…。
空白の時間の行動に、自ら推理を試みる加那なのである。

森博嗣の本は、昔は自分に合わないと思っていました。
登場人物の心理が、今ひとつ理解できなくて。
特に犀川先生と萌絵は謎の人たちでした。
(もしかして文系には分からないのかな、と考えていた
しかし、先日夫所蔵の本を読み返したところ、
頭が良くても彼ら不器用なんだな、と気づく。
情緒と思考の成熟度は別らしい。
どうりで時々、天才だという萌絵がおばかちゃんに見えたはずだ。
(S&Mシリーズのファンの方、ごめんなさい~。
現在は普通に可愛いお嬢様だと思って読んでます~)

この『どきどきフェノメノン』の加那ちゃんは理解の範疇。
理系文系と違いはあっても、
妄想女子は妄想女子にシンパシーを覚えるらしい(笑)。
日常に密着した恋と謎、面白かった。
なぜ父、シャンプーを送るか?の謎は残るけど。
(あれれー、解答あったかな?




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『かわいいダンナとほっこり生活。』

2006年09月12日 | マンガ

『かわいいダンナとほっこり生活。』
(細川貂々 ゴマブックス 2005)を本屋さんで見かけました。

てんてんさんは漫画家さん。
病気をきっかけに、専業主夫宣言をした夫の、
家事や節約など日常のほのぼのしたお話を描いています。

合わない会社勤めから解放されて家事を楽しむ“ツレ”さんと、
料理や洗濯などの失敗に文句を言いながらも、
支えられて大黒柱をするてんてんさん。
そこまで行き着くには葛藤もあったのだろうけれど、
まさしく“ほっこり”心温まるふたりの生活なのです。

妻が稼ぎ、夫が家事をする。ペットはいるが子供はいない。
夫婦の形はそれぞれだから、おかしなことは何もないのですが。
…てんてんさんは周りの偏見もさらっと書いています。
(「専業主夫=ヒモ」と思い込まれること、
「子供を早く作らないのは親不孝だ」と決め付けられること)

いるよね、自分の価値観でしか物事を捉えられず、
頼んで無いのに忠告をくださるご親切なかたたちって!
と、えらく頷いてしまいました。

当人たちが満足していて、誰にも迷惑かけてないんだったら、
いいじゃない、ほっといてあげなよ、と思うんだけど。
みんなが同じことを考えてないと
生理的にイヤ、
という人々はかなりいる。
日本は多様な価値観も許容する民主主義国なはずなのに。

相手にそのつもりがなかったり、
望んでもそうできない状況だったり、
というようなことを一切考えないのだろうなぁ。
ちょっとでも歴史や民族学をかじったら、
“当たり前なこと”の移ろいやすさに気づくのに。

そういう人に遭遇し、
「アンタ間違ってる」攻撃をされた時には、
反対に自分の意見を押し付けることもできないので、
(それでは同レベルですしね!)結構つらいもんです。
てんてんさん、偉いぞ、よく頑張ってる、と思います。
(わたしも相手を困らせる側に回らないよう、心したい…)

ツレさんの真面目な主夫ぶりには、
おのれの手抜きナンチャッテ生活を後悔しました。
わたし、結婚当初から思いやりに欠けていたかも。。。
居心地の良い空間を作る行為なんですよね、家事は。
他にも、疲れている時にかけてあげる言葉とか、
些細なことでも相手が安らぐことは沢山できるのに。
気がつくと自分の幸せしか追いかけてなかったわ。
猛省…。

また、同時に。
今は「夫:サラリーマン、妻:専業主婦」
という形で家庭を運営しているけれど、
いつまでもそうとは限らない。
もしも夫が専業主夫になりたくなったら…ということも考えて、
立場逆転(?)に備えて、
人見知りと自信喪失を少しずつ治そう…と思いました。
(どうみても猛烈サラリーマン、
仕事を究極に愛しちゃってる夫なのですが、
たまに『専業主夫に憧れる…』と言います。
家事、勉強して。わたしも社会生活を学ぶから




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誕生日記念(^-^)v

2006年09月11日 | 日々のこと
わたくし、本日30歳になりました。
とうとう20代が終わってしまう…という哀しさから、
今年は誕生日が来ることに強い抵抗があったのですが、
いざその日が近づいてみると…意外にうきうき♪
20歳の時よりも瑞々しい気持ちがします。
まだまだ成長できるに違いない。
大人の思春期だもの!

写真は、誕生日記念に買った服。
ひらひらフリル、レースに薔薇模様と乙女風です。
ショッピングセンターの奥様御用達コーナーで見つけました。
完全に趣味の世界。
年のことを考えて躊躇もしたけれど、
いいのさ、似合うからっ。(←おそらく主観。多分、希望的観測…)

土曜日は、張り切ってこの服を着ました。
「おいしいご飯を食べに行きたい。そのあとバーへ」
と前々からお願いしていたのです。
しかし当日になってもお店の心当たりがなく、
夫が「かつめし」を食べたいと言うので、
夕食はほか弁。ミソジ前祝いのはずなのに。。。

でも、どうしてもバーだけは行きたかったので、
夜になってからタクシーで街へ。
時間が早かったので、目当てのお店は閉まっていましたが、
行き当たりばったりに別のバーへ入りました。
これが良かった。
おつまみもカクテルも、かなり満足できるものでした。
メニューに載っていないお酒も作ってくれたのです。
生のメロンの果肉が入っていたカクテル、
あれは美味しかったなぁ~。

対面に座りながら、夫と普通のテンションで会話。
(残念ながら、盛り上がるということはない)
優しい言葉をかけられたい気分なのに、
妻の場合、外食したいとねだっても、
すぐにお店をここ!と決められず、
いつまでも迷っているところが
嫌いだと言われる。
悲しい。

そう、温厚そうに見せかけといて、
夫は相当な「いらち」なんである。
「和食がいい、洋食がいい?」と聞いて、
相手が即断即決しないとキレる。
一方わたしは、外食の機会も少ないから、
子供みたいに嬉しくて目移りしてしまうの。
確かに優柔不断なんだけど。
過去、幾度も「いいよ、帰る!」と逆上されたもので、
始めからなんとなくびくびくしちゃうところもあるのよ。

それならお店を決めてから誘えばいい、と思うでしょ?
ところが夫は自分の好みを優先させるので、
「客層が女の人ばかりだからイヤ」とか、
「遠いからだめ」とか、
「俺は和食がいい」とか、(←どっち?と聞いておいて!)
せっかく選び抜いた案をすっぱり却下するのです。

しかも、妻が抗議すると、
「選考途中で切り捨てた候補を代わりに上げればいいでしょ」
なんてのたまうのです。
言わせてもらえば、わたしはキミのそういうところが嫌い。
夫とゆったり食事と会話が楽しめれば、
どんなお店だっていいことくらい、分からないかなぁ?
家じゃ会話もそこそこにアニメばかり見てるし、
外じゃ雰囲気も作らずせかせか飲んで食ってるし。
オンナゴコロというものを推察せよ!
この朴念仁が。
(ああー、誕生日なのにイラっとしちゃった)

ともかく、念願のバーでカクテル三昧。
叶って良かったです。
今度は迷わずあのお店に行きたい!って言えるよ。

プレゼントの方は、9月に入ってズバッと決める。
「カルチャーセンター二か月分の受講料」
なんとフラメンコ講座です。
憧れていたのですが、勿論初めて。
運動音痴なのに…予備知識ないのに…大丈夫でしょうか。
一抹の不安を覚えつつも、ちょっとわくわく。
頑張れ、30歳のわたし!



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クイズの時差(?_?)

2006年09月10日 | 日々のこと
時々思い出したように、
『子育てクイズ マイエンジェル』を楽しみます。
昔アーケード版がゲームセンターで流行りましたよね?
暇つぶしに始めたつもりがまんまとハマってしまって、
何度もコインを入れて散財したものです。

ずっとあとになって、PS版のソフトを中古で買いました。
クイズに答えると、その問題によって娘の
「まじめ」「いろけ」「おたく」「わんぱく」度が上がり、
外見や性格が変わります。

自分の能力次第なので、
色っぽい新聞記者にしよう、などと計画しても難しい。
「親の思い通りには育たないのよね…」
と、なんだか達観した気持ちになります。
時間制限があるので問題を選んでいる余裕が無く、
結局おのれを映したかのような娘に育つのです。
わたしの場合、いつも「まじめ」か「おたく」寄り。
「いろけ」を上げようと努力しているのですが、なかなか…。

でもこれ、クイズ自体が大変なんですよ!
1997年発売、ということだけど、
今となっては問題が古い。
隔世の感がある時事問題を出されても…答え切れません。
もう、単なる運試し。(←適当にボタンを押す)

けれども、そのように反射神経だけで育てていても、
「お父さん、会ってもらいたい人がいるの」
と結婚相手を連れてくると、
「許さん!うちの娘はやらんぞ!」
という気分になるもんです。不思議。

さて、長らくこれで遊んできましたが、
“1998年の冬季オリンピックの開催地はどこ?”
という問題に答えているうちに、
さすがに最新版が出ないかなぁ…という気分になってきました。

そしたらついこの間、
『右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル』
というのが発売されたそうですね!
DS版だそう。
ちょっと気になるなー。
DS持って無いけど、欲しくなっちゃうかも…。

※ その後巧みに夫をゲーム売り場に連れて行くが、
  「絵柄が昔と違う…」という訳で黙殺される。



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ジェネレーション・ギャップ(゜o゜)

2006年09月09日 | 日々のこと

夏も終わりなので、テンプレを変えてみました♪
そして…この話題はあやしげなトラバが来そうな予感がするので、
しばらくTBは事前承認式にします。すみません。m(_ _)m

 さて。近所の本屋さんでぼんやりしていた時のことです。
10歳くらいの女の子が二人、賑やかに品定めをしていました。
やがて少女マンガのところで立ち止まった二人、
片方の子がもうひとりに、一冊の本を紹介しているようです。
小耳に挟んだ、その会話。(←標準語で大体のところを再現)

「これはね~、男がエロくて、パンツ触ったりキスしたりするんだよ~」
「へ~、それで女の子はどうしたの?」
「知らない。でもえっちしたんじゃない」

Σ( ̄□ ̄)!
わたしが君たちくらいの年には、
最終回でようやくキス、という少女マンガばかりだったよ…。
(↑ジュラ紀のことではありません!)
マンガの実写版だから子供向き、という思い違いをして、
小学生で映画『めぞん一刻』を観に行った時には、
ベッドシーンで目をそむけ、
五代くんが「できない」というシーンでは
意味が分からなくてぽかんとしてしまったものです。

フィクションのことでも、とてもそんなにあっけらかーん
大きな声では話せませんでした。
いやはや、世代の差を感じます。
恐るべき子供たち(笑)。

まあ、今の世の中は性の情報が溢れているからね。
おばちゃんモード入ってきた)
数年前、本屋の平台にあったティーンズ雑誌を
ぺらぺらめくっていたら、
驚愕のテクニックが特集されていたくらいだし。
小学生も読んでいるマンガの露骨な性描写なんて、
ごく普通のことなのかもしれません。

ただそれだけでは本当に知識が偏っちゃうから、
大人と率直に話し合える環境が必要なんだけど。
これには親のほうがたじろいでしまうよね~。
わたしが20くらいで赤ちゃんを産んでいたら、
あの子達のような子供と向き合っていたかもしれない、
と考えて、対処できるか自信がなくなりました。
性教育ってすごく難しいのだわ…。

表現の自由という問題もあるし、
ろくに性の知識を持たないまま育つほうが大変だ、
という意見もあるだろうし、
マンガの性描写について批判ばかりはできませんが。
読者のリテラシー能力との釣り合いは大事です。

「この本で主人公は強引に求められて
勢いに負けてなんとなく応じているけれども、
それは作者の表現方法の一つで、
実際には自分の身体のことは自分で決める権利があるし、
子供を作る気がなければ避妊をするべきである」
というような理屈を踏まえて読んでいる小学生は、きっと少ない。

時代によって道徳観は変わるものですが、
できれば偏った情報に左右されて傷つくことのないように、
と大人としては思う訳です。
特に「好きだからいいでしょ」と迫られやすい女の子には、
ちゃんと“それとこれとは別”論法を教えてあげたい。
生物学的に主導権を持つべきなのは女性だってことも。

…などと、ささいなことから色々考えてしまいました。
わたしってほんと保守的な真面目人間。
自分たちの世代の基準が中心じゃないのにさ。
純真なおばあちゃんみたいに驚いちゃって。
少し反省。
(しかしこの一件を聞いた夫も
『(その子の)お父さんが聞いたら泣くね』と呆れていました。
まあね。週刊誌の袋とじを覗いているお父さんだって、
我が娘がそんな会話を…とびっくり仰天でしょう。
親はいつだって子とのジェネレーション・ギャップに
悩んでいるんだろうなぁ。
頑張れ、全国の子育て中のお父さん、お母さん!



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