本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

『名探偵はどこにいる』

2006年06月30日 | 

『名探偵はもういない』の続編。
この2作は《あかずの扉》研究会シリーズの外伝だそうで。
ホントは後動さん(息子)の活躍が読みたいのだが~と思いつつ、
夫出勤後のひとときに読了。
(図書館の返却日、一日前です。セーフ!

《あかずの扉》研究会シリーズの場合は、
萌えやすいキャラクターたちと、
本格モノのトリックが合成されていて、
わりと好きな部類でした。
読み応えのある長編の新作がなかなか出ないのが残念です。

この『名探偵はどこにいる』は、過去の犯罪を推理するお話。
かつて後動さん(父)が捜査した事件の真相を、
警察官になった今寺さんが追いかけます。

カケルが語り手の時はイライラする時もあるんだけど、
(だって恋でも推理でもオソロシク鈍いし!)
今回の主人公、今寺さんは…まあまあ。
『名探偵はもういない』をころっと忘れてしまったので、
(読んだはずなのに…真っ白な頭)
単独作品として読みましたが、
内容を把握できないことはありませんでした。
青春とミステリが融合されているところは、
著者らしいと思います。
リアルタイムじゃないせいか、
淡い記憶の中にある感じだったけれど…。

実はもう一つのシリーズ、霧舎学園ものはまだ未読。
ライトノベル的表紙に躊躇しているうちに、時が過ぎました…。
夫の本棚に並んでいるので、いつでも読めるしー、という油断も。
ミステリの装丁は神秘的でおどろおどろしくなければ、
という偏見をそろそろ直して、今度読んでみようかなぁ。

『名探偵はどこにいる』霧舎巧 原書房 2006




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『ニッポン硬貨の謎』

2006年06月29日 | 
北村薫がエラリー・クイーンのパスティーシュを書いた、
と聞けば読まないわけにはいかない!

図書館で借りた『ニッポン硬貨の謎』、
先に読了した夫の感想は、
「う~ん…。(クイーンが)好きな人にしか、向かないかも」
ということでしたが。
分からなくてもいいや!と開き直ってページをめくる。

日本を舞台にした、クイーンの未発表原稿の翻訳という体裁で、
ちゃんと翻訳権の表示までありました。
(この大人のお遊び感覚、
シャーロック・ホームズのパスティーシュのノリですね

エラリーが来日した時に、実は連続殺人事件に巻き込まれていた、
というお話ですが。
そこに北村薫氏のクイーン論と、
かつて『競作 五十円玉二十枚の謎』で取り上げられていた
ミステリーへの解答がからみ、
趣向を凝らしたマニア好みの一品、となっています。

本作で描かれる日本は、他国人から見た姿を想定して書いた、
ということで、実際とは微妙にズレがあります。
山口雅也の『日本殺人事件』とか、
清水義範の『スシとニンジャ』などを彷彿とさせたり。
刑事が座禅でハリコミって…ないない(笑)。

謎解きのくだりも「そんなばかな…」てな感じですが、
独特の雰囲気は出ていると思います。
(偏った日本の知識を元にトリックを考えた他国人の作品、
という形式なんでしょうね)

クイーン本人の『ニッポン樫鳥の謎』より面白いや…
なんて言ったら、ファンの方に怒られちゃうかな。

でも本当にエラリーが、この国で活躍してたら嬉しいよね。
たとえ舞台がトンデモ日本でもっ。

『ニッポン硬貨の謎』北村薫 東京創元社 2005




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後ろ向き発言集

2006年06月28日 | 日々のこと
だるいなぁ~と思っていたら、
口唇ヘルペスができてしまいました。
腫れ上がってかゆいし、なかなか治らない。
電話で話した実家母からは
「ちゃんと栄養取ってるの?!」と叱られるし。
…へこみます。

夫は泊まりが多いし、7月は週末もよく家を空けそうだし。
それならとひとりで買い物に行けば、
閉店ギリギリまでぼーっとして、
お店の人に迷惑をかけてしまうし。
(一度鍵を閉めたドアを開けてもらうことに…
行きはバスで通った道を、歩いて帰ろうとすれば、見事に迷うし。

暑さで脳みそが溶けているくせに、
目一杯頑張ろうとして、空回りする自分が情けないのです。

しまいには、
気力だけじゃ夏は乗り切れないしさ。
誰もいないけど、うちで寝ていたほうがマシよう。
などと、消極的な気分に。

せっかくだから(?)後ろ向きな呟き、集めてみました。

○白のシャツは汚れやすいから、初めから着ない。
○最近のTVは知らない顔ばかり。しかも見分けが付かない。
○うつむいて歩いているのに、よくつまづく。
○普段人と話す機会が少ないのに、
 口癖は「あのう…ちょっと」と「すみません」。
○誕生日が迫っているが、何も為さずに三十路…。
○ふと「圭子の夢は夜ひらく」を思い出す。
○このところ、新しい本を手に取ると、
 わくわくよりも「読み終えなければ」とプレッシャーを感じる。
○10年後の自分を想像する気がしない。

うはー。うしろむき。
長雨で心までふやけてしまったようです。
とりあえず明日は、意図的に静かに過ごそう。
忙しく動くのは…あとでもいいや!(もう投げやりっ)




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野生の勘は…?

2006年06月27日 | うちの亀
激しい雷雨が一時的にやんだ、月曜日の午後。
「みどり、水槽掃除だよ。ちょっと別のとこで待っててね」
夫がわしっと両手でみどり(かめ・女の子)を持ち上げ、
ベランダの小さな水槽(←小亀の時、使っていた)に移します。



それほど怖がりはしませんが、とても大人しいみどり。
カメラを構えるわたしをじろじろと見る。
みどり「お掃除手伝わなきゃ、ダメでしょっ」
はい、はい、はい。分かっておりますよ。



みどり「また甲羅、ごしごし磨かれるのかしら…」



みどり「早く終わればいいけどなぁ…」

このお掃除が済んだ後、また豪雨になりました。
 雷が鳴り続け、一晩中落ち着かない気分だったのですが。
夫が言うには、
「みどりたちがいつも通りだから、大丈夫だよ」。

でも、この子達、自然を知らないですよ…。
なにか、おおきなものにつかまれて、仮住まいに移され、
再び戻されたら、水が綺麗になっている、という暮らしですもの。
外の天候異常には気づかないでしょう。

動物は、異変の前にはいつもと様子が違うそうですが。
久々に警報が出るほど大雨・雷がひどくても、
うちのかめたちは普段のままでした。
飼われていると野生の勘は無くなるのでしょうか。
愛しいやら、情けないやら。

今朝はようやく穏やかな天気になり、
安心して仕事に出る夫を送り出したあと、
洗濯機を回し始めましたが。

みどりたちは、のほほんと過ごしています。
究極の癒し系動物、かめ…。




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おぞぞ…の日

2006年06月26日 | 日々のこと
昨日から長崎は、暴風雨でひどい雷。
幸い、今日もお休みだった夫が
うちにいてくれたので、安心感はありました。

ちょっと晴れ間があったすきに、
以前から気になっていたかめたちの水槽掃除。
周りがかびていたので、いやーな予感がして
別の部屋も見回ったら、夫が荷物置場にしている部屋が…
おぞぞ、な事態に。

本棚の背面と、後ろに隠された窓際に、びっしりとかびが!
「ひええ~!」と内心の叫び。
雑巾でふきとりましたが、よく見ると手の届かない隙間の床にも、
怪しい点描がぼつぼつと。

これは本棚を動かすしかない、と思ったので、
夫を呼んでその有様を見せたところ、
「ただのほこりだよ~」と現実を直視しない。
これではどうすることもできません…。
困ったもんです!

『死との約束』

2006年06月25日 | 

「いいかい、彼女を殺してしまわなきゃいけないんだよ」(p.9より)
衝撃的な冒頭の台詞と、
被害者の特異な性格が印象的なこの作品。

トリック自体は奇をてらったものではないのですが、
“被害者を知ることが、犯人を知ること”
というポアロの推理方法に相応しい事件ではあります。

人間心理を中心に据えたミステリというと、
サイコものが目立ちますが、わたしはちょっと苦手。
(ちなみにもっと苦手なのはメタミステリ…)
ごく一般的な知識しか持たないものですから、
一定の(本格推理小説的)ルールに則って、
作中与えられた材料だけで推理できる(はずの)
フェアな話の方が好みなのです。

そして加害者の動機が…
犯罪は決して許されないことだけども、
それに至った気持ちは理解できる、
という作品が読みやすいです。
(最近は、取ってつけたように最後に自白させる小説が多すぎ!
動機については、あらかじめ、周到に伏線をはってほしいもんだ)

クリスティーの場合は、
“どんなタイプの人間でも、犯罪を行う可能性がある”
というスタンスをとっているので、
少し怖い感じはしますが、納得できます。
それでも、陰惨なところは無いのですよ。
ラストにはカップル誕生で、未来への希望を描いている作品も多いし。
安心して読むことができます。
(わたしの求めているものはスリルではなく、娯楽…なのかも?)

ところでこの『死との約束』は、
『死海殺人事件』という映画にもなっていますが、
そちらは、むむ…という感じでした。
映画向きの素材じゃないうえに、内容をいじったので、
深みが無いトラベルもの、になっているような気が。
被害者の周囲の人々が感じているプレッシャーも、
うまく表現されてないような気がしたし。

でも、サラ役のジェニー・シーグローヴは、
確か『シャーロック・ホームズの冒険』(グラナダTV)の
「四つの署名」でメアリ・モースタンを演じたひとじゃない?
という発見だけは嬉しかったです。

『死との約束』アガサ・クリスティー 早川書房 2004

           

今日は、夫がお昼からお酒を飲みだして、困っちゃいました。
四時間くらい…飲んでたかな。
妻が隣にいないとつまらないようなので、
一緒に『銀英伝』を観てたのです。
(わたしはしらふ。はぁ…。
先ほど酔っ払って眠り込んだので、
ようやくパソコンを開くことが出来ました。

結局、昨日夫が突然始めた大掃除は途中で終わってしまいましたね。
パソコン周り…みどりとかめの水槽…などなど、
綺麗にしてほしいところは手付かずのまま。
ま、想像はついてたけど…。




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ゆっくり体調戻したいのに~

2006年06月24日 | 日々のこと
カンカン照りのあとは暴風雨で蒸し暑く、昨日は夏バテでぐったりしてしまいました。
帰る途中でフライドチキンを買ったという夫のことは、放っておいても大丈夫そう、と思い、夕ご飯も食べずにお布団へ。目が覚めたらなんと翌日11時だよ…。
「つらいなら寝てたら」と例のごとく夫は言うのですが、さすがに空腹には耐えきれず 。なんとか自分のご飯を用意して食べたのですが。
なぜか片付け熱がついてしまった夫。一日中衝動のままに家を掻き回しております。あれやって、これやって、と言い付けられるので、名前を呼ばれるのがイヤです…。

ただの覚え書き2(DVD)

2006年06月23日 | 映画・DVD・テレビ

『エージェント・コーディ  ミッション in LONDON』2004
監督 ケヴィン・アレン 出演 フランキー・ムニッズ

子供にスパイなんて危険な仕事をさせたらいかんと思うの。
…とか言ってみたり(笑)。フィクションの世界はなんでもありですね。

CIAの少年エージェント、コーディが、今度はロンドンで大活躍。
洗脳ソフトを手中にした裏切り者の陰謀を阻止するために、
天才音楽家を装って、関係者宅に潜入捜査をするのです。
ファミリーものとしては、そこそこの出来だと思いました。

しかし、コーディの家族って…
完全に長男の真の姿を見失っているよね。淋しい話だ。
あの弟もいつもながら憎たらしいし。
コーディ、スパイは孤独な職業ってこと?


『メイド・イン・マンハッタン』2002
監督 ウェイン・ワン 出演 ジェニファー・ロペス レイフ・ファインズ


シングルマザーのマリサは、一流ホテルの客室係。
ふとしたことから上院議員候補のクリスと知り合うが、
彼はマリサをスイートルームの宿泊客だと誤解する。
本当のことを打ち明けられないまま、恋に落ちるマリサ。
生まれも育ちも違いすぎる二人の間には
自由の国アメリカでも乗り越えがたい壁があった…。

むー。シチュエーションはハーレクイン風で、
おおいに受けそうなんだけども。
わたしには可もなく不可もなく、という感じでした。
どこかで読んだようなストーリーだから、
この映画独特の味があれば良かったのでは、という気がします。


『理想の恋人.com』2005 監督 ゲイリー・デビッド・ゴールドバーグ
出演 ダイアン・レイン ジョン・キューザック

離婚したばかりのサラを気遣う家族の面々は、
集まるたびに知人の男性を紹介しようとするが、いつも断られる。
ある時姉が、出会い系サイトにサラの名前を勝手に登録。
なりゆきでいろんな人とデートをしてみるサラだが、
運命の人が誰なのかは、判然としない…。

ダイアン・レインは素敵に年を重ねる女優さんですね。
美人だけど、なんか自然体で普通なとこがいい。

大切な人に裏切られて、
自分には愛される価値がないんじゃないかと自信をなくしたり、
でも女性としてもう一度認められたいと、
一生懸命恋人探しをするサラの姿には説得力がありました。
なにやらフェロモン(笑)に負けて、
まことの恋人が分からなくなっちゃったりね。
あの不実な男にはまったく魅力を感じないけど、
うっかり傾くその気持ちは理解できるかもなぁ…と思いました。
(だけど、いくら出会い系だからって、
同時進行で二兎も三兎も追い回しちゃ、相手に失礼よね~




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『プリティ・プリンセス2』

2006年06月22日 | 映画・DVD・テレビ

大学を卒業したプリンセス・ミア、
すっかり大人の顔で、綺麗になってましたね!
(でもドジなトコは相変わらずで、可愛い

作品の出来は、先に観ていた夫の言う通り、
特別良くもないけど悪くもないという印象でしたが。
予想を裏切らない分かりやすさも、前向きな展開も、
ディズニーらしい感じで、結構好きです。

『プリティ・プリンセス2』2004
監督 ゲイリー・マーシャル 出演 アン・ハサウェイ ジュリー・アンドリュース
前作でジェノヴィア王国の継承者と知らされた、アメリカ育ちのミア。21歳の誕生日を迎えて即位するはずが、突然ライバルが登場する。彼に王位を渡さないためには、30日以内に結婚しなければいけない!そこでミアたちは婿探しに奔走するはめに。


ミアのファッションがとても素敵でした♪
各式典に着ていたドレス、憧れます~。
ティアラもゴージャスで、うっとりですねぇ。
義務と引き換えの特典なのでしょうけど、
あのクロゼットは…ひたすら羨ましいっ。

クラリス女王役のジュリー・アンドリュースは、
本当に上品で威厳がありますね。
パジャマ・パーティーの、マットレス・サーフィンの時に、
おばあさまは滑らなかったでしょう、と言われて、
「わたくしの頃はこうもり傘で飛んだものよ」と答えたところ、
あの『メリー・ポピンズ』のこと?と思って、にやっとしちゃいました。

お付きのジョーも渋くて格好良かった。
さりげなく王室の人々を支える、縁の下の力持ちな役どころが、
なんか好きなんですよ。
熟年のロマンスもいいですね~。
長年見守っている雰囲気が、「おじさま、すてきー!」なのです。

親友のリリーも現れて、懐かしい感じ。
前作はエキセントリックな性格が目立っていたけれど、
ミアが王女様になっても、変わらない友情がいいですよね。
いつも立場を考えて行動しなければならないミアですが、
おばあさまやリリーは、まずミアという人間を見てくれるし、
その辺は周囲に恵まれていますよね。

だけどヒーロー役は…あんまり好みではなかった。
人間性でも、この人いいなと思える場面がなかったし。
あのシチュエーションで恋に落ちちゃうかなぁ。
(ロマンの分からないわたくしです)

そういえば、アメリカ式のフランクさを王室に持ち込んだミア、
自分付きのメイドさんたちにも、
友達風の話し方を強要(?)してましたね。
わたしがメイドなら、公私の区別がなくて困っている(笑)。
この庶民的なところが殿下の魅力なんでしょうね。
いつまでもそのままでいてほしいです。

あとね、猫のルーイが、ちらちら映るんだけど、すごく可愛い!
もしもこの後、続編を作るんなら、
ルーイを主人公に、ぜひ(笑)。




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暑さに耐えかねて…

2006年06月21日 | 日々のこと
図書館の帰り道、ファミレスで涼んでいます。
写真はメロンブラマンジェ。メロンだいすき♪

今日は暑かった~!陽射しが痛いくらいだったので、日傘をさして出掛けましたよ。
途中で会った器量良しの猫(アビシニアン系。ほっそーい!耳おっきーい!)に挨拶したら、撫でさせてくれてラッキーだったのですが、黒のズボンにびっしり猫の毛がついちゃいました。
昔は、濃いめの服を着る時には気をつけたものでしたが、久々ににゃんこに寄って行ったので、忘れていたのです…。
うちに帰ったら、コロコロ(粘着テープ)だ。