2012年
ストーリー 19歳の大学生花は、あるときおおかみおとこと運命的な恋に落ち、やがて雪と雨という姉弟が誕生する。彼らは、人間とおおかみの両方の血を引くおおかみこどもとしてこの世に生まれたのだが、そのことは誰にも知られてはならなかった。人目を忍びながらも家族四人で仲良く都会の一角で暮らしていたが、ある日、一家を不幸が襲い……。
う~~ん、、これは、、難しい。今年見に行った映画がどれもとってもよかったのでそういう意味ではハズレだった感が否めない。ファンタジーなので何でもアリですが、子供がいる私にももう一つだったと思います。いや、まあ泣けるところもありましたけどね、テーマが子育てですから。よくできてる部分もありますがあの設定にはちょっと、、、。ファンタジーって千と千尋のようにありえないんだけど、ひょっとしたらあるかも?って思うようなリアル感が大事かなって思ったりするんです。トイストーリーのような、、。しかし、この話はど~~~も雨と雪のこの先が心配でたまりませんわ、、。そういう意味では。この作風の素朴な感じはジブリを踏襲してるところがありピクサーなどのきれいすぎる映像よりは馴染みやすい部分はあります。人物以外の背景やスピード感などの技術的にも素晴らしい部分も伝わってきます。しかし、、多くの方の感想にあるように子供さんにはこれは不向きです。夏休みで親子連れも多かったですがマダガスカルの選択のほうが正しいと思われます。大人の母親の方にはまあいいかもしれません。しかし、、私はダメでした。この監督は子供さんがいるかどうかは不明ですが、ちょっときれいごと過ぎて、子育ては現実もっともっと大変です。ましてやおおかみこどもですから、、、。テレビで放映されるまでお待ちになっても十分です。時をかける少女のような爽快感のあるものは作風もピッタリですが、今回は何となく違和感があるんですよ。だって恋に落ちた相手が実は俺はオオカミ男なんだってさらっと言われて変身されたらもっともっと死ぬほど驚くんだけどなあ。あまり序盤の二人の恋に落ちてから生活していく様子もあまりにも流れるように移って行って、、。申し訳ないけど残念な作品に思ってしまいました。