2012年 渡辺 謙 江口洋介 夏川結衣 吉岡秀隆
私にしては珍しく公開2日目に見に行きました。ちょっとチケットがあったので。去年の夏にプラネタリウムではやぶさの映画を鑑賞。だいたいのストーリーは知っていましたがそのバックグランドの技術者たちの話は知らなかったので少し興味はありました。正直、昨日３丁目を見てからだとう～～ん、だいぶ印象が低いといわざるをえないなあ。吉岡君は両方に出演されてますが、見事に全く違うタイプ。彼は上手ですねえ。やっぱり。3丁目ではうだつの上がらない冒険小説か、こちらでは技術にこだわるメーカーの若き開発者って感じ。あのはやぶさにこんなに多くの人がかかわっててしかも7年にもわたる研究だったのかっていうにはビックリ。当時、それほど重要なニュースって思ってなかったけどかかわってる人たちにとっては人生を左右するほどの出来事だったのかも。これはこれで感動作にはなっておりました。はやぶさは機械なんだけど、一旦連絡を絶ちそしてまた発信をキャッチをするところはちょっと感動したかも。いくつか下ばかり見ないで上を見ろとか、こだわってあきらめず成功へと導く過程にメッセージ性はありますが、専門用語が多くて。もう少しエンジンとか周波数を拾うということとか何もわからない人たちに配慮する工夫があってもよかったかと思います。この偉業のすごさがもう一つ伝わらない気がします。だって、前例がないほど絶望的だった探査機をもう一度発見し、数々のトラブルを乗り越える原動力は吉岡君が作ったプログラムのおかげ？っぽくてねえ。渡辺謙さんも技術者らしいけど現場の判断でGOサインを出すだけだったしなあ。ちょっと惜しいんですよね。いろんなところが。映画じゃなくても、、。それこそNHKのドキュメンタリーでもよかったかも。
しかし、、冷静に思うと、、この開発に長年、莫大な税金が投入されているんですよね。このはやぶさがもたらした成果は本当に微量のイトカワのサンプルや画像かな。それほどの価値があるものなのかなあああ。って劇中でも財務省の言葉にあったんだけど、他にももっと優先する事があるかもって思ったりもする。あ、はやぶさのこの映画もその成果かも。関連の映画だけでも３作品もありますから、一定の経済効果もあったのかも。それは意図したことではないし、、このはやぶさの業績が今後どんなふうに研究され何を知ることができる可能性があるものなのかっていう説明もないしね。もちろん、必要な研究の一つではあるだろうけど、これだけ国家の赤字が大きい国だと思うとねえ。最後もはやぶさの持ち帰ったサンプルがわずかにあっただけで終わってたし。今後ははやぶさ２号の計画があるようだけど、もう少しこれからどんな研究に使われようとしているのかを教えて欲しいです。そういう意味で昨日見た３丁目とは格段に温度差を感じてしまった。テレビ放送を待ってもいいかも。
