茜ちゃんの「島日記」

奄美群島から文化の発信を試みております。自然・文化・民俗学など想い付くままの事柄どうぞお聞きください。

「サワラチャンの加計呂麻島日記-2016-9-02号」

2016年09月02日 | 教育

 

New ・ サワラちゃんの

 加計呂麻島日記 & 貝殻採取

 

2016-09-02号 

 

 

突然の台風襲来!

台風本年第1号のお客様! 突然発生

 

近くの婆が、今年は台風は来ない!と宣言した。

しかし、翌日沖縄に突然台風発生。2日で奄美を訪れる羽目になった。

婆の 嘘つき!>  明日は大変だぞ! 風速35m、最大50m/s

 

 

尖閣諸島問題-4

 

 

先回も書いた通り、中国が8/15になって突然尖閣諸島を去った理由ついて、

8/27頃専門家も同じような理由を述べていた。

佐世保から出航した米国海軍の揚陸強襲艦と原子力潜水艦の動きが、

中国に恐怖感を与えたらしい。駐日米国大使の外務省の訪問も影響が有る。

 

オスプレー搭載の強襲揚陸艦 

 

 

 

 

ヘリコプターで攻撃されたら、中国艦船は一溜まりもない。 

それ以外にも、二階幹事長が親中派ということもあり、

日本の出方を見極めるという事も有ったであろう。

9月開催のG20の事もあり、これ以上の日中関係悪化は得策ではない。

中国側の外交政策の特殊な事情も有った。

 

 

その後、すぐ日中韓の外相会議が開催された。

あれ程、嫌がっていた中国の王外相が来日した。

手の裏をひっくり返し始めたのである。

 

三国外相会談

 

日中会談

 

 

北載河会議

 

北京の近くの北載河で毎年8月の初旬に開かれる秘密会議について書いてみたい。

この会議は秘密会議で一般報道機関には公開されない。

毛沢東時代からの伝統ある重要な中国の会議で、将来の国策が決定される。

中国の首脳人事の骨格がここで決まり、9月から人事が実際に実行されていく。

「新華社」にも国家主席がそのことを表明している。

 

 

 

北載河の隠れた大問題・王岐山人事問題

 

王岐山・副首相         王岐山 

    

 

今年の会議の重用課題に<王岐山・人事問題>が有った筈だ。

簡単に言えば・・・任期の延長問題である。日本では安倍首相の任期を延長させる

事が政治課題になって来ている。二階幹事長は賛成派である。

何処の国でも同じ問題は発生しうる。理由は簡単。重要な政治家だからである。

 

王岐山は最恐の汚職キーハンター

 

これだけで全てが分かると思うが・・・習国家主席が最近まで行って来た、

国家の要人クラスの収賄や脱税、国家資産の海外移転 etc

公務員を含めた国家的な犯罪者の摘発のTOPの責任者であった王岐山を、

更に、任期の延長を図るのは当然の成り行きで有ったであろう。

 

習近平と王岐山の過去 

ここで、二人の過去を語らなければいけない。

この二人は若き頃、文化大革命の煽りを受けて、毛沢東が戦前潜んでいた「延安」

に<下放>されていた。その頃からの知り合いであり、刎頸の友でもあった。

 

毛沢東

 

習近平**(中華人民共和国 国家主席) 63歳 

王岐山**(中国共産党中央規律検査委員会書記) 67歳・・実質的には国家のNO2である。

<下放>とは毛沢東が起こした文化大革命の際に、国家の枢要に有った人達や家族が、

地方の田舎に放逐された国家的大事件でも有った。中国の苦難の時代でも有った

 

延安

 

二人はこの毛沢東所縁の延安で出会って(1969年)、交友を深めたのである。

王岐山は1975年に西北大学に入学、習近平は1975年に精華大学入学した。

その後は順調に出世して行った。王は趙紫陽に見いだされブレーンとなった。

王は天安門事件に巻き込まれ一時失脚したが、その後甦る。

 

天安門事件

 

習は事件に巻き込まれず順調に階段を登って行く。天安門事件が二人のその後の違いに現れて来る。

2007年に習は政治局常務委員、王は政治局委員に選出されるのである。

そして、2012年に習は総書記に、王は規律検査担当に就任した。

後は皆さんのご承知の通りの状況である。

習金平・王岐山

 

以上概略を書いてみたが・・・

今回の北載河の会議で、王岐山の任期に延長を実現させたかった。しかし、最近の

習政権の政治経済の失策は大きかった。其れを挽回したいが為に、

習国家主席の活躍した杭州付近の勢力を使って、尖閣諸島に民兵を載せた漁船や、

15隻もの中国海警察の艦艇を送ったのである。これが今回の事件の大きな背景である。

此の事が北載河の会議でどのように評価され、どのように今後人事が動くかは、

今後の報道や人事の発表を待てばよいだけだ。

 

 

一般的な報道や、Twitterなどでは<尖閣諸島を中国軍が攻めて来る。すぐ、

防備に努めなければならない>と危機を煽る記事が多い。

短路的発想は真に危険である。中国が何故日本に圧力を掛けて来るのか、

歴史的な時間幅を拡げて考えないといけない。

 

 

中国国内にも様々な意見が有る。これは日本でも全く同じである。

中国=中国人の等式は成り立たない。これは韓国でも同じである。

ここを誤ると何時までも誤解が生じるだけである。外交は素人には難しいが、

国内の報道機関の報道や国外の報道にも目を配る事である。

そうすれば基本的な事が理解できる。これが大事であると思う。

 

 


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