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金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

【スマートフォン時代のネパール個人旅行】②海外SIMカードを考える

2022年09月04日 | 旅行
 海外でスマートフォンをインターネットに接続して使う方法は日進月歩しています。数年前ネパールに行った時は空港や都市ホテルではフリーWiFiを使い、トレッキング中はロッジで有料WiFi(1時間100円程度とか)を使っていました。WiFiを使って何をしていたか?というとメールを確認したり、フェイスブックやブログに写真や記事を投稿していたのです。時には日本の新聞もネットで読んでいました。
WiFiのアクセスポイントがあるところでの接続ですので、街中でGoogleマップをみるような使い方はできませんでした。
 今年5月に娘や孫の顔を見にニューヨークに出かけたのですが、この時はHISでモバイルWiFiを借りていきました。無制限利用8日間で10,400円でした。ニューヨークではホテルに泊まり、少し離れたところに住む娘のアパートを地下鉄やバスを使って訪問していましたから、ホテルの外から電話を掛けたり、バス路線を調べるなどの点でモバイルWiFiはかなり役に立ちました。
 料金を気にせずに大容量のデータを送ることもできるモバイルWiFiはパソコンとスマートフォンを同時に使ったり、家内と一緒に使う時など便利です(5人以上が同時に利用できるものが多いようです)。
 一方利用料金が1日当たり千円程度と高いので最近では海外SIMカードの利用を奨める記事を増えています。
 実際今回のネパール旅行で使う現地旅行会社からもメールで「ローカルSIMカードを用意しておく」と連絡がありました。使う積もりであればSIMカードを使って常時WiFiに接続することも可能だということです。
 ところでSIMカードって何でしょう。受け売りをするとSubscriber Identity Module Cardの略で、加入者を特定するための契約者情報が入っています。
 ところで日本の携帯会社は2021年10月までSIMロックをおこなっていました。SIMロックとは携帯会社が販売するスマートフォンをその携帯会社でした使えないようにすることです。しかし総務省は、携帯電話の乗り換え推進のために、2021年10月以降販売する携帯端末については原則SIMロックを禁止しました。SIMロックがかかっていない端末をSIMフリーと呼びます。
 海外のSIMカードを使うためにはまず自分のスマートフォンがSIMフリーである必要があります。2021年10月以降の機種の場合は問題ないのですが、それ以前の機種の場合はSIMフリーにする必要があります。
 SIMフリーにする方法は「SIMロック解除 ドコモ」などで検索すると解除方法がでてきます。ドコモの場合携帯ショップに持っていて解除を行うと3千円ほどの手数料がかかりますので、無料でできるオンライン手続きがお得です。私もSIMフリー化を行いましたが、それ程時間はかかりませんでした。
 ただしまだSIMカードを差し替えた訳ではありません。SIMカードの差し替えは取り出しツールを使った細かい作業になります。
 ネパールのSIMカードを使うには新しいSIMカードを挿入した上でドコモかあら送られてきた解除コードを入力する必要があります。
 もしネパールでSIMカードを使う場合は、細かい作業は購入業者にお願いしたいと思います。SIM unlocking codeはこれだ、なんて言いながら。
 でもSIMカードの入れ替えは多少リスクがあります。SIMカードの差し替えによりデータの損失を起こすこともあると警告されているのでバックアップが必要です。また差し替えた元のSIMカードを紛失しないようにしておくことも大切です。亡くすと今までの電話番号が使えなくなりますので。
 それらのことを考えるとネパールでローカルSIMカードを使う必要があるのかどうか再考する必要があるかもしれませんね。
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【スマートフォン時代のネパール個人旅行術】①はじめに

2022年09月03日 | 旅行
 この秋、具体的には10月下旬から3週間弱ネパールに旅する予定です。目的はアンナプルナ山域のトレッキングと所属しているNPO法人が行っている小学校の復旧作業の視察や新校舎の贈呈式です。コロナ等の影響で足が遠のいていて4年ぶりの訪問となります。
 この間にコロナに対する対応を中心にVISA申請の電子化(あくまでも書類を電磁的に空港のイミグレーション担当者に送るだけのようですが)などスマートフォンを使う場面がかなり増えています。
 またフェイスブックのMessengerやZoomによる日本国内の旅行者同士の打ち合わせ、さらには現地の旅行会社への質問、見積もり依頼、旅程表作成などが進んでいます。これらの作業はPCとスマートフォンを組み合わせて行っていますが、トレッキングで高地に行くと電力事情から考えてスマートフォンだけを使うことになりそうです。
 個人旅行を「より充実して」「安全で」「コストパフォーマンスの高い」ものにするためには、これからますますスマートフォンの活用がキーになってくると思います。
 このブログは今回のトレッキング仲間や国内の将来海外の山に行く可能性のある山仲間と共有するために書いていますが、上手にまとめることができるならば、Kindle本にまとめてみたいとも考えています。
 もし旅のノウハウが読者の皆様のお役に立ち、コストパフォーマンスの高いネパール旅行ができることになれば、日本の旅行者の皆様はもとより、受け入れてくれるネパールの観光業界のお役に立つと考えています。
 一方スマートフォンの活用については、ローカルSIMカードの利用など未経験のことも多く、特に通信技術について基礎的知識が乏しい筆者にとっては荷が重すぎるテーマだとも感じています。その点については今後通信技術に詳しい知人の協力が得られるかどうかにかかっていると思いますが、まずはスタートしてみたいと考えています。

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米雇用統計は景気減速傾向を示唆するも、ガスプロム問題などで株価は下落

2022年09月03日 | 投資
 昨日(9月2日)発表された米国8月の雇用統計は概ね予想通りだった。
 非農業部門雇用者増は315千人と前月(修正後)の526千人と大幅に減少した。失業率は先月の3.5%より若干悪化して3.7%に上昇した。失業率の上昇は仕事を探す人が増えたことが原因で労働参加率は前月の62.1%から62.4%に上昇した。求職者が増えることは、雇用者側にとって採用がしやすくなることを意味し、インフレの大きな要因になっている賃金上昇を抑制する効果があるので、インフレ抑制の点からは歓迎すべき話だ。
 時間給は前年同月比5.2%上昇で前月と変わらなかった。時間給の上昇率は今年3月に前年比5.6%上昇という天井をつけてから安定したレベルで推移し始めている。
 このような状況についてキャピタル・エコノミストのシニアエコノミストは「労働市場の状況は顕著に減速し始めていて、今後数年間の経済成長の鈍化に寄与すると思われる」とコメントしていた(WSJによる)。
 投資家も同じようなセンチメントを持ったので昨日午前中は株価は上げていた。しかし午後にロシアのガスプロムが欧州向けパイプラインの再開を延期すると発表したニュースが流れ、欧州の景気悪化やインフレ加速懸念から株式相場はマイナスに転じ、3市場とも1%以上下落した。
 昨日はレイバーディの連休前で薄商いの中わずかなニュースにボラティリティが高まった可能性がある。
 金利先物市場では今月のFOMCで連銀が引き上げる政策金利の幅は0.5%だろうという予想が雇用統計前より高まっている。
 連休明け後より多くの参加者が雇用統計をどう判断するかは見ておいた方が良いと思う。
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登山仲間に二タイプあり。組織思考と目的志向と。

2022年09月02日 | うんちく・小ネタ
 天気が気になるところですが、来週大学山岳部同期生と一緒に北アルプス燕岳に登る予定です。天気が悪ければ、麓の温泉でお酒を頂きながらゴロゴロしておればよいとのんびり構えています。
 この連中とは致仕の年齢を越えてお互い暇になってから、年に2回ほど泊りがけの登山とスキーに出かけています。私以外の連中の生活の拠点は関西ですからそれほど頻繁に会うことはない訳です。
 もっともこの集まりは山に積極的に登ろうというより、昔話に花を咲かせようという目論見が強いと思います。
 このことを考えている内に私は登山仲間には「組織志向」と「目的志向」に2つのタイプがあると思い至りました。組織志向というのは、過去に一緒に山に登ってきた仲間との旧交を大事にすると言っていいでしょう。つまり過去志向が中心。一方目的志向というのは、チャレンジングや山登りをするため、色々な方面で技術的に優れた仲間を募るなどといった山そのものにフォーカスする仲間作りと考えてよいでしょう。
 私が今主に山登りをしている仲間は、昔の職域登山仲間に色々なつながりで輪が広がった緩い山の会の連中です。バックカントリースキーなどでは時々少しチャレンジングなこともしますが、基本的には普通の山道を歩く仲間です。でもお互いのキャリアがバラバラですので、昔話に花が咲くということはそれほど多くありません。その意味では「今登る山にフォーカスしている」という意味で目的志向が強い集まりということができそうです。
 もっとも「組織志向」「目的志向」といっても明確な線引きがある訳ではないでしょう。昔の山仲間もチャレンジのために立ち上がることもあれば、目的志向で集まった集団も年月が経つにつれ、昔話に花を咲かせることが多くなると思います。
 この組織論?を少し広げて考えると、会社などの組織にも組織志向の強い人と目的志向の強い人がいることに気が付きます。大会社の人事部などに長くいるととにかく組織の維持や防衛が第一という傾向が強くなると思います。一方外部の人たちと大きなイベントを実行するような部署にいるとプロジェクト指向が高まり、目的志向的になるでしょう。
 雑駁な議論をすると日本の経済と社会の停滞は、目的志向より組織志向の方が強すぎたことにあると私は考えています。
 年をとっても仲間の輪を広げるには目的志向を強めることが必要と思っています。こんな話を酒席の話題にしながら雨の温泉で旧交を温めることになるかもしれません。
 
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雇用統計には現れないアメリカの雇用問題~未熟練者の流入

2022年09月02日 | 投資
 今夜(9月2日)アメリカの8月の雇用統計が発表される。エコノミストの事前予想では非農業部門の雇用者増は318千人で、失業率は7月と同様3.5%の見込みだ。
 新規雇用は鈍化する予想だが企業は採用活動を続けている。なぜ採用活動を続けるのか?それはコロナ禍でベテランが早期退職してしまったのでその穴埋めをする必要があるからだ。
 新たに採用した職員を戦力化するためには、ベテラン社員による教育が必要だ。このためベテラン職員は第一線から退き、企業全体のサービスレベルは低下する。
 WSJはService is slowという記事の中で今年に夏、ユナイテッド航空のタラップ捜査員が経験不足から飛行機間の距離を間違え、翼端をぶつけたというエピソードを紹介していた。このような事例は色々な業界で起きている。
 未熟練社員の採用は色々な面で生産性の低下を起こす。パンデミックでやめた社員の穴埋めはなんとか行っているが生産性は鈍化しているというのが、今のアメリカの雇用の一つの問題点だろう。
 だが金融政策担当者は、雇用統計の数字を見て政策金利の引き上げを決める。企業収益を蝕む生産性の低下が数字になって現れるのは少し先のことだ。個別企業の将来の業績まで予想する場合は、社員のモチベーションや教育システムまで視野に入れる必要がありそうだ。
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