WSJによると、ウクライナ軍は「ロシアがイラン製ドローンをウクライナが奪回したハルキウ州に投入し、反撃を始めている」と発表した。
記事によるとイラン製ドローンはShahed-136というもので三角翼を持ち、射影距離は2,500㎞あると言われている。
このドローンは、イランが支援するイエメンの反政府勢力によりサウジアラビアの石油施設攻撃にも使われたものだ。
記事によると、ロシアはミサイル等火力が不足しているハルキウ戦線にイラン製ドローンを投入して、戦線の立て直しを狙っているようだ。
だがロシアがイラン製のドローンに頼るということは、ロシアのドローンまたはUAV(無人航空機)技術がアメリカ側の技術より劣っているということの証明でもある。なぜならイランが開発したドローンは、過去20年の間にアメリカがアフガニスタンやイラクで使用し、迷子になったドローンをリバースエンジニアリングを使って再設計いたものが多いと言われているからだ。
ロシア、ウクライナ双方とも制空権を抑えていない中、無人航空機による爆撃が続く。短期的な勝敗の予想は難しいが、はっきりしていることは、ロシアの武器能力のレベルが低く、かつ在庫も限りが見えてきたということだろう。