これから登るルートをグーグルアースに取り込む

前回のブログでは「実際に登り滑ったルートをグーグルアースに取り込む」方法を紹介した。

今回は「これから登る予定ルートをグーグルアースに取り込む」方法を紹介しよう。

軌跡を取り込む場合はGPSが必要だったがこの場合はGPSは要らない。用意するソフトはカシミールとグーグルアースだ。

まずカシミールを起動し、登るルートをプロットする。今回はGWに登る予定の乗鞍岳の実例を使って説明しよう。

登るルートは位ヶ原山荘から頂上までほぼ一直線のルートとした（剣が峰に直登する沢は最後の傾斜がきついので右手の沢とした）。この予定ルートの上にマウスを置き、左クリックする。

そうすると「ルートデータプロパティ」の画面が立ち上がるので下部の「編集」アイコンをクリックする。

「GPSデータエディタ」画面が立ち上がると、保存するルートをアクティブにしておいて、ファイルアイコンをクリックする。

あらかじめ決めておいた保存場所を選択し、ファイル名を入れて、ファイル種類からGPXファイルを選択して保存を

クリックすると終了だ。

次にグーグルアースを開き、ツールバーの「ファイル」から「開く」を選択し、先ほど保存したファイル名を入れて保存をクリックすると３G地図が立ち上がる。

That's allだ。

後は地図を操作してより詳細な画面を出しながら、傾斜などを確認すると登山のイメージがわいてくると思う。

「百聞は一見に如かず」という諺があるが、グーグルアースのような便利な道具を使うと一見まではいかなくても、半見程度の情報はつかむことができる。

安全で楽しい登山を行いたいと思うのであれば、このようなproactiveな作業をしておいた方が良いと私は考えている。

Proactiveな作業が必要なのは山登りだけではない。大袈裟な物言いをすれば、人生設計そのものにproactiveな作業が必要なのだ。もっとも人生設計には今のところグーグルアースのような便利な道具はない。

その道のプロのアドバイスを参考にしながら、自分でルートマップを描くしかないのである。そして描いたとおりに行かないのが人生。しかしそれが面白いのだろう。

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滑ったルートをグーグルアースに取り込む

山スキーの楽しみは３つある。

まず「登って滑る山とルートを選定する」楽しみだ。次に実際に「登って滑る」楽しみだ。そして最後に「登って滑った記録を公開する」楽しみだ。

「登って滑った記録の公開」は自己満足の部分が多いが、これから山スキーに行こうという人の参考になるかもしれない。もしそれによって山スキーヤーが増えて、地元の潤いにつながることがあれば、望外の幸せというものである。

さて山スキーのルートを概観するには、３Gのグーグルアースを使うのが便利だ。どこを登り、どこを滑るかが立体的に把握できるからだ。

そこでGPSデータ（トラックデータ）をグーグルアースに表示する方法を説明したい。

まず「カシミール」にGPS（私の場合GarminのEtrex 20J）のデータを取り込む。

次にグーグルアースに表示したいトラックデータを選択する。

 カシミール地図画面にルート軌跡がでるので、マウスを軌跡上に持って行き、左クリックする。そうすると「トラックデータプロパティ」の画面が開く。次に画面下部の「GPS編集」アイコンをクリックする。

そうすると「GPSデータエディタ」画面が開く。

GPSデータを保存する場所（あらかじめ作っておく）を指定し、ファイルに名前をつけ、「ファイル種類」からGPXファイルを選択し、保存をクリックするとGPSデータの保存は完了だ。

次にグーグルアースを起動する。

ツールバーの「ファイル」をクリックして、更に「開く」をクリックしよう。そして先ほど作成したファイル名を選択して、「開く」をクリックしよう。これで登り滑った軌跡がグーグルアースに表示される。後はグーグルアースを操作して見やすい画像を作れば良い。

こうして作成したのが、八甲田大岳スキー登山と滑降ルートの３G地図だ。

また箒場岱山スキールートの３G地図も作ってみた。

赤倉岳山頂直下からの急斜面の様子が良くわかってイメージがわきやすいと思う。

 

 

私の山スキー論（３）～準備と実践編

山スキーを始めるなら、まず本を読んで座学を始めます。

山スキーテクニックと代表的なルートを概観するには、「スキーツアー」（山と渓谷社）が良いと思います。

また「リフトで登る　日帰り山スキー特選ガイド」（白山書房）にも手頃な山スキールートが紹介されています。

私は大学山岳部で登山スキーを学んだ（当時の道具では快適な山スキーは不可能で、スキーは雪山登山の道具でしたが）ため、ガイドさんから学んだことはありません（八甲田で初めてスキーツアーに参加しました）。

しかしこれから山スキーを始めるという人は、バックカントリーツアーに参加するのが、安全かつ上達の近道だと思います。

また八甲田山のように、下山後の交通の便が悪いところでは、ツアーに参加して送迎専用バスを使うのが効率的だと思います。

山スキーの練習は、スキー場の非圧雪斜面で行うのが良いでしょう。ただし滑降禁止域に入ってはいけません。滑降禁止区域は雪崩の危険性や雪庇、シュルンド（雪の裂け目）など地形上危険な場所が多いからです。

私が今まで滑ってきた中で、比較的安全で楽しい山スキーができる場所としては、乗鞍岳（5月）、月山（5月）、白馬岳・金山沢（4月）、尾瀬・至仏山（5月）などが登りが比較的楽で、雪崩のリスクが少なく気持ちの良いコースでした。

田ノ原から御嶽（王滝山頂）に登り、王滝山頂直下の急斜面を一気に滑るルートも素晴らしい山スキーのルートでしたが、当分噴火のため入ることはできないでしょう。

桧枝岐の民宿に泊まって、夕食には珍しい山椒魚を天ぷらを頂き、燧ケ岳と会津駒ヶ岳を滑りまくったのも懐かしい思い出です。

もっとも年齢とともに会津駒ヶ岳のように夏道の登りが厳しいルートは敬遠するようになりましたが。

本当に日本には沢山素晴らしい山スキーのコースがあります。スキー百名山とはいかなくても30名山位はスキー制覇をしたいというのが私の夢です。

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私のスキー30名山リスト

今までに滑った山

八甲田山・鳥海山・月山・安達太良山・会津駒ヶ岳・燧岳・至仏山・谷川岳・巻機山・神楽峰・前武尊山・日光白根山（途中まで）・

平標山・四阿山・根子岳・火打山・小蓮華山・乗鞍岳・御嶽・奥大日岳（立山連峰）・唐松岳（丸山ケルン）　以上21山

これから滑りたい山

八幡平・蔵王・吾妻山・浅草岳・越後駒ヶ岳・妙高前山・飯縄山・爺ガ岳・富士山　以上９山

 

【イディオム】Repentance 安倍首相の深い悔悟を評価したテレグラフ紙

昨日（4月29日）安倍首相は、米国の両院合同会議で約45分間英語でスピーチを行った。日本の首相が米国議会でスピーチを行うのは初めてのこと。何回がスタンディング・オベーションが行われたというから、外交儀礼を差し引いてもまず成功だったと評価して良いだろう。

海外のメディアで安倍首相のスピーチの評価を探ってみた。当然それぞれのマスコミは異なった立場に立っているから、色々な評価がある。「第二次大戦時の慰安婦問題に関連する虐待問題について謝罪していない」というタイトルを打ち出した記事もある。

その中で公平で深い見方をしていると感じたのが、英国のテレグラフ紙の記事だった。

記事のタイトルは、Japan's Shinzo Abe expresses 'deep repentance ' over Second World War．「日本の安倍首相は第二次世界大戦に対し、深い悔悟を表明した」

この部分に関する安倍首相のスピーチは、With deep repentance in my heart, I stood there in silent prayers for sometime.

日本政府の翻訳によると「深い悔悟を胸に、しばしその場（先刻訪れた第二次大戦メモリアル）に立って、黙とうを捧げました」

テレグラフ紙は「安倍首相は第二次大戦の米国の死者に対し深い悔悟の念をしめしたが、戦争時に日本軍が行った残虐行為について謝るまでは踏み込まなかった」としながらも、ブルクッリン研究所の日本専門家Mireya Solis氏の次の言葉を引用していた。

「安倍首相がより一般的なremose（反省）という言葉の代わりに悔悟（repentance）という言葉を使った意味は大きい」「私は過去にrepentanceという言葉が使われたことを思い出さない。」「私にとってrepentanceという言葉は、誤った行為、そしてその誤った行為を遠ざけるということを内包している」

Repentanceの前に安倍首相は、History is harsh. What is done cannot be undone.「歴史は実に取り返しのつかない、苛烈なものです。」と述べている。

私は安倍首相の演説は彼のブレーンの知恵を集めた中々良いものだったと思う。Repentanceという言葉は、今後この手の演説を行う日本の政治家にとって重要なキーワードになるだろう。

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