金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

Good FridayはBad Friday?

2015年04月05日 | 英語・経済

先週金曜日は欧米では、多くの市場はお休み。Good Friday(聖金曜日)と呼ばれる復活祭の前金曜日は祝日だからだ。

ただし米国政府機関の統計発表にお休みはなく、労働省はいつものとおり最初の金曜日に前月の雇用統計を発表した。

失業率は5.5%で前月と変わらず、5.5%だったが、非農業部門雇用者数は、126千人の増加と市場予想(243千人)の半分程度にとどまり、1月、2月の雇用者増も69千人下方修正された。

この弱い数字を見て、株式先物市場はS&P、ダウ、ナスダックとも1%程度下落した。

3月の雇用統計に先立つ幾つかの経済指標は米国の景気減速を示唆していたから、雇用統計はそれを追認した形となり、連銀による金利引き上げ時期が遅れるとの推測から、国債利回りは低下、ドルは売られ、ドル円為替は118.97円と119円を切り、ユーロは1.0972に上昇した。

米国の冬場の雇用統計は、天候の影響を受けるので、今回の数値から直ちに米国の雇用環境が悪化していると判断するのは早計かもしれないが、週明けの相場はボラティリティが高まるだろう。

Good FridayがBad Fridayにならなければ良いが・・・と思っている。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする