金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

エバーノートに主役の座を譲ったプリンター

2015年04月01日 | デジタル・インターネット

世の中、ふと気がついてみると主役の座が交替した、ということがある。

以前はインターネットで購読している新聞の画面をプリントするアイコンが画面の一等席を陣取っていたが、いつのまにかその席をエバーノートに譲っていたなどというのもその一例だ。

写真はWSJの画面だが、プリンターのアイコンは〇の中に隠れていて、以前プリンターのアイコンが占めていた場所にはエバーノートのアイコンが座っている。

紙面をプリントアウトする人が減ってきたのだろう。

ところで今月は二つのセミナーで「エンディングノートのデジタル化」の話をする予定だ。現在本屋で売られているエンディングノートは余命が短い人を対象としているので、「紙に手書き」ベースで作られている。

しかし歳は取っていてもパソコンを使うことができる人には、「紙に手書き」することはかったるいだろう。

また住所録などは既にデジタルデータを持っている(年賀状ソフトなど)場合も多い。それらのデジタル資産をエバーノートのようなデータ蓄積アプリケーションにまとめておけば簡単にエンディングノートを作成することができる訳だ。

そして必要に応じて、プリントアウトすれば良い。またパートナーや家族とエバーノートを共有することで「エンディングノート」を共有することができる。

さらには「エンディングノート」を、より前向きの「スターティングノート」に活用することも可能だ。

さて私の提案が広く受け入れられて、紙のエンディングノートがデジタル・エンディングノートに主役の座を譲る日はいつか来るのだろうか?

 ★  ★  ★

最近出版した電子本

「インフレ時代の人生設計術」 B00UA2T3VK

「人生の山坂の登り方・降り方」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LYDWVPO/

「英語の慣用表現集」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LMU9SQE/

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【イディオム】Free up 中国の預金保険、来月発足見込み

2015年04月01日 | 英語・経済

Free upは「解放する」「完全に自由化する」というイディオムだ。WSJのChina to begin Depsit Insurance in Mayという記事の中に、Deposit insurance also is seen as a prelude to freeing up government-controlled interest rates on bank depositesという一文があった。

「預金保険はまた、政府が規制している銀行預金金利の完全自由化の序曲とも受け止められる」という意味だ。

WSJによると、預金保険の上限額は1預金者に1行50万元(約970万円)だ。預金保険は5月1日発足の予定で、中国人民銀行が運営する基金によりカバーされる。人民銀行によると、保険で預金の99%がカバーされるという。

中国が預金保険を導入するのは幾つかの理由がある。

国内的には預金者を保護することで、不良債権を抱える銀行を整理することができるようになる。

また中国の現在の預金金利の上限は3.25%だが、将来預金金利を自由化して、銀行の預金獲得競争を活発化させ、コマーシャルベースの融資活動を活発化させる狙いもある。

国際的には元の自由化を進めて、今年の後半には国際通貨基金(IMF)の基軸通貨に組み入れられることを望んでいる。

たまたま昨日米国のルー財務長官は「人民元はまだIMFの基軸通貨としての基準を満たしていない」という米国の見解を示し、一段の改革に向けて働きかけていくと述べた。

預金保険の発足は、人民元の基軸通貨化の重要なステップでもある。

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