金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

【イディオム】Cancel out MS、クラウド売上がドル高のマイナスを相殺

2015年04月24日 | 英語・経済

昨日(4月23日)米国IT企業大手の第1四半期決算発表が相次いだ。アマゾン、Googleの利益がアナリスト予想より若干低かったのに較べ、マイクロソフト(MS)の一株当たり利益は、アナリスト予想の51セントに較べ61セントと高かった。

As strong growth in hardware and cloud computing canceled out a strong U.S. dollar's on international business.

「ハードウエアとクラウドコンピューティングの強い成長が、国際業務におけるドル高の重しを相殺した」

Cancelは、予約をキャンセルするなどのキャンセルで、cancel outという相殺するというイデオムである。

昨日のIT企業の決算発表に対する市場の反応をみると、一つの注目点はクラウドコンピューティングだったと私は感じた。

アマゾンは初めてクラウドコンピューティングを含むウェッブ部門の売上明細を明らかにした。それによると、クラウド売上は前年同期の10.5億ドルから1.57億ドルに急成長していることが明らかになった。アマゾンは日本でもクラウドコンピューティングを強化していて、2日目にAWS(アマゾンウエッブサイト)マネジメントコンソールを日本語化した。

IT大手はこれからも、クラウドコンピューティングで鎬を削るだろう。

ところでクラウドと言えば、昨日一般社団法人 日本相続学会のセミナーで「クラウドを活用したスターティングノートの構築」という話をした。スターティングノートというのは、余り聞きなれない言葉だ、と思うが簡単にいうと、「金融取引・住所録・万一の場合に家族に伝えたいこと」などをまとめたファイルのことである。内容的には世間でいうエンディングノートに近いが、目的が違う。

エンディングノートは「自分が死んだ後、家族が困らないようにあるいは自分の思いを伝えるため」作成するが、スターティングノートは「人生設計と日常生活を便利にするため」作成する。そして結果としてエンディングノートの役割を果たすというものだ。

講演の前後を通じて、参加者にクラウドコンピューティングの利用状況を聞いてみたが、積極的に使っているという人はまだ少数派だった。しかしどこかでブレークスルーが起きて、中高年層とその家族たちがクラウドコンピューティングを利用して、各種の情報を共有する時がくれば、安否確認や資産管理等の面で画期的な変化が起きるのではないか?と私は感じている。いつのことかはわからないが。

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最近出版した電子本

「インフレ時代の人生設計術」 B00UA2T3VK

「人生の山坂の登り方・降り方」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LYDWVPO/

「英語の慣用表現集」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LMU9SQE/

 

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