
「虚報」 堂場瞬一著 (文春文庫) 定価:676円
ここでは、この本の最後にあった解説を紹介する。
“ 解説ーーー「場」に立つ者の真価ーーー 青木千恵
本書は、堂場瞬一さんが初めて新聞社を舞台にして書いた長編小説だ。
堂場さんは、新聞社に勤めながら小説を書き始めた。
デビュー作は、メジャーリーグが舞台のスポーツ小説。
二作目は警察小説。
執筆を続けて、スポーツ小説、警察小説、警察小説の書き手として地歩を固めた堂場さんが、
自身にとって身近な新聞社と新聞記者の物語を書いた。”
主要人物は、本社勤務のふたりの記者である。
その社会部の新人とエースの距離が、ある事件をきっかけに一気に近づく。
ストーリーは、集団自殺や自殺教唆を扱った重いテーマであった。
また、主要人物の二人がそれぞれ一人称で登場してくるので、
読者としては、時々混乱を招くところもあった。
とても読むのに疲れた一冊だった。