ここの記述自体は重要ではないのだけれど、生米のその後が気に
なる方のために
外伝生米編「復活」
「ふっふっふっふっふっ、苦しい」生米は鼻にたまった土を吹き出した。
「ここは?」生米の身体に痛みはない。手足を動かすとと、周りが土で
あることがわかる。落とし穴にでも落ちたのか。少し重い土をどけるように
状態を起こすと、正面の太陽が眩しい。上半身は裸だ。下半身に手をやると、
やはり、裸のようだ。落とし穴に落ちたのではないらしいことは自分の姿を見て
生米は悟った。「ここが地獄というものなのか?」生米は状況をまったく把握出
来ず、前を見る。鬼もいない、河もない。婆もいない。目の前には木があるだけだ。
そして、こっそり、辺りを見わたす。野原と木それだけだ?しかし、生米があきら
めかけたとき、後ろに大きな城のようなものが見えた。
「ここは天国?天の城か?」生米は人の気配がないことを確認すると、上体を起こして立ち上がった。生まれたままの姿である。振り向いた後ろには野原に大きな城がそびえている。生米は、城の存在に混乱した。そして、自分が何故ここに存在するのかさえ思い出せなかった。大きな城を眺めながら、過去を思い出そうとするが、頭がくらくらするだけだった。
(続く)
なる方のために
外伝生米編「復活」
「ふっふっふっふっふっ、苦しい」生米は鼻にたまった土を吹き出した。
「ここは?」生米の身体に痛みはない。手足を動かすとと、周りが土で
あることがわかる。落とし穴にでも落ちたのか。少し重い土をどけるように
状態を起こすと、正面の太陽が眩しい。上半身は裸だ。下半身に手をやると、
やはり、裸のようだ。落とし穴に落ちたのではないらしいことは自分の姿を見て
生米は悟った。「ここが地獄というものなのか?」生米は状況をまったく把握出
来ず、前を見る。鬼もいない、河もない。婆もいない。目の前には木があるだけだ。
そして、こっそり、辺りを見わたす。野原と木それだけだ?しかし、生米があきら
めかけたとき、後ろに大きな城のようなものが見えた。
「ここは天国?天の城か?」生米は人の気配がないことを確認すると、上体を起こして立ち上がった。生まれたままの姿である。振り向いた後ろには野原に大きな城がそびえている。生米は、城の存在に混乱した。そして、自分が何故ここに存在するのかさえ思い出せなかった。大きな城を眺めながら、過去を思い出そうとするが、頭がくらくらするだけだった。
(続く)