レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「木太郎の処分」

2008-09-28 21:06:14 | Weblog
 「木太郎の処分」

 「木太郎、あーた、何やってんの!オバカ」
バスローブ姿のヒトミが玄関からリビングに連れて
こられた木太郎を見るなり、怒鳴りつける。
 木太郎はその場で土下座をしながら、
 「ご迷惑をおかけしすいません。でも、
僕は本当に生米を殺していないんです。
でも、あの時、逃げないと犯人にされて
しまいそうで、怖くて逃げてしまったんです。
本当です。信じてください」  
ヒトミは「じゃあ、証拠をみせなさい」
と木太郎に意地悪する。木太郎は
「証拠なんてありません。」と弁解する。
「じゃあ、他に悪いことしてるんじゃないの」
ヒトミはさらに、追いつめる。
「いや、それは」木太郎が何て答えたら、
よいのか迷っているところに、
女性陣がリビングにやってきて、
「お母様、生米さんが生きていたんですから、
そこまで追いつめなくても」
とチウメが控えめに木太郎を助ける。
「ヒューヒュー、可愛い木太郎くんをかばちゃって」
アスカがチウメを冷やかす。
こんなのんきな二人に対し、
自分も被害者だといいたげに
「何、おしゃってるのよ。チウメちゃんたち、
甘いわよ。木太郎は覗きが目的だったんですよ。
逃走したフリして覗きをするなんて変態よ。
直ちに処刑してください。それに、私は...」
ヒラメが怒りながら、わめいたが、
そこで口を閉ざした。チウメがとにかく
「きれいにしてあげて、それから、
木太郎さんの話しを聞いてあげてください」
ヒトミに懇願する。「あーた、こんなの好きなの」
ヒトミが冷たい目でチウメを見ると、
アユメが「そういうんじゃないみたいなんですが、
チウメちゃんが可愛がっている猫にそっくりなんです。
猫だと思って、お母様、ここは」とチウメを援護する。
「猫?ずいぶん小汚い猫ね。でも、あーたたちが、
そういうなら、まず、きれいにしてあげましょう。
それから、木太郎の話を聞いてあげるわ。
それにしてもおなかがすいたわね。
木太郎のおかげでせっかくのお風呂も台無しだわ。
キタジマ悪いけど、夕食の準備してくれる。
今日は何でもいいから」ヒトミはキタジマに
そう命令する。「かしこまりましたこれから、
準備にとりかかります。なるばく早く作りたい
と思いますので、本日は、軽いもので、ご勘弁ください」
キタジマは頭を下げる。「私たちも手伝います」
アユメの言葉に、他の3人もうなづく。
「じゃあ、お願いしましょうか」キタジマが頭を下げる。
エイタたちを指さし「あーたたちは、
この小汚い木太郎を風呂に入れて、見張ってなさい」
ヒトミは、エイタ、タヨウ、永久に命令する。
「あのー、生米が生きていたってどういうことなんですか」
木太郎がこそっと質問するが、
「あーたは、今はまだ、容疑者なんだから、
とにかく、風呂に入って、エイタたちの言うことを
聞いておとなしくしてなさい。今度逃げたら、
頭かち割るわよ」ヒトミは恫喝する。
木太郎は黙ってうなづく。「そういえば、
でかいのはどこ行ったの」ヒトミの問いに
「あの騒ぎの際、変な音が聞こえるとか言って、
屋敷の裏側に行ったまま、まだ、戻ってきてないようです。
呼んできましょうか」永久の言葉に、
「夕食ができるまでほっときなさい」ヒトミが即答する。
「了解しました。木太郎を風呂に入れたら、
夕食に遅れないように呼びにいってきます。」
(続く) 




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