レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新第3弾ゾンビ「賢明とサヤの対決3」

2012-06-12 23:39:37 | 小説

新第3弾ゾンビ「賢明とサヤの対決3」

 賢明は、壇上に立つと、
 「えー、
 サヤくんがぜんそくの発作みたいですが、
 定番でもありますが、
 簡単に
 話しをさせてもらいます。
 えー、
 ある繁華街で、変な老人が雑誌の上に変な布をのせ、
 「今、困ってるものはおらんか、
 たった1日、
 1000円で、
幸運をつかめるかもしれんぞ」

 通りがかる人に声をかけていましたが、
 その雑誌は、
 大衆紙で特に珍しいものでもなく、
 布も汚らしそうだったので、
 誰も見向きはしませんでした。
 「カミサンは知らぬか。
 カミサンじゃよ。
 カミサンを信じるものはここに来るのじゃ」

 老人は声をかけましたが、
 やはり誰も見向きもしませんでした。
 「わかった。
 500円でいい、どうじゃ」

 老人は声をかけましたが、
 そもそもそんな値下げくらいで、誰も近寄っては来ません。
 「よし、ただじゃ。どうだ、持ってけ泥棒」
とも
  老人は言いましたが、
 やはり誰も見向きもしませんでした。 結局、
 その日も誰にも相手にされなかったのです。
 老人の目的はお金ではありませんでした。
 そうです。
 老人の目的は雑誌の上にある見えない像を誰かに渡すことでした。
 老人は自分より年上の老人から、
 いくつも像をただでもらいましたが、
 もらった際の手紙を読むと、
 それがすべてカミサンの像だったのです。
 しかも、
 それぞれの使い道や効果も違い、
 結局は恐ろしい代物だということに気づいたので、
 カミサンのバチがあたらぬように、
 希望するものだけに、像を与えて、
どうにか生きてきたのでした。
 しかし、
 ここにある像だけは人が受け取ってくれませんでした。
 何故なら、見えないからです」
 賢明はここで一息ついた。
(続く)


本編リメイク「木太郎の演技?」

2012-06-12 23:34:59 | 小説

本編リメイク「木太郎の演技?」


 「演技しても無駄だぞ...
 木太郎...
 おい、木太郎。
 おい、木太郎...
 おい」
 いつきは慌てていた。
 「いつき、まさか...」
 エイタの表情が急に曇った。
 「それはないだすよ...」
 あおむはそこまで言って、泣きそうになり、
口籠もってしまった。
 いつきは、
 すぐに、
 木太郎から腕を離し、
 木太郎をそっと地面に寝かせると、 
 その頬を叩いたが、
 反応はなかった。
 「いつき...」
 「つい...」
 「木太郎さん...」
(続く)


新カミサン伝説?ホラの像編改31

2012-06-12 23:22:29 | 小説

新カミサン伝説?ホラの像編改31


 「うーん?
 まず、
 怪しいのは、
 この前、
 見つかったばかりのへそまがりの像だが、
 今までの情報によると、
 いたずら好きで、
 へそまがりなカミサンが宿った像というだけで、
 死ぬとか、
 大けがをさせるとか、
 そこまで、
 たいそうなバチはあたらないらしい。 さっきの話しの内容では、
 まだ、
 小学生高学年に過ぎない子供を自殺に追い込む程のバチをあてた像だ
という話しだから、
 かなり恐ろしいカミサンが宿った像のようだな。
 わしも、
 この像は君の意見と同じで、
 へそまがりの像ではない
と考える。
 また、
 同じく、
 君の意見と同じで、
 今知られているどの像にも該当しないとも思う。
 だとすると、
 この像は、
 もしかしたら、
 いまだ世間では、
 知られてない新しい像なのかも知れないな」
 トンデモ大学のハゲタ木太郎教授は、
 男から話しを聴いて、
 自分の意見を述べた後、
 男が持ってきた像を手にとって、
 あちこちの角度から眺めていた。
 男は像に夢中になっている教授に、
 「あのー、
 しばらく預かっていただけないでしょうか?」
と頼んでしまったのだった。
 男としては、
 カミサンのバチが恐いので、
 できれば、
 教授、
 自らしばらく預かりたいとか、
 貰いたいとか、
 言いだしてもらいたい
と思っていたが、
 そういう雰囲気ではないので、
 自分からそう切りだしたのだった。
 「預かる?
 うーん。
 絶対に取りに来るという約束なら、
 預かるだけなら構わないが、
 万一、
 そのまま、
 この恐ろしそうな像を私に預けたまま、
 逃げてしまう気持ちがあるのなら、
 やめておいた方がいいな」
 教授は内心預かりたいとも思ったが、
 反面、
 男が預けたまま逃げてしまったら、
 自分の身に危険が及ぶかもしれない
と思って、
 そう言ったのだった。
 「やっぱり、
 預かっていただくだけでしょうか?
 もらって、いただくのは無理ですか?」 
 男が正直にそう言うと、
 「悪いな。
 カミサンの像は、
 それほど怖くない像でさえ、
 むやみに処分すると、
 何らかのバチがあたるから、
 君の話しを聞いた以上、
 わしといえども、
 頂戴するわけにはいかないんだよ」
 教授は苦笑いしながら、
 その像を男にいったん返したのだった。
(続く)


偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」37

2012-06-12 09:09:08 | 小説

偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」37


 三郎は、
 邪心の意味をタクオに確認することを忘れていたと共に、
 可愛い顔だが、
 いかにも田舎者らしく、
 垢抜けないユミコ以外の女から
いっこうに声をかけられないので、
 像の効果を疑いかけていたところだったが、
 何度か話しをしただけの大学時代の知り合いであるカズミ
と何度まで食事をした後、
出席した結婚披露宴の後で彼女から急に誘われたので、
 次会の後に、
 これこそ、
 その像の効果だと思い、
 すんなり誘いを受けることにした。
 ユミコには、
 大学時代の友人が久しぶりに集まったので、
 飲み明かすことになるかもしれないので、
 三郎のいる前で電話し帰りは翌朝になるかもしれない
とまで携帯から実家に電話をし、
 結局、
 三郎は、
 カズミとホテルのバーで軽く飲んだ後、
一夜を共にすることになったのだった。
 こうして、
 三郎は、
 ユミコと同棲しながら、
 カズミとも付き合うことになったが、
 カズミの洗練された上品さと比べると、
 ユミコの特有の訛りやその田舎者らしい服装や愚鈍なところが
日に日にイヤになってきて、
 どうにかユミコとは別れたい
と思ったが、
 相変わらず定職が見つからないユミコを追い出すだけの勇気は三郎にはなかった。
 しかし、
 カズミが、
 三郎の部屋に来たい
と言いだすのは時間の問題だと思っていたので、
 このままでは、
 三郎はまずいと思い、
 三郎の家にたまたま遊びに来たとき、
 ユミコを見て
 可愛い女だ
と三郎のことを羨ましがっていた、
 高校時代の友人のショウタを思い出し、
 例の悪女よけの像を利用して、
 ユミコとショウタをくっつけようと計画を立てたのだった。
 そして、
 三郎は、
 まず、
 ショウタに例の悪女よけの像の話しをして、
 その像をショウタにあげると、
 ユミコはただ居候しているだけだ、
と嘘をついた上、
 ユミコと一緒に、
 ショウタの家に遊びに行き、
 ユミコとショウタの二人を酔わせて、
 ユミコをショウタの部屋に残し、
 自分だけ先に帰ってきて、
 酔った二人をくっつけるという計画を立てたのだった。
(続く)




サクラナ外伝フォー第2章「嫉妬」

2012-06-12 07:05:30 | 小説

サクラナ外伝フォー第2章「嫉妬」


 結局、
 その日は、
 あおむが残ったカレーをもとにして、
 カレーチャーハンを作って、
その場をどうにか丸く治めたのだったが、
 翌日、
 サクラナとタマキは店で一切口を聞かなかったのである。
   

 その日は、
 あおむとウメナは午前中だけ店に出る日だったので、
 二人の様子から、
 ユリカが持ってきた弁当をいつものように店では食べて帰らず、
 サクラナのマンションまで持ち帰って食べていた。
 しばらくすると、
 サクラナたちと一緒に弁当を食べているはずのユリカが、
サクラナのマンションにやってきた。


 「あおくん、大変よ。
 サクラナさんとタマキさん、
 昨日のことが原因で一切口を聞かないの。
 あたしが話しかけても、
 二人とも相手のことは無視して、
あたしだけに違うことを話すの。
 なんか居づらいから、
 早々に帰って来ちゃった。
 この後、大丈夫かしら?」
 ユリカは部屋に入ってくるなり、
 真剣な表情であおむに話しだした。
 「うーん。
 二人が喧嘩するのは珍しいことではないだすが、
 昨日のはサクラナさんがちょっと意地悪だっただすな。
 タマキさんが、
 料理が出来ないのはわかっているハズだすからな。
 だば、
 サクラナさんも怒っているということは、
 昨日、
 その前にタマキさんがサクラナさんに何か言ったんだすな。
 それで、
 ああいうことになったんだと思うだすよ。
 ここだけの話しだすが、
 二人はお互いに嫉妬しているだすからな」
 あおむはユリカとは違って、
 呑気そうにサイダーを飲んでいた。
 「嫉妬?」
 「そうだすよ。
 気づいてなかっただすか?
 ユリカは素直だすから仕方ないだすな」
 「全然。何を嫉妬しているの?」
 「うーん。
 ウメナはもうわかっているだすよな」
 「あほ!」
 「ウメナもわかっているんだ」
 「そうだすよ。
 だすが、そのうち、仲直りするだすから
心配はいらないだす」
 あおむとウメナは平然としていたが、
 ユリカはまだ心配なので、
 「嫉妬って何?
 教えてよ。
 知らないと今度は私が余計なこと言って、
 二人を怒らせてしまうかもしれないでしょ?
 ねえ、あおくん」
 ユリカはどうしても二人の嫉妬の内容を訊きたいようだった。
(続く)


カミサン伝説20真?ハッピー編「春男と洋子」

2012-06-12 02:33:35 | 小説

カミサン伝説20真?ハッピー編「春男と洋子」


 ケンケンが、
 ケンタたちを連れていったのは、
 トンペイの新居だった。
 「結構いい家だな」
 魚屋が可愛らしい新築の一戸建てを見て言うと、
 「あれ?
 これトンにいの家じゃないか?」
と、
 ケンタが言ったのだった。
 「そう言えば、
 まだ、
 俺たち遊びに行ってなかったなあ」
 魚屋がそんなことを話していると、
 「ワンワン!」

 家の前でケンケンが吠え、
 洋子が気づいて玄関を開けたのだった。
 「あらあ?
 ケンケンだけじゃなく、
 ケンちゃんも、それに...」
 洋子は、
 犬だけが遊びに来たのかと思ったら、
 ケンタだけじゃなく、ケンタの両親も来ていたので、
 びっくりしたような顔をしていた。
 さらに、
 洋子は一緒にいた春男の顔を見ると、
 「あれっ?
 ハルにいちゃんじゃない。
 どうしてここに?」
と言ったのだった。
 「あー、洋子か?
 洋子こそ、
 何でここにいるんだ?」
と、
 春男も洋子を知っているのか、そう言ったのだった。
(続く)


続エスカレーター改「ケチガキ、マックのエリカVSフラチン屋のサツコと負け犬」

2012-06-12 02:16:43 | 小説

続エスカレーター改「ケチガキ、マックのエリカVSフラチン屋のサツコと負け犬」
  


 「まあ、
 私の見た目はそれで結構ですから、
 エリカちゃん、
 いえ、エリカおかあさま、
 何にいたしますか?」
 よし! 
 サツコ様、攻撃再開だ!
 「おかあさまですって?
 まあ、いいわ。
 サツコちゃん。
 私はこう見えても、
 子供に好かれるの?
 ねえ、僕ちゃーん」
 負け犬の遠吠えか!
 それに、僕ちゃーんって顔か?
 このケチガキが?
 「うん。僕、おねえさん大好きだよ!
 でも、そこのおばさん、
 凄く意地悪だから大嫌いなんだ」
 ケチガキ! エリカ!
 いいコンビだな。
 だが、こっちも!
 「僕はこちらのおねえさん、
 ステキだと思いますよ。
 それから、
 そこの元義理友くんは、
 口が悪くて、
 なんか、
 品がないから大嫌いだな」
 どうだ!
 「おねえさーん、
 品がないってなーに!」
 「あー、それはねえ。
 そちらのお二人さんみたいなことを言うのよ。
 僕ちゃんは違うから、
 安心していいのよ」
 クソガキ、エリカコンビめ!
 「気にしちゃダメよ。 
 エリカちゃんは、
 そこのお子ちゃまと同レベルだから」
 余裕だな、
 さすがサツコ様!
 「そうですね。
 サツコさんは、
 そこの元義理友くんとは、
 住む世界が違いますから、
 同レベルにされても困りますよね」
 どうだ!
 「はあ、
 ああ、 おバカさんたちに、
 これ以上何を言っても無駄みたいね」
  くそエリカめ!
 「おねえさーん、
 僕がさっき言ったとおりでしょう。 
 でも、
 にいちゃんは、
 頭が悪いから、 
 あのおばさんの言うとおりしているだけだから、
許してあげてね」 
 畜生! ケチガキめ!
 善人ぶって俺の頭が悪いか...
 「子供の言うことなんて、
 気にしないでいいのよ。
 私は、
 よくあなたのことわかってるから。
 それに、
 何を言っても無駄って言うのはね。
 負け犬用語なのよ」
 負け犬の遠吠えって、やつか!
 さすが! サツコ様!


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