レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新第3弾ゾンビ「たまおの秘策」

2012-06-01 23:39:23 | 小説

新第3弾ゾンビ「たまおの秘策」


 「そうだ。永久たちにまず頼むだす」
 たまおが突然言いだす。
 「説得するか、
 謝るかどっちかだろう、
 永久がどう関係するんだよ」
 みはるが訊くと、
 「3人で対決するというか、
 実際は二人で対決して二人ともダメだったら、
永久ということにするだすよ」と、
 たまおが答える。
 「永久の頭で、
 あの二人に勝てる訳ないだろう」
 「へへへ、
 永久は残りの一人なんだよ。
 対決するのは、
 賢明とサヤちゃんだけ。
 どっちも今一なら、
 イケメンの永久ということだすよ」
 「インチキくさいなあ。
 そんなのに、
 あの二人がひっかかるかよ」
 「だから、
 永久たちにわざと怒ってもらうんだよ」
 「そしたら、
 ひさめがまた辞退するっていいだすぞ」
 「だから、
 その後、ひさめちゃんのところに説明に行くんだよ」
 「うーん、
 よくわからないなあ」
 「まあ、僕に任せるだすよ」
 結局、
 みはるは、
 そんな、
 たまおとふうたのやりとりを聞いていて、
 理解はしてはいなかったが、
 結局、たまおの最後の言葉に従って、
 たまおと一緒に、
 ケンタの部屋に行ったのだった。
 すると、
 そこには、
 たまおの予想どおり、
 永久が遊びに来ていたのだった。
 そして、
 たまおは永久たちにあることを言うと、
 永久たちもいい考えだと頷いた。
 それから、
 たまおとみはるは、
 ひさめのところに
 たまおの作戦の一部を教えたところ、
 ひさめも喜んで了解した。
 「結構いい考えだすたな」
と、
 たまおが言うと、
 「たまおは意外に頭がいいんだなあ」と、
 みはるは、
 ようやく、たまおの秘策を理解したのか、
そんなことを言った。
 「じゃあ、
 賢明かサヤちゃんの部屋行くだすよ。
 多分、二人は一緒にいるだすよ」
 「あの二人出来てるのか」
 「違うだすよ。
 わかってないだすな」
 「ああ、
 そういうのはちょっと苦手なんだ」
 みはるは照れくさそうに、
自分で自分の頭を叩いたのだった。
(続く)

 


本編リメイク「あおむの意思と木太郎」

2012-06-01 23:36:52 | 小説

本編リメイク「あおむの意思と木太郎」


 すると、
 エイタが、
 「なら、もっといい方法がある。
 いいか。少しの間、足が痛いの我慢しろ。
多分、これなら成功する」
と、
 いつきの耳元でそう囁きながら、
 ある作戦を告げた。
 「なるほど。
 わかった。
 そのくらいなら我慢する」
 いつきはエイタに囁き返した。
 「何、ひそひそやってんだよ!
 俺も、
 あおむも、
 もう、
 これ以上、
 話さないからな」
と、
 木太郎があおむの強い意思を感じて自信を持ったのか、
 鼻をほじりながら、
 結構、強い口調で言った。
 「わかった。
 もう、あおむは攻めないよ。
 その代わりにな」
と、
 エイタがにやりと木太郎の方を見て、笑った瞬間、
 いつきが痛い足を我慢して急に動きだしたのだった。
(続く)

 


「トイレ女ショート!ザ・サード」「VSミスターとぐろマン!ふたりめの刺客?」

2012-06-01 23:34:55 | 小説

「トイレ女ショート!ザ・サード」「VSミスターとぐろマン!ふたりめの刺客?」


 *まさかの第3弾...
 *超ショート!
 *スルーおすすめ。


 続き!
 「ふたりめの刺客はおまえだ!」
 「はあ...」
 「やっぱり、
 アレが臭いからですよね」
 「黙れ!
 トイレ女の好物が刺客選びのポイントだ
とまで、俺に言わせる気か?」
 「いえ...」
 「とにかく、
 あんた、がんばりなさいよ」
 「黙れ!
 おまえにも役はある!」
 「えーーー...」
 「さすが、ミスターとぐろマンさま、
 平等ですね」
 「黙れ!
 いいか!
 よく言うことを聞け!
 ...
 ...
 ...
 ...
 ...」


 はあ...

 早速、強制終了かあ?
 枯れてきたなあ...

 バーイ!



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新カミサン伝説?ホラの像編改26?改

2012-06-01 22:20:10 | 小説

新カミサン伝説?ホラの像編改26?改


 まず、
 クラス一の秀才の男子は、
 「いいかな。
 あのサンノスケは、
 先生を世界一のブ男にしてください
 
と祈ったわけだから、
 全部、
 違うようにすればいいわけさ。
 そうすると、
 まず、
 先生じゃなくなるわけさ。
 それから、
 世界一じゃなくて、
 この町くらいかな。
 で、ブ男じゃなくて、ブス。
 まとめると、
 先生は、
 この町一番のブス女になって、
 多分、
 先生にもなれない程、
というより、
 学校の場所も忘れる程、
 頭も悪くなったんだよ」
という内容だった。
 すると、
 女子の一人が、
 「でもさあ?
 ただのへそまがりなんだから、
 全部、
 違う必要ないんじゃないの?
 あたしはねえ。
 単純よ。
 世界一のブスに変わっただけだ
と思うわ」
と違う意見を言ったのだった。
 「うーん。
 ブスは間違いないわね。
 世界一の美人になったら、
 私だったら、
 すぐ学校に来るわよ。
 みんなもそうでしょう」
と、
 もう一人の女子がそう言うと、
 女子は全員頷いただが、
 「えー、
 それは女の場合だろう。
 俺だったら、
 女になっただけで、
 もうショックだよ」
と、
 クラスのガキ大将がそう言うと、
 男子のほとんどが頷いた。
 「男子ってそうなの?」
 女子生徒のひとりがつぶやくように言うと、
 「男はそういうものさ」
と、
 ガキ大将がまたそう言ったので、
 女子のひとりが、
 「でも、学校には来ないだけで、
 凄い美女になったかもはわからないんじゃない」
と言うと、
 男子生徒のほとんどが考え込んでしまったのだった。


 その頃、
 クラスで
 まったく話題になっていない
 サンノスケが一番悲惨な目に遭っていたことは、
 誰もそのときは考えていなかった。
(続く)


レイジーブラザースよくあるEND「特別番外編後2?」

2012-06-01 11:03:32 | 小説

レイジーブラザースよくあるEND「特別番外編後2?」


  「もう、この辺で勘弁してあげたらどうです?
 もう懲りたでしょ。
 あのときの罰としては、
 充分では?」
 「いや、俺を疑っていたからな。
 それに...
 カイミヤマ先生、
 次は私のアイデアで。
 これで最後だから」
 「まあ、好きにやるがよいのう。
 懲りないのが、マスターじゃからのう」
 ジュウロウは自分のアイデアがうまく言ったので、
 もう傍観者気分だった。
(続く)



 


おしゃべりモップおとこ「バチモンづくし」

2012-06-01 10:02:39 | 小説

おしゃべりモップおとこ「バチモンづくし」


 おーっす!
 やっぱり、
 コーディネイトは、
 ここまできめないとな!
 ムリして、
 サギョウフクなんか、
 キるもんじゃなかったよ。
 スーツもモノホンのゼニヤに、
 ホカがバチモンでは、
 ふぞろいで、
 ダメなハズだ。
 どうだ!
 これなら、
 ブラオーニのスーツに、
 プレタポンぺのシャレべのシャツだ!
 ネクタイはステファノ・ボンビー。
 トケイはパティック・フィリピン。
 もちろん、
 ヘルメスの、
 ボロサノクロコタイルのベルトだ。
 で、
 そして、
 いちばんのジマンが、
 ジョン・ラブの、
 ポートマンのビスポーク!  
 なっ!
 いけてるだろ!
 ゼンブ、バチモン?
 まあ、そこはゆるせ!
 さあ、いけてるだろ!
 みんな!
 チュウモク!



偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」26

2012-06-01 09:02:23 | 小説

偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」26

 
 そして、
 タクオは約束どおり、
 リエカと夕食を共にした。
 リエカはもう恋人気取りだった。
 タクオももちろん悪い気はしなかったのだが、
 リエカは来週の土曜日も会いたいと言いだした。
 タクオはハルキと約束していたので、
 その週は土曜日だが仕事があると嘘をついたが、
 「夜ならいいでしょう」
と、
 リエカは譲らなかった。
 タクオはそこで断ると、
 何か怪しまれるかもしれないと思い、
 仕事は8時くらいには終わるから、
 午後9時からなら大丈夫だ
と答えてしまったのだった。
 リエカはもっと一緒にいたいようだったが、
 今日が初めてのディナーだからとタクオは言って、
 リエカとは夕食をしただけで別れた。
 そして、
 タクオは、
 早速、ハルキにメールを書いて、
 急に、
 来週の土曜日に夜に客の接待が入ったので、
 申し訳ないがランチにしてくれないか、
 ディナーはその次にという内容のメールをすぐ送ったのだった。
 ハルキからは、
 仕事が忙しくて大変ねというメールがすぐ戻ってきて、
 ひとまず、安心したところに、
 部屋のベルが鳴ったのだった。
(続く)


サクラナ外伝フォー第2章「ユリカの勘違い」

2012-06-01 07:02:51 | 小説

サクラナ外伝フォー第2章「ユリカの勘違い」

 
 サクラナとタマキはまたユリカの部屋に行くと、
 「ユリカさん、今、あおくんから話しを聞いたら、
嘘を言った理由は全然違うのよ。
 あの二人は、
 ただ単にカレーが食べたかっただけなの。
 でも、
 それだとあたしとタマキに悪いと思ったわけ。
 ランチなんだけど、外食だし、
カレーにしては結構いい値段みたいだからね。
 それに、
 ユリカさんは料理が上手だから、
 あおくんでもできるカレーなんて簡単な料理を頼めなかっただけ。
 あおくんはユリカさんが大事だから、
そんな簡単な料理頼めなかったのよ。
 でも、
 ウメナは妹みたいなもんだから、
 何でも好きなことは話せるわけ。
 別にユリカさんの料理が嫌いとかじゃないわけ。
 まあ、
 ユリカさんはお嬢様だから、
 あおくんも、
 あれでも結構緊張してるのかもよ」
 サクラナはユリカをなだめるために、
 あおむの気持ち以上のことをおおげさに話した。
 「ああ、
 それだけのことだったんですか?
 でも、気を遣ってくれなくてもいいのに。
 別にカレーでも作りますし」
 「それは、ユリカさん違うわよ。
 ウメナとは付き合いが長いし、
長年妹みたいにしているのと、
 幼馴染みでも、
 再会しれからまだそんなに付き合いが長くはない、
 ユリカさんとやっぱり違うんじゃないかな。
 ウメナとはやっぱり同じにふうに扱う方がおかしくないかな?
 あたしは独身だけど、
 友達の話では、
 夫婦だってその辺、
色々気を遣うみたいだから」
 タマキが、
 夫婦だということを口に出して、
 ユリカに勘違いさせるようなことを言ってしまった。
 「ああ、あおくん、
 私のことをそう思っていてくれたんですか?」
 ユリカはタマキの言葉を勘違いして、
急に明るい表情になった。
 そして、
 「わかりました。
 明日から夕食とお二人の分のお弁当だけにします」
 ユリカの豹変ぶりに、
 サクラナもタマキもちょっと話し方を間違えた
と思って、顔を見合わせたのだった。
(続く)

 


年増ステマ?じゃなくお薦め熟女!レイジー編「年上彼女はいいところだらけ?劣化が早いのは忘れろ」

2012-06-01 01:58:00 | 小説

年増ステマ?じゃなくお薦め熟女!レイジー編「年上彼女はいいところだらけ?劣化が早いのは忘れろ」


そなこた「年上彼女!
モテない諸君は、
若さを捨てて熟女を狙おう。
しかも、
以下のように、
いいとこだらけ!
ただし、
劣化も早いが、
結婚しなければいい?
とにかく、
そこは目を瞑って付き合うだけ...
なんてな。
ほな、さいなら」

集計期間:2012年4月19日~2012年4月20日  情報提供:goo調べ (2012年4月調査)

100
気が利く
38.1
自分を立ててくれる

交際無理?レイジー編「妄想は自由!コスプレ系でないのはゲーム脳?ヒモはウハウハ?」

2012-06-01 01:41:43 | 小説

交際無理?レイジー編「妄想は自由!コスプレ系でないのはゲーム脳?ヒモはウハウハ?」


そなこた「さあ、
どんな職業でしょう。
ネタもないので、
大サービス問題。
タイトルどおり、
コスプレ系の職業がないのが、
意外も、
それもゲーム脳?
でも、
実現したらヒモになってウハウハな職業でもある。
ほな!」


集計期間:2012年5月18日~2012年5月31日  情報提供:NTTドコモ「みんなの声」調べ(5月調査)

3312票
女優
2739票
モデル
871票
声優
411票
ダンサー
213票
ソムリエ
169票
政治家
144票
芸術家
133票
漫画家
125票
探偵
113票
格闘家
100票
小説家
85票
棋士
51票
マジシャン

 

 


本編リメイク「ルシフェル?VSあおむ!最後の戦闘の前に2」

2012-06-01 01:29:43 | 小説

本編リメイク「ルシフェル?VSあおむ!最後の戦闘の前に2」


 「あおむ、
 今の物音は囮だぞ!
 逆だ」
 いつきが思わず大声を出すと、
 あおむはわかっているというような感じで、
 そっと武器を上にあげ、
 ちらっと別の落とし穴のある方向を見た。
 それを見たいつきは、
 「おい、そっちは囮だと言っただろ!
 物音に騙されるな」
と、
 今度はわざと大声を出して、
 これから現れるであろう、
 ルシフェルを油断させる目的でそう言ったのだった。
 そして、
 ついに、
 最後の決戦のときは来た。
(続き)


第3弾リメイク「意外な行動」

2012-06-01 01:18:04 | 小説

第3弾リメイク「意外な行動」


 「そんなことをしている場合か...
 あっ! そうか!
 なんで今まで気づかなかったんだろう」
 ふうたは途中まで言いかけて、
 そのとき、
 たまおの行動の意味がわかった。
 だが、
 他の生徒にはたまおの行動の意味がわからず、
 ただ、
 黙って見ているしかなかった。
 そして...
(続く)


新作ディープ(?改)「運命の一瞬?!BADEND?」

2012-06-01 00:57:58 | 小説

新作ディープ(?改)「運命の一瞬?!BADEND?」

 
 以下のグーさん以外に数ヶ月前くらいは保管済みです(字数の関係などで何作分かまとめてますので、タイトルは本ブログとはズレています)。

「キモ男三人衆セカンド、変態黒女教師と永久屋敷の呪い?」


 くそたはレイカの寝ていた部屋の扉を開ける前に、
 その右耳を扉にそっとあてて、
 中の様子を伺ったが、
 誰の声もしなかったので、
 もしかしたら、
 最悪のケースが起きたのではないか、
と考え、
 ノックはもちろん部屋の中に向かって声をかけることもなく、
 ゆっくりとその部屋の扉を開けた。


 木太郎は鼻をひくひくさせながら、
 目の前でゆっくりと扉が開くのを見ながら、
 ホウセイのことを信じてよかったと思うと共に、
 扉を開けた主が部屋に入って来た
と同時に攻撃すれば、
 充分チャンスがあると思ってはいたが、
スコップを持った手は震えていたのだった。
(続く)






第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第五章84

2012-06-01 00:46:54 | 小説

第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第五章84


 「あのー...
 我々のサギー様は、
 ニュー、
 ああ、私と同じ妖精の乳女と逃げた後、
どうなったんでしょう?
 私には過去の世界しか見えませんので...
 それだけでも、
 先に教えていただけませんか?」
 「我々のサギーだと?
 俺はここにいるぞ!」
 ププーのその言葉に、
 サギーがむっとした表情で怒ると、
 「では、まだなんですか?」
 「まだ?」
 ププーの言葉に、
 アニーが首を傾げると、
 「まだ、
 偽物のサギーをやっつけていないか
ってことでしょう」
と、
 ウトーがパティが何か言おうとしたのを見て、
 先にそう言った。
 「偽物?
 いえ、
 あのお方は、
 正真正銘のサギー様なのです。
 ご理解はいただけないでしょうが?」
 ププーがウトーの言葉に
思わず反論するようにそんな言い方をしたので、
 バカにされたと思ったウトーが、
 「僕はそこのパティと違って、 
 頭はいいんだぞ!
 バカにするなよな!
 ねえ、
 サギー、
 あいつは偽物だということを証明してあげてよ」
 ウトーがムキになって言い返すと、
 「すいません...
 別にそちらのサギー様が偽物だ
と言っているわけでは...」
 「ウトー、
 少し黙ってろ。
 まず、
 こいつの言い分だけは聞いてやろう。
 それからだ。
 どうするか」
 ププーの言葉を聞いて、
 アニーがそう言うと、
 ラーメンが、
 「おい、
 俺たちに訊く前に
 何故あんなことをしたのを話すのが筋だろう。
 いいか。
 あんなことをしでかそうとしたんだから、
 すぐに、処刑したっていいんだからな」
と、
 凄みのある大声を出したのだった。
(続く)


カミサン伝説20真?ハッピー編「ハルカの母の秘密」

2012-06-01 00:33:43 | 小説

カミサン伝説20真?ハッピー編「ハルカの母の秘密」

 
 そして、
 ケンタとトンペイの血液検査後、
 ハルカの母親が1人で魚屋夫婦の家を訪れた。
 「実はあの人には内緒で相談があるんだけど」
 ハルカの母親はそう話しを切りだした。


 「ハルカちゃんに兄さんがいたんだ?」
 ハルカの母が魚屋夫婦の家を訪れたのは、
 寿司屋には内緒で、
 離婚した夫の子、
 すなわち、
 ハルカの兄を探して、
 事情を話して血液検査をして貰えないか
を頼みに来たのであった。


 後輩である寿司屋の妹も知らなかったのだが、
 ハルカの母はハルカの父と結婚し、
 その実家に嫁いで、ハルカとその兄をもうけたが、
 姑との折り合いが悪いことなどが原因で、
 ハルカがまだ1歳のとき離婚し、
 その際、
 ハルカだけ引き取ることになった
ということだった。
 「へえー、先輩そうだったんですか?
 苦労されたんですね。
 ハルカちゃんがお父さんのこと
を一切話さないのもそういう事情があったんですね。
 で、
 ハルカちゃんはお兄さんの存在を知ってるんですか?」
 寿司屋の妹が訊くと、
 「もちろん、知らないのよ。
 多分、ハルカの兄、春男もそう。
 本当なら、
 私が頼みに行くべきなんだけど、
 春男にはあれ以来一度も会ってないし、
 何もしてあげられなかったから、頼めた義理じゃないの。 
 でも、
 ハルカのためにはそうも言ってられないので、
お願いに来ちゃったのよ。
 ただ、
 このことはあの人には内緒にしてくれる。
 春男がOKしてくれるか、型が合うとも、限らないから」
 「わかったって、
 兄貴には内緒にしておくよ。
 昔の住所はわかるんだよな。
 じゃあ、
 うちのが居場所を突き止めて、
 俺とケンタで頼みに行く。
 なっ、おまえ、それでいいだろう」
 「もちろんよ。
 とにかく、
 ハルカちゃんに、
 兄さんがいて良かったわ。
 兄妹が一番型が合う可能性高いんだもんねえ」
 こうして、
 魚屋夫婦とケンタはハルカの兄の春男を捜すことになったのだった。
(続く)