レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新カミサン伝説?ホラの像編改31

2012-06-12 23:22:29 | 小説

新カミサン伝説?ホラの像編改31


 「うーん?
 まず、
 怪しいのは、
 この前、
 見つかったばかりのへそまがりの像だが、
 今までの情報によると、
 いたずら好きで、
 へそまがりなカミサンが宿った像というだけで、
 死ぬとか、
 大けがをさせるとか、
 そこまで、
 たいそうなバチはあたらないらしい。 さっきの話しの内容では、
 まだ、
 小学生高学年に過ぎない子供を自殺に追い込む程のバチをあてた像だ
という話しだから、
 かなり恐ろしいカミサンが宿った像のようだな。
 わしも、
 この像は君の意見と同じで、
 へそまがりの像ではない
と考える。
 また、
 同じく、
 君の意見と同じで、
 今知られているどの像にも該当しないとも思う。
 だとすると、
 この像は、
 もしかしたら、
 いまだ世間では、
 知られてない新しい像なのかも知れないな」
 トンデモ大学のハゲタ木太郎教授は、
 男から話しを聴いて、
 自分の意見を述べた後、
 男が持ってきた像を手にとって、
 あちこちの角度から眺めていた。
 男は像に夢中になっている教授に、
 「あのー、
 しばらく預かっていただけないでしょうか?」
と頼んでしまったのだった。
 男としては、
 カミサンのバチが恐いので、
 できれば、
 教授、
 自らしばらく預かりたいとか、
 貰いたいとか、
 言いだしてもらいたい
と思っていたが、
 そういう雰囲気ではないので、
 自分からそう切りだしたのだった。
 「預かる?
 うーん。
 絶対に取りに来るという約束なら、
 預かるだけなら構わないが、
 万一、
 そのまま、
 この恐ろしそうな像を私に預けたまま、
 逃げてしまう気持ちがあるのなら、
 やめておいた方がいいな」
 教授は内心預かりたいとも思ったが、
 反面、
 男が預けたまま逃げてしまったら、
 自分の身に危険が及ぶかもしれない
と思って、
 そう言ったのだった。
 「やっぱり、
 預かっていただくだけでしょうか?
 もらって、いただくのは無理ですか?」 
 男が正直にそう言うと、
 「悪いな。
 カミサンの像は、
 それほど怖くない像でさえ、
 むやみに処分すると、
 何らかのバチがあたるから、
 君の話しを聞いた以上、
 わしといえども、
 頂戴するわけにはいかないんだよ」
 教授は苦笑いしながら、
 その像を男にいったん返したのだった。
(続く)



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