佐藤直曉の「リーダーの人間行動学」 blog

リーダー育成のための人間行動と人間心理の解説、組織行動に関するトピック

リーダー感覚51――自発性発揮こそ最高の健康法なんですが

2007-03-20 09:56:07 | リーダー感覚
拙著『リーダー感覚』では、自発性を最も重視しております。部下にいかに自発的に行動させるか、自発的に行動する仕組みをどう準備するか、ということがリーダーの役割だと思っています。また、リーダー自身が自発性をもっていなければ、そういうことはできません。


◆笑う健康法
 この前の日曜日、父の彼岸会法要に出たのですが、そこでお坊さんの法話を聞きました。
 
 このお坊さんは、「笑い療法士」とかいう資格をもっているのだそうです。なんでも精神科医がリーダーをやっているとか。
 
 それで、一日5回笑いなさい、一日5回感動しなさい。そうすれば健康でいられる、というのです。
 
 しかし、実行するのは難しいですよね。腹から笑えることはそうないですから。クスッと笑うくらいならあるでしょうが。
 
 昔、笑う何とかの会というのがあって、無理にハハハと大声で笑う会がありました(今でもあるのかな)。

 笑いは健康のもとだというのは、わかる気がしますよ。腹から声を出すのは腹式呼吸ですから体にいいのはもちろんでしょう。
 
 大きな声を出すのは健康によいようですね。息が長いというのは、そのまま長生きにつながります。お坊さんで長生きの人が多いのは、お経を読むことで、いつのまにか心肺機能が強化されているのでしょう。だから、般若心経を読むような習慣は健康法にもなると思います。それから、謡いのお師匠さんも長生きの人が多いそうですが、これも同じ理由でしょう。
 
 
◆自発性を大事にしたい
 笑うということは愉快なわけですから、積極的に笑うことは健康にもいいはずです。
 
 ただ、意識で笑うというのはどうなんだろう。笑うマネをしていると、やっていくうちに本当におかしくなるということもあるのでしょうかね。
 
 白隠禅師だったか、あるいは別の人だったか忘れてしまいましたが、柱によりかかっていたが、何かの拍子にうまくよりかかれずひっくりかえってしまった。それで、自分は寄りかかっていたのだと気がついたというのです。自分の足で立たなきゃならん、ということを悟ったのでしょう。
 
 自発的な行動は健康法にもつながりますから、仕事をしていても自発的にやったほうがいいのは明らかですね。
 
 いやだなと思いながらやったり、やらされているんだと思ってやる仕事はなかなかしんどいものです。
 
 いつも新しいことを考え、創造的行動を保つことは健康法であり、いつまでも若く生きる方法だと、野口晴哉先生は言っておられます。
 
 ということは、起業家は長生きするということでしょう。きっとね。
 
 私がいちばん嫌いな言葉というのは「だれだれのせいで、こんな目にあった」とか、「あんたは私になにしてくれる」というような言葉ですね。
 
 自分がそういうことを言わないとは言えませんが、言えばいつも後悔しています。生きる主導権を自分から放棄しているようなものですから。

 そういうことを言う人がいたら責めようとは思いませんが、内心では気の毒だなあと思いますね。


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