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「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

毛沢東の私生活 李志綏

2005-09-02 23:59:48 | 歴史・戦争
昨晩から読み始めた本、「周恩来・最後の十年 張佐良 日本経済新聞社」。
この本を読むにあたって思い出すのは同じく主治医が書いた本、

読了本
「毛沢東の私生活 上・下 李志綏 文春文庫」
現在読んでいる本と共に文化大革命時の人々の動きなどが詳しく書かれています。真偽の程は置いておくとして、毛沢東の神格化がコメディに感じるこの本、この作家は米国にて変死。
ひじょうに読みづらい本ではありますが、オススメの1冊です。

中国の現代史の登場人物は多すぎてさながら吉川英治の三国志のようですね。まったく。

本日読了、「不吉な黄昏 シンガポール陥落の記録 ノエル・バーバー」

2005-09-01 20:26:05 | 歴史・戦争
シンガポールに住んでいてこの国の歴史を考えるに、日本占領に関する書を手に取ることになります。

本日読了
「不吉な黄昏 シンガポール陥落の記録 ノエル・バーバー 中公文庫」
日本軍のシンガポール侵攻に関する本でも、シンガポールに住む英国人側の視点で書かれたこの本は一読の価値があるでしょう。オススメの1冊です。

登場人物のひとり、新聞記者のレズリー・ホフマンの戦後はストレートタイムズの編集主幹となったとありますが、「リー・クアンユー回顧録(下)リー・クアンユー 日本経済新聞社(ここではレスリー・ホフマンと訳されています)」によりますと、リー・クアンユー率いるPAPとの論争の中で最終的にオーストラリアへ定住したと記されています。1965年段階ですでにシンガポールを去っているのですから、本に明記されていないのは何かの配慮からか?ちょっと疑問です(不吉な黄昏がは1968年出版)。

英国が作り上げた土台を活かし、その上にシンガポール人が自らの手による国家を建設したのですが、白人至上主義の打開に一役買ったのが日本軍だったというのも歴史の皮肉でしょう。ユーモアを持ってそのことを最後にさらりと記している作家はやはり英国人です。

愛用の図解本、「日本史図解」

2005-08-30 12:17:26 | 歴史・戦争
本を読むときに年代などがうら憶えの時に活躍するのがこの本です。

「カラー版 日本史図解 東京書籍」
簡単な解説だけで十分であり、詳細は自ら照らし合わせるときなどにはとっておきの1冊でしょう。

写真と図が共にあるのがありがたい。

*注意:書かれていることが正しいかどうかは別問題。

本日読了、「連合赤軍「あさま山荘」事件 佐々淳行」

2005-08-29 21:15:14 | 歴史・戦争
危機管理の佐々淳行、「東大落城 安田講堂攻防七十二時間 佐々淳行 文芸春秋」は10年以上も前に読みましたが、久しぶりに同作家の本を読みました。

本日読了
「連合赤軍「あさま山荘」事件 佐々淳行 文春文庫」
今話題の亀井静香が出てくるところなど、苦笑してしまいます。昔からあのような口調だったのでしょう。時代劇がかった言葉が今と変わりません。今回の選挙で「安政の大獄」が笑いのつぼに入った私です。この本を読みましたら、亀井静香に親近感を抱いてしまうから不思議です。
警察の中から見た「あさま山荘」事件。一気に読みました。

関連読了本
「赤い雪 総括・連合赤軍事件 角間隆 新風舎文庫」
狂気の中で殺す方と殺される方になった連合赤軍メンバー。分厚い本ですが、一読の価値有。
「宿命 「よど号」亡命者たちの秘密工作 高沢皓司」
塩見が逮捕され、よど号のメンバーがいなくなった為、連合赤軍への道を歩む残りのメンバー。よど号のメンバーのその後もけっして生やさしいものではなかったのでしょう。

当事者たちにとっては終わらない「あさま山荘」事件ということを読者に訴える本ではないでしょうか。

マリコ 柳田邦男

2005-08-26 19:36:57 | 歴史・戦争
本棚を見ていましたら、「昭和天皇独白録 寺崎英成御用掛日記 文藝春秋」がありました。「昭和天皇独白録」のみは文春文庫(読了)ででております。

さて、外交官寺崎の娘がマリコです。

読了本
「マリコ 柳田邦男 新潮文庫」
米国との開戦までの交渉を扱った本が何冊もあります。違った視点で書かれている為に悪者が誰か(これは開戦を避けるということと、通告前攻撃になったということ)がいろいろ見方があるようです。

色々な本を読んで見ること、これが肝要なのでしょうか?

彼らの戦後の後悔はどれくらいのものだったのでしょう。あの戦争がなければ日本は人的資源をあそこまで失うこともなかったと思うのですが。

ニューヨーク、世界の都市の物語

2005-08-23 09:42:49 | 歴史・戦争
NYCに行ったのはまだWTCが燦然と建っている時でした。
行く前に買った本ですが、結局読まずにそのまま本棚にしまわれています。

入手本
「ニューヨーク 猿谷要 文春文庫」
文庫本自体は1999年に出版されています。当然、カバーのイラストにはWTCのツイン・タワーが書かれています。
あの911のテロ以降世界が変わったのは残念ながら認めざるおえないのは事実でしょう。
テロは憎しみの連鎖しか生み出しようがないというのに。

NHKワールドプレミアムBSドキュメンタリー「カウラの大脱走」を見て

2005-08-20 21:51:13 | 歴史・戦争
本日、NHKワールドプレミアムBSドキュメンタリー「カウラの大脱走~オーストラリア日本兵捕虜60年目の証言」を見ました。

陸軍の下士官が収容所に入ってきてからの穏やかな空気の変化。捕虜の分離指示からの事態の深刻化。自殺的脱走(暴動)か分離通告を受け入れるか?投票の結果、脱走(暴動)と言うことになり、午前1時40分の突撃ラッパにより脱走が開始されたそうです。
1104人中、231人死亡。オーストラリア兵4人死亡。
今ある墓碑は、ほとんどが偽名であるそうです。

生きて虜囚の辱めを受けず、は戦後の日本の人的資源損失にも大きく影響したと思えます。戦陣訓を残した東條英機の大きな罪でしょう。

入手済み本
「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットはなぜ死んだか 中野不二男 文春文庫」
BSドキュメンタリーを念頭に読んでみようと思います。

近衛文隆の死について書かれた本

2005-08-16 10:01:32 | 歴史・戦争
近衛文麿の嫡男、近衛文隆の死について書かれた本。

読了本
「夢顔さんによろしく 最後の貴公子・近衛文隆の生涯 上 西木正明 文春文庫」
下巻を未入手。上巻ではまだシベリアに抑留されていません。そろそろ下巻を入手しなければと思っているところです。

入手済み未読
「プリンス近衛殺人事件 V.A.アルハンゲリスキー 新潮社」

近衛文隆は細川護煕の伯父にあたる人物ですね。


本日は敗戦日、他国の敗戦を考えてみる。本日読了「ムッソリーニを逮捕せよ 木村裕主」

2005-08-15 14:58:48 | 歴史・戦争
本日は敗戦の日から60周年です。
日本の敗戦への道はいくつかの本を目を通してきました。また、ドイツに関してはちょっとだけ。私が全然さわりもしなかったのとのは「イタリア」でした。

本日読了
「ムッソリーニを逮捕せよ 木村裕主 講談社文庫」
軍人が祖国を思うということはどのようなことか、考えさせられる1冊です。また、歴史とはある判断が、後戻りできえない流れを引き起こすということを再認識させられます。

カステッラーノ将軍を中心に添えたこの本はオススメの1冊です。

イタリアは王政が廃止され、日本には天皇制が残ったということ。イタリアのムッソリーニの独裁制に反し、日本は結局誰が主体なのか?という曖昧さ。バドリオ将軍と鈴木提督。
色々と比べて見ると面白いものがあります。

戦場にかける橋

2005-08-07 18:10:00 | 歴史・戦争
戦争捕虜の過酷な労働の強制ということで、有名な映画「戦場にかける橋」の舞台にもなったタイのクワイ河。

入手本、未読
「クワイ河収容所 アーネスト・ゴードン ちくま学芸文庫」
毎年8月になると戦争関係の本を読まなくては、と思うのですが・・・・・・。

10年強前に現地に行きました。
当時の写真から日本兵の方が捕虜みたいな写真があり、苦笑してしまった記憶が残っています。

週刊文春、戦争体験者に聞く「心にしみた一冊」

2005-08-06 18:54:47 | 歴史・戦争
本日は広島原爆60周年。そして、敗戦60年。
週刊文春を読んでいましたら、戦争体験者に聞く「こころにしみた一冊」という企画がありました。
紹介されている本、どれも読んでいないことに気が付きました。

ただ、購入したい本(入手しようと思っている本)があります。

「戦艦大和ノ最後 吉田満 講談社文芸文庫」
(阿川弘之の紹介)
過去に手に取ったことはあるのですが、カタカナの本はちょっとと思い買わずじまいでした。今度、目にしましたら、買います。

ロスト・ジェネレーションという時代

2005-08-01 19:24:39 | 歴史・戦争
昨日読んだ本「溺れゆく者たち」の作家、リチャード・メイソンがプラハに滞在時に「1930年代のパリのようだった」、と回想しているそうですが、それは1920年代では?

入手本
「ロストジェネレーション 失われた世代1920-1929 毎日新聞社」
何でもごっちゃ混ぜのこの時代のパリは何だか楽しそうです。

いつも読みきることなく、パラパラと拾い読みをして、自分の知らないことを見つけ、ひとり悦に入っています。

興味がある時代を描いた、このような本を数冊持ちたいものです。

忠臣蔵:「四十七人の刺客」「四十七人目の浪士」池宮彰一郎

2005-07-28 23:09:33 | 歴史・戦争
忠臣蔵の池宮シリーズは読むものを楽しませてくれます。

読了本
「四十七人の刺客 池宮彰一郎 新潮社」
「四十七人目の浪士 同上 新潮文庫」
あわせて読むことでまた一段と楽しめるのでは?

忠臣蔵はストーリーわかりきっているのに数冊読んでも何故か飽きないのは何故でしょう。

池宮彰一郎は、「逃げろ家康」の盗作騒ぎさえなければと思えます。