精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

手話検定試験

2008年06月30日 15時34分45秒 | 手話サークル
 29日は朝から夜まで研修会でした。というのも、10月に実施される「全国手話検定試験」の面接委員の講習会です。5級から1級まであり、それぞれのレベルに合わせた内容で、面接・採点するための基準や模擬練習です。詳細は、試験内容に関わるのでここには書けませんが、5級というのは「手話学習6ヶ月程度(単語数は300語くらい)」、要するに手話教室入門(相楽でもすでに始まっていて9月に修了予定で腕試しにちょうどいい時期)です。4級は、手話学習1年程度(単語数は600くらい)。3級は、手話学習1年半程度(単語数は1000語くらい)のレベルで、ここまでは気軽に受けられるのではないかと思います。試験内容も実技試験のみです。
 2級・準1級・1級は、ちょっと難しくなり、地域で活動している登録手話通訳者レベルかな?実技試験以外に筆記試験も行われます。
 上述の通り、特に5~3級は、手話を学習し始めてさほど経過していない方が、自分の到達点を客観的に認識するのにはちょうどいいものです。昨年の試験では、最年少で8歳・最年長で83歳の方も合格されています。
 関心ある方のために問い合わせ先などを下記に掲載しておきます。申込み期限は、8月20日までです。
 主催 社会福祉法人 全国手話研修センター
 電話 075-871-9741
 ファックス  873-2647
 URT   http://www.com-sagano.com
 または、全国手話通訳問題研究会まで問い合せてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

学童保育を考える

2008年06月29日 08時13分20秒 | 今日のできごと
 昨日午後から、「精華町の学童保育を考える会」が開かれ、20人ほどが集まり、いろんな懇談が展開された。
 きっかけは、近い将来小学校に通い始める子どもを持つ親達が、このままでは働きに行けないと気づき、学童保育の時間延長が必要だと思い始めたところからだ。
 懇談では、「今の状況があるのは、先輩達の努力の結果。私たちも自分のためだけでなく、次に続く人たちのためにも、今やれることをやりたい」とか「指導員から、時間延長がされれば受けられないので退職するといわれた」などの発言が続いた。
 学童保育も、一応は福祉制度の一環だ。よりよい方向性は、対象者(この場合子ども達)を真ん中に置き、子ども達にとってどのような環境・条件を確保することが望ましいのか、その望ましい条件を確保できなくしている原因は何かを考えながら、「ともに学び、ともに成長できる学童保育」をめざすことが、急がば回れではないかと考えている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宣伝と対話

2008年06月28日 13時29分54秒 | 今日のできごと
 昨日は、午前中は大阪に社会見学に出かける。3時過ぎに帰宅し、浜田氏との街頭宣伝に。梅雨の中休みで猛暑、4人の町会議員で交代したが、浜田氏は1人なので大変そうでした。街頭演説中も通る車から激励があったりと効果ありです。
 最後のガーデンシティ前の宣伝では、駅の近くに住んでおられる70歳の男性から声をかけられました。訴えたい内容は、「国民健康保険税の通知が来たが負担が大きすぎる」とのこと。「国政のことだけではなく町のことも」と・・宣伝では、後期高齢者医療制度や消費税問題などを中心に訴えていましたが、各自治体の議員団は、おのおのの町のことにも具体的に取り組んでいることを説明し、納得してもらいました。その男性は「年金生活者からではなく、もっと儲けている金持ちや企業に負担を求めるべき」とも。私たちの主張と合致しています。やはり、庶民の気持ちを大切にする政治に切り替えるべきです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

学童保育

2008年06月27日 07時54分49秒 | 各地・分野の動向
 学童保育って、知ってますよね。10年ほど前は、1つの小学校で30人程度だったのが、今では100人を大幅に超えるところも出現している。女性の社会進出が進んだ証でもあるが「共働きしなければ生活していけない」という事情もあるようだ。
 精華町では早くから6年生まで受け入れているが、それでも課題は多い。場所の問題、指導員の確保、実践内容の問題、勤務時間と開所時間の不一致の問題。また、この間子ども達が犠牲となる事件の多発で、安全確保も重視されている。全国的には、単に放課後の安全確保という側面だけではなく、1人っ子家庭が増加する中で異年齢集団の経験、学習の教えあい、けん玉・一輪車・演劇・合唱などの取り組みなどなど文化的な要素も取り入れ、地域に根ざした活動を展開しているところも多い。残念ながら、精華町では学童保育所間の連携や町外の父母会との連携がほとんどない。「井の中の蛙」状態であるのが課題である(15年ほど前に、3つあった学童保育父母会のうち2つが「連絡会」結成に合意していたが、あとの1つが同意せず流れてしまった)。
 明日28日午後2時から、かしのき苑で学童保育のことを考える会が開かれます。現役の父母・指導員の方はもちろん、OBの方や関心のある方どなたでも参加できます。ぜひお越し下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平和行進

2008年06月26日 19時22分04秒 | 平和・憲法9条

 毎年、8月に広島で開催される原水爆禁止世界大会に向けて、全国を順番に行進する「平和行進」。今日6月26日は、京都~奈良に引き継ぐ日です。朝8時45分から精華町役場で本日の出発式が行われ、町長自ら出席しメッセージを届けています。この間、精華町の歴代町長は、欠かすことなく参加されており、「非核平和都市宣言」をしている姿勢が表れて立派だと思います。今年は、相楽郡内1市3町1村全ての市町村長がペナントを提供していただきました。
 精華町を出発した行進は、木津川市へ。そこでさらに合流して奈良との引継ぎ地点である「般若寺」までのコースです。途中の休憩も含め3時間半程度でしたが、湿度が高くむしむししていました。
 この行進は、「通し行進者」といって最初から最後まで約3ヵ月かけて歩く方もおられます。今日のコースでは2人。1人はアメリカ海軍基地のある横須賀市からの女性の参加者。もう1人は、島根県松江市からの男性の参加者でした。また、京都府内6日間を通して行進される方も数人おられ、「1人の力は小さくても、みんなで寄せ合えば大きな力になる」ことを実感させられる光景です。
 戦争を知らない世代が圧倒的多数になった日本では、現実問題として実感しにくいのかもしれませんが、だからこそ「Imagin」想像力を最大限に働かせて、平和を創造していきたいものです。
 ちょっと宣伝
 7月19日、午後2時より、精華町交流ホール(役場内)において、ベトナム戦争に従軍した元兵士のお話と歌の会を開きます。一般の方は300円の参加協力費をいただきますが、高校生以下は無料で参加できます。夏休みの始まる日です。ぜひ、想像力をかきたて、平和をご一緒に考える日にしましょう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最終本会議

2008年06月24日 23時33分37秒 | 議会・地方自治
 明日25日は、精華町議会6月定例会の最終日です。専決処分といって、議会にかける時間的余裕がなかったため町長が決断した補正予算や条例改正が中心なので、ほぼ原案が通る見込みです。その中で、私たちは補正予算や国保税条例の改正・年金から税金を天引きする税条例の改正に反対する予定です。
 意見書関係では、「食の安全確保を求める意見書」と「道路特定財源の一般財源化をすすめる意見書」は、なんとか可決されそうですが、「医療に関する意見書」の可決は微妙です。国会での野党系町会議員が中心に作成したもので、「後期高齢者医療制度の見直し」「医師の確保」など、今放映されているキムタク主演の「change」じゃないが、今日本社会が直面している医療問題の解決を求める内容です。ただ、国会の与党系町会議員が難色を示していて可決されるかどうか微妙なのです。もし、与党系の精華町議にお知り合いの方があれば、ぜひ賛成するよう働きかけてください。本会議は、明日10時からです。傍聴もぜひお願いします。

 それから、28日土曜日の午後2時から、精華町のかしのき苑で「学童保育を考えるつどい」が開かれます。どなたでも参加できますので、こちらもぜひご参加下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

くらし集会

2008年06月23日 18時57分17秒 | 手話サークル

 昨日は、立命館大学で「聴覚言語障害者のくらしを考える京都集会2008」に参加した。通称「くらし集会」といわれている。
 午前中は、「障害者の権利条約」について、成立経過や内容、また国内法を整備してその条約を1日も早く国会が批准するように働きかけていくのかなどが講演された。27年前お祭り騒ぎをしたあの「国際障害者年」、そのテーマ「完全参加と平等」くらいは記憶している方も多いと思うが、「権利条約」となるとなかなか知らない。総理府のアンケートでも「名前は聞いたことある」というレベルも含め15%だけ。あとの85%の国民は、知らないし聞いたこともないとのこと。やはり、学習が大切です。そして、条約や法律は難しい言葉で一般的に書かれているので、それらを自分達のくらしに具体的に当てはめて考えたり、意見交換することが必要なのです。
 午後は、分科会に分かれての報告・討議でした。私は「福祉」の分科会に参加。乙訓地域の取り組み報告があり、各地での実践を誓い合いました。「自立支援法」は、障害をもつ方々にとって不幸せな法律です。さまざまな悪影響が報告されていました。
 帰りは、大雨に。行きは電車とバスで行ったのですが、帰りは幸いに自家用車で参加した方と遭遇し、厚かましく同乗させていただきました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地道なあゆみ

2008年06月21日 19時08分45秒 | 佐々木の想い
 午前は、「アース」という映画を見に行った。白熊・象・鯨などを通して、地球の四季や自然のいとなみ、さらには温暖化問題などを視覚的に学ぶことができた。ライオンが獲物を捕獲するシーンや鯨の親子が長時間かけて赤道付近から南極大陸まで移動するシーンなど、誰がどのように記録・撮影したのだろうと思いたくなるような映像が続く。恐らく、長い歳月と手間、資金を費やして撮影されたものだろう。
 一方、大阪府の「橋下維新プログラム」なるものの関係で、昨夜から労働組合との団体交渉が続いているというニュースも耳にする。
 以前にも書いたが、橋下知事はことを急ぎすぎている。即効性のある施策・削減にばかり目がいっている。文化の軽視である。
 上記の映画は、イケメン俳優やお笑い芸人が出てくるものではない。終始、地球の自然の姿を描き続けているものだ。この映画で街が活性化されることもあまりないだろう。しかしだ、世の中には目の前のことだけでなく、地道だが基礎的なことに取り組んでいる人々も多い。しかも、その仕事が目の前の利潤を追い求める株式会社=民間企業ではできないことだからこそ、公的機関が担っている。収支はあうはずもない。でも、そのような地道な仕事が、次の社会作りの基礎となり、安心・安全な社会を構築していることも事実だ。
 広い意味の文化を軽視する橋下大阪府政は、いったいどこに向かって、どのような大阪を作ろうとしているのだろうか、とても心配である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原爆症認定

2008年06月20日 23時13分04秒 | 平和・憲法9条
 夕方のニュースで、先日勝訴し国側が上告を断念した「原爆症」の方に、厚生労働大臣の「認定証」が渡されるシーンを放映していた。当人は84歳になり、「もう先が長くない他の人も早急に認定を」と訴えておられた。
 「よかった」ことに違いないが、原爆が投下されたのはご存知の通り1945年。実に63年が経過している。なぜこんなに長い時間がかかるのだろうか。司法の救済という道だが、84歳にもなる方が本当の意味で救われているのだろうか。
 この国の政治は貧困で冷たい。政権与党に献金する企業・団体には、「国際競争力をつけてもらうため」などと言い減税など大判振る舞い。天下り団体も次々作り、キャリア官僚の人生も安泰。それに比べ・・・
 これまで、公害、薬害、ハンセン病・・など国民の苦しんできたことには、できるだけ政府の責任を狭くしようと救済を拒み続け、裁判も長引かせてきた。同じ政党が長年政権に居座っているために膿が溜まっているのだろう。宗教団体にサポートされている政党が与党になってすでに長いが、「人間」を大事にする(?)宗教団体の想いも、これらの政党には届かないらしい。結局、国民に冷たい自民党政権を延命させただけだったのではないか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

議員定数って何のために

2008年06月19日 20時35分12秒 | 議会・地方自治
 昨日は予算決算委員会が開かれる。今回から会派内で委員が交代したので、久しぶりの委員会でした。
 昨年度の国民健康保険会計が赤字となり、その補填をどこからするかが争点の1つとなった。私たちは、元々自営業者のための医療保険だった国民健康保険が、いまでは無職や高齢者、いわゆる収入がないかあってもさほどの額にならない住民を対象としており、リスクを分散する「保険」ということにはならず、社会的連帯の観点から一般会計からの政策的繰り出しをすべきと主張してきた。3月の予算議会でも同様のことを求めたが、それはせずじまいだった。今回も同じ流れの中の提案(翌年度の国保の財布から前年度を補填する)であったため反対しました。
 審議の中でも、「払いたくても払える能力に欠ける」世帯が増えていることが答弁され、国保など社会保障制度の従来の保険方式(介護保険・後期高齢者医療も同様、障害者自立支援法も類似の仕組み)での本人負担の限界に達しつつあると思います。
 今日は、午後から「全員協議会」という議会の非公式会議がありました。テーマは「議員定数」。結局はさほど目新しい意見は出ずで、9月頃に予定している「議会基本条例」制定に向けての協議の場で、改めて検討することとなりました。
 議会のあり方についてご意見のある方は、メールをいただければ幸いです。なお、その場合、結論だけではなくその理由・根拠も明記して下さい。今日の会議でも「住民が言っている」との発言はありましたが、その理由は聞かれませんでした。もし、「住民に言われた」だけなら、住民の意見は様々ですので、歩み寄ることはできません。理由がはっきりすれば、その代替措置・代案も検討することができます。ただし、「よそ(近隣自治体)がやっているから、精華町もせよ」というのは理由になりません。「あの人もポイ捨てしたから私も構わない」「あいつも業者と癒着しているから、お前もしろ」と同類のレベルです。誰が聞いてもまともな理由ではありません。前向き・建設的なご意見を期待します。メールアドレスは、タイトルの部分にあります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浄化槽詐欺にご注意を

2008年06月18日 00時24分37秒 | 精華町
 注意勧告です
 最近、精華町内・久御山町・木津川市などで詐欺事件が発生しています。ご注意下さい。
 手口は、実在する業者名を名乗り、浄化槽の手続き・手数料などと言って数万円を詐取するものです。領収書もきって行きますが、偽物です。精華町内では、下狛と山田で1件ずつ発生しています。
 被害者によると、50代で紺系統の作業着姿の男性です。特に、自宅が浄化槽の方、身分証明書の提示を求めるなりして、安易に支払わないようにして下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

民生環境委員会

2008年06月17日 18時56分57秒 | 議会・地方自治
 今日は、民生環境常任委員会があった。大半が「専決処分」議案だ。専決処分とは、時間的余裕がなくて議会にかけずに町長が予算や条例を決めたことに、議会として承認するかどうかを審議するものです。といっても不承認の結果を出しても、議案そのものの有効性は変わらない。政治責任の問題だけが残る。首長と議会の権限の格差である。毎年、6月定例会にはこの専決処分議案が出される。多くは、3月定例会閉会直後の3月末に、地方税法関連の政令が出され、新年度の税務事務を始めるために専決するもの。しかし、これって課税自主権という考え方に反するのではないか。地方税のことは地方自治体が決めるべきだが、実際には政府が細部まで決めて下ろしてくる。全国的に独自の課税制度がある自治体や内容は、覚えられるくらい少ない。
 先日も書いたが、舛添厚生労働大臣は、後期高齢者医療制度に関して「地方分権の時代に、厚生労働省が自治体の箸の上げ下げまで指導しなければならないのはおかしい」と発言していた。趣旨には賛同できる面もあるが、実際には市町村の肝心な中枢部は、政府によってこと細かく決められており、若干の自由はあるものの根本的なところでは、市町村の権限が及ばない。
 だからこそ、市町村は自分の足で立ち、自分の頭で考える自治を展開しなければならない。
 しかし、よく耳にするのは「近隣の状況がこうだから、精華町でもみならって」のようなフレーズ。いいことはマネをしてもいいが、市町村によってそれぞれ事情が異なるのだから、マネする時も充分自分の頭で考えなければならない。
 今週の後半に、「近隣自治体がこうだから・・・」といった議論がなされる雲行きである。精華町の議員は、このような形式的な発想だけはして欲しくない・・・ことを期待してみたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

合法的な殺人・破壊

2008年06月16日 21時33分36秒 | 平和・憲法9条

 先日「明日への遺言」という映画を見た。藤田まこと扮する元日本軍司令官が、部下と共にB/C級戦犯として横浜地裁で審理された過程を描いている。名古屋近郊を攻撃したアメリカ空軍乗組員が、パラシュートで脱出したところを日本軍に捕まり、大半が処刑(斬首)されたことが、合法かどうかを審理する。検察側も弁護側も裁判官側もすべてアメリカ人ではあるが、それぞれの立場から立証を繰り返していた。結果として、司令官1人がすべての罪をかぶり、部下は減刑された。
 私も法学部卒業なので、戦争の法(条約)があることは知っている。よく知られているのは、「赤十字マークの建物などを攻撃してはならない」「捕虜の扱い方」などがある。
 普通「人を殺してはならない」というのは、人間社会の不文律である。もちろん刑法にも殺人罪があるが、法で決めるまでもなく当然のことだ。先日の秋葉原無差別殺傷事件も、いろんな事情があるにせよ、人の命を奪うことは許されない。
 しかし、この世に人を殺すことが許されることがいくつかある。1つは、死刑執行人。2つには、正当防衛。3つには、責任能力に欠ける人の犯行。2と3は、許されるというより罰されないと言った方が正確かな。
 そして最後に「戦争」がある。戦争は、むしろたくさんの人を殺すことが推奨されるといった真逆のものである。前述した映画にも描かれているが、戦争行為にも「合法なもの」と「違法なもの」がある。「合法な殺人」もあるのである。
 いくら「合法」と言われても、人を殺すのには決意が要るという、相手を人と思っていては殺せないとも言われる。ベトナムやイラクで地上戦を戦ったアメリカ兵の多くが、帰国後PTSDという病気にかかり日常生活を遅れていなかったり自殺者が後を絶たないという現実がある。法律で罰せられない殺人行為であっても、人間の心がその残虐な・非人間的な行為を許していないのである。
 7月19日午後2時から、精華町の交流ホールで精華町内の9条の会合同で戦争のことを考えるイベントを持ちます。神戸の歌手の歌もあり、ベトナム戦争を実際に体験した元米兵のアレン・ネルソンさんのお話もあります。高校生以下は無料ですので、戦争をテレビ・映画でしか知らない若い方々もぜひお越し下さい。

 明日17日は、10時から民生環境委員会。18日は10時から予算決算委員会があり、私も出席します。ぜひ傍聴にお越し下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相楽聴言センター20周年

2008年06月15日 10時54分27秒 | 手話サークル
 昨日14日、相楽郡聴覚言語障害センターの設立20周年お祝い会が開かれ参加しました。
 このセンターは、正確に言うと1987年6月(だから21年目なのですが)に開所した。聴覚と言語に障害を持ついわゆる「ろうあ者」「難聴者」「吃音者(どもり)」などの福祉サービスを展開している。具体的には、手話通訳の派遣・養成(手話教室開催など)、要約筆記の派遣・養成、生活相談、聴力検査、福祉事務所名など関連機関との連携、仲間作り、在宅化(引きこもり)防止・発掘などである。相楽郡は広くて人口も10万人を超えているが、20年間いまだに1人職場である(写真は、歴代の職員さん)。障害を持つ方々も高齢化しており、病院とは日常的にお付き合いされている。1人ということは男性か女性(当たり前だが)の職員であり、医療関連の通訳の際はお互いに気を遣うこととなる。業務量からいっても最低2人の配置が必要です。毎年のように郡内の市町村に増員などを要望していますが、なかなか実現できないままです。
 お祝い会の前半は、全国手話研修センターの小出事務局長の講演で、京都の果たしてきた役割を振り返りながら、地域活動の重要性やこれからの方向性を示唆していただきました。福祉施設・サービスは、もちろんその対象者(障害者・高齢者・・)のためにあるのですが、それらを支えるボランティアの方々・サークルの存在意義は、それだけにとどまらずボランティア自身の自己実現につながっています。特に、今のような格差が広がり1人1人がバラバラにされている社会にあっては、「仲間づくり」の意味でも役割を果たしています。
 後半は、歴代の職員や当事者団体の方々から、オープンまでの活動の経験や存在の大切さなどが話されました。歴代職員から出た言葉からも、改めてこの相楽地域の温かさが感じられました。前述したように、この職場は1人です(厳密にはパート勤務のアルバイトや所在地の相楽会館の職員は居ますが、正職員としては1人)。比較的若い職員が赴任しています。初めての地でもあり人間関係もよく分からないなど不安がたくさんあるわけです。中には食生活に?がつくような方もあったりで、相楽地域の聴覚障害者や手話サークルの方がそれぞれに気を遣い、食事を差し入れたり、「元気?」と声かけたりしていたのです。私も似たようなことをしていたのですが、そんな行為があちこちで展開されていたようです。仕事(業務)の範囲を超えて「支えあっている姿」が見られます。
 私も議員ですから、福祉や教育の制度を充実すべきだと考えています。しかし、制度だけあっても提供者側・提供される側双方の「使いこなす知恵」がなければ、その制度・サービスはその範囲を出ることはありません。制度・サービスは、人間のためにあるのですから、人間らしい暮らしが築けるような工夫もしてみたいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無言館

2008年06月14日 12時20分30秒 | 平和・憲法9条
 私はできるだけ月に1回以上は、心のリフレッシュをしようと心がけている。日頃、ドロドロした政治の世界にいるので、精神的なストレスもかなりある。時には、各種選挙で走り回ることもある。慣れてはきたが・・・
 方法はいろいろあるが、町外の街に出て町の様子や人々を観察する、映画や演劇・コンサートなどの文化的行事に参加する、各駅停車に乗って風景を眺める・・・などなど。明確な目的があるときもあるが、ない時もある。でも、どちらにしてもいろんな発見がある。
 何年か前、友人に「一度訪ねたら」と言われていた、長野・上田市の山麓にある「無言館」という美術館を訪ねたことがある。ここは、太平洋戦争で学徒出陣のため動員された美術学生の絵が飾られているところだ。20歳そこそこで人生を終える前に、全身全霊を傾けて描かれたものが多数ある。通常、博物館・美術館というものは、入場前にチケットを購入するが、(私が訪れた数年前は)入口にはチケツトブースはなく、鑑賞を終えた出口で「志」分だけ納めるというシステムだ。美術館側としては、収入が見込めないが、このような作品を見てタダで帰ろうと思う人は、恐らくないであろう。一見、「山の中の教会」のような雰囲気のところです。
 「絵画」なので、文字で表現することは困難です、一度訪れてください。
 全国各地をウロウロすることもありますので、またいろんなところをご紹介したいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする