精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

大阪府PT

2008年05月31日 19時24分26秒 | 佐々木の想い
 大阪府の橋下知事がPT案を成案にする作業をしている。いろいろ意見はあるとは思うが、文化に対する認識が弱いように感じている。「ローマは1日にしてならず」に代表されるように、地味だが積み重ねが大切である。イラク戦争が勃発した時に、イラクの国立ミュージアム(博物館・美術館)の職員が、身を挺して貴重な所蔵文化財を安全な場所に移した話を聞き感動した。中国の故宮博物館にある多数の文化財も、戦争の難を逃れるため、いろんなところを転々としている。平和な日本で、財政再建という理由だけで軽視されていいのだろうか。
 もう1つ気になることがある。府職員の人件費大幅カットである。昨今の世間の流れでは「人件費カット」が流行のようだ。しかも、民間の景気がよくないため、安定した公務員に矛先が向きやすい。日本では、働く人々の5%程度が公務員で、残りは民間職員である。だから、95%の府民は「いい気味だ」と内心思っているのかも知れない。だが、「他人の不幸」を喜んでばかりいれるのだろうか?私も議員になる前は民間社会福祉法人の福祉施設職員だった。公務員ではない。トヨタのように儲けている民間企業は独自のボーナスを出すことができるが、以前の私のように利潤を追求しない民間職場は、公務員ではないのに公務員給与体系に準じて(実際には同年代公務員より低い給与表)改定される仕組みとなっている。また、社会福祉協議会、JA、商工会など準公共的職場や中小企業なども、地元の自治体給与を参考にしている。すなわち、大阪府職員の給与が大幅カットされるということは、時間のズレはあるかも知れないが回りまわって公務員以外の多数の給与に影響することは必至である。さらに、昼食が外食から弁当持参に変われば、周囲の飲食店にも大きく影響する。
 大阪府職員だけを守りたいのではなく、その周辺の方々や地域の経済を考えると大幅な給与カットは、お金が地域で回らなくなり、結局は大阪府の税収ダウンを引き起こし、「財政再建」をさらに遠いものにしてしまう恐れもある。無駄な支出のカットは当然だが、くらしをないがしろにするとツケは大きくのしかかってくる。
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議会の活性化

2008年05月29日 13時11分22秒 | 議会・地方自治
 このタイトルは、この間よく使われているが、「活性化」ということは今まで寝てたのかと言われかねない。当たってもいるし、外れてもいる。
 長い間、中央省庁が手取り足取り自治体を「指導」してきた。自治体にとっては、自分の頭で考え自分の足で立たなくてもいいとても楽なシステムだった。それが、国の財政が苦しくなり、自治体の世話までしたくないと「自己責任」「地方分権」と言い出した。財源と権限があればそれも1つの正論だが、そのへんは国が握ったまま。自治体の側も、急に言われてもこれまでの習慣がすぐには抜けない。
 2000年の「地方分権一括法」で多くの事務が、自治事務となり表向き「自治体独自で決めること」「地方議会の関与が拡大したのだから、議会も責任を持つべし」となった。この頃、都道府県・市・町村の議長会も「活性化」のための検討組織を立ち上げ、提言をしてきた。それに応えた議会もあれば、のほほんとしていた議会もあった。その後、自治体合併の嵐が吹く。地方議員の数も自治体数の減少と議員定数の削減で半分程度にまで減っている。
 議員数がそんなに減ったのに、自治体の意思決定や立法・監視機能に支障が出て混乱したという話も少ない。そこからは、「議会不要論」が出てくる。
 しかしそれでいいのだろうか?中世は、王様などに権力が集中していた。時代が変われど、権力が集中しているところは必ず腐敗している。人間はある意味そういう弱い存在なのだ。だから、近代の知恵として、権力を分散しお互いにチェックさせるようにした。日本では、立法・行政・司法の三権分立である。
 地方自治体には、司法はないが、立法と行政がある。議会議員の数は、さほど多くなく、行政機構に比べれば微々たるもの、しかも予算に占める割合も1%前後。削減を求める気持ちは分かるが、仮に1%の10%を削減してどの程度の効果があるのだろうか。削減することで失う権力へのパイプ=住民の声の反映が弱くなることの損失を今一度考える必要があるのではないか。
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自治ということ

2008年05月28日 09時39分34秒 | 議会・地方自治
 地方の政治は、期待は大きいものの難しい面がある。今、大問題になっている「後期高齢者医療制度」も、地方の事務ではあるが枠組みなどはこと細かく政府が定めている。2年前に法改定されたが、詳細を定める省令などが遅れに遅れ、準備不足が混乱の一端でもある(根本的には理念が間違っています)。地方の事務なのだから、市町村でなんとかできるはずだが、実質的にはその自由=裁量はほとんど与えられていない。そんな中でも、少しでも改善をと私たち地方議員は研究したり、提案したりしている。
 精華町のように府県境に位置する自治体の場合、よく苦労するのが府県の壁である。隣接する奈良や大阪にいい医療機関があったり町内にない診療科があれば、通えるので府外に出る。そうすると京都府関連の制度が受けられなかったり、一旦立て替えて後で役所に請求するなどの手間がかかったりする。そのような不便さを感じずに生活できるような仕組みを作れないか、担当職員も含め悩ましいものである。
 また、政党所属の地方議員が陥りやすい罠がある。同一政党である以上、国会と地方議会とで主張することが違うというのはおかしな事です。しばしば、「自由な政党」だと自負しているところが「様々な意見があるのは当然だ」と言われるが、政党の意思決定過程ではそうでもいいが、決定後も自由に主張するのは本来おかしなことではないか。
 ただ、国会での主張そのものを地方政治に持ち込めばすべてが解決する訳でもない。政権与党の議員がよく陥るのは、政府で決めた制度を、地域の実情を無視してすぐ取り入れるように主張することだ。野党系議員も、原則論・一般論のみ主張し、地域にあった具体的提言をしないことなどがあげられる。どちらも間違っているもので、その地域の住民の立場に立って、受け入れるべき政策と拒否すべき政策を見極めること、そして使えるものは実情に見合うような具体的工夫をすることが求められている。それでも生じる隙間は、自治体(場合によっては住民協力も含まれる)の努力でカバーすればいいのではないか。
 これらのことは当たり前のことだと指摘される方々も多々あると思うが、残念ながら地方政治の場面では、このような当たり前のことが実践されていないこともある。
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先週末のできごと

2008年05月26日 10時56分58秒 | 手話サークル
  金曜日の午前、西部塵埃処理組合具会の研修会が開催された。2月に精華町と組んでいる隣の木津川市長が「清掃センター建設断念」を表明したことを受け、今後の方向性や具体的進め方を議会としても調査・検討するためのものです。現在の処理施設は、精華町の北稲という地区にあるが、30年近く新施設の建設約束が果たされないできた。木津川市長は「21年3月末日までに建設計画を提示する」と地元地区と覚書を交わしていた。研修会では、「建設計画の定義・内容」や「具体的スケジュール」が中心に議論された。いまいち具体性に欠け、この研修会は継続することが確認された。
  金曜の午後は、衆院京都6区代表の浜田氏と、地域回りをする。今の政治に対する不満や、91歳の戦争体験者からは実体験を基にさまざまな意見を聞かせていただいた。
 夜は、京都内で開催されたイラク訴訟の報告集会に参加する。全国各地で展開されてきた「イラク訴訟」、損害賠償請求や自衛隊の撤退など裁判所に求めていた本体はことごとく認められていない。しかし、京都訴訟の控訴審(08年2月大阪高裁)では、平和のうちに生存する権利を国民が有しているとし、場合よっては訴えが認められる可能性があることを示唆した。また、4月の名古屋高裁判決では、イラクでの航空自衛隊の活動内容を、米兵を中心とする多国籍軍の輸送が大半でイラク特措法が禁じている「戦闘地域」にあたり、憲法第9条に違反していると認定し、この判決が確定している。画期的なものであり、今政府などが検討している、自衛隊の海外派兵を恒常化する法律案(今までは1つ1つの紛争に対して特別法があった)を成立させてはならないと考えます。
  土曜日は、午後から「議会報告会」を開催する。あまり多人数の参加ではなかったが、継続することが肝心である。役所が作る文書は、正確さを優先するあまり、理解しにくい面が多々あると実感。改善を求める必要があります。
 夜は、地元集会所の改築に向けて、具体的検討を進める委員会が結成されるので参加しました。
 日曜は、終日京都市内で開催された「京都手話サークル連絡会」の定期総会・学習会に参加。各地のサークルが悩んでいることや、聴覚障害者が手話サークルに期待していることなどを学びました。福知山や舞鶴など北部で活動している方とも顔合わせ。10年以上ぶりの再会の方もあったが、お互い覚えていました。それにしても、最近のボランティア活動は、中心が中高年というか高齢者層となり、20年ほど前のような20代30代メンバーは貴重な存在。依頼を受けてコミュニケーション保障にたずさわる「手話通訳者」になるためのカリキュラムも増え、数年の年月を要するなど、後継者問題が急浮上しています。ニートなど自分の生活維持に精一杯ということもあるかも知れませんが、私たちが活動してきた手話サークルでは、「ボランティア」という表現を、「共に歩む」と表します。決して「誰かにしてあげる」とか「労働力を無償で提供する」といったレベルの活動ではありません。言い換えれば、障害があろうがなかろうが、「仲間」として連帯すること、おかしなことがあれば、力を合わせて変えていく活動です。楽しい活動も多々ありますので、ぜひお近くのサークルの扉をたたいて下さい。「どこに連絡すればわからない」と悩んでいる方は、遠慮なく問い合せてください。
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ブログ

2008年05月24日 11時07分15秒 | 佐々木の想い
  本日よりブログを開設しスタートさせます。毎日は無理かもしれませんが、できるだけ日頃の活動や精華の街を知っていただくために綴りたいと思います。
 時には、「何だこれ?」と思えるような記事もアップするかもしれませんが、長い目で見てやってください。
 少々自己紹介。私、佐々木まさひこは、京都府の南部(家からは、奈良の若草山や生駒山が見えます)にある精華町という人口3万7000人ほどの町の議員をしています。初当選が30歳なので、20年目に入ったところです(来年5月に選挙です)。全国的には少子高齢化傾向にある中、小中学校を次々建てるという珍しいところです。
 町の政治も一進一退をしながらも、確実に前進しています。
 来月は6月定例会の月ですので、いまその準備にとりかかっています。
 国政同様、いろんなことにいろんな議論がありますので、また報告しますね。
 ご意見などありましたら、遠慮なくお寄せ下さい。お待ちしています。
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